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七章 欠片
眠い
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「おーい、ラグ、起きてるか~?」
猫のようにアルさんに運ばれ王様の部屋を後にした僕はうとうととまどろんでいるといつの間にかアルさんと寝る部屋についたようで、あと少しで眠ると言う時に体を揺さぶられ、意識が浮上する。
「ねる~」
目を閉じたままアルさんの声に答えれば、アルさんが笑う気配を感じ、片目を開ければ思った通り、苦笑しているアルさんが寝室の扉に手をかける所だった。
ガチャリとのぶを回したアルさんは器用に足でドアを開けると、大きなベッドまで歩き、優しく僕を寝かせてくれる。
流されるがままにふかふかとした布団に沈めば、すぐ隣に大きなアルさんが腰掛け、僕以上にベッドが沈みこみアルさんの方へと体が転がる。
されるがままの僕はアルさんの背中に当たり、何も反応しない僕にアルさんは僕の頭を撫でる。
「出来りゃあ土産話でもして貰いてえんだがな~」
「眠いから今度ね……」
「なんで眠いんだよ」
「酒と満腹と魔力枯渇」
バー行って買い食いして戦って……やだもう疲れた。
「あぁー……眠くなるなそれは……魔力の方は大丈夫なのか? 」
魔力の枯渇、これ結構重大みたいで、例えるなら魔力は血を循環させるエネルギー、もしくは、体を動かすための体力とも、言われる……だからゲームの頃でも魔力が0になると途端にすべてのステータスが半減し、それでもなお魔法を使おうとすると、生命の方のエネルギーを消費する。
「寝てりゃ治ると思うよ」
金曜日の仕事を終えた後のような、徹夜明けの夜のような……沼のなかに浸かっているような感覚で……ストレートに言うと眠い、寝る。
「おぉ、じゃあねろねろ……風呂は? 」
「明日の朝入る~」
「寝巻きは? 」
「着替えるのめんどくさい……アルさん上着とって」
「あぁー? しゃーねーな、ほれ、ごろんとしろ、ごろんと」
「んー」
アルさんの手が僕の脇腹に入り、僕を仰向けにする。
「よーしよし、……ああもうくしゃくしゃじゃねえかよ」
「洗濯すればいいのよ」
目を閉じたまま答えるが、流石に眠気が段々強くなっていく。
「だとしてもなー、こらこら布団を被るな、ほれズボンも脱げ、」
「むー……」
「むーじゃねえ襲うぞっ」
軽く脅しを効かせている様だけど手つきが優しいから全く怖くない。
「明日にして」
「明日にしてってなんだよ……」
「今度おみやげもわたす……ふう、おやすみ」
「おう、まて、お土産ってなんだ、おい」
なんか凄い体揺すぶられてるけどもう限界………。
うむ、おやすみなさい。
猫のようにアルさんに運ばれ王様の部屋を後にした僕はうとうととまどろんでいるといつの間にかアルさんと寝る部屋についたようで、あと少しで眠ると言う時に体を揺さぶられ、意識が浮上する。
「ねる~」
目を閉じたままアルさんの声に答えれば、アルさんが笑う気配を感じ、片目を開ければ思った通り、苦笑しているアルさんが寝室の扉に手をかける所だった。
ガチャリとのぶを回したアルさんは器用に足でドアを開けると、大きなベッドまで歩き、優しく僕を寝かせてくれる。
流されるがままにふかふかとした布団に沈めば、すぐ隣に大きなアルさんが腰掛け、僕以上にベッドが沈みこみアルさんの方へと体が転がる。
されるがままの僕はアルさんの背中に当たり、何も反応しない僕にアルさんは僕の頭を撫でる。
「出来りゃあ土産話でもして貰いてえんだがな~」
「眠いから今度ね……」
「なんで眠いんだよ」
「酒と満腹と魔力枯渇」
バー行って買い食いして戦って……やだもう疲れた。
「あぁー……眠くなるなそれは……魔力の方は大丈夫なのか? 」
魔力の枯渇、これ結構重大みたいで、例えるなら魔力は血を循環させるエネルギー、もしくは、体を動かすための体力とも、言われる……だからゲームの頃でも魔力が0になると途端にすべてのステータスが半減し、それでもなお魔法を使おうとすると、生命の方のエネルギーを消費する。
「寝てりゃ治ると思うよ」
金曜日の仕事を終えた後のような、徹夜明けの夜のような……沼のなかに浸かっているような感覚で……ストレートに言うと眠い、寝る。
「おぉ、じゃあねろねろ……風呂は? 」
「明日の朝入る~」
「寝巻きは? 」
「着替えるのめんどくさい……アルさん上着とって」
「あぁー? しゃーねーな、ほれ、ごろんとしろ、ごろんと」
「んー」
アルさんの手が僕の脇腹に入り、僕を仰向けにする。
「よーしよし、……ああもうくしゃくしゃじゃねえかよ」
「洗濯すればいいのよ」
目を閉じたまま答えるが、流石に眠気が段々強くなっていく。
「だとしてもなー、こらこら布団を被るな、ほれズボンも脱げ、」
「むー……」
「むーじゃねえ襲うぞっ」
軽く脅しを効かせている様だけど手つきが優しいから全く怖くない。
「明日にして」
「明日にしてってなんだよ……」
「今度おみやげもわたす……ふう、おやすみ」
「おう、まて、お土産ってなんだ、おい」
なんか凄い体揺すぶられてるけどもう限界………。
うむ、おやすみなさい。
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