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五章 そしてまったりと
損するアルさん
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じんわりと漂う濡れた鉄のような、とても不快な臭い。
草むらへ歩いてくに近づくにつれて徐々に濃くなる臭いに僕は顔をしかめた。
「これって、あれだよね」
「あぁ……」
いつぞやの戦場があったあそこに比べれば微々たるものだけど、
横目でアルさん見れば、刃物のように鋭い目で草むらをじっとみていた。……。
腰には長剣をつけ、いつでも抜けるよう持ち手に手を置いている。
あそこの草むらの謎さよりも、鼻に刺さる血の臭いよりも、ぴりぴりと、直接向けられてる訳でもないのに押し潰されそうな圧を出しているアルさんの方が断然怖い。
まぁでも用心には越したことないし、うん、いいか。
「何かあったら迷わずアルさん盾にして逃げるからね」
【いのちだいじに】で【後は任せた】か僕の志だから、面倒そうな事はいち早く察知しそっと逃げる、例えば先生に頼み事される三秒前に気配消して友達を囮にして逃げる、はいどうもプチクズです。
「逃げずに俺の後ろについてろ、じゃねえと安心して動けねぇ、いいな?」
だけど逃げ道を探し始めた僕の腰にがしりと手を回したアルさんに阻止される。
何それかっこいい。
「いっそのこと俺の背中に引っ付いてくれれば安心して戦えるしラグの体温直に感じられて一石二鳥だぜ」
すまん平常運転だったわこの人………。
誰に謝ってんだ僕は…………。
てか背中に引っ付いたら戦いにくいでしょうよ。
じりじりと草むらに近づくと、ふいにその草むらがかさりと大きく揺れた。
「ん? 」
なにかなと思い前屈みになるがその瞬間、草むらの奥が赤く光ったかと思うと同時に思いきり横に引き寄せられる、その瞬間僕のいた場所をバレーボールサイズの赤い塊が通過し、後方で爆発が起こる。
「………あんま魔力感じなかったな」
爆風で髪を少し揺らしたアルさんは面白そうににやりと口角を上げる。
今のってファイヤーボール、火魔法の初級技だっけ? 一応僕も使える。
それが何で飛んでくるわけ?
「なあラグ~」
「………なに?」
口角を上げたままアルさんはギラリと獰猛な光を目に宿し、その目を僕に向ける。
冷や汗をかいていると、上げるだけだった口角がニタリと悪く笑う。
「うちの可愛いラグに危害加えて来たんだから…………あん中の消してもいいよな ?」
「だめだよ」
消すってなに…………しかもその単語を心底面白い的な感じで言われると尚恐い。
「なんでだよ」
おいその殺人顔を近づけるんじゃない。
「標的を確認してない上に理由だって聞いてないでしょ、それにアルさんより弱いんなら大丈夫じゃん、」
そう言いぐいっとアルさんのおでこに手を当てて前に押してみるがびくともしない。
諦めずぐいぐい押しているとその手をぺしんと叩き落とされる。
「なにすんだおい……、ならもしその草んなかにいんのが相手の力量も測れないただのアホな賊なら? 」
「それなら躊躇なく殺ってもいいよ」
なんの理由もなくただ欲を満たすために危害を加えてくる奴等など慈悲を与える猶予すらない。
「ならよし」
即答かい。
胸を張って言ったアルさんにため息をつく…………気を取り直して僕は草むらを見る。
あの火の玉が現れた部分だけポッカリと穴が空いている、
そのお陰で幾重にも重なって見えなかった草むらの奥が目を凝らせばぎりぎり見えるようになっていた。
だけど、あくまでギリギリ、僕の視力は0.5と貧弱なことになっているから眼鏡込みでもなんか細長いのが2本ゆらゆらとゆれてるなぁくらいしかわからない、 だめだこりゃ。
「んん~? なにあれ? 蛇? 」
突然変異したコブラ?
「いや、蛇じゃあねえ、なんかの尻尾だぞあれ」
「尻尾? 猫みたいな ?」
「……………猫?」
猫と言う単語に引っ掛かったのか首を傾けるアルさん。
「…………ラグ、ちっと待ってろや、いいか、動くんじゃねえぞ」
何かを決めたのか頷きくるりと体勢を変えて僕の顔の前に来るとそう言った。
そして再度動くなよと念を押したアルさんはくるりと森の方向を向き、のしのしと躊躇うことなくその草むらの中へと入って行った。
きっとあの中の何かを捕獲してくるんでしょうと呑気に風で木が揺れるのを眺めていると、大きな爆発音が聞こえた。
ン
「ちっ! おまっ、動くな馬鹿野郎、こらっ、いだ!! 」
「シャー!! 」
ンン?
「ひでぇことしねえから、な!? おワッ!? 」
更に聞こえる爆発音と草が焦げる臭い。
「だからおめっ、人の話聞けぶあ! 」
そしてまた爆発音……。
「テメしまいにゃその首へし折ってやッからなゴラァ!」
「フシャー!! 」
あらかなりご立腹だ
「おーし、……… てめえがその気ならこっちだって容赦しねえからな」
「ニャ〝!? 」
さっきまでの流れならアルさんが草むらの中に入っていき、そこで争い事が起きた。
全体の流れを見れば被害者はアルさんとなるのだが、この部分の流れだけを切り取り、尚且つ僕の耳に届く二つの声、何が起こってるか視覚からはなにも分からない。
それによって呑気な考えの元僕の導きだした総合的な結果。
「………アルさんが誰かを襲って」
疑問符等必要ない、確定したことだ(キリッ)
僕の頭には傷だらけの可愛い猫を襲うあの凶悪な笑みを浮かべたアルさんという暗黒の図が出来ていた。
とりあえず声をかけとこうか。
「アルさーん! 弱いものいじめはだめだからね~?」
「あぁ!? してねぇってぶぺ!! 」
どうやら猫ちゃんの攻撃が被弾したらしい。
「ねこちゃん頑張れ~、負けちゃ駄目よー!」
「誰を応援してんだゴラァ!! おっし……! ようやく捕まえた」
「あらら………」
なんてことだ………!
「声に出てんぞ~!!」
不機嫌になった声がこちらに暴れてるらしい猫の声と共にガサガサと近づいてくる…………。
もう一度言おう、なんてことだ………!
罪の無いねこちゃんが殺されてしまう……。
「俺こいつに色々されたんだが…………」
あぁ………、アルさんなんてピーマンの肉詰めでも食べて悶えてしまえばいいのに、
「……割と旨そうだなそれ」
どうせアルさんなんてねこちゃん殺して食べちゃうんだろうな………。
「しねえよ、てかラグ、いい加減戻ってこい」
ん?
現実に戻り前を見れば不機嫌顔のアルさん……ほっぺたに引っ掻き傷があるね。
「あ、おかえりなさい」
「こっちの台詞だど阿呆」
いや違うでしょ。
「で、何か面白いことになってるね? 」
森より無事帰還して戻ってきたアルさん。
髪の毛は火の玉に当たったのかちりちりと一部焦げていて白い煙を出していて、頬や首筋には引っ掛かれたのか赤い傷跡が痛ましさ目立つがさっきの事を思うと笑いの要素しにかならない。
そういやあんなぼんぼん爆発してたのに一つも火傷してないね、変なの。
とりあえずくすくす笑っとこう
「面白いじゃねえ笑うなこら! たく、あぁひでぇめにあった……」
そう言って舌打ちをついたアルさんの引っ掻き傷だらけの右手には首根っこをつかまれてぷらーんとなった目付きの悪いねこちゃん、
その下で機嫌悪く揺れている2本の尻尾…………。
2本?
「猫又?」
なんで日本の妖怪がここにいるの。
「ネコマタ? なんだそれ? 」
訝しげに言った僕にアルさんは首を傾げる、
「違うの?」
「ファイアーキャットの亜種じゃねえのか ?」
亜種ってなにそのかっこいい響きは………。
「て、そんなことは今はいいんだ」
かなり気になるんだけど。
何困った顔してんのアルさん。
「こいつどうにかならねえか?」
眉を八の字にして言ったアルさんの視線はアルさんの左手に抱えられた物に寄せられる
「え?」
そこで抱えらていたのは、血で真っ赤に染まった何か………
に、肉塊?
草むらへ歩いてくに近づくにつれて徐々に濃くなる臭いに僕は顔をしかめた。
「これって、あれだよね」
「あぁ……」
いつぞやの戦場があったあそこに比べれば微々たるものだけど、
横目でアルさん見れば、刃物のように鋭い目で草むらをじっとみていた。……。
腰には長剣をつけ、いつでも抜けるよう持ち手に手を置いている。
あそこの草むらの謎さよりも、鼻に刺さる血の臭いよりも、ぴりぴりと、直接向けられてる訳でもないのに押し潰されそうな圧を出しているアルさんの方が断然怖い。
まぁでも用心には越したことないし、うん、いいか。
「何かあったら迷わずアルさん盾にして逃げるからね」
【いのちだいじに】で【後は任せた】か僕の志だから、面倒そうな事はいち早く察知しそっと逃げる、例えば先生に頼み事される三秒前に気配消して友達を囮にして逃げる、はいどうもプチクズです。
「逃げずに俺の後ろについてろ、じゃねえと安心して動けねぇ、いいな?」
だけど逃げ道を探し始めた僕の腰にがしりと手を回したアルさんに阻止される。
何それかっこいい。
「いっそのこと俺の背中に引っ付いてくれれば安心して戦えるしラグの体温直に感じられて一石二鳥だぜ」
すまん平常運転だったわこの人………。
誰に謝ってんだ僕は…………。
てか背中に引っ付いたら戦いにくいでしょうよ。
じりじりと草むらに近づくと、ふいにその草むらがかさりと大きく揺れた。
「ん? 」
なにかなと思い前屈みになるがその瞬間、草むらの奥が赤く光ったかと思うと同時に思いきり横に引き寄せられる、その瞬間僕のいた場所をバレーボールサイズの赤い塊が通過し、後方で爆発が起こる。
「………あんま魔力感じなかったな」
爆風で髪を少し揺らしたアルさんは面白そうににやりと口角を上げる。
今のってファイヤーボール、火魔法の初級技だっけ? 一応僕も使える。
それが何で飛んでくるわけ?
「なあラグ~」
「………なに?」
口角を上げたままアルさんはギラリと獰猛な光を目に宿し、その目を僕に向ける。
冷や汗をかいていると、上げるだけだった口角がニタリと悪く笑う。
「うちの可愛いラグに危害加えて来たんだから…………あん中の消してもいいよな ?」
「だめだよ」
消すってなに…………しかもその単語を心底面白い的な感じで言われると尚恐い。
「なんでだよ」
おいその殺人顔を近づけるんじゃない。
「標的を確認してない上に理由だって聞いてないでしょ、それにアルさんより弱いんなら大丈夫じゃん、」
そう言いぐいっとアルさんのおでこに手を当てて前に押してみるがびくともしない。
諦めずぐいぐい押しているとその手をぺしんと叩き落とされる。
「なにすんだおい……、ならもしその草んなかにいんのが相手の力量も測れないただのアホな賊なら? 」
「それなら躊躇なく殺ってもいいよ」
なんの理由もなくただ欲を満たすために危害を加えてくる奴等など慈悲を与える猶予すらない。
「ならよし」
即答かい。
胸を張って言ったアルさんにため息をつく…………気を取り直して僕は草むらを見る。
あの火の玉が現れた部分だけポッカリと穴が空いている、
そのお陰で幾重にも重なって見えなかった草むらの奥が目を凝らせばぎりぎり見えるようになっていた。
だけど、あくまでギリギリ、僕の視力は0.5と貧弱なことになっているから眼鏡込みでもなんか細長いのが2本ゆらゆらとゆれてるなぁくらいしかわからない、 だめだこりゃ。
「んん~? なにあれ? 蛇? 」
突然変異したコブラ?
「いや、蛇じゃあねえ、なんかの尻尾だぞあれ」
「尻尾? 猫みたいな ?」
「……………猫?」
猫と言う単語に引っ掛かったのか首を傾けるアルさん。
「…………ラグ、ちっと待ってろや、いいか、動くんじゃねえぞ」
何かを決めたのか頷きくるりと体勢を変えて僕の顔の前に来るとそう言った。
そして再度動くなよと念を押したアルさんはくるりと森の方向を向き、のしのしと躊躇うことなくその草むらの中へと入って行った。
きっとあの中の何かを捕獲してくるんでしょうと呑気に風で木が揺れるのを眺めていると、大きな爆発音が聞こえた。
ン
「ちっ! おまっ、動くな馬鹿野郎、こらっ、いだ!! 」
「シャー!! 」
ンン?
「ひでぇことしねえから、な!? おワッ!? 」
更に聞こえる爆発音と草が焦げる臭い。
「だからおめっ、人の話聞けぶあ! 」
そしてまた爆発音……。
「テメしまいにゃその首へし折ってやッからなゴラァ!」
「フシャー!! 」
あらかなりご立腹だ
「おーし、……… てめえがその気ならこっちだって容赦しねえからな」
「ニャ〝!? 」
さっきまでの流れならアルさんが草むらの中に入っていき、そこで争い事が起きた。
全体の流れを見れば被害者はアルさんとなるのだが、この部分の流れだけを切り取り、尚且つ僕の耳に届く二つの声、何が起こってるか視覚からはなにも分からない。
それによって呑気な考えの元僕の導きだした総合的な結果。
「………アルさんが誰かを襲って」
疑問符等必要ない、確定したことだ(キリッ)
僕の頭には傷だらけの可愛い猫を襲うあの凶悪な笑みを浮かべたアルさんという暗黒の図が出来ていた。
とりあえず声をかけとこうか。
「アルさーん! 弱いものいじめはだめだからね~?」
「あぁ!? してねぇってぶぺ!! 」
どうやら猫ちゃんの攻撃が被弾したらしい。
「ねこちゃん頑張れ~、負けちゃ駄目よー!」
「誰を応援してんだゴラァ!! おっし……! ようやく捕まえた」
「あらら………」
なんてことだ………!
「声に出てんぞ~!!」
不機嫌になった声がこちらに暴れてるらしい猫の声と共にガサガサと近づいてくる…………。
もう一度言おう、なんてことだ………!
罪の無いねこちゃんが殺されてしまう……。
「俺こいつに色々されたんだが…………」
あぁ………、アルさんなんてピーマンの肉詰めでも食べて悶えてしまえばいいのに、
「……割と旨そうだなそれ」
どうせアルさんなんてねこちゃん殺して食べちゃうんだろうな………。
「しねえよ、てかラグ、いい加減戻ってこい」
ん?
現実に戻り前を見れば不機嫌顔のアルさん……ほっぺたに引っ掻き傷があるね。
「あ、おかえりなさい」
「こっちの台詞だど阿呆」
いや違うでしょ。
「で、何か面白いことになってるね? 」
森より無事帰還して戻ってきたアルさん。
髪の毛は火の玉に当たったのかちりちりと一部焦げていて白い煙を出していて、頬や首筋には引っ掛かれたのか赤い傷跡が痛ましさ目立つがさっきの事を思うと笑いの要素しにかならない。
そういやあんなぼんぼん爆発してたのに一つも火傷してないね、変なの。
とりあえずくすくす笑っとこう
「面白いじゃねえ笑うなこら! たく、あぁひでぇめにあった……」
そう言って舌打ちをついたアルさんの引っ掻き傷だらけの右手には首根っこをつかまれてぷらーんとなった目付きの悪いねこちゃん、
その下で機嫌悪く揺れている2本の尻尾…………。
2本?
「猫又?」
なんで日本の妖怪がここにいるの。
「ネコマタ? なんだそれ? 」
訝しげに言った僕にアルさんは首を傾げる、
「違うの?」
「ファイアーキャットの亜種じゃねえのか ?」
亜種ってなにそのかっこいい響きは………。
「て、そんなことは今はいいんだ」
かなり気になるんだけど。
何困った顔してんのアルさん。
「こいつどうにかならねえか?」
眉を八の字にして言ったアルさんの視線はアルさんの左手に抱えられた物に寄せられる
「え?」
そこで抱えらていたのは、血で真っ赤に染まった何か………
に、肉塊?
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