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アメリカの思惑、世界の思惑、メディアはシャットアウト!

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私はそれから、悩んだり、くよくよ考えることを一切遮断して、勝手に十日後に、第一回目の今後の世界と人類に対する総会を行うことを、世界の大小様々な国、それは国連では認められていない国と言うよりも、自治区なのかもしれないが、そんな国から、北朝鮮までにも同時回線で一斉に連絡をし、一斉に話をテレビモニター越しで、面と向かって話した。

世界の要人達は、まず、このテクノロジーに馴れてない国や、なぜここまで追跡して、連絡できるのか、軽いパニックになる者が続出したが、構わずにしかし出来るだけ丁寧な応対で出席を促(うなが)せた。

本来であれば、このテクノロジーで、UFO内で世界同時徹子の部屋、朝まで生テレビ放送を、これまた全世界の人々のお茶の間テレビで、面白おかしく放送もアリって言えばアリなんだけど、彼らの本気度を調べたくて、私は本当に無謀とも言える国際連合事務局での総会を提案した。

アメリカは警備上の問題で、かなりな難色を示した、それはそうだろう、これ幸いと、世界のテロリストが一斉にアメリカに上陸して、国際連合事務局ごと爆破することだって考えられないことではないのだ。

私は、アメリカ大統領や米国国防総省国防省長官にその辺の所は、彼らのテクノロジーで、完全に警備体制を万全にしますので、と力説した。なんなら、まず手始めにアメリカの全核兵器を無くすことをデモンストレーションしますか?と冗談で言ってみたが、彼らは顔面が蒼白になった。

こんなことをしていると、自分自身が、性格が歪んできているな~とも感じた。所謂、圧倒的なテクノロジーと、これも武力になるのだろうか?で、私は意地の悪い子供のようになり、横柄な態度の国の要人に程(ほど)、脅しとも充分にとれる事を平気で言ってのけた。

これも、考えたら、世界の歴史上初めてのことであろう。

一介の民間人が、それも失業中の40歳のおっさんに、いいように命令されているのだから。

出席出来ない場合は、このUFO内徹子の部屋スタジオを国際連合事務局総会場にセットしてもらおうとも考えていた。

本当にどこの国の要人も来ないかもしれないとも思った。

一応、アメリカはニューヨーク市マンハッタン島周辺をオーランド系に言って、テロリストやその他、諜報部員の活動や暗躍を全てスキャンしてもらった。

とんでもない数の組織が蠢いていて、その組織名と連絡網がテレビモニター内に映りだされた。

まずは、忠告しようと連絡をしようと考えたが、反対に逆上したり、その事で悲劇が起きるのも考慮して、彼ら組織のまずは銃器、火器等を全て消滅させ、様子を伺った。

彼らは自分たちに何があったのか分からずに、やはり、自分達の上の組織に連絡をした、その組織がまた、上の組織に連絡をして、それが、結局はどこかの国の政府と関係している事が分かり、私は本当にうんざりした。
世界は裏で行われる全ての行為も、表と同じ機関を使って合法的に運営されているのだ。

この流れも、全て録画させてもらったが、流石にこの情報を全世界の人々に流すのは避けた。

その代わり、開催地であるアメリカには恩義があると思い、アメリカ国内に潜伏する輩の情報をホワイトハウスに流した。

そして、彼らは当然のように信じられないと言った感じで驚愕した。

彼ら宇宙人にもそんな事が出来るのだから、当然、アメリカの軍隊設備自体が煙のように無くならせることも完全に可能であると認識したようだった。

もう、アメリカ大統領も、国防省長官も今までのように能弁では無くなり、全ては私の話を聞くだけに留まった。

仕舞には私に連絡するにはどうした良いかまで、聞くありさまに成り下がった。

私は、あなた達が連絡が欲しいと真剣に思った時に感知してこちらから連絡します、とだけ言った。

これが本当かどうかは、分からないが、多分、そのような機能も、このUFO内にはあると確信していたから、言いてしまったのだと思う。

アメリカ国内でさえも、色々な国が色々な組織を形成して、そして暗躍している。

世界全てを今回のようにスキャンしたら、もっと驚くような展開が観られるだろう。

私は、そして、その徹子の部屋型スタジオのソファーに深く座り直し、静かに目を閉じた。


不思議なもので、誰がどのように情報を漏らしたのか知らないが、各新聞・テレビ・ラジオ・インターネット上に国際連合事務局で会合が行われると言うことが情報発信されていた。

私も態々(わざわざ)、極秘でとは言わなかったが、かなり大袈裟になって来た、この文では、世界のマスコミがこぞって、当日の国際連合事務局に表れ、報道するのではと危惧した。

私は、今度はマスコミ対応に追われることとなった。

今回の初めての開催については、いかなるマスコミも取材撮影等、立ち入りも禁止にした。その代わり、いつものように世界のメディアに中継することを打診したのだが、それでは、今までの様なスポンサーとの契約が取りづらいことや、運営やスケジュールのコントロールがどうこうと、全てのマスコミが、その利権関係を縦に、色々とヒステリックに自分たちの主張だけを抗議した。

それは、本当にマスメディアと言う既得権を誇示する為のへ理屈的資本主義の実態を見せ付けられたことになった。

私は、特にホームグランドでもあるアメリカのメディア各社のビジネスライク的な交渉にうんざりし、一時的に彼らのインフラをシャットダウンすると忠告した。

その意味が、彼らには分からないみたいなので、結局はほんの数分だが、テレビ局各社、新聞社等の電源を文字通りシャットダウンした。

アメリカは夜と言うこともあり、停電した各局内が軽いパニックに陥り、その後、速やかに復旧させたが、彼らはもう私に交渉してくることはなかった。

第一回目の会合は、全て、私が仕切ることで各要人から半ば強引に承諾してもらった。

後は、その日を迎(むか)えるだけではあったが、不安と憂鬱が私の心を支配していて、漠然とだが、もしかしたら危険に巻き込まれるかも知れないと言う、不思議だが確固たる真実を探していた。

私は総会前日から国際連合事務局の総会場に入り、UFO内にあったTVカメラ等を総会内に設置し、と言っても、オーランド系やキャメロン系に手伝ってもらって、例えばここにカメラを置きたいと言うと、その場所に一番適した業務用のテレビカメラを物質化してくれて、そのようにして、総会内のだだっ広い会場を私は歩き回った。

勿論、その日から明日の会合が終了し、何事も無く無事終了するまで、スタッフ関係者を誰一人として、この建物内に近付くことを拒否した。

安全性のことを考慮したかったのと、兎に角、電源からなにからを、彼らの協力で、全て賄(まかな)いたいとも考えていたからだ。

彼らにかかれば、インフラでさえも、物質化したエネルギーによって問題が解決した。

階段が4段から次に8段はある緑のジュータンが敷かれた議長席の床をジーンズとシャツだけを着たラフな格好の日本人が駆け登り、後ろには金色の壁に国連のマークである地球儀とツタをモチーフにしたデザインが見てとれて、その会場の天井の高さに、ホント、アメリカって言うのは、と呆れてしまった。

彼らのUFOは国際連合事務局の真上千メートル上空で待機しているし、そこから、彼らの力で瞬間移動して、この会場内に表れたのだ。
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