46 / 53
全世界の首相クラスを国連に呼ぶ?出欠確認テレコールをかけまくる工藤ちゃん
しおりを挟む
「長い話になってしまいました。我々はそのような所から来て、工藤様と会う機会を頂きました。
感謝しております」
オーランド系もそう言って立ち上がった。
「私は感謝されることは一切していないし、だからと言って反対に私が感謝しているっていうのも違うな、もっとはっきり言ってしまえば大迷惑な話だ」
私はそう言って、目の前に物質化したジャスミンティーのペットボトルを取ってキャップを開け飲んだ。
「そうですね、工藤さんも、我々が歩んだ道を全人類の中で一番初めに経験したのですから、大迷惑には違いありませんね」
そう、オーランド系は申し訳なさそうに答えた。
私はそして自分の考えを二人に話した。
どうなるか分からないけれども、私は、もう一度主要な要人達、世界の指導者達と一同に会して、そう、面倒臭いとは思うが、全ての首相、大統領を平和の象徴としての国連に集まってもらい、今後の世界のあり方を議論し合うことを考えていて、彼ら二人に話した。
その事については、彼らはなんのリアクションもなかったし、それに、そのことを私は期待してもいなかった。
それは、全て、私の一存であり、私達人類のいずれ行わなければならない事だったからだ。
ただ、その発起人が、どこの馬の骨かも分からない、序(つい)でに言えば何の権力も社会的地位も無く、文字通り社会的地位は、今現在どこの組織にも属していない無職な存在なのだから、何の後ろ盾も無いし、ここは違うか、一応、全人類が想像すらできないほどの圧倒的なパワーを持った異星人二人がバックアップ体制に挑んでいるのだから、こんなに心強い存在は無い、ただし、このテクノロジーは私個人にだけ有効なのが、いいのか悪いのか分からないが。
そして、私は今までの停滞していた日本の裏側から、アメリカのニューヨーク市へと瞬時に移動した。
マンハッタン島にある、国際連合事務局のある建物が観える遥か上空の雲に紛れて、私はまた、世界の要人達にアクセスした、ある者は寝ていたし、またある者は食事の真っ最中だったし、トイレ中の者もいれば、散歩中と全て一斉に連絡を取るということは、結構神経が使うし、こう考えるのもなんだが、彼らも人間であり生物なのだ。
衣食住を24時間の中で、こなしながら生きているのだから、全てが全て、背広を着て、年がら年中、スタンバイOKな訳はないのだ。
私はそれでも、お話が可能な大統領や首相からアットランダムにテレビ電話的に接続し、私の趣旨を伝えた。そして、大多数の要人は大変恐縮しながら、質問も意見も言わず、ただ、分かりましたとだけ答え、その後は、みんながみんな、横の繋がりがある要人達と連絡を取り合い、どうすればよいか確認し合っていた。
ここにも、彼らには主体性と言うものがなく、結果的には大国の様子を伺い行動を小さな国は考えていて、世界はまだまだ大国の思いのままであった。
その状況は、たまたま小国とアメリカ大統領が同時にテレビ電話になった時に、アメリカは日時の事を即座に聞いてきた。
私は流石、主催地になるのだから、警備等の事もあるで、気がきくな~と思ったが、どうもそれだけではなく、世界の主要な要人とのネゴシエーションを取れる最短時間を考えているらしかった、それと次期選挙への影響等を見越しての時間稼ぎらしかった。
私は特に日時は決めてはいなかったが、こんなことは早くするに越したことはないと考えていた。
アメリカ大統領の意見としては最低一カ月は欲しいと言われたが、私は即座に国際連合事務局の総会場スケジュールを調べると、最短で明日、次は10日後にも開いていて、そこから3日間も開いていた。
これに対し、私は小国の首相にも意見を聞いてみたのだが、特にハッキリした意見は返ってこなかった。多分、アメリカに遠慮したのだろう。
こんなところからも、人類は足並みが揃わず、民主的であればあるほど、主催者である私が遠慮がちになればなるほど、日時は決まらず、そして、世界の情勢は確実に大国同士の鬩(せめ)ぎ合いでなりたっていることが良く分かった。
まるで、キャメロン系が話したような感じで、この世界は動いていて、理想に近づくことな容易ではない事が分かった。
そして、予想はしていたが、我が日本の首相も逃げ腰で、私の話を聞いているのか分からない状況だった。
全ての要人たちに連絡をするだけで一日がかりが経過したし、日にちは結局決まらなかった。
そして、結局、私は私が考えていた理想の状況、ほぼ全ての世界の要人達が国際連合事務局の総会場に出席し、華々しく会議が開かれ、私が議長を務め、その側近としてオーランド系とキャメロン系が傍にいて、何かあったら、例えば突発的な私に対しての暗殺行為があったりしたら、二人の防衛によって私は無傷で、何事も無く、また明日の人類の事を話し合うと言う、安易な事を考えていたのだけれども、結局徒労に終わってしまった。
このことは、同時間全世界中継放送はしなかったが、このニュースは瞬く間に世界に広がり、沈黙の工藤氏と宇宙人が動き出した事を世界のメディアが色々な憶測を立てながら放送していた。
感謝しております」
オーランド系もそう言って立ち上がった。
「私は感謝されることは一切していないし、だからと言って反対に私が感謝しているっていうのも違うな、もっとはっきり言ってしまえば大迷惑な話だ」
私はそう言って、目の前に物質化したジャスミンティーのペットボトルを取ってキャップを開け飲んだ。
「そうですね、工藤さんも、我々が歩んだ道を全人類の中で一番初めに経験したのですから、大迷惑には違いありませんね」
そう、オーランド系は申し訳なさそうに答えた。
私はそして自分の考えを二人に話した。
どうなるか分からないけれども、私は、もう一度主要な要人達、世界の指導者達と一同に会して、そう、面倒臭いとは思うが、全ての首相、大統領を平和の象徴としての国連に集まってもらい、今後の世界のあり方を議論し合うことを考えていて、彼ら二人に話した。
その事については、彼らはなんのリアクションもなかったし、それに、そのことを私は期待してもいなかった。
それは、全て、私の一存であり、私達人類のいずれ行わなければならない事だったからだ。
ただ、その発起人が、どこの馬の骨かも分からない、序(つい)でに言えば何の権力も社会的地位も無く、文字通り社会的地位は、今現在どこの組織にも属していない無職な存在なのだから、何の後ろ盾も無いし、ここは違うか、一応、全人類が想像すらできないほどの圧倒的なパワーを持った異星人二人がバックアップ体制に挑んでいるのだから、こんなに心強い存在は無い、ただし、このテクノロジーは私個人にだけ有効なのが、いいのか悪いのか分からないが。
そして、私は今までの停滞していた日本の裏側から、アメリカのニューヨーク市へと瞬時に移動した。
マンハッタン島にある、国際連合事務局のある建物が観える遥か上空の雲に紛れて、私はまた、世界の要人達にアクセスした、ある者は寝ていたし、またある者は食事の真っ最中だったし、トイレ中の者もいれば、散歩中と全て一斉に連絡を取るということは、結構神経が使うし、こう考えるのもなんだが、彼らも人間であり生物なのだ。
衣食住を24時間の中で、こなしながら生きているのだから、全てが全て、背広を着て、年がら年中、スタンバイOKな訳はないのだ。
私はそれでも、お話が可能な大統領や首相からアットランダムにテレビ電話的に接続し、私の趣旨を伝えた。そして、大多数の要人は大変恐縮しながら、質問も意見も言わず、ただ、分かりましたとだけ答え、その後は、みんながみんな、横の繋がりがある要人達と連絡を取り合い、どうすればよいか確認し合っていた。
ここにも、彼らには主体性と言うものがなく、結果的には大国の様子を伺い行動を小さな国は考えていて、世界はまだまだ大国の思いのままであった。
その状況は、たまたま小国とアメリカ大統領が同時にテレビ電話になった時に、アメリカは日時の事を即座に聞いてきた。
私は流石、主催地になるのだから、警備等の事もあるで、気がきくな~と思ったが、どうもそれだけではなく、世界の主要な要人とのネゴシエーションを取れる最短時間を考えているらしかった、それと次期選挙への影響等を見越しての時間稼ぎらしかった。
私は特に日時は決めてはいなかったが、こんなことは早くするに越したことはないと考えていた。
アメリカ大統領の意見としては最低一カ月は欲しいと言われたが、私は即座に国際連合事務局の総会場スケジュールを調べると、最短で明日、次は10日後にも開いていて、そこから3日間も開いていた。
これに対し、私は小国の首相にも意見を聞いてみたのだが、特にハッキリした意見は返ってこなかった。多分、アメリカに遠慮したのだろう。
こんなところからも、人類は足並みが揃わず、民主的であればあるほど、主催者である私が遠慮がちになればなるほど、日時は決まらず、そして、世界の情勢は確実に大国同士の鬩(せめ)ぎ合いでなりたっていることが良く分かった。
まるで、キャメロン系が話したような感じで、この世界は動いていて、理想に近づくことな容易ではない事が分かった。
そして、予想はしていたが、我が日本の首相も逃げ腰で、私の話を聞いているのか分からない状況だった。
全ての要人たちに連絡をするだけで一日がかりが経過したし、日にちは結局決まらなかった。
そして、結局、私は私が考えていた理想の状況、ほぼ全ての世界の要人達が国際連合事務局の総会場に出席し、華々しく会議が開かれ、私が議長を務め、その側近としてオーランド系とキャメロン系が傍にいて、何かあったら、例えば突発的な私に対しての暗殺行為があったりしたら、二人の防衛によって私は無傷で、何事も無く、また明日の人類の事を話し合うと言う、安易な事を考えていたのだけれども、結局徒労に終わってしまった。
このことは、同時間全世界中継放送はしなかったが、このニュースは瞬く間に世界に広がり、沈黙の工藤氏と宇宙人が動き出した事を世界のメディアが色々な憶測を立てながら放送していた。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?


一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。

王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる