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世界中の個々一人一人を完全把握出来るという絶対的恐怖と物質至上主義
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因(ちな)みに、ネットの2チャンネルで言いたい放題書いている記事の匿名希望者の追跡調査を思念してみたら、簡単に一人一人の個人情報が画面に表れ、私はなんとなくそんなことぐらいは出来るだろうと、考えてはいたが、本当に画面一杯な自称匿名希望の人々が、露出されている事に不思議な優越感をも感じていた。
私は、今現在、全ての人々の情報を把握していて、それはどんな高い地位の人でさえも、どんなに無名な人々でさえも、見逃さず追跡し、彼らにアクセスすることが出来るのだ、と言うまさに神の目レベルのテクノロジーを我が物にしていた、と実感していた。
その気になれば、私の画像提供した知り合い一人一人をも追跡し連絡し、脅すことや忠告することも容易(たやす)いことではあった。
まあ、言論の自由ってものがあるから、批判を真摯になって受け止めるべきなのか?
と言うよりも、私が何か悪い事でも、特に匿名希望の奴らになにかしたとでも言うのだろうか?
仮に百歩譲って、彼らにと言うか、全人類に対し、神のようなテクノロジーと圧倒的なパワーで言い方はともかくとして、私が完全なる独裁政権をとり、今までの秩序を全部崩壊させ、解体させようと、そんなイメージで捉えているのなら、謝罪すべきかも知れないが、よくよく考えたら、わたし自身も犠牲者であり、被害者でもあるのだと、考えてはみたけれども、そんなことを考えるのには、もう遥か遠くまで私は来てしまった様な気がするし、反対に、そんな地球の中の、人類の中に根強く広がっている他者に対する否定と、恐れと、嫉妬や、憎悪みたいなものが渦巻いていて、多分、私がこのUFO内にいるのだから感じてきた感情なのか?
本当に下等な生物に見えてき始めた。
下等と言っても、知性とは違う、やはり、一人一人の心って言うか、精神世界で言う精神レベルが下等と言うことだった。
人類の一般レベルは特化した存在を忌み嫌っていた。
そして、とは言え、世界はある一部の階層により情報操作され、幸福のイメージをより便利で洗礼された、なんだか分からないが価値がある物、物質が、見える物が、手に触れて確認出来る物が全ての幸福の原点であるかのように、洗礼された企業CMで刷り込まれていた。
まるで、オーランド系とキャメロン系が言っていた物質社会至上主義的な世界を、地球上の人類は求めていた。
その最短距離を構築し続けようとする人々にとって、どこの馬の骨とも分からない、それも白人では無く、東洋人の、黄色人種の男が、圧倒的なテクノロジーを持った異星人に援助されて、人類の審判に来ましたと言うんだから、混乱するのはすごく当然なことではあるが、まさか、世界の要人以外の一般市民でさえも、排他的な考えが主流であることが伺われた。
反対に指示しているサイトもあったが、良く見ると、政治団体だったりNPO的な団体であった。
そして、三日間の私の沈黙が、不気味なのか、なんなのか分からず、もしかしたら、圧倒的なテクノロジーによって恐ろしい事が動いているような、そんなヒステリックな新聞記事や、テレビニュースが次第にだが、多くなっていた。
「私は、と言うか、もう私たちなのかな?世界から忌み嫌われているのかな?
参ったよ、これじゃあ、完全に社会復帰は出来ないし、ささやかな就職活動でさえも、出来なくなってしまったのだから、もう完全に私の日常には戻れないから、行き着くところまで行くしかないけど、やっぱり二人とも、私にアドバイスは出来ないんですか?」
いくら熟睡してすっきりした状態とは言え、完全に日常とは離れた生活を送っていて、それでいて一気に世界一いきなり有名になってしまい、そして、完全に世界中から忌み嫌われていると言う、まあ、人類が始まって以来の、まさに歴史上に残る人になってしまい、それが、どうもまだまだ続くらしいのだ。
だから、と言うか、私だってりっぱな人の子なはずだから、弱音を吐いたり、泣き言を言ったっていいはずなのだし、しょせん、この遥か遠くから来た、異星人たちが、積極的にこの地球を管理すれば、ことは簡単に済むのでは、とホントに考えてしまうのだ。
まるで、堂堂巡りのようにね。
「工藤さんにとっては、大変厳しい状態で、本当に申し訳ないと思うのですが、やはり、こればっかりは、本当に出来ないのです」
オーランド系が本当に誠実な感じで、丁寧にお断りする姿を見ていると、なんか、私が彼に、彼らに無理難題を吹っ掛ける、水戸黄門に出て来そうな悪代官のように思えて、完全に諦めるしかなかった。
それでも、
「では聞くけど、以前にも、今みたいに、と言うか私みたいな状態になった、他の星の知的生命体に援助して、その星の何何星人か知らないけど、サポートしてきた事はあるの?」
と、素朴な疑問と言うか、質問を今度も投げかけてみた。
「いえ、今回が初めてです。
実際、何度かは打診するべく自体が無かった事は無いのですが、しかし、こんなに理想的なことは、多分、後にも先にも、今回が最初で最後であり、我々も実際、どうなるのか、分からない部分もあるにはあるのです」
「今、工藤さんが、この様な状態になると言う事は、宇宙が始まってから、なのか、時間と言う概念が出来上った時からなのか性格には分かりませんが、そんな、気の遠くなる昔から、この事象は決まっていたのです。
決まった運命を変えることは出来ないし、考えたら、この事自体も、もともとは工藤さんご自身が・・・」
饒舌に喋っていたオーランド系の話をキャメロン系が目で合図するかのごとく、なのか分からないが、なにか不思議なエネルギーがこの空間を走ってきて、オーランド系の会話が完全に遮断された。
私は、今現在、全ての人々の情報を把握していて、それはどんな高い地位の人でさえも、どんなに無名な人々でさえも、見逃さず追跡し、彼らにアクセスすることが出来るのだ、と言うまさに神の目レベルのテクノロジーを我が物にしていた、と実感していた。
その気になれば、私の画像提供した知り合い一人一人をも追跡し連絡し、脅すことや忠告することも容易(たやす)いことではあった。
まあ、言論の自由ってものがあるから、批判を真摯になって受け止めるべきなのか?
と言うよりも、私が何か悪い事でも、特に匿名希望の奴らになにかしたとでも言うのだろうか?
仮に百歩譲って、彼らにと言うか、全人類に対し、神のようなテクノロジーと圧倒的なパワーで言い方はともかくとして、私が完全なる独裁政権をとり、今までの秩序を全部崩壊させ、解体させようと、そんなイメージで捉えているのなら、謝罪すべきかも知れないが、よくよく考えたら、わたし自身も犠牲者であり、被害者でもあるのだと、考えてはみたけれども、そんなことを考えるのには、もう遥か遠くまで私は来てしまった様な気がするし、反対に、そんな地球の中の、人類の中に根強く広がっている他者に対する否定と、恐れと、嫉妬や、憎悪みたいなものが渦巻いていて、多分、私がこのUFO内にいるのだから感じてきた感情なのか?
本当に下等な生物に見えてき始めた。
下等と言っても、知性とは違う、やはり、一人一人の心って言うか、精神世界で言う精神レベルが下等と言うことだった。
人類の一般レベルは特化した存在を忌み嫌っていた。
そして、とは言え、世界はある一部の階層により情報操作され、幸福のイメージをより便利で洗礼された、なんだか分からないが価値がある物、物質が、見える物が、手に触れて確認出来る物が全ての幸福の原点であるかのように、洗礼された企業CMで刷り込まれていた。
まるで、オーランド系とキャメロン系が言っていた物質社会至上主義的な世界を、地球上の人類は求めていた。
その最短距離を構築し続けようとする人々にとって、どこの馬の骨とも分からない、それも白人では無く、東洋人の、黄色人種の男が、圧倒的なテクノロジーを持った異星人に援助されて、人類の審判に来ましたと言うんだから、混乱するのはすごく当然なことではあるが、まさか、世界の要人以外の一般市民でさえも、排他的な考えが主流であることが伺われた。
反対に指示しているサイトもあったが、良く見ると、政治団体だったりNPO的な団体であった。
そして、三日間の私の沈黙が、不気味なのか、なんなのか分からず、もしかしたら、圧倒的なテクノロジーによって恐ろしい事が動いているような、そんなヒステリックな新聞記事や、テレビニュースが次第にだが、多くなっていた。
「私は、と言うか、もう私たちなのかな?世界から忌み嫌われているのかな?
参ったよ、これじゃあ、完全に社会復帰は出来ないし、ささやかな就職活動でさえも、出来なくなってしまったのだから、もう完全に私の日常には戻れないから、行き着くところまで行くしかないけど、やっぱり二人とも、私にアドバイスは出来ないんですか?」
いくら熟睡してすっきりした状態とは言え、完全に日常とは離れた生活を送っていて、それでいて一気に世界一いきなり有名になってしまい、そして、完全に世界中から忌み嫌われていると言う、まあ、人類が始まって以来の、まさに歴史上に残る人になってしまい、それが、どうもまだまだ続くらしいのだ。
だから、と言うか、私だってりっぱな人の子なはずだから、弱音を吐いたり、泣き言を言ったっていいはずなのだし、しょせん、この遥か遠くから来た、異星人たちが、積極的にこの地球を管理すれば、ことは簡単に済むのでは、とホントに考えてしまうのだ。
まるで、堂堂巡りのようにね。
「工藤さんにとっては、大変厳しい状態で、本当に申し訳ないと思うのですが、やはり、こればっかりは、本当に出来ないのです」
オーランド系が本当に誠実な感じで、丁寧にお断りする姿を見ていると、なんか、私が彼に、彼らに無理難題を吹っ掛ける、水戸黄門に出て来そうな悪代官のように思えて、完全に諦めるしかなかった。
それでも、
「では聞くけど、以前にも、今みたいに、と言うか私みたいな状態になった、他の星の知的生命体に援助して、その星の何何星人か知らないけど、サポートしてきた事はあるの?」
と、素朴な疑問と言うか、質問を今度も投げかけてみた。
「いえ、今回が初めてです。
実際、何度かは打診するべく自体が無かった事は無いのですが、しかし、こんなに理想的なことは、多分、後にも先にも、今回が最初で最後であり、我々も実際、どうなるのか、分からない部分もあるにはあるのです」
「今、工藤さんが、この様な状態になると言う事は、宇宙が始まってから、なのか、時間と言う概念が出来上った時からなのか性格には分かりませんが、そんな、気の遠くなる昔から、この事象は決まっていたのです。
決まった運命を変えることは出来ないし、考えたら、この事自体も、もともとは工藤さんご自身が・・・」
饒舌に喋っていたオーランド系の話をキャメロン系が目で合図するかのごとく、なのか分からないが、なにか不思議なエネルギーがこの空間を走ってきて、オーランド系の会話が完全に遮断された。
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