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キャメロン系の星の世界観!または思考と宇宙的真理

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続いてキャメロン系が世界のリアルでライヴな情報としての映像をモニターで見ながら私の方を見もせずに続きみたいに話し始めた。



「先ほど話した、ある星の消滅、我々のテクノロジーの偉大さなのか、ただの傲慢さなのか分かりませんが、その爪痕を残したいと言う合理的な考えの中で犯した行為には、そこからまた長い年月が費やされ、また、新たな我々の許し難い行為を浮き彫りにしました。

その破壊した星自体は生命はいませんでしたが、その星を失ったことにより、その小さな惑星の秩序が乱れ、それまでの絶妙なバランスで保たれていた宇宙空間に歪が発生し、その惑星の恒星から程良い環境であった星までも、死の星に揺り戻されていったのです。

この事は、しかし、実は先ほど話しました我々全体の3%がすでに意識的なのかもしれませんが、ダイレクトに直感の様に知らされていたと思います。

そのイメージはかなり鮮明な者もいまして、少なからず我々全体を脅かす事態にもままなったのだけれども、それから長い年月が過ぎ、その、幻覚体験として片付けていた内容が、現実の我々の探査によって、初めて真実であることが分かったのです。

しかし、それはすでに我々にとっては意味をなさないモノとなっていました。

実は、その頃には全体の3%であった変化が急激な増加、と言ってもかなりの長い年月がかかりましたが、我々の半分を占めるまでになり、探査の為に費やされたことがら自体の立証がどれほどのことか、もうその行為自体の正当性やらが必要ではない状態にまで、我々の世界観は完全に二極分化していました。今までの世界観としての物質社会至上主義、合理化こそ我々の明るい未来を照らし続ける思想である。

この今までの絶対的な価値観が、考えるに他の星を消滅した、星殺しの報復として我々に与えられたものなのか、それとも、それとはまったく関係の無い次元から、定められていた時限爆弾のような、いつかは起こると言う事柄だったのかは分かりませんが、もう特に我々の探査機からの情報は何の意味も喪(も)たらさなかったのが、実は重要なことでした。

世界は、我々の世界はハッキリと二極化してしまったのです。

我々のそれまでの合理化と言う考えは、言わば絶対的な正義を表していたのですが、正義の揺らぎが星殺しから、いや、その前から始まっていたのかもしれません。

正義なき知的生命体は末路を辿るのでしょうか。
では、正義とは一体何なんでしょう?

我々も人類もですが、自己を存続するためには他の物を取り入れて生きなければなりません。

悲しい事に、この事は、現在の宇宙空間事情では事実としか言いようがありません。

そして、その事に対して、知性を持たない、もしくはある一定レベルでコントロールされている生物は、その行為の繰り返しを何の思想や意思もなく繰り返していきます。

そして、その生命体も長い年月の中で、もしも生き延びられるのならば、と言うのも、隕石の落下だったり、その星自体の活発な運動などにも影響され、生命体と言うのは、本当に微妙なバランスの中で生き永らえれているのですが、そのこと自体も認識せずにとてつもない量の生命体が生まれては絶滅し、生まれては絶滅しているのです。

何故、このような事を話していたのかと言いますと、我々は思想により、我々が最初に勝ち取った合理化と言う思想によって守られたのか、そのことに無視し続けて来たのか分かりませんが、その合理化と言う正義の名のもとに我々は、多分多少の居心地の悪さはあったのかもしれませんが、そんなたまに陥る精神的な不安定さも、日々表れる物質社会の恩恵により、煙の様に消されていったのだと思います。

しかし、我々はそのたった一つの正義である合理主義と正義を失おうとしたのです。

失おう、と、言ってしまえば、別に完全に否定しなくても良いんじゃないか、と考えるかもしれません。我々と違い、人類の場合は、生死のサイクルが早過ぎるから、ある意味、多様な精神世界や思想が発生し、その影響である意味では、かなりな確率で世界は混沌となっているのだけれども、上手く気付きに乗れば、また新しい世界が開けて来るのかもしれませんが、我々の世界では行き着くところまで、と言うのも、完全に昔の考えは捨てて、完全に次の考えに移行することだけしか出来ない、そんな頭の固い存在になったのでしょう。

それもこれも、一つの個体が余りにも長い生命維持を与えられたのかもしませんし、今後一切、宇宙は生命と言うものは、我々と同じ生命体を発生することはしないのだと思うのですが。実際はよく分かりませんが。
そうです、正義の話でした。

我々は長く生き過ぎていたのだと思いますし、長い間、意識に対して閉鎖的だったのかもしれません。

それと、もっとも重要な事は、それに気付こうと言うアンテナみたいなものが、我々はもともとから壊れていたのかもしれない、または、昔はあったのかもしれないが、長い間、生き続けると言う生命の中でもイレギュラーな存在にとっては、退化と言う形で、我々からその存在を失わせたのかもしれません。

なにはともあれ、我々はやっと、と言うか、かなりの時間と他者に対しての迷惑を発生させて生き延びられていることを実感し、全体の50%の意識改革を達成したのだと思います。

この半分が気付き、なのか?覚醒なのか?分かりませんが、その意識改革が起きたってことは数に答えが隠されていたのだと今になると思えてしょうがありません。

圧倒的に分かり合えないモノが、存在すると言う恐怖は、初めて多国間の争いとかではなく、同じ肉親や、恋人、友人同士の中にも、実は絶対的に分かち合えない、理解し合えない世界が眠っていた事を立証させ、我々の社会は急激な速さで、最小単位で言えば家庭から、社会から、そして国、世界へと、まるでドミノ倒しの様に崩れて行きました」
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