天国からのマイク

天国のマイクはタカシ君を助ける

ベルヘリコプターのコックピットではトウキョウＦＭから玉置浩二が歌う
「俺はどこか狂っているのかもしれない」
が激しいビートで流れていました。


河川敷や堤防スレスレを飛ぶ最新ステルス攻撃機が、
上昇するＡＨ‐１Ｓを追い掛けるように物凄いスピードで上昇し、
まずは空対空ミサイルも同時に発射しましたが、
奇跡の電線に絡み取られて、
地上ではなく今度は空高く

「あらよっと」

とベルヘリコプターをも追い越して、大気圏近くで爆発させました。


次にステルス攻撃機を絡め始めましたが、
最新のステルスだけにまさかの機関砲が備わっていて、
上空のＡＨ‐１Ｓに銃弾が撃ち込まれ、
機体から白い煙が立ち込めました。


赤い緊急ランプが点滅しベルヘリコプターが墜落しそうになり、
ヨコヤマさんとパイロットは即座にパラシュートを取り付け、
タカシ君はヨコヤマさんと安全ベルトでロックした形になって、
コックピットの窓を開けて地上へと飛び降りました。


脱出したタカシ君とヨコヤマさんは、
パラシュートを開く間もなく、
天国からのマイクの電線に優しく絡まれて助けられ、
スルスルと地上に無事降りて来ました。

「僕たちはヨーヨー状態じゃ無かったね」

と、タカシ君はヨコヤマさんに思わずそう喋りかけたそうです。