ダンジョンを操れたので、異世界の芸能総監督になり、異世界美女と逆転人生を楽しみます

ムービーマスター

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カメラ撮影アシスタントの衛生班エルザ

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革のパンツと手元、胸元にひらひらが付いたシャツ姿の画像をカメラディスプレーに映して見せると、
彼女は、

「このような男性的な格好は、私達衛生班はすることが・・・」

と、後は察してください、と言わんばかりに黙っていたので、
前田カメラマン、そんなことも見越していたと言いますか、
事前に僕と打ち合わせと相談をしていたので

「だったらこっちの世界、我々の世界の服で、
アシスタントが着そうな動きやすい服を何点か見つくろって異世界に持って行けば良いのでは」

と僕は助言していたので、
前田カメラマンは事前に用意していた現世ニッポンの女性服からジャージ等をエルザに見せて、
この中の服のどれかを選んで着替えてからアシスタントとして手伝ってもらう趣旨を話すと、
エルザは迷った挙句、
黒と蛍光色が強そうなピンクの線が入ったジャージをチョイスした。

前田カメラマンは、追加としてLL、XLのスポーツブラもエルザに渡し、
これを胸に付けるように言ったので、彼女はそれを不思議そうに見ながら、何で?
みたいな問いかけ顔になったので

「エルザは他の女性よりも胸が、おっぱいが大きいから、
アシスタントとして動き回ってもらう時、動きにくいと思っていたから、
それで、おっぱいを固定するので、付けてもらいたい」

と丁寧に説明すると、

「なるほど~」

と言って、宮殿の空き部屋に入って早速、スポーツブラを付けジャージで現れた。

僕たち現世ニッポン人にとっては、ジャージは普段着以下の決してお洒落とは言えない服なんだけど、
エルザにとってはジャージの服がお洒落で、
しかも異世界ではなかなか無い色、蛍光色のピンク色が特にお気に入りで、
ピンク色の2本の線をよく指でなぞっていた。

しかし、異世界の白人女性、やはり元世の外国の白人女性と同じに脚の長さ、
股下の長さが殆(ほとん)ど身長の半分はありました。

ので、今までロングスカート型質素ドレスの格好でエルザの脚の長さは判らなかったのだが、
ジャージ姿になり、ハッキリと脚の長さが浮き彫りに出た。

身長が172cmだとすると身長の半分が脚の長さだから、股下86cmはありそうで、
気持ち、ジャージの下が短そうだったが本人は気にしていない。

それよりも、やはりというか、100cm級の巨乳はスポーツブラによって固定されたのだが、
寧(むし)ろジャージ姿になって、胸がロケットのように突き出していて、
おっぱいサイボーグみたいに見え、巨乳がより強調されている風にも見えなくは無かった。

そう言えば、
前の異世界衛生班の時の服装の時は上半身もゆったり目のドレスだったからウエストが締まっていないので、
ややおデブさんのシルエットだったが、エルザのジャージ姿は見方によっては、
前の服装よりもナイスバディを強調する効果も有りそうだが、
ま、それにつけても以前のドレスに比べたら動きやすさは格段に違い、
靴も、前田カメラマンが用意した運動用のランニングシューズを履かせたので、
エルザとしては、今までの異世界の靴に比べると重さが感じられず、

「軽過ぎて履いていないみたいです」

と、ランニングシューズにも感動感激し、
このような服と靴を用意する前田カメラマンをエルザは尊敬を込めた瞳で見詰めるのでした。

確かに、最近のランニングシューズの軽さは凄い。

一番軽いランニングシューズだと僅(わず)か100gらしい。

外国のメーカーだと3~4万円する値段にもなるが、国内メーカーだと1~1.5万円で購入出来る。

エルザが履いているのも国内メーカーの物だった。

色も女性用のピンク色で、エルザはピンク色のランニングシューズもかなり気に入ったようだ。

僕は、そんな前田カメラマンの姿をたまに見かけながら、
僕と建築家のルイジとで、劇場内の設計図を見ながらスピーカーや音響機材のこと、
そして、一番重要な電気獲得、今までのように乾電池では電力が賄(まかな)えないので、
僕は小型の発電機を購入してまずは燃料がガソリンの発電機で、
音響が作動するか入念に実験し調べ始めた。

僕が台車を利用して持ち運んできた小型スピーカーやプリメインアンプ、
各ケーブル類にルイジは終始驚きっぱなしで、
ボーズの小型スピーカーから流れるメロディに驚愕と感動の表情で、

「まさに魔法だ」

の言葉を連発していた。

僕の考えとしてコンサートホールには沢山のお客様が収容出来るワインヤード型のホールを提案し、
しかも音楽隊、元世ニッポンでのオーケストラにはマイクは使わず、
歌姫達がマイクを使う場合は、
あくまでもアカペラの歌の音の伝わりが届きにくい舞台から一番端や奥側の人々にも届くようなことを前提としているので、
横の壁には二つずつのスピーカーしか埋め込まず、
客席の真ん中と後ろの座席付近に重低音のウーハーを仮に取り付け、
シャルルや西田佳代が今でもボイストレーニングを自主的にしているオルネラ店から時折ダンジョンを通って来てもらい、
僕らが設置したスピーカーから流れるカラオケの音楽や、
歌姫達の声の大きさ、高音域や低音域を何度も発生してもらい、
その都度、
僕とルイジはコンサートホールの端から端に、奥から奥へと移動しながら周辺の座席に座り、
そこで聴こえる音を確認していた。

その作業をしている最中は手を休めて頂くが、
多くの建築作業員たちが、
その都度、僕らが奏でる未来の歌謡曲、J‐POP音楽を聴き、
シャルルと西田の歌を聴きながら感動しその場で聴き入っていた。

丁度お昼時となり、その合図としてシャーロンがキサナ国王立芸術劇場に現れ、

「お昼を食べに行きましょう」

と言って、僕らもだけど、多くのまだ作業中の建築作業員たちにも声を掛けて、
芸術劇場近くの各食堂に案内していた。

建築関係者、建築作業員の数は多く、50人はいそうだった。

最初こそはシャーロンがダンジョンを出して、自分のグラムデル城で昼食を出したりしていたが、
町の地域活性化に全く貢献していないのは如何(いかが)かと、と言う城内からの忠告を受け、
シャーロンも姫としての無自覚さを痛感したみたいで、
その後は現場近くの町の食堂を使うことにしたらしい。

確かに、それが地域貢献になり、町の人々が潤うことになるのだから、そうした方がいいよね。

また、シャルルや西田佳代は客寄せパンダ効果と言うか、キサナ国のメインの町の食堂に、
しかも庶民の食堂に来て食べて頂けるとの事で、
町中がちょっとしたパニックになり、
異世界の歌姫二大スター登場に一目でも観たいと市民が殺到であり、
宛(さなが)ら突然、ハリウッドの大スターがお忍びで現れた!
そんな状態になったので、その後、
シャルル達には安全性を考えて控えて頂き、
やはり両王家の城内にダンジョンを使って食事して頂くことに落ち着いています。

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