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僕はついに工場を退職する
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先程までの僕は、何時でも健食粉砕工業㈱を辞めてやる~、
きっかけがあれば直ぐにでも辞めま~す的な考えだったんだけど、
異世界でのステージプロデュース成功の自信が、今では余裕に変わってしまい、
今では今まで図書館なんてこのかた社会人になって一回も行ったことが無いのに、
西田佳代に触発されて行き始めました。
「最近、住んでいる所から近い図書館によく行っているんですよ。
そこで、本だけじゃ無く、音楽のCDや映画やTVドラマ、特集のDVD作品まで貸出されているから、異世界ステージのパフォーマンス向上の為に、頻繁に利用しているんですよ」
と、この前のコンサート終わりに、彼女の住むマンション近くにダンジョンを出現させ、何処でもドア状態で送った時の彼女との会話がきっかけでした。
「それと、くれぐれもダンジョンをわたしの部屋の中に作らないでね。
入浴中のバスルームとかに現れたら殺すよ!」
西田佳代ちゃんは美人だけに、しかも顔がなんかキツイ感じ?似たような顔の女優で言うと、まさに柴咲コウですね。
柴咲コウと島谷ひとみを足して2で割ったような顔です。
ですから、美女が怒ると、ちょっと怖いです。
だけど、彼女は夢に向かって舞台に異世界の歌に真面目に頑張っていますから、僕は応援モードです。
で、話しは戻って、今までは勤務している工場なんて縁故の会社なので何時でも辞めてやる~な意気込みだったのですが、
まあ、何時でも辞めれるからこそ、一応、
一度ぐらいは健食粉砕工業でのプライベートブランドのペット用サプリメントの開発立ち上げを進めて、
軌道に乗せたいな~までに前向きになったのです、が。
肝心の元板橋区常盤台キャバクラ嬢の上司こと今野みどりが、中々出社せず、またまた新開発ペット用サプリメントの開発がおじゃんになりそうで、僕は、今までの僕なら絶対にやらないであろう、自ら社長に直談判とまではいかないけど、上司の今野みどりの直行直帰の件で、プロジェクトが上手く行ってないことを報告・相談し、この新商品開発プロジェクトを自分主体で動いてもイイですか?
と、社長の席がメインの総務部付属の事務所に行って社長の机の前で今までの経緯を交えて話すと、信じられないことを言われてしまいました。
と言うのは
「ああ、例の件ね、あれは今度お取引することになった某ペット用サプリメント会社の原材料も扱うことになったから、こっちでも商品を作って売買すると、判るよね、マズいからさ、例の件は無くなったから、丁度、武藤君にも話そうと思っていたんだよ」
と、メタボ腹の社長、僕に態々報告しに来る筈が無いほど、
太っていて、今時点でも社長の椅子から立ち上がることすら億劫そうなのに、平気で嘘をついて、僕がいる倉庫事務室に報告に行く予定だったって?
僕はその話しを聞いて、
一気に今までのヤル気や前向きな気持ちが砂で作ったお城が一気に崩れるみたいに粉々に崩れ去り、
しかも今の今まで今野みどりや社長に振り回されていた記憶が走馬灯のように頭の中を流れ
僕は半分笑顔で「判りました、了解です」と表面上はニコヤカに、
だけど心の中はドス黒い積乱雲がむくむくと出来てきたみたいに暗雲立ち込める気持ちで一旦は倉庫事務所に戻り、それからの時間は定時がくるまでパソコン内の整理をし、
僕が辞める時の引き継ぎ用のファイルや書面を完成(実は前から作っていたのだ)させ、
次の日の朝に朝礼終了後に社長に退職届を提出した。
社長は、まず最初にキョトンとした顔で、僕と退職届と書いてある封筒を見比べ、
「これは一体なんだ」
と言って冗談のように笑ったので、僕は真面目な顔で、
「どうぞお願致します」
と丁寧に頭を下げた。
その頃には、事務所内にいた朝礼に参加していたパートのオバさん達や、総務経理の事務の娘達も、僕が辞表を社長に出していることが判り、と言うか直ぐに見えるから判らない方が難しい事務所内の風景に、社長は自分がなんかカッコ悪い姿をここにいた社員たちに見られていると言う気持ちになったのか、今度は若干、高飛車(たかびしゃ)な態度で僕に対し
「ここを辞めてどうするの?
次でも決まったのか?まだ、決まってないんだろう」
と、社長としては余裕のメタボ体質で社長椅子にふんぞり返って座り直して話した。
「僕はやりたい事がありますので、大丈夫です」
とだけ答えて、事務所を後にした。
社長は最後まで僕に対し、憎まれ口しか言わない存在だった。
遠い親戚とは言え、凄く腹が立った。
普通なら、辞表を出してから2週間は会社勤務かもしれないが、
僕は今の今まで有給を消化していなかったので、まるまる30日の有給休暇があったので、
それを全部当てて、その日の夜には計画通り、板橋の工場住み込み部屋の引っ越しも全て終了していたので、
後はダンジョンの枠を壁から外すだけだが、
どうせ工場内の誰もダンジョンは見えないし入れないので、
数日間、そのままにしていると、僕が会社を有給で休んでから2日位に、
まずは総務の女性社員たちが僕の部屋に入って来て、
既にガランとなった何も置いていない僕が住んでいた部屋を驚いたように見ているのを横横ダンジョンの向こうから見ていましたよ。
ホント、透明なドアの向こうで無声映画でも見るような感覚です。
そうなんですね、本来なら音が聞こえるんだけど、僕の意識のバリアとでも言うのでしょうか?が働いて、音はシャットアウトしているみたいです。
彼女らや他の工場社員たちは、僕が何時、引越しをしたのか、不思議がっていましたね。
僕は、倉庫事務所の机の中に、社章や殆ど使うことが無かった健食粉砕工業の名刺等を置いて来たので、
こっちからは何も会社に対してすることも無く、
僕は今では片岡さんに挨拶をし、一応、片岡さんからは当面は家賃は無料と言われたけど、
僕には異世界からの結構な金額のプロデュース料をシャーロンから貰っているので、
いらないと突っぱねる片岡さんに何となくの事情(異世界から結構な給料を頂いている)を話し、
月々の家賃をまずは10万円を支払うことにした。
只の無職な僕だったら、そんな大金でも支払うのが苦しいけど、
今では1日のプロデュースで、約100gの金塊インゴットが頂けて、
と言うことは1日で約50万円の現世ニッポン給料で貰える訳で、
この辺も本当は嬉しいんだけど、シャーロンに月に100gの金塊でも多いよ、
と言うと、
「ムート先生はなんて欲の無い人なんですか?」
とシャーロンに聖人君子扱いされ、シャーロンの説明では、
この金塊でも少ない方で支払っているとのことで、
シャーロンの城の宮邸お抱えの音楽家達にはそれ以上は支払っていて、
豪邸や豪華な馬車など、生活面でもかなり優遇されているとか、
それもこれもクリエイティブな者には異世界では最大の敬意を払うそうだ。
それと、キサナ国は有数の金の産出国だそうで、
その金の流通もグラムデル王家が独占で管理し採掘し、金を精製しているとか。
何にしても、
今では現世ニッポンでは1週間に2回だけ異世界で舞台ステージを行う為にダンジョンで行き来していたが、
最近は異世界で毎日のステージが多過ぎでは?
と今更ながら気付いたのと、それよりも嬉しい悲鳴!
今までの居酒屋ステージのオルネラの店には連日のお客様を受け入れる広さが無く、
もっと広い場所、
キサナ国の街中中心部にある宮邸の貴族王族御用達の巨大ホテルか現世ニッポンでなら県庁のような建物に引っ越すことになったらしい。
ま、これもそれもシャーロン姫の影響は大きいです。
きっかけがあれば直ぐにでも辞めま~す的な考えだったんだけど、
異世界でのステージプロデュース成功の自信が、今では余裕に変わってしまい、
今では今まで図書館なんてこのかた社会人になって一回も行ったことが無いのに、
西田佳代に触発されて行き始めました。
「最近、住んでいる所から近い図書館によく行っているんですよ。
そこで、本だけじゃ無く、音楽のCDや映画やTVドラマ、特集のDVD作品まで貸出されているから、異世界ステージのパフォーマンス向上の為に、頻繁に利用しているんですよ」
と、この前のコンサート終わりに、彼女の住むマンション近くにダンジョンを出現させ、何処でもドア状態で送った時の彼女との会話がきっかけでした。
「それと、くれぐれもダンジョンをわたしの部屋の中に作らないでね。
入浴中のバスルームとかに現れたら殺すよ!」
西田佳代ちゃんは美人だけに、しかも顔がなんかキツイ感じ?似たような顔の女優で言うと、まさに柴咲コウですね。
柴咲コウと島谷ひとみを足して2で割ったような顔です。
ですから、美女が怒ると、ちょっと怖いです。
だけど、彼女は夢に向かって舞台に異世界の歌に真面目に頑張っていますから、僕は応援モードです。
で、話しは戻って、今までは勤務している工場なんて縁故の会社なので何時でも辞めてやる~な意気込みだったのですが、
まあ、何時でも辞めれるからこそ、一応、
一度ぐらいは健食粉砕工業でのプライベートブランドのペット用サプリメントの開発立ち上げを進めて、
軌道に乗せたいな~までに前向きになったのです、が。
肝心の元板橋区常盤台キャバクラ嬢の上司こと今野みどりが、中々出社せず、またまた新開発ペット用サプリメントの開発がおじゃんになりそうで、僕は、今までの僕なら絶対にやらないであろう、自ら社長に直談判とまではいかないけど、上司の今野みどりの直行直帰の件で、プロジェクトが上手く行ってないことを報告・相談し、この新商品開発プロジェクトを自分主体で動いてもイイですか?
と、社長の席がメインの総務部付属の事務所に行って社長の机の前で今までの経緯を交えて話すと、信じられないことを言われてしまいました。
と言うのは
「ああ、例の件ね、あれは今度お取引することになった某ペット用サプリメント会社の原材料も扱うことになったから、こっちでも商品を作って売買すると、判るよね、マズいからさ、例の件は無くなったから、丁度、武藤君にも話そうと思っていたんだよ」
と、メタボ腹の社長、僕に態々報告しに来る筈が無いほど、
太っていて、今時点でも社長の椅子から立ち上がることすら億劫そうなのに、平気で嘘をついて、僕がいる倉庫事務室に報告に行く予定だったって?
僕はその話しを聞いて、
一気に今までのヤル気や前向きな気持ちが砂で作ったお城が一気に崩れるみたいに粉々に崩れ去り、
しかも今の今まで今野みどりや社長に振り回されていた記憶が走馬灯のように頭の中を流れ
僕は半分笑顔で「判りました、了解です」と表面上はニコヤカに、
だけど心の中はドス黒い積乱雲がむくむくと出来てきたみたいに暗雲立ち込める気持ちで一旦は倉庫事務所に戻り、それからの時間は定時がくるまでパソコン内の整理をし、
僕が辞める時の引き継ぎ用のファイルや書面を完成(実は前から作っていたのだ)させ、
次の日の朝に朝礼終了後に社長に退職届を提出した。
社長は、まず最初にキョトンとした顔で、僕と退職届と書いてある封筒を見比べ、
「これは一体なんだ」
と言って冗談のように笑ったので、僕は真面目な顔で、
「どうぞお願致します」
と丁寧に頭を下げた。
その頃には、事務所内にいた朝礼に参加していたパートのオバさん達や、総務経理の事務の娘達も、僕が辞表を社長に出していることが判り、と言うか直ぐに見えるから判らない方が難しい事務所内の風景に、社長は自分がなんかカッコ悪い姿をここにいた社員たちに見られていると言う気持ちになったのか、今度は若干、高飛車(たかびしゃ)な態度で僕に対し
「ここを辞めてどうするの?
次でも決まったのか?まだ、決まってないんだろう」
と、社長としては余裕のメタボ体質で社長椅子にふんぞり返って座り直して話した。
「僕はやりたい事がありますので、大丈夫です」
とだけ答えて、事務所を後にした。
社長は最後まで僕に対し、憎まれ口しか言わない存在だった。
遠い親戚とは言え、凄く腹が立った。
普通なら、辞表を出してから2週間は会社勤務かもしれないが、
僕は今の今まで有給を消化していなかったので、まるまる30日の有給休暇があったので、
それを全部当てて、その日の夜には計画通り、板橋の工場住み込み部屋の引っ越しも全て終了していたので、
後はダンジョンの枠を壁から外すだけだが、
どうせ工場内の誰もダンジョンは見えないし入れないので、
数日間、そのままにしていると、僕が会社を有給で休んでから2日位に、
まずは総務の女性社員たちが僕の部屋に入って来て、
既にガランとなった何も置いていない僕が住んでいた部屋を驚いたように見ているのを横横ダンジョンの向こうから見ていましたよ。
ホント、透明なドアの向こうで無声映画でも見るような感覚です。
そうなんですね、本来なら音が聞こえるんだけど、僕の意識のバリアとでも言うのでしょうか?が働いて、音はシャットアウトしているみたいです。
彼女らや他の工場社員たちは、僕が何時、引越しをしたのか、不思議がっていましたね。
僕は、倉庫事務所の机の中に、社章や殆ど使うことが無かった健食粉砕工業の名刺等を置いて来たので、
こっちからは何も会社に対してすることも無く、
僕は今では片岡さんに挨拶をし、一応、片岡さんからは当面は家賃は無料と言われたけど、
僕には異世界からの結構な金額のプロデュース料をシャーロンから貰っているので、
いらないと突っぱねる片岡さんに何となくの事情(異世界から結構な給料を頂いている)を話し、
月々の家賃をまずは10万円を支払うことにした。
只の無職な僕だったら、そんな大金でも支払うのが苦しいけど、
今では1日のプロデュースで、約100gの金塊インゴットが頂けて、
と言うことは1日で約50万円の現世ニッポン給料で貰える訳で、
この辺も本当は嬉しいんだけど、シャーロンに月に100gの金塊でも多いよ、
と言うと、
「ムート先生はなんて欲の無い人なんですか?」
とシャーロンに聖人君子扱いされ、シャーロンの説明では、
この金塊でも少ない方で支払っているとのことで、
シャーロンの城の宮邸お抱えの音楽家達にはそれ以上は支払っていて、
豪邸や豪華な馬車など、生活面でもかなり優遇されているとか、
それもこれもクリエイティブな者には異世界では最大の敬意を払うそうだ。
それと、キサナ国は有数の金の産出国だそうで、
その金の流通もグラムデル王家が独占で管理し採掘し、金を精製しているとか。
何にしても、
今では現世ニッポンでは1週間に2回だけ異世界で舞台ステージを行う為にダンジョンで行き来していたが、
最近は異世界で毎日のステージが多過ぎでは?
と今更ながら気付いたのと、それよりも嬉しい悲鳴!
今までの居酒屋ステージのオルネラの店には連日のお客様を受け入れる広さが無く、
もっと広い場所、
キサナ国の街中中心部にある宮邸の貴族王族御用達の巨大ホテルか現世ニッポンでなら県庁のような建物に引っ越すことになったらしい。
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