ダンジョンを操れたので、異世界の芸能総監督になり、異世界美女と逆転人生を楽しみます

ムービーマスター

文字の大きさ
上 下
21 / 59

現世ニッポンの歌手、異世界で爪後を残す

しおりを挟む
その夜の異世界居酒屋ショーには、遥か極東の国から来た歌手の出演も表の看板で告知されていて、それも人気爆発の一つとなり一気に人が増え、そうじゃなくてもシャルルだけでも、日に日に来場客が増えていたから嬉しい悲鳴です。

今では第一部でも立ち見などの超満員なので、驚異の総入れ替えシステムになってしまった。

「シャルルの変」から数日の間に、このお店は爆発的に繁盛し、この頃は、このお店で一体何が起きているのか?と、町中の話題にもなっていた。

店内には町中の同業他社のライバル店従業員も多くなり、なによりもこの町の芸能ギルド関係者達もお忍びで来店しているようだった。

そんなシャルル大人気の中に、まさか強力なライバルが現れるとは?
今夜のステージにより、舞台は以後一気に進化が加速することになろうとは、まだ誰も知る由もなかった。
仕掛け人である僕もだけど。

本来なら、僕らの世界なら、先に舞台に立つのは前座であり、新入りが常識的だが、西田佳代のオーディションにより、急遽というか、シャーロンは感激と戦慄と戸惑いが襲って来たのか、舞台奥で審議している最中、はぁはぁ荒い息で興奮していたので、僕は、

「先に西田佳代を舞台に出そうと考えていたが、順番的には先にシャルルが【瑠璃色の地球】と
【ガラスの林檎】を歌い、その後に西田佳代の【真夜中のギター】を歌って、その後またシャルルが登場し【SWEET MEMORIES】を歌って終了では」

と助言した。

シャーロンは、またまた感動感心して、チラチラと裏舞台中央でシャルルと談笑している西田佳代をじーっと見てから

「あんなに才能がある若くて綺麗な同種族の娘さんですから、もう何回も関係しているんですか?」

「はっ、はい?」

「そ、そ、その~
前にムート先生が言っていたキス以上の、その~なんと言うんですか、その~ベロチューをあの娘と何回も何回も何回もしているんですか~」

シャーロンは顔を真っ赤にしながらも、結構思いつめた表情で、ちょっぴり憂(うれ)いを帯びた表情も加算した感じで女優のように問いかけてきた。

僕は

「いや、一回も無いけど、もしかしたら今度する機会があれば・・・」

とシャーロンをからかう感じで言うと

「駄目です、絶対だめだす」

と後半は訛(なま)っていた。

「だったらシャーロン、もういい加減にいいでしょう?」

と僕は、椅子を引いて、かなりシャーロンに近付きながら僕に舌をペロペロ、ベロベロバーすると
シャーロンは恥ずかしそうに俯(うつむ)きながら

「ここじゃ、皆に見えるから、見えない処で、ね❤」

と宣言されたので、

「分かったよ、人がいない場面になったら、速攻でアレするよ~」

と言うと、シャーロンは涙目で僕の顔を下から覗き込む萌~な感じで見詰めるのでした。

あ~、早くシャーロンのピンクの柔らかシットリ唇(くちびる)とねっとりピンクエロ舌を絡めて舐め回して~です。

その日の異世界ステージは、あの「シャルルの乱&変」と同等、それ以上の衝撃が異世界人たちに与えてしまった。

それまで、異世界人はシャルルの歌声だけが、シャルルの歌う世界観だけしか知らなく、確かに知る由もないし、
だからシャルルは彼らにとって絶対的な歌姫に成りつつあったのに、そこに、とんでもないラフな格好をした、ある意味、見慣れない異国の服ではあったが、しかもその服はいつもは男性が着る服であり、シャルルのように着飾ってはいない、見方によっては美少年と見間違う姿の西田佳代が、舞台で座って、しかも自分で楽器を引いて歌うのだから、ダブルショックだったのだと思う。

と言うのも、この異世界では音楽を演奏するのは殆どが男性であり、女性が楽器を引きながら、且つ歌うなんて、そこがまずは衝撃であり、次に、西田佳代が歌うアコースティックギターの「真夜中のギター」のアカペラの素晴らしさ、実は僕も初めてアカペラでの西田佳代の歌を聴き、思わず聴き惚れてしまったが、僕が驚くのだから、なのか分からないけど、感動は時空を超えるがごとく、「真夜中のギター」のしんみりとして暖かく包み込む世界観に異世界人達は立ちどころに聴き惚れ、酔ってしまい、演奏が終盤を迎える頃には、すすり泣く者まで続出し、終了後は、誰が教えたのか?拍手や声援まで舞台上の西田佳代に与えられた。

西田佳代は、思わず、小さくガッツポーズをした。

その後のシャルルにとっては大変な舞台だったかもしれないが、しかし、何時ものように平常心で歌ってくれたので、シャルルの歌は安定的に、しかも、シャルルのファンが大半なので、何時もと変わらず、いや、何時も以上にステージは盛り上がりを見せた。

その頃には2回目の舞台を見るお客がお店の廊下や外にまで溢れていて、オルネラのお店は超満員となっていた。

元々、オルネラのお店は異世界の中では大きな居酒屋で、それもその筈(はず)で、実はこの店、以前はちょっとしたホールだったのだが、その当時から異世界の音楽はことごとく駄目だった?一般市民には全く受け入れてもらえず、いつしか芸能自体も寂(さび)れてゆき、遂には閉鎖。

そこを二束三文で買い取った、と言うか、実はこの持ち主はここの国の王族のモノであり、ひいてはシャーロン家の持ち物であり、凄く安く貸しているのだった。

今まではオルネラのお店はトントンかちょい赤字経営だったようだが、それでシャーロンも若干カンパしていたみたいだけど、最近では連日の超満員とチケット商売により売上も順調過ぎてます。

ま、このチケットや店先の看板、ポスターもシャーロンの魔法ですしね。

しかも、デザインは全て僕の時代のチケットやポスターのコンサートデザインをタブレットで見てパクってやっています。

こんな魔法の使い方は因果応報でヤバいんじゃないですか?と注意したけど、いつもシャーロンは

「多くの人達が感動して喜んでいることに使う魔法は、大丈夫で~す」

と、結構都合のイイ、シャーロンの解釈でもありました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後

澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。 ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。 ※短いお話です。 ※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

カフェ・ユグドラシル

白雪の雫
ファンタジー
辺境のキルシュブリューテ王国に店長が作る料理に舌鼓を打つ、様々な種族が集う店があった。 店の名前はカフェ・ユグドラシル。 そのカフェ・ユグドラシルを経営しているのは、とある準男爵夫妻である。 準男爵はレイモンドといい、侯爵家の三男であるが故に家を継ぐ事が出来ず高ランクの冒険者になった、自分の人生に悩んでいた青年だ。 準男爵の妻である女性は紗雪といい、数年前に九尾狐を倒した直後にウィスティリア王国による聖女召喚に巻き込まれた挙句、邪心討伐に同行させられたのだ。 しかも邪心討伐に同行していた二人の男によって、聖女を虐げたという濡れ衣を着せられた紗雪は追放されてしまう。 己の生きる道に迷っている青年と、濡れ衣を着せられて国を追われた女が出会った時、停滞していた食文化が、国が、他種族が交流の道を歩み始める───。 紗雪は天女の血を引くとも言われている(これは事実)千年以上続く官人陰陽師の家系に生まれた巫女にして最強の退魔師です。 篁家や羽衣の力を借りて九尾を倒した辺りは、後に語って行こうかと思っています。 紗雪が陰陽師でないのは、陰陽師というのが明治時代に公的に廃されたので名乗れないからです。

初めての異世界転生

藤井 サトル
ファンタジー
その日、幸村 大地(ゆきむら だいち)は女神に選ばれた。 女神とのやり取りの末、大地は女神の手によって異世界へと転生する。その身には女神にいくつもの能力を授かって。 まさにファンタジーの世界へ来た大地は聖女を始めにいろんな人に出会い、出会い金を稼いだり、稼いだ金が直ぐに消えたり、路上で寝たり、チート能力を振るったりと、たぶん楽しく世界を謳歌する。 このお話は【転生者】大地と【聖女】リリア。そこに女神成分をひとつまみが合わさった異世界騒動物語である。

【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜

福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。 彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。 だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。 「お義姉さま!」           . . 「姉などと呼ばないでください、メリルさん」 しかし、今はまだ辛抱のとき。 セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。 ──これは、20年前の断罪劇の続き。 喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。 ※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。 旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』 ※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。 ※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。

ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。 彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。 「誰も、お前なんか必要としていない」 最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。 だけどそれも、意味のないことだったのだ。 彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。 なぜ時が戻ったのかは分からない。 それでも、ひとつだけ確かなことがある。 あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。 私は、私の生きたいように生きます。

処理中です...