ダンジョンを操れたので、異世界の芸能総監督になり、異世界美女と逆転人生を楽しみます

ムービーマスター

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異世界歌手シャルルの乱

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「え?・・・それは、出来るかな・・・う~ん・・・」

僕はシャーロンのエロエロな雰囲気に呑まれてはいるが、それでも、自称アイドルオタクの端(はし)くれであり、出来ることと、出来ないことを考え始めている、ある意味、アイドル育成やステージ運営の企画運営に対して、もしかしたら、ヤリようによっては、現世の機材で大実験「出来るかな」NHK教育番組なごとく思案中の根が真面目な僕の顔が浮き出て来たんですね。

「多少、費用はかかるけど、出来る処から、やって見ようか~」

「多少なら、シャーロンも頑張れるかも~、足りない部分は、シャーロンのお身体で・・・」

「え?シャーロンのお身体でって?」

僕はシャーロンのウルウル発情濡れたグリーンアイを見ながら、当然、エロい展開を期待していました。

「いや~ん❤・・ムート先生、なんだかエッチな想像してる~、私、こう見えても、結構、凄いんですよ~」

と言って、態(わざ)となのか、確信犯的にその巨乳下乳を長テーブルの上に載せながら、もはや計算状態の胸の谷間と横乳を見える良いにしながら

「私(わたくし)、魔法ならちょっとだけ使えちゃいますのよ!」

と、秘密を貴方だけに告白しちゃった~みたいに、口元に人差し指を立てて、他に誰にも聞こえていないわよね。

な、出ました大袈裟演技できょろきょろして、誰も近くにいないのを確認して、

「し~ですよ、し~ですからね~」

と言っていたけど、僕はその時は全く信じていまなかったです。


と、そんな件(くだり)を僕とシャーロンがしている中で、先程(さきほど)ちょこっとだけお話しした異世界歌手シャルルの勝手にアカペラで松田聖子の「瑠璃色の地球」を歌っちゃったんです事件のが突然発生した~の真相は如何(いか)に、な話しです。

まさに、僕がシャーロンにシャルルの舞台を見て、色々と確認していないと駄目じゃないですか!状態で、客席の何時(いつ)ものガヤガヤ感が急に静かになってきたんですね。

うん?何かあったのかな、なんか有事ですか?

この場合だと、厨房からのボヤ騒ぎとか、客席ホール内でのお客同士の喧嘩ですか?

と、僕もだけど、今までテーブルに突っ伏してスマホをイヤフォンを着けて聴いていたシャーロンも、その静かになった雰囲気を察知し、イヤフォンを外し、前方の舞台を見ていた。

僕は今まで、客席の方しか見ていなかったので、ハッと気付いて、シャルルは大丈夫?な感じで、あっそっちか~シャルルの身に何かあったらマズイって~な感じで、シャルルの入る舞台の方を見ると、シャルルは何時ものように歌っている格好だったので、人安心!

ではなく、あれっ?、何かこれって・・・

まさか、まさか、の、まさかですか~

「シャルル、私を無視してやっちゃってるよ!」

シャーロンも真面目な声で、シャルルに抗議的な言葉を発していますが、顔の表情を見ると、シャーロンの表情は不敵に笑っている表情でした。

静かなざわざわ感が数秒続きましたが、やがて客席は静かに成り、と、同時にシャルルのアカペラの歌声が、あの松田聖子の「瑠璃色の地球」を情感たっぷりに歌っていて、舞台上後方の二人の演奏者は呆気にとられた感じで、後方から舞台中央のシャルルの熱唱する後ろ姿を、なにか言いたそうに抗議したいかのように憮然としていたけど、シャルルの歌とメロディーを聴いて、今度は明らかに驚愕した表情に急変していた。

僕がその時思ったのは二つか三つくらいかな、

一つは、シャルルの歌手としての才能!

シャルルは一回か二回しか「瑠璃色の地球」の曲を聴いていないのに、完璧に歌詞を覚えていて、音程もある意味、完璧だった。

そして、意外に良く伸びる高音域が出せるのね~と、歌唱技量にも何故かほっとしていたし、もう三つ目ですか?

こっちの世界、こっちの異世界、そして時代的には中世ヨーロッパの12~15世紀の時代感と東洋人じゃ無く、西洋人、白人や異世界異種達にも、日本の1980年代の歌謡曲が受け入れられるのかな~と、そのマーケティング的にも、実は心がときめいていた。

今までの客席の雰囲気だったら、シャルルの宮廷歌謡曲をBGM代りにしか聴いていなく、もしかしたら、別に誰が歌っていようが、この程度な民族民謡曲なら、別に聴かなくてもいいよね~状態だったし、最初のシャルルの登場時こそ、シャルルの美貌とプロポーションに男の客たちが冷やかし半分、弄り半分の、何処の世界でも、日本でもありそうな、例えば会社の記念式典をホテルの大会場で行っている時の懇親会でのゲスト歌手登場の雰囲気、あれが、歌手シャルルには当たり前の光景だったんでしょうね。

その冷やかしでさえも、何時もの歌を歌い始めると、何時しか消え、客席ホールはまたガヤガヤとお客たちの食事とアルコールと会話の音で埋め尽くされ、知らない内に、シャルルの第一部は終了し、第二部も、お客に告知しようが、その頃にはアルコールで客たちは出来上がっているから、勝手に二部が進行して、知らない内に舞台は終了していると言う状態が続いているんですね。

そんな、シャルルにとっては、なんともモチベーションが上がらない舞台で、しかも決して自分が好きで歌いたいと言う曲ではないから、ますますテンションの低い舞台に立ち続けていたんでしょう。

そんな、ルーティンだった舞台に、シャルル本人の存在意義を問う感じで、しかも初めてシャルルが心の底から、この曲を自分で歌ってみたいと言う、強い欲求が初めて芽生え、それが自分でも抑えられなくなって、遂に、なのか、シャルル嬢、覚醒しちゃいましたか?状態で、突然、アカペラで今のタイミングで歌いだし、この異世界の住民、お客達も、今まで聴いたことも無い現代日本の1980年代の歌謡曲を聴いて、ここの全員が一応聴き入(い)っているってのは、シャルルの最初の一歩は、もしかしたらかなり偉大だったかもしれない。

僕は、正(ただ)し、今の時点では、評価できないので、純粋に、シャルルの声質や歌唱力だけに意識を集中していた。

あくまでも僕にとっては、もはや昔の懐メロ的な扱いでもあり、今までに何度も聴いているから、そんなに感動し続けるものでは正直ないが、彼ら、この異世界の今は生きている人々や色々な異種人にとっては、まさしく未知との遭遇状態なのかもしれない。

ま、兎に角、シャルルが歌い終わった時のお客の反応を見てからだな~

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