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奇跡のハチミツ
しおりを挟むA国王さまの年齢は28歳と若く、【流行り病】感染での致死率の高い年代とも言えた。
だから、急激に悪化し、高熱の状態が続きました。
A王国の大司祭は、前々からA国王さまから指示されていた、カトリック教会の秘伝とも言えるローヤルゼリーの製造方法を教えてもらい作っていたので、A国王さまに毎日与え続けました。
そして、遠く南国の島から取り寄せた、その島にしか生えない「マヌカ」という木だけが自生している原生林で蜂を育て、他の花の蜜と混ざらないように造られた「マヌカだけのハチミツ」と、ローヤルゼリーを交互に与えて、治療に当たりました。
すると、相乗効果なのか、A国王さまの熱が下がり始め、奇跡的な回復を迎えることが出来ました。
A国王さまは、劇的な回復の原因とも言える「マヌカだけのハチミツ」を「奇跡のハチミツ」と命名し湛(たた)えました。
その後、カトリック教会の教皇にも、A国王は「奇跡のハチミツ」を献上したそうです。
残念ながら、「奇跡(マヌカ)のハチミツ」は希少価値で数が少なく、しかも【流行り病】により、F王国湾も閉鎖され、船の貿易が途絶えたので、一般の人々には行き届きませんでした。
しかし、修道院内で作れるローヤルゼリーは、重篤な一般市民にも振る舞われ、多くの患者の命が救われました。
また、回復を早める薬用蒸留酒の更なる研究により、東フランク王国の養命酒とも言われる、サフランやシナモンの皮、根生姜など56種の原料を使用した薬用酒も完成し、その効果はA国王自ら試され、効果が立証されました。
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