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6時間の拘束と急遽作られた監視部屋
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そこから、先程の男女2名の自衛官に小銃を突き付けられながら二人の口調は穏やかだが、指示された部屋へと通された。
その部屋は8畳位の広さで、学校の保健室のような感じでベッドが二つあり、簡素な待合ソファーも備え付けてあったが、保健室との違いは、まるで警察の取り調べ室のように片方の壁に大きな窓、多分!防弾ガラスで出来ているような窓があり、そこから私と桐山千賀子を監視することが出来た。
その部屋の天井四隅にも監視カメラが2台が隅対角線にセットされていて、1台はサーモグラフィー用だろう。
天井にはスピーカーが埋め込まれてあり、そこから
「今から念の為に6時間!お二人を拘束致します。
ご了承ください。
ご質問等はお手数ですがマイクをお使いください」
簡易ソファーの隣のこれまた簡易収納ボックスがあり、その上にスタンド付きのマイクが置いてあった。
桐山千賀子が早速質問した。
「二人での拘束はまずいんじゃないかしら?一人が健常者で一人が感染者だったら、ここで惨劇が起きたらどうするわけ?」
その問いに対し、先程の爽やか笑顔の青年の声で、
【それもこれもサンプルですので】
と、さらりと爽やかな口調で怖いことを言ってのけた。
トイレは簡易トイレが部屋の端にカーテンで仕切られてあると説明された。
なんでも、トイレでの排泄物も感染の危険があるので、極力リスクのあることは避けるのが鉄則らしい。
昨日の朝霞駐屯地でのリスク管理とは雲泥の差だ。これもそれも、未知のCウイルスの爆発的なパンデミックにより多くの人々の犠牲から学んだ情報と知恵と言うべきか?
学校の保健室にあるベッドのまくら元には500mlのペットボトルに入った水が横になって置いてあり、私は今までのドトウの展開で気を張り詰めていたのがプツンと弾けたのか、右側の壁際のベッドに倒れ込むように横になり、枕元にあるペットボトルを開ける訳では無く、たが、水の入った柔らかいプラスチックを握っていた。
桐山千賀子は窓側のあるベッドしか残っていないので、ぶつぶつと文句を言いながらも彼女も疲れていたのか窓側のベッドに横になり、私側を向きながら目を瞑っていた。
そして、被験者?と検査側の双方は無言となり、隔離部屋には静けさが漂った。
私は仰向けに寝ながらも、部屋の隅々を見廻したり、外の音に聞き耳を立ててみた。
この隔離部屋は急遽!設置した感じで、元々は広い会議室?の大部屋を本当に急いで隔離部屋に設置したのが伺えた。
なによりも大袈裟に思えたのは部屋のドア部分で、そこはかなり重々しい!かなりしっかりした部品で出来ていて、そこがまるで特注であるかのようだった。
多分!それも感染者対策なのだろう!
(感染者の腕力も破壊的で、多分!身体能力の潜在能力100%を使えるのでは?)
監視用の防弾ガラス越しに先程の男女二人と数名がいる感じだったが、あちらの部屋はこちらよりも部屋が暗いから、よくは目視出来なかった。
そでも、あの爽やか青年と眼が合うと、お互い自然と会釈を交わしていた。
その部屋は8畳位の広さで、学校の保健室のような感じでベッドが二つあり、簡素な待合ソファーも備え付けてあったが、保健室との違いは、まるで警察の取り調べ室のように片方の壁に大きな窓、多分!防弾ガラスで出来ているような窓があり、そこから私と桐山千賀子を監視することが出来た。
その部屋の天井四隅にも監視カメラが2台が隅対角線にセットされていて、1台はサーモグラフィー用だろう。
天井にはスピーカーが埋め込まれてあり、そこから
「今から念の為に6時間!お二人を拘束致します。
ご了承ください。
ご質問等はお手数ですがマイクをお使いください」
簡易ソファーの隣のこれまた簡易収納ボックスがあり、その上にスタンド付きのマイクが置いてあった。
桐山千賀子が早速質問した。
「二人での拘束はまずいんじゃないかしら?一人が健常者で一人が感染者だったら、ここで惨劇が起きたらどうするわけ?」
その問いに対し、先程の爽やか笑顔の青年の声で、
【それもこれもサンプルですので】
と、さらりと爽やかな口調で怖いことを言ってのけた。
トイレは簡易トイレが部屋の端にカーテンで仕切られてあると説明された。
なんでも、トイレでの排泄物も感染の危険があるので、極力リスクのあることは避けるのが鉄則らしい。
昨日の朝霞駐屯地でのリスク管理とは雲泥の差だ。これもそれも、未知のCウイルスの爆発的なパンデミックにより多くの人々の犠牲から学んだ情報と知恵と言うべきか?
学校の保健室にあるベッドのまくら元には500mlのペットボトルに入った水が横になって置いてあり、私は今までのドトウの展開で気を張り詰めていたのがプツンと弾けたのか、右側の壁際のベッドに倒れ込むように横になり、枕元にあるペットボトルを開ける訳では無く、たが、水の入った柔らかいプラスチックを握っていた。
桐山千賀子は窓側のあるベッドしか残っていないので、ぶつぶつと文句を言いながらも彼女も疲れていたのか窓側のベッドに横になり、私側を向きながら目を瞑っていた。
そして、被験者?と検査側の双方は無言となり、隔離部屋には静けさが漂った。
私は仰向けに寝ながらも、部屋の隅々を見廻したり、外の音に聞き耳を立ててみた。
この隔離部屋は急遽!設置した感じで、元々は広い会議室?の大部屋を本当に急いで隔離部屋に設置したのが伺えた。
なによりも大袈裟に思えたのは部屋のドア部分で、そこはかなり重々しい!かなりしっかりした部品で出来ていて、そこがまるで特注であるかのようだった。
多分!それも感染者対策なのだろう!
(感染者の腕力も破壊的で、多分!身体能力の潜在能力100%を使えるのでは?)
監視用の防弾ガラス越しに先程の男女二人と数名がいる感じだったが、あちらの部屋はこちらよりも部屋が暗いから、よくは目視出来なかった。
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