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東京一都三県の崩壊と福島駐屯地の残留組

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【桐山千賀子が近々で各メディアで仕入れた情報・談】

東京が完全に麻痺し、日本全国に物流がストップし、東京近郊の3県でもガソリンスタンドには以前の3.11のように長蛇の列が並び、そこに感染者達が襲いだし、一気に神奈川・埼玉・千葉もパニックに。

また一都三県ではスーパーへの食糧の略奪が始まり、金融!銀行の業務がストップし、自衛隊!警察がフル稼動して、銀行やスーパー、ショッピングモールを警護するが、家族の心配をする隊員達が多くなり、完全に自衛隊、警察、消防署等の組織が崩壊しているとか。

(実際!桐山千賀子も実家の山口に数日後には避難、帰郷する予定だったらしい)

東京一都三県は完全に社会のインフラが崩壊し、水道、ガス、電気、そして通信施設が機能しなくなり、情報が遮断し始める。

(ここでも桐山千賀子は、東京に全てが一極集中していた酬い?の・ように話していた)

水洗トイレが機能しなくなり、東京一都三県が住む約3,000万人の住居が汚物塗れの町へと変貌した!

超高層マンションに住んでいた人々が、マンションを捨てて租界するも感染者から無事逃れられたら?だが・・・非難の為の民族大移動が始まる。

現在は一都三県から各地方への公共交通機関は完全ストップ(または完全封鎖)!主要幹線道路は各県警察と消防と自衛隊が封鎖しているが、人員の半分以上が家族・友達と共に非難の為に職務離脱!

現在では警察・消防・自衛隊施設内が一番安全との事で、その中でも各地方自衛隊駐屯地へ多くの市民が避難するべく殺到している状況だとか。


今から腹ごしらえのために一寸(ちょっと)だけ着陸の為に立ち寄る福島駐屯地は現在!どうなっているのだろう?もしかしたら駐屯地内にも近隣の市民らが避難の為に大勢!集まっているのではないか?

そんなことを頭に過(よぎ)りながらも、あと数分で着くであろう場所へ飛行していた。

ものの数分後に見えて来たのは、如何にも田舎と言うか、駐屯地の周囲は畑が多く、緑の多い農村地と言ったところだった。

4号線道路から左側の南福島線道路(362号)沿いにある福島駐屯地が見えてきた。

敷地内では誰もいない!?

訳では無く、数人の自衛隊員がお決まりの深緑色の自衛隊服で歩きまわっていたが、大勢の避難民の姿は見えなかった。

とは言え、正門?は解放されていて、いつでも市民達に来て頂いてイイですよ!的な雰囲気を漂わせていた。

やはり思うのだが、昨日まで一都三県で味わった地獄の光景と、必死に生き残ってきた我々には、何とも長閑に映り、まるで日本でCウイルスのパンデミックが拡散しているのが嘘のように思えるのだった。

いつもの感じ!なのか、駐屯地独身寮?の3階建の都営住宅みたいなマンションのテラスに出ていてタバコを吸っている自衛隊独身者が、今日は休日?な感じでジャージ姿で私が操縦するベルヘリコプターを見上げていた。

前に座っている桐山千賀子が、そんな風景を見ながら、福島駐屯地のグラウンド?まるで学校のグラウンドみたいな場所にHマークが見るところを指差して

「あそこに着陸しましょう」と指示した。

そのグランドには朝礼用の鉄製の台が見え、中央に確かにヘリが着陸する為の目印のHマークが見えた。

私は、今ではベテランのヘリコプター操縦士になった感じで、ホバリングしながらHマークのホント真上にドンピシャで着陸し、桐山千賀子も思わず、もはや現役のプロですね!

と賞賛の言葉をかけてもらったが、生返事しか返さなかった。

一応!ヘリのエンジンは止めないで、桐山千賀子に教わったヘリの座席の後ろにあるMREレーション(戦闘糧食)が何日分か入っているプラスチックのケースを取り出し、そこから、本当に簡易な食糧!例えるならカロリーメイトみたいな乾燥パン?ビスケットみたいなものや、チョコレートバー!そのままの戦闘糧食を急いで食べ始めた。

水もゼリーチュウブ状でなので、カラカラに乾いていた唇にチュウブ口に慌てて着けて飲み込んだ。

前の座席の桐山千賀子は私に比べると、女性だから静かにモグモグと食べていた。

二人がAH‐1Sベルヘリコプターのコックピット内で夢中で食事中の処に、福島駐屯地の残った(少人数の残留組)?自衛隊員が一応!小銃をぶら下げながら近付いて来た。

桐山千賀子は、口をモグモグしながら急いで横のハッチを開けて、プロペラの風圧で髪が乱れるのを片手で押えながら自衛隊員に挨拶していた。

私はヘリのエンジンを切り、そのままコックピットの中にいて、外の様子を見ながらも、空腹を満たすべくMREレーション(戦闘糧食)を食べ続けた。

そうでしたか、とか、断片的な会話がベルヘリコプターの外部から聞こえてきた。

桐山千賀子がヘリから降りて、今までの経緯(いきさつ)を福島駐屯地の居残り自衛隊員に説明・報告していた。

桐山千賀子と話しているのは30代半ば位の男性自衛隊員で、かなり離れた建物近辺に二人の同僚自衛隊員がチラチラと我々がはを見ているが、近付いて来る感じは無かった。

彼女と話している自衛隊員が私にも挨拶するような雰囲気を察知したのか、桐山千賀子は、食事が終わったら直ぐに仙台駐屯地に向かいますので、とか言いながら適当に私のことはお茶を濁していた。
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