36 / 45
確実に崩壊する日常と、それでも空腹になること
しおりを挟む
ヘリ無線での応答が初めて、朝霞駐屯地のAH‐1Sベルヘリコプター内のヘリ無線で受信された。
私は咄嗟に、ヘルメットに付いているインカムマイクで話しかけてしまった。
「こちら、朝霞駐屯地のベルヘリコプターです」
当たり障りなく、声も落ちつていたと思う。
【朝霞駐屯地?現在、目視してますAH‐1Sベルヘリコプターは登録されていません、オクレ】
自衛隊ならではのやりとりに、私は気後れして、桐山千賀子に急遽!変わって頂いた。
彼女はヘルメットのインカムマイクで、昨夜の朝霞駐屯地でのパンデミックや朝霞駐屯地広報センター「りっくんランド」用広報展示物予備AH‐1Sベルヘリコプターで有ること等を手短に説明した。
朝霞駐屯地・現地情報隊所属を伝え、今後!どのようにすべきか判断を仰ぐと、こちらの宇都宮駐屯地も半分陥落!所謂!感染者が発生、拡散し機能は麻痺している状態だった。
福島駐屯地を目指すべきか伺うと、福島駐屯地は既に撤退移動され、各道路のバリケード封鎖に分散され、他の事務筋は仙台方面に撤退移動中とのこと、最終的には東北方面総監部の仙台駐屯地に向かう事を指示された。
そんなやりとりを無線連絡中!自衛隊ヘリが並行して飛行していたが、話が終了と同時に並行飛行から離脱し、我々とは反対方向の東北自動車道へ飛び立って行った。
私たちは指示された仙台駐屯地に向かうため、また、4号線沿いを目印に飛行した。4号線沿いには等間隔にバリケードが警察と自衛隊混合で設置され、多分!佐々木リカ達も、そのバリケードで合流している筈だ。
朝霞駐屯地から脱出したと思ったら、今度は仙台まで移動しなくてはならない、今まで気を張っていたから、私は無性にお腹が空いていることを思い出したかのように、お腹の空腹の虫がグウグウとなり、何か食べ物を近くのコンビニ駐車場にでもヘリを着陸して調達しないかと桐山千賀子に声を変えると、ヘリ内にMREレーション(戦闘糧食)が備え付けていると教えられ、また、無暗にコンビニ等の駐車場に着陸は民間人との事故が万が一との懸念から却下され、とりあえず、今は撤退して無人な筈の福島駐屯地内の敷地に一時的に着陸しMREレーション(戦闘糧食)を食べることを提案された。
桐山千賀子も私同様に空腹だったのは間違いない。
そう言えば、お腹の中に食べ物を入れたのは昨日の15:00前後?それもちゃんとした食事では無くビル内ダイソー?みたいなショップのスナック類とミネラルウォーター?
その程度しか胃の中に入れていないから、お腹が物凄く好いている訳だ。
まずはひたすら4号線道路を目印に目視し、福島駐屯地を目指した。
途中、4号線道路沿いのコンビニ駐車場に警察と自衛隊の車両が5~6台位止まっていて、コンビニを包囲している状況だった。
私は何が起きているのか?とその辺上空でホバリングししながら、地上の状況を見始めた。
「どうしたの?」
桐山千賀子のどうしたの?のニュアンスは、何となくだが、このトラブルよりも先を急ぎましょう。
的な感じだったが、操縦は勿論!私が握っているから当然!無視した。
どうやら、近隣の住民?若者達によるコンビニ強盗!?そんな感じだった。
今やCウイルスパニックにより、日本の日常は崩れ始め、だけども地方では、まだかろうじてCウイルスの感染は免れている?風前の灯だが、免れてはいるが、東京都周辺の3県までも感染が広がる中、政府の指示によって外出禁止と食糧や水の配給制が徐々に始まりだした状況に、今までなに不自由無くインフラを謳歌していた若者達から、精神が崩壊しだしたのだろう。
コンビニ強盗と言う安易な行動に出てしまったようだ。
この有事により、警察も自衛隊も、今では平気で日本の民間人に対して銃や小銃を向けて包囲していた。
アメリカなら民間人も銃で武装しているから、銃を構えるのは分かるが、どう考えてもコンビニを一時的に占拠している者達が重武装しているとは思えず、多分、包丁?刺身包丁かナイフ位だと思われる。
もしかしたら工作カッターなのかもしれない。
ヘリのホバリングの音に包囲中の自衛隊関係者らも、やや迷惑そうにこちらを見上げていたので、ヘリ内の桐山千賀子の非難する雰囲気も手伝って、福島駐屯地に方向転換し向かった。
東北4号線道路脇の所々のガソリンスタンドには、まるで3.11東日本大震災の再来のように給油を求める車の行列が長蛇をなしていた。
その風景を見ながら桐山千賀子は、誰に話すでもなく、今の彼女が知りうる現在の現状をポツリポツリと話し始めた。
私は咄嗟に、ヘルメットに付いているインカムマイクで話しかけてしまった。
「こちら、朝霞駐屯地のベルヘリコプターです」
当たり障りなく、声も落ちつていたと思う。
【朝霞駐屯地?現在、目視してますAH‐1Sベルヘリコプターは登録されていません、オクレ】
自衛隊ならではのやりとりに、私は気後れして、桐山千賀子に急遽!変わって頂いた。
彼女はヘルメットのインカムマイクで、昨夜の朝霞駐屯地でのパンデミックや朝霞駐屯地広報センター「りっくんランド」用広報展示物予備AH‐1Sベルヘリコプターで有ること等を手短に説明した。
朝霞駐屯地・現地情報隊所属を伝え、今後!どのようにすべきか判断を仰ぐと、こちらの宇都宮駐屯地も半分陥落!所謂!感染者が発生、拡散し機能は麻痺している状態だった。
福島駐屯地を目指すべきか伺うと、福島駐屯地は既に撤退移動され、各道路のバリケード封鎖に分散され、他の事務筋は仙台方面に撤退移動中とのこと、最終的には東北方面総監部の仙台駐屯地に向かう事を指示された。
そんなやりとりを無線連絡中!自衛隊ヘリが並行して飛行していたが、話が終了と同時に並行飛行から離脱し、我々とは反対方向の東北自動車道へ飛び立って行った。
私たちは指示された仙台駐屯地に向かうため、また、4号線沿いを目印に飛行した。4号線沿いには等間隔にバリケードが警察と自衛隊混合で設置され、多分!佐々木リカ達も、そのバリケードで合流している筈だ。
朝霞駐屯地から脱出したと思ったら、今度は仙台まで移動しなくてはならない、今まで気を張っていたから、私は無性にお腹が空いていることを思い出したかのように、お腹の空腹の虫がグウグウとなり、何か食べ物を近くのコンビニ駐車場にでもヘリを着陸して調達しないかと桐山千賀子に声を変えると、ヘリ内にMREレーション(戦闘糧食)が備え付けていると教えられ、また、無暗にコンビニ等の駐車場に着陸は民間人との事故が万が一との懸念から却下され、とりあえず、今は撤退して無人な筈の福島駐屯地内の敷地に一時的に着陸しMREレーション(戦闘糧食)を食べることを提案された。
桐山千賀子も私同様に空腹だったのは間違いない。
そう言えば、お腹の中に食べ物を入れたのは昨日の15:00前後?それもちゃんとした食事では無くビル内ダイソー?みたいなショップのスナック類とミネラルウォーター?
その程度しか胃の中に入れていないから、お腹が物凄く好いている訳だ。
まずはひたすら4号線道路を目印に目視し、福島駐屯地を目指した。
途中、4号線道路沿いのコンビニ駐車場に警察と自衛隊の車両が5~6台位止まっていて、コンビニを包囲している状況だった。
私は何が起きているのか?とその辺上空でホバリングししながら、地上の状況を見始めた。
「どうしたの?」
桐山千賀子のどうしたの?のニュアンスは、何となくだが、このトラブルよりも先を急ぎましょう。
的な感じだったが、操縦は勿論!私が握っているから当然!無視した。
どうやら、近隣の住民?若者達によるコンビニ強盗!?そんな感じだった。
今やCウイルスパニックにより、日本の日常は崩れ始め、だけども地方では、まだかろうじてCウイルスの感染は免れている?風前の灯だが、免れてはいるが、東京都周辺の3県までも感染が広がる中、政府の指示によって外出禁止と食糧や水の配給制が徐々に始まりだした状況に、今までなに不自由無くインフラを謳歌していた若者達から、精神が崩壊しだしたのだろう。
コンビニ強盗と言う安易な行動に出てしまったようだ。
この有事により、警察も自衛隊も、今では平気で日本の民間人に対して銃や小銃を向けて包囲していた。
アメリカなら民間人も銃で武装しているから、銃を構えるのは分かるが、どう考えてもコンビニを一時的に占拠している者達が重武装しているとは思えず、多分、包丁?刺身包丁かナイフ位だと思われる。
もしかしたら工作カッターなのかもしれない。
ヘリのホバリングの音に包囲中の自衛隊関係者らも、やや迷惑そうにこちらを見上げていたので、ヘリ内の桐山千賀子の非難する雰囲気も手伝って、福島駐屯地に方向転換し向かった。
東北4号線道路脇の所々のガソリンスタンドには、まるで3.11東日本大震災の再来のように給油を求める車の行列が長蛇をなしていた。
その風景を見ながら桐山千賀子は、誰に話すでもなく、今の彼女が知りうる現在の現状をポツリポツリと話し始めた。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
装甲列車、異世界へ ―陸上自衛隊〝建設隊〟 異界の軌道を行く旅路―
EPIC
ファンタジー
建設隊――陸上自衛隊にて編制運用される、鉄道運用部隊。
そしてその世界の陸上自衛隊 建設隊は、旧式ながらも装甲列車を保有運用していた。
そんな建設隊は、何の因果か巡り合わせか――異世界の地を新たな任務作戦先とすることになる――
陸上自衛隊が装甲列車で異世界を旅する作戦記録――開始。
注意)「どんと来い超常現象」な方針で、自衛隊側も超技術の恩恵を受けてたり、めっちゃ強い隊員の人とか出てきます。まじめな現代軍隊inファンタジーを期待すると盛大に肩透かしを食らいます。ハジケる覚悟をしろ。
・「異世界を――装甲列車で冒険したいですッ!」、そんな欲望のままに開始した作品です。
・現実的な多々の問題点とかぶん投げて、勢いと雰囲気で乗り切ります。
・作者は鉄道関係に関しては完全な素人です。
・自衛隊の名称をお借りしていますが、装甲列車が出てくる時点で現実とは異なる組織です。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
すべて実話
さつきのいろどり
ホラー
タイトル通り全て実話のホラー体験です。
友人から聞いたものや著者本人の実体験を書かせていただきます。
長編として登録していますが、短編をいつくか載せていこうと思っていますので、追加配信しましたら覗きに来て下さいね^^*
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
初めてお越しの方へ
山村京二
ホラー
全ては、中学生の春休みに始まった。
祖父母宅を訪れた主人公が、和室の押し入れで見つけた奇妙な日記。祖父から聞かされた驚愕の話。そのすべてが主人公の人生を大きく変えることとなる。
体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる