Ｃウイルス・クロニクル

現地情報隊・桐山千賀子の報告に触発された予知映像による恐怖！

そこでのＴＶニュースは、今日から丁度！１週間前！７日前の日付け？になっていて、と言う事は、私は、あの感覚遮断タンク？の中に７日間は幽閉？されていたことになる。

７日後を境に、殆どのテレビ局！ＴＶ局の殆どが東京都に集中しているから、ＴＶ局も直ぐにＣウイルス感染者に襲われ、瞬く間に各ＴＶ局の職員！関係者！アナウンサー！タレント達が感染！犠牲となり、東京に一極集中していたメディアは、ことごとく崩壊し、東京都の機能は完全にシャットアウトした。

桐山千賀子が淡々と、説明していたが、私は映像を目で追っているだけで精一杯で、彼女の言葉の２０％も理解はしていなかった、と、思う。

今では、暫定(ざんてい)的に日本の首都機能を大阪にしているが、実は国防省調べでは、感染者の広がりは西の方に伸び始めていて、日本全国でのメディアには規制して情報を操作しているようだが、もはや神奈川県も感染が広がっているらしい。

日本第二の人口を誇る横浜市民や、既に米軍と家族達は非難撤退した模様だが、米国人達にも感染者が広がっているとの噂？などの情報が錯綜しているらしい。

佐々木ミカが世間話のように、やや早口で、自分がＴＶニュース？なのか？７日間内で起きたお昼の生番組での、スタジオ観覧席からの感染拡大とＴＶ番組内での地獄絵図を語ってくれた。

最初は、ただの異常者による通り魔殺人事件？の・ような感じで、無差別にナイフやホークを持った感染者達が、突然に観覧席で隣の人間を襲い！首や胸に何回も激しく刺し始め、鮮血を浴びながら、今度はその鮮血が溢れる切り口に口をあてて食べ始める映像が映し出され、そのまま、番組が中断する東京都内の番組が殺到したらしい。

正確には番組名「ごきげんよう」とかお昼のニュース・情報番組で、元お笑い芸人が司会者になっているスタジオとか、と、同時多発的に感染者が広がり、まるで、感染者の鬼ごっこ？感染者に触られたら、即！感染者になる？まさに冗談のような感染力と惨劇だった。

関西や地方の芸能人達は、自分の最大のライバル達が感染したり犠牲者になってしまったから、露骨に喜んでいる人物もいたらしい。

それは、芸能界だけでは無く、日本の企業内でも大混乱！日本の企業の本社機能も殆どが東京都に集中しているから、日本全国の企業も完全に機能停止し、日本の株価指数の実質的な麻痺状態！政治の世界も大混乱になり、内閣総理大臣等は速やかに関西から、今では福岡に移られたようだが、実質、東京首都に集中している感染者鎮圧には全国の自衛隊が総動員され始めていた。


桐山千賀子が的確に説明すれば、するほど、私は彼女の声を媒介にして、不思議な映像を目の前に想像し映し出していった。

その目の前に映し出される映像は、有楽町線の地下トンネルをもの凄いスピードで移動する人間？逃げている非感染者では無く、感染した者達が、何故なのか分からないが、かなり統制が取れた感じで、無暗な動きはせず、真っ暗な和光市の駅周辺から散らばり、和光市駅や町の道路を交差点ごとバリケードで守っている朝霞駐屯地の自衛隊員達が襲われている？そして、効率良く感染されて行く映像（予知映像）が浮かんでいたのだ。

私は、その今観た映像を、ダダ漏れ情報？かもしれないが、二人の女性自衛官に転送しながら、佐々木ミカが持ってきた私の着変え用の、自衛隊の戦闘服？陸上自衛隊の乙武装服のズボン！に、上半身には陸上自衛隊用のライトグリーンの下着Ｔシャツと、なんと正装服？専門用語で甲武装服のＹシャツと制服の上着を渋々と急いで着直した。

そして、一先ず、佐々木ミカの特借宿舎１４号棟の部屋から出る事にした。

私が慣れない自衛隊の半長靴を履いている間に、桐山と佐々木の二人はタブレットに和光市のバリケード周辺に設置してある、監視カメラに暗証番号を打ち込んで、カメラの映像を映し、そこに映っている場面に驚愕した。

映像とリアルな環境音がシンクロし、と言うのも、まさに映された映像には自衛隊員が発砲するＭ４カービンの発光する光が映し出され、それと同時にリアル！な、今居る宿舎からも聞こえるほどの銃声が耳に届き、和光市から朝霞市に感染者達が入り込んできた確固とした証(あかし)としての銃声が木霊したのだ。