21 / 45
練馬駐屯地も陥落、生存者は?
しおりを挟む
付近には、エンジンとヘッドライトが点けっぱなしのジープや、我々が乗っている軽装甲車よりも、大きくて頑丈そうな6輪の重装甲車も無造作に置いてあり、助手席のドアが開けっぱなしになっていた。
そして、この辺りも、感染者や自衛隊員らしき服装の男女の死体が散乱し、大体は人体の喉?首の部分から流血していて、咬まれたのか、食い千切られたのか?肉片と削ぎ取られたような肉筋の部分が見えた。
そして、中には、殆ど衣服が剥ぎ取られた死体も横たわり、比率的には若い女性の割合が多かった。
上半身を剥き出して、乳房が食い千切られた、女性自衛官らしき服装の死体も見えた。
吉田は、目が眩しいから、暗視ゴーグルを外し、額からなのか?頭から流れる脂汗を腕で拭いながら、しばし呆然と、運転席から見回していた。
ジープのアイドリング音と軽装甲車のエンジン音だけが鳴り響いていた。
吉田は何度か先ほどまで練馬駐屯地の仲間なのか誰かと無線で話しあっていたことが、こんな結末になっていて、また無線で仲間の名前等を連呼していたが、車内スピーカーからは耳障りなシーとかジーとか、ラジオのチューニングが合わない時の雑音が鳴っているだけだった。
この様な状況でどうするか?吉田は考えあぐねていた。
無理も無い!自分の基地局!帰るべき場所が無残にも敵?感染者に襲撃され、喰われたり、感染させられ、仲間?になって、次の獲物を狙うべく加害者になるのだから、堪ったもんじゃ無かった、そんなことで頭が一杯だろう。
ましてや、吉田は若い!
道中で、聞いたらたしかジャスト20歳だったような?
【丁度!ハタチになりました・・・】
兎に角!若いし、ましてや今までは、直属の上司からの命令を忠実に遂行していればよかったのに、今では自分ひとりで考えて、行動しなければならない。
ま、今までは、私の助言?指示?命令がメインだったが。
吉田が、何も考えず、自分の側のドアを開けようとしたので、私は開けないように、ちょっと大きな声で制止した。
(さっきのバズーカー脱出時に説明しただろうに)
まだ、窓には蛍光色の感染者体液が見えたからだ(体液なら吉田でも目視出来た)。
こっちから出よう!と指示し、そして建物内散策の前に、小銃の弾丸の交換や弾丸の箱を後部座席奥から後部座席に用意してもらった。
吉田も息が荒くなりながら、自分の自衛隊ジャケットのポケットに、マガジンを入れ、吉田も小銃を後部から取り出し、身構えた。
私は夜目が利いていたから、目が慣れるまで薄眼だった。
助手席側の窓から、辺りを見回し、状態の良い!戦闘能力の高い感染者がいないことを確認し、ゆっくりとドアを開け、序(つい)でに蛍光色にも気を付けた。
地面に降りて、また、辺りを素早く見回した。
建物の奥?の広い校庭のような所で、奴らが食事の真っ最中だった。
あとは、負傷した感染者が呻いていて、死を待つのを待っているだけだ。
続いて、吉田も降りてきて、助手席のドアを開けっ放しにして。辺りを吉田も見渡した。
軽装甲車のドア部分には感染者の体液は付着してはいなかったが、タイヤにはべっとりと付着していた。
中央玄関口に丁度いい塩梅で、水道とホースがあったので、水道が使えれば水をかけようと思った。
そして、この辺りも、感染者や自衛隊員らしき服装の男女の死体が散乱し、大体は人体の喉?首の部分から流血していて、咬まれたのか、食い千切られたのか?肉片と削ぎ取られたような肉筋の部分が見えた。
そして、中には、殆ど衣服が剥ぎ取られた死体も横たわり、比率的には若い女性の割合が多かった。
上半身を剥き出して、乳房が食い千切られた、女性自衛官らしき服装の死体も見えた。
吉田は、目が眩しいから、暗視ゴーグルを外し、額からなのか?頭から流れる脂汗を腕で拭いながら、しばし呆然と、運転席から見回していた。
ジープのアイドリング音と軽装甲車のエンジン音だけが鳴り響いていた。
吉田は何度か先ほどまで練馬駐屯地の仲間なのか誰かと無線で話しあっていたことが、こんな結末になっていて、また無線で仲間の名前等を連呼していたが、車内スピーカーからは耳障りなシーとかジーとか、ラジオのチューニングが合わない時の雑音が鳴っているだけだった。
この様な状況でどうするか?吉田は考えあぐねていた。
無理も無い!自分の基地局!帰るべき場所が無残にも敵?感染者に襲撃され、喰われたり、感染させられ、仲間?になって、次の獲物を狙うべく加害者になるのだから、堪ったもんじゃ無かった、そんなことで頭が一杯だろう。
ましてや、吉田は若い!
道中で、聞いたらたしかジャスト20歳だったような?
【丁度!ハタチになりました・・・】
兎に角!若いし、ましてや今までは、直属の上司からの命令を忠実に遂行していればよかったのに、今では自分ひとりで考えて、行動しなければならない。
ま、今までは、私の助言?指示?命令がメインだったが。
吉田が、何も考えず、自分の側のドアを開けようとしたので、私は開けないように、ちょっと大きな声で制止した。
(さっきのバズーカー脱出時に説明しただろうに)
まだ、窓には蛍光色の感染者体液が見えたからだ(体液なら吉田でも目視出来た)。
こっちから出よう!と指示し、そして建物内散策の前に、小銃の弾丸の交換や弾丸の箱を後部座席奥から後部座席に用意してもらった。
吉田も息が荒くなりながら、自分の自衛隊ジャケットのポケットに、マガジンを入れ、吉田も小銃を後部から取り出し、身構えた。
私は夜目が利いていたから、目が慣れるまで薄眼だった。
助手席側の窓から、辺りを見回し、状態の良い!戦闘能力の高い感染者がいないことを確認し、ゆっくりとドアを開け、序(つい)でに蛍光色にも気を付けた。
地面に降りて、また、辺りを素早く見回した。
建物の奥?の広い校庭のような所で、奴らが食事の真っ最中だった。
あとは、負傷した感染者が呻いていて、死を待つのを待っているだけだ。
続いて、吉田も降りてきて、助手席のドアを開けっ放しにして。辺りを吉田も見渡した。
軽装甲車のドア部分には感染者の体液は付着してはいなかったが、タイヤにはべっとりと付着していた。
中央玄関口に丁度いい塩梅で、水道とホースがあったので、水道が使えれば水をかけようと思った。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
五丁目のマンション、エレベーター内にて
三文小唄
ホラー
東京某所、とあるマンションに私は住んでいた。そこは7階建てで、私の部屋はそのうちの6階だ。
見た目は小綺麗なマンションであるが実情はひどいものだ。ここはいわゆる”出る”そうだ。曰く付きと言えば、昨今の人は理解されるだろう。心理的瑕疵物件というやつだ。
しかし私たちの住む部屋自体にはそういった現象はない。と言ってもまだ私が確認していないだけかもしれないが。
ここの部屋には”出ない”。よく”出る”と言われるのは、エレベーターだ。
このマンションにはエレベーターが二基設置されている。
それはマンションの両極端に設置されており、一方は明らかに後から増設されたようなものだ。
無論、ここの住人はこの増設された方を使用する。もう一方のエレベーターは、よほどの猛者出ない限り使用はしないだろう。なんせ”出る”のだから。しかし、やはりたまにこのエレベーターを使用してしまう愚か者がいるのだ。これは、その愚か者たちの末路を記したものだ。
#この『村』を探して下さい
案内人
ホラー
『この村を探して下さい』。これは、とある某匿名掲示板で見つけた書き込みです。全ては、ここから始まりました。
この物語は私の手によって脚色されています。読んでも発狂しません。
貴方は『■■■』の正体が見破れますか?
血だるま教室
川獺右端
ホラー
月寄鏡子は、すこしぼんやりとした女子中学生だ。
家族からは満月の晩に外に出ないように言いつけられている。
彼女の通う祥雲中学には一つの噂があった。
近くの米軍基地で仲間を皆殺しにしたジョンソンという兵士がいて、基地の壁に憎い相手の名前を書くと、彼の怨霊が現れて相手を殺してくれるという都市伝説だ。
鏡子のクラス、二年五組の葉子という少女が自殺した。
その後を追うようにクラスでは人死にが連鎖していく。
自殺で、交通事故で、火災で。
そして日曜日、事件の事を聞くと学校に集められた鏡子とクラスメートは校舎の三階に閉じ込められてしまう。
隣の教室には先生の死体と無数の刃物武器の山があり、黒板には『 35-32=3 3=門』という謎の言葉が書き残されていた。
追い詰められ、極限状態に陥った二年五組のクラスメートたちが武器を持ち、互いに殺し合いを始める。
何の力も持たない月寄鏡子は校舎から出られるのか。
そして事件の真相とは。
狂気と幻想のホラーミステリー短編集
三雲はる
ホラー
ホラーミステリー短編集です。4話で1つの物語が完結します。青春、SF、不条理、ブラック、コメディ等バラエティ豊かな内容となっています。恐怖と謎が交錯する奇妙な世界をお楽しみください。
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。※
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる