Cウイルス・クロニクル

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バズーカで起死回生!脱出成功!!

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吉田は無茶だ!

と言ったが、このまま、ここに居ても、いずれ感染者に捕食!生きながら喰われるか!

飢えで死ぬか!と、どちらも絶望的な結末なので、しぶしぶ私に84mm無反動砲のレクチャーを手短にして頂き、私が使う事にした。

やるなら自分が?と吉田が言ったが、その時に初めて、吉田側のドアには感染者の体液が所々に着いていて、吉田側のドアの使用は二次感染の恐れが大!と言う事を伝え、そう伝えると、時間がもったいないので、手元にあった小銃を肩にかけて外に出た。

座席の下に置いたバズーカーも持ち、道路に置く。

装甲車の下のアスファルトは感染者の蛍光色(体液等)が無く、ほっとした。

私が軽装甲車から出たと見るや、何匹かの感染者が全速力で走ってきたので、小銃で撃った。

二匹とも胸に当たり即死してその場で倒れた。

吉田も私が座っていた助手席に移動し、小銃を構え援護姿勢をとっていた。

威嚇射撃をしながら、軽装甲車の前に進み!

私はその場にしゃがんで、84mm無反動砲を肩に抱えて標準を合わせる。

そして、発射トリガーを引いた。

言葉通り、反動は無く、しかし、発射音はうるさく、耳を離そうとした時に、前方の車群が吹き飛び!白い煙が立ち上った。

近くにいた感染者らも爆発によって何匹か吹き飛び、地面に落ちる頃には細切れの肉へんになりCウイルス感染体液をぶちまけられた。

(タイヤには付くな)

しかし、まだ、奥に車とブルドーザーが残っていた。

私は急いで助手席に戻り、84mm無反動砲に弾を吉田にセットしてもらうように渡した。

感染者達は一瞬!驚いたように身構えていたが、また、ひとり、一人と、突っ込んでくる奴らに小銃を撃った。

自分で言うのもなんだが、射撃が上手い!

しかし、今度は人数が多く、ほぼ撃ちっ放しだった。

人間なら20人近くは撃ち殺している。

しかし、奴らは感染者だ。

奴らが怯んでいる

(健常者なら恐怖により攻撃してこない筈だが、彼らは恐怖を感じない脳になっているのか?)

内に、また、84mm無反動砲を肩に乗せて、タイミングを見計らって、次は放置自動車とブルドーザー目指して撃ち込んだ。

ブルドーザーと車は後方に吹き飛び(半壊して後方に動いた状態)、なんとか軽装甲車が通れそうだ。

そう思った時に、後ろで銃声がして、その後人間の肉体のような塊が数メートル奥のアスファルトに倒れていた。

【危なかった】

吉田はそう言うと私を見た。

吉田の右手には拳銃が握られていて、正に引き金を引いたところだった。

(小銃は使わなかったのか?)

その後も次々と感染者が走って来るので、何匹かは撃ったが、座席に小銃とバズーカーの筒を入れると、注意深く蛍光色の液体が付いていないか確認し素早く乗り込んで、吉田は勢い良く車を発進させた。

上手い具合に、道路が開け、開けた道を急発進で走り去る軽装甲機動車を感染者達は結構長く追いかけて来たが、その内に見えなくなった。

車内では吉田も私も興奮状態になり、ハリウッド映画のように「ヒャッホー」と思わず言ってしまった。
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