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東京都23区大停電で高層ビル最上階オフィスから電子ロックで脱出不能
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無理も無い!
起きた?
覚醒した?
気付いたのが、あの、異常な世界!
光と音が完全に外界から遮断された卵型の機器の中に閉じ込められていた?のだから、無理も無い!なかったのだ!
もしかしたら、あのまま、一生!出れなくて、あのまま、外界からシャットアウトされた、あの場所で死んでいったかもしれないのだ。
そんな、超、恐怖の体験をしたのだから、一時的に記憶が飛んだのも、無理は無いのかもしれない?と、自分で自分に言い聞かせる感じで、そう考えなおした。
極めて、楽観的な考えだが、そう考えないと、私は、また、先程のパニックとは違ったパニックで気が狂いそうになるかもしれない、と防衛本能が起動したのかもしれなかった。
なんにしても、自分の記憶が戻るのも凄く大切だが?
それと、同じくらい大切なのは?
今の現状が、一体!どうなっている?と言う情報だった。
場所はなんとなく!分かった。
ここは、東京駅の直ぐ近くの駅ビル!
日本一高い感じの?超高層ビルであり、そのビルの、しかも最上階のペントハウス?な場所に、なぜかいるのが、私だったのだ。
自分の名前のことや、自分の過去の記憶を一切なくした!男が、東京のど真ん中の天国に一番近い所にいるのだ。
なんか、急に可笑しくなり、はははっと単発的に笑った。
そして、次には、突発的に爆笑してしまった。
どうも、人間は圧倒的で理解不能な困難な状況に陥った時に、とりあえず!笑うらしい。
そう、しないと精神が持たない?
発狂するらしい?
そう、唐突に思った。
私は、腹を抱えて、くの字のような格好で笑っていると、黒のスーツの上着の内ポケットからスマートフォンが落下して、短い毛の絨毯(じゅうたん)のような床に落ちた。
色は黒っぽい。
私は、早速!スマートフォンを拾うと、電源を入れてみた。
運良く?スマートフォンの充電はあり、電源が入った。
更に、運良く!パスワードが設定していないらしく、設定からTVが見られるワンセグ機能に設定して、画面にTV放送が映ることを祈った。
そして、何日振り?
なのか、全く分からないが、今の日本の状況を伝える臨時ニュースみたいな報道が映し出された。
それは、私が記憶を失ってしまった驚愕と、ある意味!さほど変わらない程の驚愕と衝撃を私に与えた。
スマートフォンの小さな画面、4.7インチ?の画像から流れ出したTVの内容は、どこも、あの東日本大震災時の内容のような感じで、一切、普通のTV番組はしていなかった。
どこのチャンネルも、報道!ニュースで、中継映像!か、今まで放送してきた、ちょっと前までの録画映像が流れてたり、被害者たち?被災者たちのインタビュー内容や、その画面が流れている間にも、画面には、今現在の東京都や一都三県?の主な交通機関の状況?
殆どの東京都周辺の交通機関はストップしていて、少なくとも東京都23区は、停電している、と言うことだった。
だから、冷蔵庫やパソコン!固定電話やTV等も駄目だった訳だ。
またまた、未曾有の災害?大地震?東京直下型の大地震が遂に来たのか?
私は、また、オフィスの窓際に、だいぶ良くなった足取りで近付き、超高層ビルの窓ガラスに額を密着しながら、下界をマジマジと見回した。
下界のパノラマは、先程も観たように、所々のビル?高層ビル?マンション?から黒い煙は出ていたが、建物全体としては目立った崩壊?は無く、素人目には東京に大地震?が直近で到来したようには思えなかった。
では、東京にもいよいよと、大規模なテロが?
同時多発テロが起きて、首都圏各地で爆弾テロでも起きているのか?
今の処、目立ったビルや建物の破壊や爆発音はしていないが、今も無数に飛び交うヘリコプターのうるさい音に、可能性は否定出来なかった。
ビルの真下の、丁度!東京駅のロータリー!
何かのTV特番で観たような、世界のVIPしか使われない!と言った迎賓口のロータリーに、今では自衛隊の装甲車や戦車?みたいな乗り物まで止まっていて、自衛隊員のような迷彩色の服装をした人々がこまごまと動いているのが、微かに見えた。
私は、その人々を見てから、早く、ここから脱出して、逃げなければ、と即座に考えた。
私は左手にスマートフォンを持ちながら、まずは、ここの何処だか訳が分からないペントハウス型VIPオフィスから出る為にビルの中側の廊下?通路口に出る為のドアに辿り着き、ステンレス?アルミ製のドアノブに右手をかけて開けようとしたが、ドアはビクともせず、ドアノブレバーも回らなかった。
電子ロック?
私は、慌てて、部屋の中の、スーツが入っていた木製ロッカーを開けて、ネクタイを吊るすフックにかけてあったプラスチックカード型の社員証を取り、また、ドアに移動した。
移動しながら、私は、その社員証を見た。
そこには見憶えのある男のバストアップまでの証明写真と名前、そして、下には黒い線の磁気ラインがあった。
見覚えがある?私は先程、オフィスのガラス張りの処に歩いて行く時に、ガラスに映った自分の身体を見たのだが、その時の自分の顔と、社員証の証明写真が一緒である事に気付き、またまた、愕然とし、驚いた。
社員証には北村大樹と記載されていて、それ以外の情報は、一切、記入されていなかった。
会社名?や部署名も記載されていない?
手掛かりは、自分の名前が、どうやら北村大樹と言う名前らしい?と言うことだった。
私は、また、軽いパニックに陥ったが、兎に角!その社員証の磁気部分をドア部分の認識機にタッチしたのだが、当然!ドアが開くことは無かった。
このビル全体に電気が来ていないのだから!
起きた?
覚醒した?
気付いたのが、あの、異常な世界!
光と音が完全に外界から遮断された卵型の機器の中に閉じ込められていた?のだから、無理も無い!なかったのだ!
もしかしたら、あのまま、一生!出れなくて、あのまま、外界からシャットアウトされた、あの場所で死んでいったかもしれないのだ。
そんな、超、恐怖の体験をしたのだから、一時的に記憶が飛んだのも、無理は無いのかもしれない?と、自分で自分に言い聞かせる感じで、そう考えなおした。
極めて、楽観的な考えだが、そう考えないと、私は、また、先程のパニックとは違ったパニックで気が狂いそうになるかもしれない、と防衛本能が起動したのかもしれなかった。
なんにしても、自分の記憶が戻るのも凄く大切だが?
それと、同じくらい大切なのは?
今の現状が、一体!どうなっている?と言う情報だった。
場所はなんとなく!分かった。
ここは、東京駅の直ぐ近くの駅ビル!
日本一高い感じの?超高層ビルであり、そのビルの、しかも最上階のペントハウス?な場所に、なぜかいるのが、私だったのだ。
自分の名前のことや、自分の過去の記憶を一切なくした!男が、東京のど真ん中の天国に一番近い所にいるのだ。
なんか、急に可笑しくなり、はははっと単発的に笑った。
そして、次には、突発的に爆笑してしまった。
どうも、人間は圧倒的で理解不能な困難な状況に陥った時に、とりあえず!笑うらしい。
そう、しないと精神が持たない?
発狂するらしい?
そう、唐突に思った。
私は、腹を抱えて、くの字のような格好で笑っていると、黒のスーツの上着の内ポケットからスマートフォンが落下して、短い毛の絨毯(じゅうたん)のような床に落ちた。
色は黒っぽい。
私は、早速!スマートフォンを拾うと、電源を入れてみた。
運良く?スマートフォンの充電はあり、電源が入った。
更に、運良く!パスワードが設定していないらしく、設定からTVが見られるワンセグ機能に設定して、画面にTV放送が映ることを祈った。
そして、何日振り?
なのか、全く分からないが、今の日本の状況を伝える臨時ニュースみたいな報道が映し出された。
それは、私が記憶を失ってしまった驚愕と、ある意味!さほど変わらない程の驚愕と衝撃を私に与えた。
スマートフォンの小さな画面、4.7インチ?の画像から流れ出したTVの内容は、どこも、あの東日本大震災時の内容のような感じで、一切、普通のTV番組はしていなかった。
どこのチャンネルも、報道!ニュースで、中継映像!か、今まで放送してきた、ちょっと前までの録画映像が流れてたり、被害者たち?被災者たちのインタビュー内容や、その画面が流れている間にも、画面には、今現在の東京都や一都三県?の主な交通機関の状況?
殆どの東京都周辺の交通機関はストップしていて、少なくとも東京都23区は、停電している、と言うことだった。
だから、冷蔵庫やパソコン!固定電話やTV等も駄目だった訳だ。
またまた、未曾有の災害?大地震?東京直下型の大地震が遂に来たのか?
私は、また、オフィスの窓際に、だいぶ良くなった足取りで近付き、超高層ビルの窓ガラスに額を密着しながら、下界をマジマジと見回した。
下界のパノラマは、先程も観たように、所々のビル?高層ビル?マンション?から黒い煙は出ていたが、建物全体としては目立った崩壊?は無く、素人目には東京に大地震?が直近で到来したようには思えなかった。
では、東京にもいよいよと、大規模なテロが?
同時多発テロが起きて、首都圏各地で爆弾テロでも起きているのか?
今の処、目立ったビルや建物の破壊や爆発音はしていないが、今も無数に飛び交うヘリコプターのうるさい音に、可能性は否定出来なかった。
ビルの真下の、丁度!東京駅のロータリー!
何かのTV特番で観たような、世界のVIPしか使われない!と言った迎賓口のロータリーに、今では自衛隊の装甲車や戦車?みたいな乗り物まで止まっていて、自衛隊員のような迷彩色の服装をした人々がこまごまと動いているのが、微かに見えた。
私は、その人々を見てから、早く、ここから脱出して、逃げなければ、と即座に考えた。
私は左手にスマートフォンを持ちながら、まずは、ここの何処だか訳が分からないペントハウス型VIPオフィスから出る為にビルの中側の廊下?通路口に出る為のドアに辿り着き、ステンレス?アルミ製のドアノブに右手をかけて開けようとしたが、ドアはビクともせず、ドアノブレバーも回らなかった。
電子ロック?
私は、慌てて、部屋の中の、スーツが入っていた木製ロッカーを開けて、ネクタイを吊るすフックにかけてあったプラスチックカード型の社員証を取り、また、ドアに移動した。
移動しながら、私は、その社員証を見た。
そこには見憶えのある男のバストアップまでの証明写真と名前、そして、下には黒い線の磁気ラインがあった。
見覚えがある?私は先程、オフィスのガラス張りの処に歩いて行く時に、ガラスに映った自分の身体を見たのだが、その時の自分の顔と、社員証の証明写真が一緒である事に気付き、またまた、愕然とし、驚いた。
社員証には北村大樹と記載されていて、それ以外の情報は、一切、記入されていなかった。
会社名?や部署名も記載されていない?
手掛かりは、自分の名前が、どうやら北村大樹と言う名前らしい?と言うことだった。
私は、また、軽いパニックに陥ったが、兎に角!その社員証の磁気部分をドア部分の認識機にタッチしたのだが、当然!ドアが開くことは無かった。
このビル全体に電気が来ていないのだから!
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