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昼休憩2
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キイトはコーダの背が見えなくなってから、ようやくナナフシへと近づいた。ナナフシは、キイトが来るまで叩き続けた手をひらひらとさせ、脇に抱えていた、コーダの上着を渡した。
十三歳にしては大人びたナナフシの顔に、苦笑いが広がる。
「お前なぁ、鯉だってもっと早く寄って来るぞ。ほらよ、そう嫌そうな目すんなって」
「……」
渡された上着を広げ、ナナフシを見つめるキイト。
その目は彼が言うように、酷く不快な心情を、ありありと相手に伝えていた。
ナナフシがキイトの目の前で指を振る。
「着ろ、いいから着ろ。お前は目立つからな。大抵の大人は、教育館の上着だけしか覚えられねぇんだわ。それを着れば、ちっとはまわりに紛れるだろう。……しかしでけえなぁ」
自分の事を考えて友人が借りてくれたのだから、文句は言えない。キイトは目を伏せ、コーダの上着に腕を通した。しゃくなほど、長く余る袖を捲る。
夏物の生地には、所々に破れがあり、持ち主が喧嘩ばかりしている事を伺えさせる。
「コーダは何処に行ったの?」
「あいつは粉屋を見に行った。その内、まぁ、今年中には守護館へ仕える予定だからな、現場の雰囲気を確かめに行きたいんだろうよ」
「そうか」
キイトは眉を寄せ、不機嫌に相槌をうった。
自分は七歳で国に仕えはじめたと言うのに、いまだ現場に出ていない。このままでは、人間のコーダに遅れを取ってしまう。そんな気落ちするキイトへ、ナナフシが機嫌よく話しかけてくる。
「何食うか? 苦い物か甘い物か、辛い物かしょっぱい物か、肉か魚か、菓子か野菜か、とりあえず町に出るか! いや大葉屋台も良いなぁ」
ナナフシの提案により、二人は屋台の連なる大葉川へと向かった。
北から南へと、町を大きく蛇行する大葉川は、御加水を集めた大きな運河だ。川の土手には屋台が並び、川下りの舟なども商売をしている。
川縁には、夏草が生い茂っていた。運河のたっぷりとした水や、青々とした植物、それに、広い場所から窺える、やっぱり広い青空は、キイトの心を晴らしてくれた。
川縁の所々に見え隠れする、白く渇いた遺跡の間からは、昔使用していた水脈がチョロチョロと湧き出ている。そんな場所に、二人はやって来た。
二人が昼食に選んだのは、蒸し鶏に水野菜、すだちと醤油の焼き飯。
食事の判断は、ナナフシに任せておけば間違いがない。
二人は川岸の石に腰かけ、昼食にした。
キイトは鶏肉を一口食べたあとに、ふと、ナナフシに聞いてみた。
「ナナフシ。コーダが今年中に教育館を出るなら、やっぱり君も出るの?」
「あいつは俺より年上だから早いんだ。俺は、もう少し後かな」
「……コーダは年上なのに、ナナフシの命令を聞いていたのか。喧嘩ばかりしているのに弱いの?」
「単純だなぁ。いいか、弱いから命令を聞いているんじゃない。上下関係ってのは、もっと複雑なんだよ。お前、あのクソジジィに強くなれだ、弱いだ言われて、それが基準だと思ってるんじゃねぇだろうな」
「違うの?」
キイトが不思議そうに友人を見上げると、彼はため息をつき、手にした焼き飯をキイトの口に捩じり込んだ。そして、キイトの注意を引くように、指を振って講釈を始めた。
「たとえば。ヒノデ様とキイトなら、強いのは、生まれた時からイトムシのお前だ。だけど、上なのはヒノデ様だろ?」
「……ヒノデ様の方が強い」
「たとえばだよ」
「そうだとしても」
「話が進まなくなるぞ」
「ヒノデ様を弱く言う例え話なら、進まない方がいい」
「……」
「……」
ナナフシは、始まる前に終わった講釈を飲み込み、宙に浮いたままの指で、キイトの額を弾いた。
この貴重なイトムシは、巷では、人間に従順に躾られていると噂だが、噂は当てにならない。頑固だ。
頑固者が、不服そうに黒い目を向けて来る。
「で、さっきの話。ナナフシも教育館を出たら、やっぱり守護館に仕えるの?」
キイトは、聞きたかったことを思い出し、もう一度聞いた。しかし、ナナフシは答えず、ただにやりと笑う。その不敵な笑みに、昔想像した姿が重なった。
「違う。ナナフシは国に仕えない。……盗賊になるんだ」
思わず、ぽつりと言ったその言葉が、池に投げた小石のように、ナナフシの表情を驚きに変えていく。
友人が口を開くよりも先に、キイトはナナフシの驚きの表情の中に、責めるような、不穏な色合いを含む瞳に気が付いた。
キイトは、その非難の目から身を守るために、とっさに視線を逸らしてしまう。
(しまった、僕、なにか悪い事をいったんだ。……盗賊って泥棒だもんな)
今度はナナフシが、キイトの瞳が不安に揺らいだのに気が付いた。
「ごめんナナフシ。気を悪くしないでほしい。ただ、君のことを、本の中の盗賊みたいに、素早くて、頭の切れる奴だと思っていたからさ」
「イトムシは人の未来が見えるのか?」
ナナフシはお道化て見せるが、瞳に浮かぶ警戒が解かれない。キイトはその目を、正面からきちんと見つめた。
「出来ないよ。もし、そんな事できたら、とっくにナナフシに言っている」
「……だよな。うん。お前だったらそうする」
「うん。それにほら、僕らイトムシは目を見て嘘はつけない。ナナフシは盗賊じゃない」
「へぇ」
ナナフシはキイトの目を受けたあとに、にやっと笑った。
「悪かった。俺、別に何も怒ってねぇよ。……そうだ! ちょっと待ってろよ、さっき、にーやが出している菓子屋台があったんだ。持って来てやるよ。キイト、たい焼き好きだろ?」
「たい焼き……」
「あそこ、白餡美味いんだよなぁ。飯、良く噛んでかたしとけよ!」
「ナナフシ、たい焼きって……」
「お前も白餡な!」
そう言うが早いか、ナナフシはキイトが考えている間に、身軽く土手を駆けて行ってしまった。
『にーや』『ねーや』は、教育館出身の大人たちを指す言葉だ。もっとも、親し気に使えるのも、同じく、教育館出身の者たちだった。
キイトは黙ったまま友人の背を見送ると、大きすぎる上着を脱いだ。そして糸輪から糸を抜き、同じく糸輪に隠していた隠針を取り出し、糸を通した。
そこでキイトは首を傾げた。
(僕はたい焼きが好きだったけ? 暑いから、出来ればカキ氷か色氷が食べたい。……まぁ、ナナフシの味覚は絶対だ、期待して待とう)
傾いだ首を戻すと、後は慣れた隠針を器用に動かし、破け後だらけの上着を補修し始めた。
十三歳にしては大人びたナナフシの顔に、苦笑いが広がる。
「お前なぁ、鯉だってもっと早く寄って来るぞ。ほらよ、そう嫌そうな目すんなって」
「……」
渡された上着を広げ、ナナフシを見つめるキイト。
その目は彼が言うように、酷く不快な心情を、ありありと相手に伝えていた。
ナナフシがキイトの目の前で指を振る。
「着ろ、いいから着ろ。お前は目立つからな。大抵の大人は、教育館の上着だけしか覚えられねぇんだわ。それを着れば、ちっとはまわりに紛れるだろう。……しかしでけえなぁ」
自分の事を考えて友人が借りてくれたのだから、文句は言えない。キイトは目を伏せ、コーダの上着に腕を通した。しゃくなほど、長く余る袖を捲る。
夏物の生地には、所々に破れがあり、持ち主が喧嘩ばかりしている事を伺えさせる。
「コーダは何処に行ったの?」
「あいつは粉屋を見に行った。その内、まぁ、今年中には守護館へ仕える予定だからな、現場の雰囲気を確かめに行きたいんだろうよ」
「そうか」
キイトは眉を寄せ、不機嫌に相槌をうった。
自分は七歳で国に仕えはじめたと言うのに、いまだ現場に出ていない。このままでは、人間のコーダに遅れを取ってしまう。そんな気落ちするキイトへ、ナナフシが機嫌よく話しかけてくる。
「何食うか? 苦い物か甘い物か、辛い物かしょっぱい物か、肉か魚か、菓子か野菜か、とりあえず町に出るか! いや大葉屋台も良いなぁ」
ナナフシの提案により、二人は屋台の連なる大葉川へと向かった。
北から南へと、町を大きく蛇行する大葉川は、御加水を集めた大きな運河だ。川の土手には屋台が並び、川下りの舟なども商売をしている。
川縁には、夏草が生い茂っていた。運河のたっぷりとした水や、青々とした植物、それに、広い場所から窺える、やっぱり広い青空は、キイトの心を晴らしてくれた。
川縁の所々に見え隠れする、白く渇いた遺跡の間からは、昔使用していた水脈がチョロチョロと湧き出ている。そんな場所に、二人はやって来た。
二人が昼食に選んだのは、蒸し鶏に水野菜、すだちと醤油の焼き飯。
食事の判断は、ナナフシに任せておけば間違いがない。
二人は川岸の石に腰かけ、昼食にした。
キイトは鶏肉を一口食べたあとに、ふと、ナナフシに聞いてみた。
「ナナフシ。コーダが今年中に教育館を出るなら、やっぱり君も出るの?」
「あいつは俺より年上だから早いんだ。俺は、もう少し後かな」
「……コーダは年上なのに、ナナフシの命令を聞いていたのか。喧嘩ばかりしているのに弱いの?」
「単純だなぁ。いいか、弱いから命令を聞いているんじゃない。上下関係ってのは、もっと複雑なんだよ。お前、あのクソジジィに強くなれだ、弱いだ言われて、それが基準だと思ってるんじゃねぇだろうな」
「違うの?」
キイトが不思議そうに友人を見上げると、彼はため息をつき、手にした焼き飯をキイトの口に捩じり込んだ。そして、キイトの注意を引くように、指を振って講釈を始めた。
「たとえば。ヒノデ様とキイトなら、強いのは、生まれた時からイトムシのお前だ。だけど、上なのはヒノデ様だろ?」
「……ヒノデ様の方が強い」
「たとえばだよ」
「そうだとしても」
「話が進まなくなるぞ」
「ヒノデ様を弱く言う例え話なら、進まない方がいい」
「……」
「……」
ナナフシは、始まる前に終わった講釈を飲み込み、宙に浮いたままの指で、キイトの額を弾いた。
この貴重なイトムシは、巷では、人間に従順に躾られていると噂だが、噂は当てにならない。頑固だ。
頑固者が、不服そうに黒い目を向けて来る。
「で、さっきの話。ナナフシも教育館を出たら、やっぱり守護館に仕えるの?」
キイトは、聞きたかったことを思い出し、もう一度聞いた。しかし、ナナフシは答えず、ただにやりと笑う。その不敵な笑みに、昔想像した姿が重なった。
「違う。ナナフシは国に仕えない。……盗賊になるんだ」
思わず、ぽつりと言ったその言葉が、池に投げた小石のように、ナナフシの表情を驚きに変えていく。
友人が口を開くよりも先に、キイトはナナフシの驚きの表情の中に、責めるような、不穏な色合いを含む瞳に気が付いた。
キイトは、その非難の目から身を守るために、とっさに視線を逸らしてしまう。
(しまった、僕、なにか悪い事をいったんだ。……盗賊って泥棒だもんな)
今度はナナフシが、キイトの瞳が不安に揺らいだのに気が付いた。
「ごめんナナフシ。気を悪くしないでほしい。ただ、君のことを、本の中の盗賊みたいに、素早くて、頭の切れる奴だと思っていたからさ」
「イトムシは人の未来が見えるのか?」
ナナフシはお道化て見せるが、瞳に浮かぶ警戒が解かれない。キイトはその目を、正面からきちんと見つめた。
「出来ないよ。もし、そんな事できたら、とっくにナナフシに言っている」
「……だよな。うん。お前だったらそうする」
「うん。それにほら、僕らイトムシは目を見て嘘はつけない。ナナフシは盗賊じゃない」
「へぇ」
ナナフシはキイトの目を受けたあとに、にやっと笑った。
「悪かった。俺、別に何も怒ってねぇよ。……そうだ! ちょっと待ってろよ、さっき、にーやが出している菓子屋台があったんだ。持って来てやるよ。キイト、たい焼き好きだろ?」
「たい焼き……」
「あそこ、白餡美味いんだよなぁ。飯、良く噛んでかたしとけよ!」
「ナナフシ、たい焼きって……」
「お前も白餡な!」
そう言うが早いか、ナナフシはキイトが考えている間に、身軽く土手を駆けて行ってしまった。
『にーや』『ねーや』は、教育館出身の大人たちを指す言葉だ。もっとも、親し気に使えるのも、同じく、教育館出身の者たちだった。
キイトは黙ったまま友人の背を見送ると、大きすぎる上着を脱いだ。そして糸輪から糸を抜き、同じく糸輪に隠していた隠針を取り出し、糸を通した。
そこでキイトは首を傾げた。
(僕はたい焼きが好きだったけ? 暑いから、出来ればカキ氷か色氷が食べたい。……まぁ、ナナフシの味覚は絶対だ、期待して待とう)
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