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アッシュ・テイラー、拝命する
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「アッシュ・テイラー! お前に獣王レオナルド様より特別任務を言い渡す! 世界政府が運営する異世界対応型婚活パーティーに参加し、生涯の伴侶を見つけてこい!!」
コンドル団長の執務室に、鳥人特有の甲高く大きな声が響いた。
部屋には執務用机の前に座っている団長とその隣に立っているトラサン副団長、そして2人と向かい合うように立っている俺だけだ。
「……は?」
思わず馬鹿みたいにポカンとした声が漏れる。
俺の端正な顔も今だけは、声に似合いの馬鹿みたいな顔を晒しているに違いない。
「は、王命? どういうことでしょうか? お言葉ですがこの国の女の子たちも、俺と結婚したい子はいくらでもいると思いますが」
コンドル団長は普段から俺のモテ具合が気に入らないのだ。
嫌味を込めて、何食わぬ顔で事実を伝えてみる。
「貴様、ちょっとイケメンで女の子にモテモテだからと、いい気になるなよ! 鳥顔馬鹿にすんな! いいか! この国の王レオナルド様からのご命令だ! 出発は明後日! それまでせいぜい毛繕いでもして、身だしなみを整えていろ」
「団長もカラフルな産毛が素敵ですよ。あ、今抜ける季節でしたね」
「キェー! アッシュ・テイラー!!!」
「まあまあ、2人とも。アッシュ、この間、僕と団長が陛下の護衛について異界へ行っただろう?」
トラサン副団長が俺たちをなだめ、話を戻す。
トラ耳の生えた体格のいい副団長は、厳つい顔面に似合わず、心優しく皆のまとめ役になってくれる。そして家では鼠人族の嫁を愛でる愛妻家だ。
「ああ。異世界情報の要といわれる国エレクタラでしたよね。古くから交流ある国ですね」
「うん。エレクタラのハク国王とレオナルド様はとても馬が合うようでね。いつも互いの世界に行く時には長めに日程をとって、呑みふけったりしていらっしゃるんだけどね」
相変わらず自由な国王陛下だな……。心の中で呟く。
「今回の肴が、ハク国王の息子たちが世界政府の運営する婚活システムで結婚なさった話でね。特に最初に結婚されたケイ王子と奥さんの馴れ初め映像を自慢気に見せられたようで、悔しかったんだろうね。アーニメルタに戻ってすぐ、仰ったんだよ『我が国にも、【トウトイ】を! 我が国の威信にかけて【トウトイ】を!!』ってね」
「……はぁ?」
再び、呆れた声が俺の口から漏れた。
【トウトイ】ってなんだ?
ふふんと言ったような自慢気な顔の鳥頭が嘴を突っ込んできた。
「そこで私の方から推薦しておいたのだ! この国で最も背後から猟銃の餌食になってもおかしくない男であるお前が、誠心誠意、異世界人と婚活するのがいいのではないかと! 安心しろ! フラれたら兵団総出で慰めてやる」
「……」
くそ、今すぐこの鳥頭を殴りたい。手がわななく。
頭痛がする。
俺はこめかみ部分を抑えて目を閉じた。
そんな俺を見て苦笑いを浮かべたトラサン副団長が口を開く。
「まあ、陛下のご命令だからね。他にも連れて行けそうな奴は連れて行っていいから。アッシュは『あえ~る』に登録してないんだろう? 非番なら今日中に登録しておいで。それから、明日の昼に主催国の仲人とうちの国の仲人が打ち合わせするみたいだから、挨拶がてら行って来てくれないか」
「え……」
打ち合わせまでかよと、俺は心底嫌そうな顔をしたが、トラサン副団長はニッコリ笑って「頼んだよ」と言った。
コンドル団長の笑みは空気を割ると言われるが、トラサン副団長の笑みは空気を握りつぶす。
俺は頷くよりほかはなかった。
************************************
この獣人の国アーニメルタは南に湖、北を森林に囲まれた国だ。
西に隣接した人の国ヒュノス、東のエルフの国リチュラプッセと遥か昔から同盟を組んでいる。
北の森の向こうには敵対国があり、昔からこの三国に侵略しようしていた。
そこで先祖は国を守るため北の森の国境に共同で砦を築き、三国連合自警部隊を配備することにした。
その名はグラドシア連合兵団。
各国の兵団寄宿学校で優秀な成績を収めたものだけが、グラドシア連合兵団への入団試験を受けられるようになる。
この兵団には当然三国に住まう様々な種族が入隊しており、隊舎のある地域は多国籍で賑わいを見せているのだ。
この街サバナは、グラドシア連合兵団の本部がある街だ。各国の団員や家族の多く住み、そのために発展てきた。
あらゆる種族が生きていける文化があり、武器屋や医者、学校、安くて美味い店、娯楽施設、いろんなものがそろっている。
そして、独身兵団員向けの婚活斡旋場所として、異世界対応型婚活システムを運営する世界政府の支社がある。
「あら、アッシュじゃない! ねぇ~久しぶりに家に寄って行かない?」
「え~ずるいわっ。アッシュ! 今日は私とデートしましょ!」
「いいえ! 私と!」
全身にぴたりと張り付くような服を着た、猫人族の女の子に声をかけられる。
それを聞いた兎人族と犬人族の子たちに相次いで両腕を取られる。
普段なら、腕に当たるこの柔らかいものを堪能するところだが、あいにく今日は用事がある。あんなのでも王命だからな。
笑って、彼女たちの頭を撫でてやる。
「悪いな、今日は予定があるんだ。……また、今度な?」
耳元でささやいてやれば、彼女たちはひゃうぅ!!! とかなんとか言いながら真っ赤になった。
女の子たちに手を振ってその場を後にする。
暫く歩いた俺は嫌々ながらも、世界政府支社へたどり着いた。
世界政府支社はレンガ造りのこじんまりした建物だ。
正面には5種類ほどの高さと大きさで開くドアがあり、自分のサイズに合ったドアノブを引くと、それに合ったサイズで開く。
この街ではよくあるタイプのドアだ。
外観は見たことがあったが、一度も入ったことはない。
俺は、ちょうど真ん中の取っ手を引いてドアを開く。
中は暖かく落ち着いた印象で、ドアの正面突き当りが受付のようだ。
受付から左には図書館の様な本棚とテーブル、電子端末のあるスペースがあり、右はいくつかドアがある。
ドアには使用中と書かれたタグのかかっている部屋もある。
どうやら、拡張型の建物らしい。
先ずは受付の猫人族女性に声をかける。
「入会したいのだが」
「分かりました。こちらの用紙に記入をお願いします。出来ましたら、また受付にいらしてください。システムについてご説明します」
登録用紙をもらって、テーブルのあるスペースに向かい、記入を始める。
基本情報で必須項目となるのは、名前や年齢、種族、出身地、性別など。
子どもの産み方や触角の有無、交際経験の有無、経験人数、臭いなどの性質上の特筆事項や相手に求める条件について沢山の項目が任意で設定されている。
俺の場合、今回の婚活パーティーに行きさえすればいいので、入力内容は必須項目だけで十分だ。早く帰りたい。
さっさと記入を済ませた俺は、再度受付を訪ねた。
先ほどの女性に記入用紙を渡す。
女性は書類を受け取ると、記入事項を確認してから口を開いた。
「ありがとうございます。それではシステムについて説明しますね。異世界対応型婚活システム―A YELL(あえ~る)―は、名前の通り、異世界人と婚活できるシステムです。いいなと思う相手に連絡を取り、世界を渡って実際に会い、愛をはぐくむシステムです!」
説明を要約するとこうだ。
1つ目、この国で相手を探す方法は2つ。登録者名簿という本や電子端末で探すか、パーティー形式で実際に会って探す。俺が明後日行くのは後者にあたる。
2つ目、出逢ってからの連絡方法は、手紙。
そして3つ目、異世界転移について――
「リチュラプッセと交流の深いこの国の方なら、知っていると思うのですが、『あえ~る』での転移には『婚活したい気持ち』を数値化したポイントを支払います」
その言葉に頷く。
「ですよね。ポイントがなくなった場合、『生涯未婚』が決定します」
「ああ。わかっている」
だから渋々ながらも参加に意欲的なのだ。
俺はテイラー家の長男として家を継がねばならない。未婚になるわけにはいかない理由がある。
彼女は頷き、笑みを浮かべ、女神エルをモチーフにしたネックレスと、1つの小銭入れの様な袋を取り出した。
「説明は以上です。こちらのネックレスは転移装置兼翻訳機。この袋の中は説明書と、登録者名簿、それから連絡専用の便箋です。分からないらないことは何でも聞いてください。それでは素敵な異世界婚活を!!」
世界政府を出た俺は溜息を吐いた。
「はぁ……」
異世界人との婚活は、上司命令なら直訴して嫌がることができただろう。
この国は自由恋愛推奨派だ。
しかし王命となれば、流石に逆らうことは出来ない。
そんなわけで俺は物凄くしょうもない理由で、世界政府が主催する婚活パーティーに参加する羽目になってしまった。
コンドル団長の執務室に、鳥人特有の甲高く大きな声が響いた。
部屋には執務用机の前に座っている団長とその隣に立っているトラサン副団長、そして2人と向かい合うように立っている俺だけだ。
「……は?」
思わず馬鹿みたいにポカンとした声が漏れる。
俺の端正な顔も今だけは、声に似合いの馬鹿みたいな顔を晒しているに違いない。
「は、王命? どういうことでしょうか? お言葉ですがこの国の女の子たちも、俺と結婚したい子はいくらでもいると思いますが」
コンドル団長は普段から俺のモテ具合が気に入らないのだ。
嫌味を込めて、何食わぬ顔で事実を伝えてみる。
「貴様、ちょっとイケメンで女の子にモテモテだからと、いい気になるなよ! 鳥顔馬鹿にすんな! いいか! この国の王レオナルド様からのご命令だ! 出発は明後日! それまでせいぜい毛繕いでもして、身だしなみを整えていろ」
「団長もカラフルな産毛が素敵ですよ。あ、今抜ける季節でしたね」
「キェー! アッシュ・テイラー!!!」
「まあまあ、2人とも。アッシュ、この間、僕と団長が陛下の護衛について異界へ行っただろう?」
トラサン副団長が俺たちをなだめ、話を戻す。
トラ耳の生えた体格のいい副団長は、厳つい顔面に似合わず、心優しく皆のまとめ役になってくれる。そして家では鼠人族の嫁を愛でる愛妻家だ。
「ああ。異世界情報の要といわれる国エレクタラでしたよね。古くから交流ある国ですね」
「うん。エレクタラのハク国王とレオナルド様はとても馬が合うようでね。いつも互いの世界に行く時には長めに日程をとって、呑みふけったりしていらっしゃるんだけどね」
相変わらず自由な国王陛下だな……。心の中で呟く。
「今回の肴が、ハク国王の息子たちが世界政府の運営する婚活システムで結婚なさった話でね。特に最初に結婚されたケイ王子と奥さんの馴れ初め映像を自慢気に見せられたようで、悔しかったんだろうね。アーニメルタに戻ってすぐ、仰ったんだよ『我が国にも、【トウトイ】を! 我が国の威信にかけて【トウトイ】を!!』ってね」
「……はぁ?」
再び、呆れた声が俺の口から漏れた。
【トウトイ】ってなんだ?
ふふんと言ったような自慢気な顔の鳥頭が嘴を突っ込んできた。
「そこで私の方から推薦しておいたのだ! この国で最も背後から猟銃の餌食になってもおかしくない男であるお前が、誠心誠意、異世界人と婚活するのがいいのではないかと! 安心しろ! フラれたら兵団総出で慰めてやる」
「……」
くそ、今すぐこの鳥頭を殴りたい。手がわななく。
頭痛がする。
俺はこめかみ部分を抑えて目を閉じた。
そんな俺を見て苦笑いを浮かべたトラサン副団長が口を開く。
「まあ、陛下のご命令だからね。他にも連れて行けそうな奴は連れて行っていいから。アッシュは『あえ~る』に登録してないんだろう? 非番なら今日中に登録しておいで。それから、明日の昼に主催国の仲人とうちの国の仲人が打ち合わせするみたいだから、挨拶がてら行って来てくれないか」
「え……」
打ち合わせまでかよと、俺は心底嫌そうな顔をしたが、トラサン副団長はニッコリ笑って「頼んだよ」と言った。
コンドル団長の笑みは空気を割ると言われるが、トラサン副団長の笑みは空気を握りつぶす。
俺は頷くよりほかはなかった。
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この獣人の国アーニメルタは南に湖、北を森林に囲まれた国だ。
西に隣接した人の国ヒュノス、東のエルフの国リチュラプッセと遥か昔から同盟を組んでいる。
北の森の向こうには敵対国があり、昔からこの三国に侵略しようしていた。
そこで先祖は国を守るため北の森の国境に共同で砦を築き、三国連合自警部隊を配備することにした。
その名はグラドシア連合兵団。
各国の兵団寄宿学校で優秀な成績を収めたものだけが、グラドシア連合兵団への入団試験を受けられるようになる。
この兵団には当然三国に住まう様々な種族が入隊しており、隊舎のある地域は多国籍で賑わいを見せているのだ。
この街サバナは、グラドシア連合兵団の本部がある街だ。各国の団員や家族の多く住み、そのために発展てきた。
あらゆる種族が生きていける文化があり、武器屋や医者、学校、安くて美味い店、娯楽施設、いろんなものがそろっている。
そして、独身兵団員向けの婚活斡旋場所として、異世界対応型婚活システムを運営する世界政府の支社がある。
「あら、アッシュじゃない! ねぇ~久しぶりに家に寄って行かない?」
「え~ずるいわっ。アッシュ! 今日は私とデートしましょ!」
「いいえ! 私と!」
全身にぴたりと張り付くような服を着た、猫人族の女の子に声をかけられる。
それを聞いた兎人族と犬人族の子たちに相次いで両腕を取られる。
普段なら、腕に当たるこの柔らかいものを堪能するところだが、あいにく今日は用事がある。あんなのでも王命だからな。
笑って、彼女たちの頭を撫でてやる。
「悪いな、今日は予定があるんだ。……また、今度な?」
耳元でささやいてやれば、彼女たちはひゃうぅ!!! とかなんとか言いながら真っ赤になった。
女の子たちに手を振ってその場を後にする。
暫く歩いた俺は嫌々ながらも、世界政府支社へたどり着いた。
世界政府支社はレンガ造りのこじんまりした建物だ。
正面には5種類ほどの高さと大きさで開くドアがあり、自分のサイズに合ったドアノブを引くと、それに合ったサイズで開く。
この街ではよくあるタイプのドアだ。
外観は見たことがあったが、一度も入ったことはない。
俺は、ちょうど真ん中の取っ手を引いてドアを開く。
中は暖かく落ち着いた印象で、ドアの正面突き当りが受付のようだ。
受付から左には図書館の様な本棚とテーブル、電子端末のあるスペースがあり、右はいくつかドアがある。
ドアには使用中と書かれたタグのかかっている部屋もある。
どうやら、拡張型の建物らしい。
先ずは受付の猫人族女性に声をかける。
「入会したいのだが」
「分かりました。こちらの用紙に記入をお願いします。出来ましたら、また受付にいらしてください。システムについてご説明します」
登録用紙をもらって、テーブルのあるスペースに向かい、記入を始める。
基本情報で必須項目となるのは、名前や年齢、種族、出身地、性別など。
子どもの産み方や触角の有無、交際経験の有無、経験人数、臭いなどの性質上の特筆事項や相手に求める条件について沢山の項目が任意で設定されている。
俺の場合、今回の婚活パーティーに行きさえすればいいので、入力内容は必須項目だけで十分だ。早く帰りたい。
さっさと記入を済ませた俺は、再度受付を訪ねた。
先ほどの女性に記入用紙を渡す。
女性は書類を受け取ると、記入事項を確認してから口を開いた。
「ありがとうございます。それではシステムについて説明しますね。異世界対応型婚活システム―A YELL(あえ~る)―は、名前の通り、異世界人と婚活できるシステムです。いいなと思う相手に連絡を取り、世界を渡って実際に会い、愛をはぐくむシステムです!」
説明を要約するとこうだ。
1つ目、この国で相手を探す方法は2つ。登録者名簿という本や電子端末で探すか、パーティー形式で実際に会って探す。俺が明後日行くのは後者にあたる。
2つ目、出逢ってからの連絡方法は、手紙。
そして3つ目、異世界転移について――
「リチュラプッセと交流の深いこの国の方なら、知っていると思うのですが、『あえ~る』での転移には『婚活したい気持ち』を数値化したポイントを支払います」
その言葉に頷く。
「ですよね。ポイントがなくなった場合、『生涯未婚』が決定します」
「ああ。わかっている」
だから渋々ながらも参加に意欲的なのだ。
俺はテイラー家の長男として家を継がねばならない。未婚になるわけにはいかない理由がある。
彼女は頷き、笑みを浮かべ、女神エルをモチーフにしたネックレスと、1つの小銭入れの様な袋を取り出した。
「説明は以上です。こちらのネックレスは転移装置兼翻訳機。この袋の中は説明書と、登録者名簿、それから連絡専用の便箋です。分からないらないことは何でも聞いてください。それでは素敵な異世界婚活を!!」
世界政府を出た俺は溜息を吐いた。
「はぁ……」
異世界人との婚活は、上司命令なら直訴して嫌がることができただろう。
この国は自由恋愛推奨派だ。
しかし王命となれば、流石に逆らうことは出来ない。
そんなわけで俺は物凄くしょうもない理由で、世界政府が主催する婚活パーティーに参加する羽目になってしまった。
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