上 下
1 / 1

大阪は人が多いだけ…じゃなかった

しおりを挟む
「ふぅ…」
やはりバイト終わりのビールはうまい。
大阪は人が多くて苦手だけど、安くて良い居酒屋がたくさんある。貧乏人の私は、こういう店を見つけるのが得意だ。
「お姉さん!ハイボール2つ!」
となりの席に座っているサラリーマンが店員に叫んだ。
「げっ。部長、俺もう飲めないっす!」
上司と部下だろうか。2人とも、顔を赤くして、相当酔っている。誰かと飲むって、どんな気分なんだろう。
目の前のビールジョッキに語りかけると、答えもせず、泡だけ消して逃げた。
分かってる。私は1人が似合う女だ。友達がいないのなんて、もう慣れた。
ぐびっとビールを飲み干して時計を見ると、もう22:00をまわろうとしていた。
明日は朝早くからコンビニのバイトだったはず。そろそろ帰るか。

 お会計を済ませ、駅へと向かう。人並みをかきわけ、改札の近くまで来た時、ポケットの中に入れていた携帯が震えた。
同じコンビニで働いている大学生のマミさんという人からのメッセージだった。
『夜遅くにすいません‼︎明日13:00~シフト代わっていただけませんか?』
多分代わってあげられるはずだけど…
急いでスマホのカレンダーを開く。
  「コンビニ 6:00~」
としか書かれていなかった。
『大丈夫ですよ。』
返信するとすぐに
『ありがとうございます!』
と返ってきた。
今の子は文字打つの早いな、なんて感心しながら、携帯をポケットにしまい直し、改札に入ろうとしたその時だった。
「あの、すみません」
後ろから、呼び止められた気がした。私じゃないかもしれないと思いつつ、振り返ると、高校生くらいの男の子が、私のほうを向いていた。

しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

飲みに誘った後輩は、今僕のベッドの上にいる

ヘロディア
恋愛
会社の後輩の女子と飲みに行った主人公。しかし、彼女は泥酔してしまう。 頼まれて仕方なく家に連れていったのだが、後輩はベッドの上に…

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

【R18】通学路ですれ違うお姉さんに僕は食べられてしまった

ねんごろ
恋愛
小学4年生の頃。 僕は通学路で毎朝すれ違うお姉さんに… 食べられてしまったんだ……

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

処理中です...