上 下
34 / 252
3巻

3-2

しおりを挟む
 ……なんて心配は杞憂きゆうに終わった。
 ものの一時間程度で話し合いと多層構造の魔術の開発が終わったのだ。
 流石は魔術大学の教授と実力派パーティといったところか。

「……あとは実際にダモナ教会の孤児院で使ってもらいつつ、効果のほどを見て調整するしかないな」

 姉さんは完成した侵入検知の魔術陣と防犯の魔道具を見ながら、そう言った。
 リナさんが続けて口を開く。

「防犯の魔道具の説明には、私、モイラ、ユリアの三人で当たるわ。侵入検知の魔術陣に関しては、レイア、セイン、レスリーさん、カイル君の四人でお願いね」

 その言葉に、モイラさんが笑顔で胸を張る。

「子供たちへの説明は任せろ!」
「そうね、その配役が適任だと思うわ。子供たち、特にモイラになついているものね」

 そんなユリアさんの言葉に、姉さんは納得いかない様子でポツリとこぼす。

「……なぜだか分からないが、私は子供たちに恐れられているからな」

 すると兄さんが苦笑いを浮かべる。

「まぁ、子供たちの気持ちも分かるがな」

 俺にもなんとなくわかる。姉さん、物言いがぶっきらぼうだからなぁ。
 本人に悪気はないのだが、子供に怖がられるタイプではある。

「なんだと⁉ お前は私がなぜ恐れられているのかわかるのか⁉」

 しかし姉さんは自覚がないようで、兄さんに詰め寄りつつそう問いかけた。
 だが兄さんが何か言う前に、セインさんが落ち込んだように口を開く。

「意識されているだけまし。私は子供たちにけられている気がする」
「それはセインが無口で無表情なのが原因よ。話しかけにくいのね」

 リナさんにバッサリと切られたセインさんは、ぎこちなく笑みを浮かべる。

「……どう?」

 ユリアさんがフフフと笑う。

「まだまだ笑顔がかたいわよ、セイン」

 結局、そのあとはセインさんと姉さんがどうすれば子供に好かれるかを考える会議になった。



 昼頃に、俺らは全員で孤児院へ。
 今回もリムリットさんに事前に通信魔術で連絡をして、用件を伝えておいた。
 一度リムリットさんの執務室に顔を出して、そこからは事前の打ち合わせ通りに、二グループに分かれる。
 子供たちに防犯の魔道具の使い方を教えるグループと、シスターたちや騎士たちに侵入検知の魔術陣について説明するグループ。
 そのうち前者のグループであるリナさん、モイラさん、ユリアさんがリビングへ行くのを見つつ、俺らは玄関へと向かう。
 まず俺たち四人は、侵入検知の魔術陣を実際に起動させた。
 すると、騎士の一人が質問してくる。

「……魔術陣は肉眼で視認しにん出来ますよね。それだと犯人が避けてしまうのでは?」
「今はまだなんの仕掛けも施していないですから。……これで、よし」

 俺はそう言って、魔術陣を壁に設置して、もう一つ術式を重ねがけした。

「な……これは一体どうなっているのですか? 魔術陣が消えましたよ⁉」

 騎士はそう言って、目を見開いた。
 よし、仕掛けはちゃんと作動しているようだな。
 俺が満足していると、シスターが聞いてくる。

「どういった仕組みなのですか?」
「この魔術陣は、魔力を登録した者しか視認出来ないようになっているんです。魔力登録式の応用ですね」

 昨日の夜に開発した、特定の人物にしか視認出来ない魔術。
 犯人に気付かれないような工夫が必要だと思い、大急ぎで作ったのだが、ちゃんと起動してよかった。

「「「「「「「「……なるほど」」」」」」」」

 シスターたちと騎士たちは、しぼり出すように呟いた。
 心の底から驚いているみたいだ。
 とはいえ、使ってもらわないと話が進まない。
 シスターたちや騎士たちに言って、魔術陣を設置したかべに手をついて魔力を流してもらう。
 これで魔力が登録出来るのだ。
 ちなみに魔力の登録は一箇所でいい。
 孤児院と教会に設置する侵入検知の魔術陣は全て連動しており、一度魔力を登録すれば、設置した全ての魔術陣を視認出来るようになるからな。
 五分ほどかけて、全員の魔力登録が完了した。
 みんな今度は魔術陣が見えるようになったことを、不思議がっている。
 それから俺らのグループは、侵入検知の魔術陣を玄関や窓などに設置することにした。


 十分ほどで作業が一段落したので、もう片方のグループを見に行く。
 防犯の魔道具の説明は上手くいっているだろうか。
 リビングのドアを開ける。すると、モイラさんの前に子供たちやスライムアニマルが大人しく座っているのが目に入る。
 どうやらみんな、真剣にモイラさんの説明を聞いているようで、とてもいい雰囲気だ。
 だけど、防犯の魔道具はなるべく簡単かんたんに使えるようにしたものの、子供が扱うにはやや複雑ふくざつだ。
 俺が作った防犯の魔道具は円柱形で、ポケットに入るくらいの大きさをしている。
 しかしその小ささに反して、様々な機能がある。
 例えば、悪意に対して自動で結界を展開する他にも、防犯ブザーのように大きな音を鳴らしたり、通信魔術で連絡出来たり……他にもライトとしても使えるし、居場所を送信することだって出来るのだ。
 しかし機能が多いということは、覚える操作が多いってことでもあるんだよな。
 そんなことを考えているうちに、モイラさんの説明が終わったようだ。
 折角せっかくなので、子供たちを集めて魔道具が扱えるか確認することにした。
 すると、年長の子供たちはもちろん、幼い子供たちもしっかりと使い方を覚えているではないか。
 子供の順応じゅんのう力は想像以上に高いらしい。
 俺らが頭をでると、子供たちは自慢じまんげに胸を張る。
 その微笑ましい光景を見たみんなは笑みを浮かべたのだった。


 三日後。
 今のところ、孤児院で誘拐事件は一度も起こっていない。
 何回か不審者ふしんしゃ侵入しんにゅうしてくることはあったようだが、警報に驚いてげていったらしい。
 あれから他の孤児院にも防犯の魔道具を配ったり、侵入検知の魔術陣を設置したりした甲斐かいがあったというものだ。
 これでひとまずは安心だな。
 ただそれ以外に一つ、気になることがある。
 それは、兄さんが屋敷でものすごく忙しそうにしているということだ。
 俺がメリオスに来てから、兄さんは大学にこもりきりで、たまにしか屋敷に帰っていなかった。
 そのため、兄さんがずっと屋敷にいることが新鮮しんせんに感じる。
 だがそれ以上に、あまりに大変そうだから心配にもなってしまった。
 俺は兄さんのためにコーヒーをれ、彼の執務室の前へ。
 ノックしたあとにとびらを開けると、机の上に沢山の紙が置かれているのが目に入った。
 兄さんはそれに向き合って作業をしている。

「お疲れ、兄さん。仕事の調子はどう?」

 俺はそう言って、コーヒーの入ったマグカップを兄さんに渡す。

「ありがとうカイル。仕事の方は……正直言って、順調ではないな。やはり貴族がからむ問題は面倒めんどうだな」

 兄さんはコーヒーを一口飲み、溜息ためいきをつくと、今の状況を説明してくれた。
 彼は今、近々ウルカーシュ帝国の首都――帝都で行われる、魔術競技大会まじゅつきょうぎたいかいについての仕事をこなしているらしい。
 魔術競技大会とは各都市の魔術大学から代表生徒が集まり、腕を競う大会のこと。
 その大会に出場するメリオス校の代表が、未だに確定していないらしい。
 それによって兄さんの仕事が増えているんだとか。
 兄さんいわく、メリオスで生まれ、メリオスで魔術を学んできた教授たちがしているのが、新興貴族の子息や令嬢たち。
 対して、兄さんのような外部からやとわれた先生たちが推しているのが、出自にかかわらず実力を持った生徒たち。
 両者の主張が真っ向から対立していて、中々厄介らしい。
 俺は兄さんの話を聞き、少し考えてから尋ねる。

「……なるほど、でも貴族の子たちも選出されるに足る実力は持っているんだよね?」
「ああ。それについては否定しない。実力については、な」
「……つまり、他に問題があるの?」

 兄さんは「その通りだ」と言って頷き、続けた。

乱暴らんぼうに言えば、人間性に問題があるんだよ。彼らは甘やかされて育ったからか、かなり傲慢ごうまんだ。そのせいで他の貴族家出身の生徒たちからの評判もよくない。いくら実力があったって、学校を代表する生徒たちがそんな様子ではまずいと私たちは考えているんだ」

 俺は兄さんの言葉に首を傾げる。

「同じ貴族の生徒にも嫌われているってこと?」
「彼らの家は武勲ぶくんや商才によって成り上がったんだ。その血を引いていて、実際魔術の才能はあるから、己の力に自信がある。そしてそれを理由に平民だけでなく、他の貴族に対しても見下したような態度たいどをとる」
「新興貴族ってみんなそんな感じなの?」
「いや、そうじゃない。むしろほとんどは真面目まじめでいい家さ」

 兄さんはそう言って、溜息をつく。

「だが、一握りのおろか者が厄介なんだ。奴らはメリオス出身の教授を買収ばいしゅうした。そのせいで事態じたいがこじれている」
「……そこまでして魔術競技大会に出たいんだ」

 俺からすれば、ただの学校の行事にそこまで入れ込む理由がわからない。
 そう思っているのが伝わったのだろう。兄さんが笑う。

「マイペースなお前はそう思うだろうが、貴族には貴族の事情があるんだよ。この大会は自分の家や子供にはくを付けさせる絶好の機会だからな」
「……事情は分かったけど、共感は出来ないな」

 俺の言葉を聞いた兄さんは肩をすくめる。

「とはいえこういう問題は今に始まった話じゃない。長年大学に勤めている長命種ちょうめいしゅの先生方にしてみれば恒例こうれい行事らしい。私は魔術競技大会に関わったのが初めてだから、戸惑とまどっているがね」

 そう言って、兄さんは自分が聞いた話を俺にも教えてくれる。
 曰く、帝国では一定の周期で新興貴族が現れ、自らの地位を上げようと躍起やっきになるらしい。
 その目的は権力と名誉めいよを得ること。
 世襲せしゅうによって爵位しゃくいを引き継いできた位の高い貴族家に与えられる、重要な魔道具の運用や、領地の管理といった使命、そしてそれに付随ふずいする権力や名誉。
 それらを得るべく、画策かくさくしているんだとか。
 ……なるほど、つい最近まで一般市民に過ぎなかったのに、国家有数の権力者になれるかもしれないとなれば、多少過激かげきなことをするのも不思議ではないかもな。
 もし俺が貴族の子で、そういったドロドロに巻き込まれたらと思うと、ぞっとするが。
 これ以上権力争いについての話をしたくなかったので、俺は話題を戻す。

「……それで? 代表には結局どっちが選ばれそうなの?」
「私たちが推している生徒たちが選ばれそうではあるが、まだ分からん。相手側が推している生徒たちも、を考えれば優秀ゆうしゅうだからな」

 やけに一部分を強調する兄さん。
 その意図を察した俺は尋ねる。

「もしかしてその新興貴族の子たちって、魔力制御が苦手なの?」
「ああ。彼らの基本的な戦い方は、豊富な魔力量に物を言わせるような、考えなしのゴリ押しだ」

 確かに魔力量の多さは大きな武器の一つではある。
 だが、それに胡坐あぐらをかいて魔力制御の鍛錬たんれんおこたると、そこそこまでしか強くなれない。
 魔力を無駄なくコントロールしないと、起動出来ない魔術も多いからな。
 俺がそんなことを考えていると、兄さんは言う。

「彼らはつい最近も、術式に過剰かじょうに魔力を込めたせいで、魔術を暴発させそうになっていたらしい。どうやら高難度の魔術を無理に起動させようとしたみたいだな」

 それを聞いて、俺はその子たちの性格をなんとなく理解した。
 術式に過剰に魔力を込めてしまうのは、珍しいミスではない。
 だが、魔力制御がつたないにもかかわらず、難易度の高い魔術を起動させようとしたところに、その生徒たちの自信過剰さを見たのだ。
 俺は兄さんに尋ねる。

「生徒は無事だったの?」
「授業を受け持っていた先生と、魔力の乱れを感知した別の先生が、暴発する前に術式を打ち消した。その後、この件は流石に問題であると、学長が生徒たちを𠮟責しっせきしたらしい。そして、この一件によって、中立の立場にいる先生や生徒も彼らを代表にしない方がいいんじゃないかって言い出したんだ」

 兄さんはなんとも複雑そうな表情でそう口にした。
 その後もしばらく兄さんの愚痴ぐちは続く。
 そしておよそ二十分後、兄さんは苦笑いを浮かべながら「そろそろ仕事に戻る」と言って、机に向かった。
 俺は心の中で激励げきれいしながら、空になったマグカップを持って部屋を出るのだった。



 第二話 辺境改革


 兄さんとの会話を終えてから、俺は冒険者ギルドでメリオス行政府が管理する下水道の清掃せいそうなどといった、雑用ざつように近い依頼を受注し、こなした。
 このような依頼はなりたての冒険者でもやりたがらないものだが、俺は積極的に受注している。
 人々の生活に直結する仕事は、大事だからな。
 依頼を達成した俺は、報告のために再度ギルドへ。
 すると、とある男五人組の冒険者パーティとはち合わせた。
 彼らは、初めて冒険者ギルドを訪れた際に絡んできた連中である。
 俺が姉さんを始めとした《月華の剣》の人たちと親しくしているのが気に入らないようだ。
 それ以外にも、俺を良く思わない者はいるが、彼らほど露骨ろこつに態度に出すことはない。
 とはいえ、もちろん冒険者全員が俺を敵視てきししている訳ではない。
 姉さんたちと仲のいい冒険者たちは、俺のことを好意的に見てくれているのだ。
 加えてギルドの職員たちも、誰もやりたがらない依頼を積極的にこなす俺に、よく感謝の言葉をべてくれる。
 冒険者の中にも色々な人々がいるということなのだろう。
 彼らは俺に憎々にくにくし気な視線を送ってくるが、気にせず受付に向かう。
 俺がギルドの受付嬢――ひょう人族じんぞくのリンさんに依頼達成の報告をすると、例の五人組冒険者パーティのリーダーが馬鹿ばかにするような口調で言う。

「おいおい! またチマチマずるいことして点数かせぎしてる奴がいるぜ!」

 パーティメンバーたちも大きな声であおってくる。

「ハハハ、ホントですね!」
「ショボい依頼を受けて、それでランクを上げようなんてな!」
「レイアたちのパーティに、偶然ぐうぜん声をかけてもらったくせによ!」
「こんな奴より、リーダーの方がもっと力になれるぜ!」

 仲間たちのヨイショを受けて、リーダーは声のボリュームを上げる。

「当然だ! まったくなんでレイアはこんな奴を気にけるのかねぇ!」

 こいつら、今日はいつにも増して荒れているな。いつもなら、黙ってにらみつけてくるだけなのに。
 不思議に思い周囲を見回して……合点がてんした。
 ギルド内にいるのは、低ランク冒険者か、この馬鹿たちと同格の中ランク冒険者のみ。
 俺に好意的な高ランクの冒険者がいないので、強気に出ているということか。
 周りの冒険者たち、そして依頼の処理をしてくれているリンさんを始めとした、冒険者ギルドの職員たちは顔をしかめている。
 しかし俺が完全に無視を決め込んでいるので、静観してくれているような状態だ。
 この手の連中は、相手にしないのが一番だからな。
 五人組冒険者パーティはやがてきたようで、舌打ちをして去っていった。
 そしてそれと同時に、依頼の処理も完了する。

「では、これで依頼は完了です。お疲れ様でした。このような依頼が再びありましたら、またお願い出来ますか?」

 リンさんは先程の一件で俺が気分を害していないか心配なようで、うかがうようにそう聞いてきた。
 俺は頷く。

「時間があれば、また受けさせていただきますよ」

 リンさんは安堵あんどの息を吐く。

「ありがとうございます……カイルさんが依頼を受けてくださって、我々は非常に助かっているんです。今後ともよろしくお願いしますね」
「いえいえ、困った時はお互い様ですから」

 リンさんにそう言い、依頼達成の報酬金ほうしゅうきんを受け取って冒険者ギルドから出る。
 そういえば、最近のあいつら五人組はいつも以上に荒れていると、冒険者ギルドで魔物の解体をになっているジョニーさんから聞いたな。
 難易度の高いダンジョンを探索しているらしいが、行き詰まっているのが理由らしい。
 そのため実力があって、しかも美人ぞろいの《月華の剣》に一緒に探索しようとしつこく声をかけたが、結果は惨敗ざんぱい
 まぁ、姉さんたちがあいつらと組むメリットは一つもないしな。
 それにしてもあの五人とはち合わせるなんて……依頼を達成していい気分だったのに台無しだ。
 俺は内心で文句を言いながら、屋敷へと帰るのだった。


 それからも俺は依頼をこなす日々を送り続けた。
 その甲斐あって、老若男女ろうにゃくなんにょ問わず随分ずいぶんと知り合いが増えた。
 もっとも、最初の内はあの五人組冒険者パーティと同じように、姉さんたちに気がある男連中や、姉さんたちに憧れている女性陣に絡まれることも多かったんだけどな。
 ただ、俺に下心はなく、姉さんたちとは仲間だと説明し続けた結果、彼らとも打ち解けることが出来た。
 しかし誤解が解けたことにホッとしたのもつか、今度は男連中は姉さんたちに会わせてくれと言ってきたから困ったものだ。
『ものすごいてのひら返しだ……』と思いつつ、『時間に余裕があったら』とはぐらかした。
 会わせる気はないが、実際姉さんたちは忙しい身だから、うそは言っていないしな。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります

古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。 一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。 一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。 どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。 ※他サイト様でも掲載しております。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが…… アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。 そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。  実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。  剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。  アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。

猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。 そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは? そこで彼は思った――もっと欲しい! 欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―― ※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。