252 / 252
第9章
第293話
しおりを挟む
妖精喰らいが落下した場所から土煙が舞い、その姿を覆い隠す。
しかし、土煙の中から感じられる禍々しい魔力が、妖精喰らいがまだまだ元気だという事を教えてくれる。
「――――‼」(妖精喰らい)
苛烈な咆哮によって土煙が吹き飛ぶ。
勢いよく吹き飛んでいく土煙の中心には、濃密で禍々しい魔力を全身から溢れさせ、こちらを殺気のこもった目で睨む妖精喰らいが立っている。
この屈辱は絶対に忘れないとばかりに、人間族の顔面の傷から血を流し、左角は綺麗な切断面をさらしたままだ。
その苛立ちは一向に収まらず、妖精喰らいは前足で乱暴に地面を蹴る。
最初は地面が凹む程度のものだったのが、何度も地面を蹴るごとに振動が大きくなっていき、右前足による最後の一蹴りで蜘蛛の巣状に罅割れた。
「傷をつけられてお冠ってか?」(モイラ)
癇癪を起した子供のような妖精喰らいを見て、モイラさんが愉快だといった様子でニヤリと笑いながら言う。
「厄介な力も相まって、今までまともに傷をつけられた事なかったんじゃないですか?」
俺がそう続けると、モイラさんはなるほどといった表情になる。
「魔術や魔力を喰らうなんて反則みたいな力持ってりゃ、そりゃあそうなるか」(モイラ)
今までは魔を喰らう力で優位を保ち、一方的に魔術や魔力で攻撃する事で、相手を見下しながら倒してきたのだろう。
だが、今回は相手が悪かった。
俺や姉さんたちは、放出系の魔術や魔力による攻撃が封じられても、近接戦闘で戦うことが出来る戦士だ。
身体強化の練度は高く、状況判断が早くて正確。そして、目を瞑っていても、息の合った連携が出来る五人の化け物。
それに加えて、ヴィヴィアンさんたち超一流の魔術師たちのサポートもある。
ここまでの戦力を相手にして、傷一つないままに終わらせられると考えるのは、甘すぎると言わざるを得ない。
「カイル、まだ動くなよ」(モイラ)
モイラさんが真剣な表情と雰囲気に戻り、戦意と殺意が高まっている妖精喰らいがどう動くのか警戒する。
すると、妖精喰らいの周囲が変化していく。
溢れ出る濃密で禍々しい魔力によって、妖精喰らいの周囲の草木が急速に萎れ、魔力が尽きるとカラカラに枯れてしまう。
禍々しい魔力は一気に範囲を拡大し、次々と周囲の生命を奪いながらこちらに迫ってくる。
「全員距離を取れ!!」(モイラ)
俺たちは一気に加速して駆け、迫りくる禍々しい魔力から距離を取る。
「一体どこまで広がるんだ!?」
「しつこいな!!」(モイラ)
どれだけ距離を取ろうとも、禍々しい魔力はどこまでも追ってくる。
だが、妖精喰らいを中心に一キロメートル以上広がった所で、禍々しい魔力はピタリとその動きを止めた。
「なんだ!?」(モイラ)
「止まった、のか?」
直ぐに動けるように警戒しつつ、俺たちも動きを止める。
ピタリと止まった禍々しい魔力は、俺たちが動きを止めても微動だにしない。
まるで、もう目的は達したとばかりに。
モイラさんがなにかに気付き、不機嫌そうな表情に変わる。
「――チッ!!やられたな」(モイラ)
「……膨大な魔力による攻撃ではなく、自分が安全に逃げるための防御だったか」
気付いた時にはもう遅い。
俺たちの目の前には、禍々しい魔力によって作り上げられた、巨大な安全地帯が存在していた。
ここから一気に加速して距離を詰めても、妖精喰らいが逃げるのを止められない。
さらに、魔を喰らうという厄介な能力によって、遠距離から魔術や魔力で動きを止める事も不可能。
俺たちは、妖精喰らいの思惑通りにまんまと動かされた訳だ。
モイラさんが不機嫌になるのも頷ける。
その時、刺すような視線が向けられているのを感じた。感じられる視線には、敵意、殺意、怒りなど様々な負の感情が込めらている。
「――――――!!」(妖精喰らい)
妖精喰らいが、勝ち誇ったような咆哮を放つ。
左角を綺麗に切断され、人間族の顔面を斬られた事への意趣返しのつもりか。
もしくは、自分が王であるというプライドの高さから、貴様らの負けだと言いたいのだろう。
「レイア、どうする?」(モイラ)
モイラさんが、リーダーである姉さんに指示を仰ぐ。
妖精喰らいをこのまま逃がすのか、なんとかして逃がさないように動くのか。
逃げる気満々の妖精喰らいを止めるつもりならば、その判断を一瞬で下さなければいけない。
そんな中で姉さんが下した判断は――――
「非常に癪だが動くな。あの防御がある以上、なんの対策もなしに近づくのは危険だ」(レイア)
「……了解」(モイラ)
「了解」
この姉さんの判断に、ヴィヴィアンさんたちから反対の声は出ない。
ヴィヴィアンさんたちも、禍々しい魔力による防御に無策で近づくのは危険と判断したようだ。
禍々しい魔力の範囲内にあった草木は残らず生命を奪われ、カラカラに枯れてしまっている。美しく生命が輝いていた森は、一瞬にして静かな死が漂う森に変貌してしまった。
妖精喰らいをここで逃すのは腹立たしいが、姉さんとヴィヴィアンさんたちの判断は正しい。
俺たちが動かない事を察した妖精喰らいは、見下すような視線を向けてくる。
そして、魔力を練り上げて循環させ、足元に術式を大きく展開して魔術を起動させた。
「あれは……」(レイア)
「転移!?」(モルガン)
驚く俺たちを尻目に、妖精喰らいは悠然と立ったまま、どこか違う場所へと転移して消えた。
直ぐさま妖精喰らいが立っていた所に全員で移動し、その場に残された転移術式を≪解析≫し、妖精喰らいがどこに転移したのか突き止めようとする。
だが、妖精喰らいは俺たちが次にどうするかを読み、転移術式に仕掛けを施していた。
転移術式に対して≪解析≫を起動した瞬間、俺たちの魔力に反応して転移術式の魔力が乱れ、そのまま幻だったかのように消えていく。
急速に術式としての形を失い、魔力が空気に溶けていくのを防ぐ事が出来ない。
俺たちの魔力に反応してから僅か数秒で、転移術式は完全に目の前から消え去った。
転移術式が完全に消え去ってしまった以上、妖精喰らいがどこに転移したのか突き止めるのは不可能だ。
「傷をつけてやったはいいものの、最後の最後までいいようにやられたな」(レイア)
「お前たちの持つ情報に、転移が使える事は?」(緑の精霊)
緑の精霊様が真剣な表情と雰囲気で、ヴィヴィアンさんたちに問いかける。
その問いかけに対して、ヴィヴィアンさんたちも真剣な表情と雰囲気となって答える。
「各属性の魔術を使える事は把握していましたが、時空間属性の魔術まで使えるのは把握していませんでした」(ヴィヴィアン)
「ということは……」(青の精霊)
「今まで使える事を隠していた。もしくは、使う必要がないと思っていた、でしょうか」(エレイン)
ヴィヴィアンさんたちは、今回得た新たな情報に驚きを隠せていない。
妖精喰らいを侮っていたわけではないが、流石に時空間属性の魔術まで使えるのは予想外だったのだろう。
「……あの個体が予想外に力をつけている事を、アステリア様に報告する必要があるわね」(モルガン)
しかし、土煙の中から感じられる禍々しい魔力が、妖精喰らいがまだまだ元気だという事を教えてくれる。
「――――‼」(妖精喰らい)
苛烈な咆哮によって土煙が吹き飛ぶ。
勢いよく吹き飛んでいく土煙の中心には、濃密で禍々しい魔力を全身から溢れさせ、こちらを殺気のこもった目で睨む妖精喰らいが立っている。
この屈辱は絶対に忘れないとばかりに、人間族の顔面の傷から血を流し、左角は綺麗な切断面をさらしたままだ。
その苛立ちは一向に収まらず、妖精喰らいは前足で乱暴に地面を蹴る。
最初は地面が凹む程度のものだったのが、何度も地面を蹴るごとに振動が大きくなっていき、右前足による最後の一蹴りで蜘蛛の巣状に罅割れた。
「傷をつけられてお冠ってか?」(モイラ)
癇癪を起した子供のような妖精喰らいを見て、モイラさんが愉快だといった様子でニヤリと笑いながら言う。
「厄介な力も相まって、今までまともに傷をつけられた事なかったんじゃないですか?」
俺がそう続けると、モイラさんはなるほどといった表情になる。
「魔術や魔力を喰らうなんて反則みたいな力持ってりゃ、そりゃあそうなるか」(モイラ)
今までは魔を喰らう力で優位を保ち、一方的に魔術や魔力で攻撃する事で、相手を見下しながら倒してきたのだろう。
だが、今回は相手が悪かった。
俺や姉さんたちは、放出系の魔術や魔力による攻撃が封じられても、近接戦闘で戦うことが出来る戦士だ。
身体強化の練度は高く、状況判断が早くて正確。そして、目を瞑っていても、息の合った連携が出来る五人の化け物。
それに加えて、ヴィヴィアンさんたち超一流の魔術師たちのサポートもある。
ここまでの戦力を相手にして、傷一つないままに終わらせられると考えるのは、甘すぎると言わざるを得ない。
「カイル、まだ動くなよ」(モイラ)
モイラさんが真剣な表情と雰囲気に戻り、戦意と殺意が高まっている妖精喰らいがどう動くのか警戒する。
すると、妖精喰らいの周囲が変化していく。
溢れ出る濃密で禍々しい魔力によって、妖精喰らいの周囲の草木が急速に萎れ、魔力が尽きるとカラカラに枯れてしまう。
禍々しい魔力は一気に範囲を拡大し、次々と周囲の生命を奪いながらこちらに迫ってくる。
「全員距離を取れ!!」(モイラ)
俺たちは一気に加速して駆け、迫りくる禍々しい魔力から距離を取る。
「一体どこまで広がるんだ!?」
「しつこいな!!」(モイラ)
どれだけ距離を取ろうとも、禍々しい魔力はどこまでも追ってくる。
だが、妖精喰らいを中心に一キロメートル以上広がった所で、禍々しい魔力はピタリとその動きを止めた。
「なんだ!?」(モイラ)
「止まった、のか?」
直ぐに動けるように警戒しつつ、俺たちも動きを止める。
ピタリと止まった禍々しい魔力は、俺たちが動きを止めても微動だにしない。
まるで、もう目的は達したとばかりに。
モイラさんがなにかに気付き、不機嫌そうな表情に変わる。
「――チッ!!やられたな」(モイラ)
「……膨大な魔力による攻撃ではなく、自分が安全に逃げるための防御だったか」
気付いた時にはもう遅い。
俺たちの目の前には、禍々しい魔力によって作り上げられた、巨大な安全地帯が存在していた。
ここから一気に加速して距離を詰めても、妖精喰らいが逃げるのを止められない。
さらに、魔を喰らうという厄介な能力によって、遠距離から魔術や魔力で動きを止める事も不可能。
俺たちは、妖精喰らいの思惑通りにまんまと動かされた訳だ。
モイラさんが不機嫌になるのも頷ける。
その時、刺すような視線が向けられているのを感じた。感じられる視線には、敵意、殺意、怒りなど様々な負の感情が込めらている。
「――――――!!」(妖精喰らい)
妖精喰らいが、勝ち誇ったような咆哮を放つ。
左角を綺麗に切断され、人間族の顔面を斬られた事への意趣返しのつもりか。
もしくは、自分が王であるというプライドの高さから、貴様らの負けだと言いたいのだろう。
「レイア、どうする?」(モイラ)
モイラさんが、リーダーである姉さんに指示を仰ぐ。
妖精喰らいをこのまま逃がすのか、なんとかして逃がさないように動くのか。
逃げる気満々の妖精喰らいを止めるつもりならば、その判断を一瞬で下さなければいけない。
そんな中で姉さんが下した判断は――――
「非常に癪だが動くな。あの防御がある以上、なんの対策もなしに近づくのは危険だ」(レイア)
「……了解」(モイラ)
「了解」
この姉さんの判断に、ヴィヴィアンさんたちから反対の声は出ない。
ヴィヴィアンさんたちも、禍々しい魔力による防御に無策で近づくのは危険と判断したようだ。
禍々しい魔力の範囲内にあった草木は残らず生命を奪われ、カラカラに枯れてしまっている。美しく生命が輝いていた森は、一瞬にして静かな死が漂う森に変貌してしまった。
妖精喰らいをここで逃すのは腹立たしいが、姉さんとヴィヴィアンさんたちの判断は正しい。
俺たちが動かない事を察した妖精喰らいは、見下すような視線を向けてくる。
そして、魔力を練り上げて循環させ、足元に術式を大きく展開して魔術を起動させた。
「あれは……」(レイア)
「転移!?」(モルガン)
驚く俺たちを尻目に、妖精喰らいは悠然と立ったまま、どこか違う場所へと転移して消えた。
直ぐさま妖精喰らいが立っていた所に全員で移動し、その場に残された転移術式を≪解析≫し、妖精喰らいがどこに転移したのか突き止めようとする。
だが、妖精喰らいは俺たちが次にどうするかを読み、転移術式に仕掛けを施していた。
転移術式に対して≪解析≫を起動した瞬間、俺たちの魔力に反応して転移術式の魔力が乱れ、そのまま幻だったかのように消えていく。
急速に術式としての形を失い、魔力が空気に溶けていくのを防ぐ事が出来ない。
俺たちの魔力に反応してから僅か数秒で、転移術式は完全に目の前から消え去った。
転移術式が完全に消え去ってしまった以上、妖精喰らいがどこに転移したのか突き止めるのは不可能だ。
「傷をつけてやったはいいものの、最後の最後までいいようにやられたな」(レイア)
「お前たちの持つ情報に、転移が使える事は?」(緑の精霊)
緑の精霊様が真剣な表情と雰囲気で、ヴィヴィアンさんたちに問いかける。
その問いかけに対して、ヴィヴィアンさんたちも真剣な表情と雰囲気となって答える。
「各属性の魔術を使える事は把握していましたが、時空間属性の魔術まで使えるのは把握していませんでした」(ヴィヴィアン)
「ということは……」(青の精霊)
「今まで使える事を隠していた。もしくは、使う必要がないと思っていた、でしょうか」(エレイン)
ヴィヴィアンさんたちは、今回得た新たな情報に驚きを隠せていない。
妖精喰らいを侮っていたわけではないが、流石に時空間属性の魔術まで使えるのは予想外だったのだろう。
「……あの個体が予想外に力をつけている事を、アステリア様に報告する必要があるわね」(モルガン)
0
お気に入りに追加
3,112
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。