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第9章
第288話
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超一流の魔術師であるリアンノンさんとの鍛錬、その次の段階である相手の気配を察知する能力を高める鍛錬とは、非実体化しているリアンノンさんと精霊様方を相手にした、異空間内の森でのかくれんぼだ。このかくれんぼの鍛錬は、非実体化しているリアンノンさんや精霊様方の気配を探ぐり、隠れている場所を見つけ出すというもの。それも、一つの場所に留まっているのを探し出すのではなく、常に移動しているのを探し出すといった鍛錬法だ。
そしてもう一つの鍛錬である、自然と同化出来るくらいに隠形を高める鍛錬の方では、反対に俺が森に隠れる側となるかくれんぼだ。正し見つける側と違う点は、鍛錬に参加するのはリアンノンさんだけという点だ。精霊様方は、魔力を完全に遮断していても魔力を感知出来てしまうので、こちらの鍛錬に参加すると鍛錬にならないという事になった。いずれは、精霊様方でさえも魔力を感知出来ない様になりたい。
リアンノンさんも精霊様方も非実体化し、本気で自然と気配を同化させて森の中に隠れているので、何度も挑戦しているが一人も見つけられていない。ただ回数を重ねる事に、少しずつ気配を察知するコツの様なものは分かり始めてきた。しかし、リアンノンさんや精霊様方を見つけるには、後もう一歩足りないと感じている。先程のブラックホールの様な閃きがもう一度あれば、再び殻を破る事が出来るかもしれない。そう思った俺は、リアンノンさんや精霊様方を探しながら、色々と思い付いた事を試していった。
〈意識する事なく魔力感知するのが染みついているから、リアンノンさんや精霊様方を探すのに、自然と魔力感知してしまうな〉
相手の気配を察知する鍛錬において、今まで自分が鍛え上げてきた魔力感知が障害となるというのは、俺にとっても予想外だった。無意識の内に魔力探知で相手の位置を探る事をしていたので、リアンノンさんや精霊様方の魔力を感知しようとしてしまう。だが意識して魔力感知をしない様にすると、それもそれで色々と問題が起きてしまう。どうすればいいのかと自分の思考に集中し、魔力感知をしつつ気配を察知する為には何が必要なのかを考えた時、自然そのものが放つ気配を感じられる様になろうと思い至った。ゆっくりと深呼吸を一度してから両目を閉じ、意識や感覚を極限まで集中させ、自然そのものが放つ気配を感じ取ろうとする。
森に降り注ぐ暖かな陽の光、木々の葉を揺らす優しい風、魚たちが優雅に泳いでいる透き通った川のせせらぎ。そして、大地や森の木々から感じる膨大な魔力。周囲を流れゆく自然を全身で感じ、色々な音を耳で捉え、それら一つ一つが放つ気配を少しずつ感じ取っていく。こうして改めて意識や感覚を集中させ、陽の光や吹いてくる風を全身で感じてみると、一つ一つに小さいながらも違いがある事が分かってくる。俺は、その小さい違いこそが自然が放つ気配だと直感し、意識や感覚をその小さな違いへと集中させていく。
降り注ぐ陽の光からは、穏やかでポカポカとした気配。木々を揺らす優しい風からは、全身を柔らかく包み込んでくれる気配。透き通った川のせせらぎからは、とても静かで涼やかな気配。そして、大地や森の木々から感じる膨大な魔力の奥底から、圧倒的までに濃密な生命力の気配を感じる。特に大地から感じられる生命力の気配が本当に圧倒的で、自然そのものの底知れぬ強大な力を思い知り、それが星の有する力の一端でしかない事に改めて驚く。
「これが、気配を察知する能力を高めていく事で感じる事が出来る、世界のもう一つの姿。ヘクトル爺やルイス姉さんたちが立っている、超一流の戦士たちのいる領域か」
世界の新たな姿に感動しつつ、今の状態を保ちながら、リアンノンさんや精霊様方の気配を察知していく。非実体化しているだけであって、リアンノンさんや精霊様方は死んでいる訳ではない。姿は目に見えないだけで、確実にその気配は存在する。ただ、リアンノンさんや精霊様方も気配を自然に同化させる事が出来るので、いる場所を探し出すのは至難の業である事に変わりない。そこで俺は、気配の察知の仕方を少し変える。
生物として生きている限り、生命力の気配は肉体から発せられている。だが生物には、肉体以外からも気配を発しているものがある。生きとし生けるものがその身に宿す、自分という存在の核となるものである魂だ。そしてそれは、非実体化している状態であろうとも変わらない。魂から発せられている気配は、魂そのものが消え去らなければ消える事はないからだ。
俺は意識や感覚をさらに研ぎ澄ませて、リアンノンさんや精霊様方の魂が発する気配を察知し、皆がどこに隠れているのかを見つけ出した。だがリアンノンさんや精霊様方が隠れていた場所は、正しく灯台下暗しと言っていい場所であった。
「何で俺の周りに全員いるんですか?ちゃんと隠れててくださいよ」
「私たちもずっとここにいた訳じゃないんだ」(リアンノン)
「最初はちゃんとバラバラになって隠れていたぞ」(緑の精霊)
「カイルの纏う雰囲気が一気に変わったから、皆でここに移動してきたのよ」(青の精霊)
「本当に私たちの気配を察知出来たのなら、傍にいる事が直ぐに分かるからな」(赤の精霊)
「そして、カイルは私たちが直ぐ傍にいる事が分かった。つまり、カイルは非実体化している状態の私たちの気配を、正しく察知出来ていたという事」(黄の精霊)
「非実体化している私の気配だけを察知出来ただけでなく、精霊様たちの気配すらも察知する事が出来たのなら、この鍛錬はここまででいいだろう」(リアンノン)
「そうだな」(緑の精霊)
「ありがとうございます」
「ではもう一つの鍛錬である、隠形を高める鍛錬を始めるとしよう」(リアンノン)
「はい」
「それじゃあ、私たちはのんびり見学させてもらう。カイル。私たちの気配すらも察知する事が出来たのなら、どうすれば察知されない隠形になるのか分かっているはずだ。それを試してみればいい」(緑の精霊)
「了解です」
「カイルがこの森の中で隠れている時間は一時間。一時間私から見つかる事がなければ、この鍛錬の方も無事に終了となる」(リアンノン)
「分かりました」
緑の精霊様の言う様に、気配を察知するという事を学んだ今、逆の立場になった時にどうすればいいのかは分かっている。周囲に存在した様々な気配、自然そのものが放つ気配に、自分の気配を溶け込ませればいいのだ。自然そのものが放つ気配に溶け込ませれば、俺という存在が放つ気配が自然の中に隠れて消え、早々簡単に気配を察知する事が出来なくなる。ヘクトル爺の隠形が見破れないのは、周囲の自然の気配に一瞬で溶け込み同化する事で、自身の気配を完璧に自然の気配の中に隠していたからだ。
俺は再び意識と感覚を集中させ、今度は両目を閉じる事なく、自然そのものが放つ気配を感じ取る。そして、感じ取った自然の気配に自分の気配を溶け込ませて同化させ、森の中に入ってリアンノンさんから隠れる。さらにリアンノンさんから気配を察知されない様に、圧倒的な生命力の気配を放つ大地や森の木々の気配に自分の気配を同化させ、自身の存在や気配を完全に消し去った。そして隠れ続ける事一時間、俺はリアンノンさんに気配を察知される事無く隠れ切る事が出来た。その後も時間を徐々に増やして何度も挑戦していったが、リアンノンさんに気配を察知させる事はなかった。
「私から見たら完璧だが、精霊様たちはどうだ?」(リアンノン)
「ああ、私たちもリアンノンに同意見だ。カイルは、私たちの気配を察知する事も、自然と同化出来る程の隠形に至った」(緑の精霊)
「そうね」(青の精霊)
「そうだな」(赤の精霊)
「そう」(黄の精霊)
「……ありがとうございます」
「このまま鍛錬を続けていけば、カイルならばヘクトルと同じ領域にまで至れる。初心を忘れずに、日々精進していきなさい」(リアンノン)
「はい、ありがとうございました」
俺はリアンノンさんに深々と頭を下げて、鍛錬に力を入れて指導してくれた事に感謝の意を示す。リアンノンさんは、微笑みながら俺の肩をポンポンと軽く叩いて、気にする事はないと頷いてくれた。長きを生きてきた人生の大先輩であり、素晴らしき師であるリアンノンさんに出会えた事に感謝し、俺はもう一度頭を下げた。
そしてもう一つの鍛錬である、自然と同化出来るくらいに隠形を高める鍛錬の方では、反対に俺が森に隠れる側となるかくれんぼだ。正し見つける側と違う点は、鍛錬に参加するのはリアンノンさんだけという点だ。精霊様方は、魔力を完全に遮断していても魔力を感知出来てしまうので、こちらの鍛錬に参加すると鍛錬にならないという事になった。いずれは、精霊様方でさえも魔力を感知出来ない様になりたい。
リアンノンさんも精霊様方も非実体化し、本気で自然と気配を同化させて森の中に隠れているので、何度も挑戦しているが一人も見つけられていない。ただ回数を重ねる事に、少しずつ気配を察知するコツの様なものは分かり始めてきた。しかし、リアンノンさんや精霊様方を見つけるには、後もう一歩足りないと感じている。先程のブラックホールの様な閃きがもう一度あれば、再び殻を破る事が出来るかもしれない。そう思った俺は、リアンノンさんや精霊様方を探しながら、色々と思い付いた事を試していった。
〈意識する事なく魔力感知するのが染みついているから、リアンノンさんや精霊様方を探すのに、自然と魔力感知してしまうな〉
相手の気配を察知する鍛錬において、今まで自分が鍛え上げてきた魔力感知が障害となるというのは、俺にとっても予想外だった。無意識の内に魔力探知で相手の位置を探る事をしていたので、リアンノンさんや精霊様方の魔力を感知しようとしてしまう。だが意識して魔力感知をしない様にすると、それもそれで色々と問題が起きてしまう。どうすればいいのかと自分の思考に集中し、魔力感知をしつつ気配を察知する為には何が必要なのかを考えた時、自然そのものが放つ気配を感じられる様になろうと思い至った。ゆっくりと深呼吸を一度してから両目を閉じ、意識や感覚を極限まで集中させ、自然そのものが放つ気配を感じ取ろうとする。
森に降り注ぐ暖かな陽の光、木々の葉を揺らす優しい風、魚たちが優雅に泳いでいる透き通った川のせせらぎ。そして、大地や森の木々から感じる膨大な魔力。周囲を流れゆく自然を全身で感じ、色々な音を耳で捉え、それら一つ一つが放つ気配を少しずつ感じ取っていく。こうして改めて意識や感覚を集中させ、陽の光や吹いてくる風を全身で感じてみると、一つ一つに小さいながらも違いがある事が分かってくる。俺は、その小さい違いこそが自然が放つ気配だと直感し、意識や感覚をその小さな違いへと集中させていく。
降り注ぐ陽の光からは、穏やかでポカポカとした気配。木々を揺らす優しい風からは、全身を柔らかく包み込んでくれる気配。透き通った川のせせらぎからは、とても静かで涼やかな気配。そして、大地や森の木々から感じる膨大な魔力の奥底から、圧倒的までに濃密な生命力の気配を感じる。特に大地から感じられる生命力の気配が本当に圧倒的で、自然そのものの底知れぬ強大な力を思い知り、それが星の有する力の一端でしかない事に改めて驚く。
「これが、気配を察知する能力を高めていく事で感じる事が出来る、世界のもう一つの姿。ヘクトル爺やルイス姉さんたちが立っている、超一流の戦士たちのいる領域か」
世界の新たな姿に感動しつつ、今の状態を保ちながら、リアンノンさんや精霊様方の気配を察知していく。非実体化しているだけであって、リアンノンさんや精霊様方は死んでいる訳ではない。姿は目に見えないだけで、確実にその気配は存在する。ただ、リアンノンさんや精霊様方も気配を自然に同化させる事が出来るので、いる場所を探し出すのは至難の業である事に変わりない。そこで俺は、気配の察知の仕方を少し変える。
生物として生きている限り、生命力の気配は肉体から発せられている。だが生物には、肉体以外からも気配を発しているものがある。生きとし生けるものがその身に宿す、自分という存在の核となるものである魂だ。そしてそれは、非実体化している状態であろうとも変わらない。魂から発せられている気配は、魂そのものが消え去らなければ消える事はないからだ。
俺は意識や感覚をさらに研ぎ澄ませて、リアンノンさんや精霊様方の魂が発する気配を察知し、皆がどこに隠れているのかを見つけ出した。だがリアンノンさんや精霊様方が隠れていた場所は、正しく灯台下暗しと言っていい場所であった。
「何で俺の周りに全員いるんですか?ちゃんと隠れててくださいよ」
「私たちもずっとここにいた訳じゃないんだ」(リアンノン)
「最初はちゃんとバラバラになって隠れていたぞ」(緑の精霊)
「カイルの纏う雰囲気が一気に変わったから、皆でここに移動してきたのよ」(青の精霊)
「本当に私たちの気配を察知出来たのなら、傍にいる事が直ぐに分かるからな」(赤の精霊)
「そして、カイルは私たちが直ぐ傍にいる事が分かった。つまり、カイルは非実体化している状態の私たちの気配を、正しく察知出来ていたという事」(黄の精霊)
「非実体化している私の気配だけを察知出来ただけでなく、精霊様たちの気配すらも察知する事が出来たのなら、この鍛錬はここまででいいだろう」(リアンノン)
「そうだな」(緑の精霊)
「ありがとうございます」
「ではもう一つの鍛錬である、隠形を高める鍛錬を始めるとしよう」(リアンノン)
「はい」
「それじゃあ、私たちはのんびり見学させてもらう。カイル。私たちの気配すらも察知する事が出来たのなら、どうすれば察知されない隠形になるのか分かっているはずだ。それを試してみればいい」(緑の精霊)
「了解です」
「カイルがこの森の中で隠れている時間は一時間。一時間私から見つかる事がなければ、この鍛錬の方も無事に終了となる」(リアンノン)
「分かりました」
緑の精霊様の言う様に、気配を察知するという事を学んだ今、逆の立場になった時にどうすればいいのかは分かっている。周囲に存在した様々な気配、自然そのものが放つ気配に、自分の気配を溶け込ませればいいのだ。自然そのものが放つ気配に溶け込ませれば、俺という存在が放つ気配が自然の中に隠れて消え、早々簡単に気配を察知する事が出来なくなる。ヘクトル爺の隠形が見破れないのは、周囲の自然の気配に一瞬で溶け込み同化する事で、自身の気配を完璧に自然の気配の中に隠していたからだ。
俺は再び意識と感覚を集中させ、今度は両目を閉じる事なく、自然そのものが放つ気配を感じ取る。そして、感じ取った自然の気配に自分の気配を溶け込ませて同化させ、森の中に入ってリアンノンさんから隠れる。さらにリアンノンさんから気配を察知されない様に、圧倒的な生命力の気配を放つ大地や森の木々の気配に自分の気配を同化させ、自身の存在や気配を完全に消し去った。そして隠れ続ける事一時間、俺はリアンノンさんに気配を察知される事無く隠れ切る事が出来た。その後も時間を徐々に増やして何度も挑戦していったが、リアンノンさんに気配を察知させる事はなかった。
「私から見たら完璧だが、精霊様たちはどうだ?」(リアンノン)
「ああ、私たちもリアンノンに同意見だ。カイルは、私たちの気配を察知する事も、自然と同化出来る程の隠形に至った」(緑の精霊)
「そうね」(青の精霊)
「そうだな」(赤の精霊)
「そう」(黄の精霊)
「……ありがとうございます」
「このまま鍛錬を続けていけば、カイルならばヘクトルと同じ領域にまで至れる。初心を忘れずに、日々精進していきなさい」(リアンノン)
「はい、ありがとうございました」
俺はリアンノンさんに深々と頭を下げて、鍛錬に力を入れて指導してくれた事に感謝の意を示す。リアンノンさんは、微笑みながら俺の肩をポンポンと軽く叩いて、気にする事はないと頷いてくれた。長きを生きてきた人生の大先輩であり、素晴らしき師であるリアンノンさんに出会えた事に感謝し、俺はもう一度頭を下げた。
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