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第9章
第276話
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楽しかった三日間の天星祭が幕を閉じてから、今日で一ヶ月が経った。俺と姉さんたちは今、天空島ロクス・アモエヌスに建つ巨大な館の中にある、サリエル様たちのプライベートな異空間内のログハウスの中にいる。俺たちの前には、サリエル様たちが椅子に座って寛いでおり、それぞれ紅茶やお菓子を楽しんでいる。傍にはアメリアさんも座っており、洗練された上品な所作で紅茶とお菓子を口にしている。
〈さて、今回呼び出された理由は何だろうな?〉
天星祭が幕を閉じてから今日までの一ヶ月間、俺も姉さんたちも忙しく動いていた。俺や姉さんたちはまず最初に、天星祭を盛り上げる為に付けられた飾り付けなどを、メリオスの住人の皆さんと一緒に綺麗に片付けた。天星祭の片付けは俺たちの様な冒険者だけではなく、冒険者ギルド職員やメリオス行政府の者たち、それに各分野の職人たちなど様々な者たち、それから市井の者たちも参加して、皆で協力して一気に片付けていった。
そこから皆ゆっくりと元の日常へと戻っていき、天星祭が終わってから三日も経てば、何時も通りのメリオスの街並みとなっていた。でも天星祭の名残はちゃんとあって、一日目で姉さんたちと一緒に巡ったカフェや料理屋では、好評だった料理やお菓子などが常設メニューに加えられてた。さらにはおっちゃんとリアーヌさんの酒屋さんの様に、天星祭繋がりで仕入れた商品が好評となって人気を呼び、軌道に乗り始めて右肩上がりになっている商店などもある。
その辺りの事が大きく影響して、冒険者ギルドには商人や商店からの依頼がもの凄く増えた。メリオスの冒険者たちの多くは、そんな商人や商店からの依頼を受けて都市の外に出て、仕入れ先へ隊商たちの者たちと一緒に向かった。
そんな中で俺たちはというと、俺はヘクトル爺の幻想との鍛錬という名の殺し合いと、魔力を完全に遮断する技術の習得を目指しながら、毎日孤児院に遊びに行って、クトリちゃんたちやミストラルたちと一緒に過ごした。対する姉さんたちはというと、俺と同じく毎日孤児院に遊びに行きながら、毎夜天空島ロクス・アモエヌスに転移門で移動し、アメリアさんたち天族の者たちと温泉施設を巡って過ごしていた。
「今回カイル殿たちをお呼びしたのは、例の魔人種たちが興した国に関する事と、再び起きる可能性の高い大戦についての話をする為です」(サリエル)
「何か進展があったんですか?」
「奴らの国に関しては、星からの情報で位置が分かっているだけで、中の事までは分かっていない状態だ」(ゼウス)
「そちらに関しては、隠密能力の高い者たちに奴らの国を監視させて、色々と情報を集めている所だ。そして、現状得られている情報をこちらに資料として纏めておいたから、後でしっかりと目を通しておいてくれ」(ルシフェル)
ルシフェル様が異空間から羊皮紙の束を取り出し、俺たち一人一人に渡してくれる。情報の一つ一つが、日付と共に丁寧に書きこまれていて非常に分かりやすいな。羊皮紙に軽く目を通していくが、魔人種たちの興した国の位置が判明してから、今日までの間で得られた情報は多くない。奴らは星の力すら阻むことが出来る対策を取っているので、情報が多くないのも仕方のない事ではある。寧ろ、そこまで厳重な奴らの国から、多くないとはいえここまでの情報を得られている事自体が、ルシフェル様たちの仲間の力量を物語っているな。
「……そして次は、大戦に関しての話だ。これに関して、我々からカイルたちに依頼がある」(ヘラクレス)
「依頼、ですか?」
「カイルは、シュターデル獣王国の王都コンヤまで、冒険者ギルドの手紙を届ける依頼を受けただろ?」(ゼウス)
「はい、受けました。ギルドマスターから依頼で、シュターデル獣王国の王都コンヤまで向かい、向こうのギルドマスターに手紙を届けてきました」
「私たちがカイル殿たちに依頼したいのは、その依頼と同じ様に、手紙などの物を届けてほしいというものです」(サリエル)
「それは構わないんですけど、一体何処に届ければいいんですか?」(リナ)
「カイルたちに手紙などの物を届けてほしいのは、俺たちと協力関係にある者たちが暮らしている国や都市、それから隠れ里といった場所になる」(ルシフェル)
「国や都市の中に、奴らの手の者がある可能性は?」(レイア)
「ない、と思いたいですが、……正直な所分かりません。現状では、奴らが何処まで手を広げ、何処まで潜り込んでいるのか不明です」(サリエル)
「この国にも、奴らの手の者が潜り込んでいる可能性もあるからな。奴らに情報が流れる危険性もあるが、協力関係にある者たちと連携を深めていく事の方が急務だ。奴らの工作によって、互いに協力出来ない状態に追い込まれるのは避けたい」(ゼウス)
奴らの手の者たちによって工作され、サリエル様たちと協力関係にある者たちと分断されるとなると、こちらが後手に後手にと回ってしまう可能性が高い。後手に回されると、奴らに全体の主導権を握られ続ける事になるので、厳しい状況に追い込まれる事は間違いない。そこに加えて、奴らの手の者たちによって内乱などを引き起こされでもしたら、一気にこちら側の状況は悪化していくだろう。
「分かった。依頼を受けよう」(レイア)
「ありがとうございます。非常に助かります。報酬の方に関しても、出来得《う》る限るの物をご用意させていただきます。勿論ですが、物ではなく、何かをしてほしいという事でも構いません」(サリエル)
「ただ我々にも、出来る事と出来ない事がある。依頼に対して報いてやりたいという気持ちはあるが、神という領分を大きく超える事は出来ない。そこだけは、カイルたちも理解しておいてくれ」(ルシフェル)
「ああ、分かっている。私たちとしても、無遠慮に依頼内容と釣り合わない報酬を望む事はない」(レイア)
「依頼内容に釣り合わない報酬を望み過ぎると、いずれ身を滅ぼす事になりかねないですから」(リナ)
「……賢明だ。何時の世であっても、欲を持ちすぎると身を滅ぼす」(ヘラクレス)
「逆に、欲を持たな過ぎて身を滅ぼす事もあるがな。何事も、程々が一番であるという事だ」(ゼウス)
神話や英雄譚の中には、欲を持ち過ぎたが故に身を滅ぼした話や、逆に欲を持たなさ過ぎたが故に身を滅ぼした話が多くある。こういった所は、魔力や魔術が存在していようがいまいが変わりはない。人生をより良いものにするのは、程々に欲を持って、程々に生きていくのが一番いいのだ。
故郷の里の長や長老たち、ヘクトル爺やルイス姉さんたち師匠たちなど、外の世界で生きてきた先輩たちは皆そう教えてくれた。俺はその教えに感銘を受け、今日まで程々に欲を持ち、程々に人生を生きてきた。そうして程々に生きようと考える様になってから、自然と気持ちが楽になって、色々と張り詰めていたものが嘘の様に消えていった。それからの日々が毎日もの凄く楽しいものとなるくらい、人生観が一気に変わる事となった出来事であった。
「カイル殿たちに最初に向かってほしい場所は、フェリーク・ジャルダンという名の、妖精たちが暮らしている隠れ里です」(サリエル)
「えっ?」(セイン)
「セインさん?どうしたんですか?」
「……フェリーク・ジャルダンは、私が生まれ育った故郷。豊かな自然と共に生き、動物たちと一緒に静かに暮らしている、異空間に隠された妖精たちの里」(セイン)
〈さて、今回呼び出された理由は何だろうな?〉
天星祭が幕を閉じてから今日までの一ヶ月間、俺も姉さんたちも忙しく動いていた。俺や姉さんたちはまず最初に、天星祭を盛り上げる為に付けられた飾り付けなどを、メリオスの住人の皆さんと一緒に綺麗に片付けた。天星祭の片付けは俺たちの様な冒険者だけではなく、冒険者ギルド職員やメリオス行政府の者たち、それに各分野の職人たちなど様々な者たち、それから市井の者たちも参加して、皆で協力して一気に片付けていった。
そこから皆ゆっくりと元の日常へと戻っていき、天星祭が終わってから三日も経てば、何時も通りのメリオスの街並みとなっていた。でも天星祭の名残はちゃんとあって、一日目で姉さんたちと一緒に巡ったカフェや料理屋では、好評だった料理やお菓子などが常設メニューに加えられてた。さらにはおっちゃんとリアーヌさんの酒屋さんの様に、天星祭繋がりで仕入れた商品が好評となって人気を呼び、軌道に乗り始めて右肩上がりになっている商店などもある。
その辺りの事が大きく影響して、冒険者ギルドには商人や商店からの依頼がもの凄く増えた。メリオスの冒険者たちの多くは、そんな商人や商店からの依頼を受けて都市の外に出て、仕入れ先へ隊商たちの者たちと一緒に向かった。
そんな中で俺たちはというと、俺はヘクトル爺の幻想との鍛錬という名の殺し合いと、魔力を完全に遮断する技術の習得を目指しながら、毎日孤児院に遊びに行って、クトリちゃんたちやミストラルたちと一緒に過ごした。対する姉さんたちはというと、俺と同じく毎日孤児院に遊びに行きながら、毎夜天空島ロクス・アモエヌスに転移門で移動し、アメリアさんたち天族の者たちと温泉施設を巡って過ごしていた。
「今回カイル殿たちをお呼びしたのは、例の魔人種たちが興した国に関する事と、再び起きる可能性の高い大戦についての話をする為です」(サリエル)
「何か進展があったんですか?」
「奴らの国に関しては、星からの情報で位置が分かっているだけで、中の事までは分かっていない状態だ」(ゼウス)
「そちらに関しては、隠密能力の高い者たちに奴らの国を監視させて、色々と情報を集めている所だ。そして、現状得られている情報をこちらに資料として纏めておいたから、後でしっかりと目を通しておいてくれ」(ルシフェル)
ルシフェル様が異空間から羊皮紙の束を取り出し、俺たち一人一人に渡してくれる。情報の一つ一つが、日付と共に丁寧に書きこまれていて非常に分かりやすいな。羊皮紙に軽く目を通していくが、魔人種たちの興した国の位置が判明してから、今日までの間で得られた情報は多くない。奴らは星の力すら阻むことが出来る対策を取っているので、情報が多くないのも仕方のない事ではある。寧ろ、そこまで厳重な奴らの国から、多くないとはいえここまでの情報を得られている事自体が、ルシフェル様たちの仲間の力量を物語っているな。
「……そして次は、大戦に関しての話だ。これに関して、我々からカイルたちに依頼がある」(ヘラクレス)
「依頼、ですか?」
「カイルは、シュターデル獣王国の王都コンヤまで、冒険者ギルドの手紙を届ける依頼を受けただろ?」(ゼウス)
「はい、受けました。ギルドマスターから依頼で、シュターデル獣王国の王都コンヤまで向かい、向こうのギルドマスターに手紙を届けてきました」
「私たちがカイル殿たちに依頼したいのは、その依頼と同じ様に、手紙などの物を届けてほしいというものです」(サリエル)
「それは構わないんですけど、一体何処に届ければいいんですか?」(リナ)
「カイルたちに手紙などの物を届けてほしいのは、俺たちと協力関係にある者たちが暮らしている国や都市、それから隠れ里といった場所になる」(ルシフェル)
「国や都市の中に、奴らの手の者がある可能性は?」(レイア)
「ない、と思いたいですが、……正直な所分かりません。現状では、奴らが何処まで手を広げ、何処まで潜り込んでいるのか不明です」(サリエル)
「この国にも、奴らの手の者が潜り込んでいる可能性もあるからな。奴らに情報が流れる危険性もあるが、協力関係にある者たちと連携を深めていく事の方が急務だ。奴らの工作によって、互いに協力出来ない状態に追い込まれるのは避けたい」(ゼウス)
奴らの手の者たちによって工作され、サリエル様たちと協力関係にある者たちと分断されるとなると、こちらが後手に後手にと回ってしまう可能性が高い。後手に回されると、奴らに全体の主導権を握られ続ける事になるので、厳しい状況に追い込まれる事は間違いない。そこに加えて、奴らの手の者たちによって内乱などを引き起こされでもしたら、一気にこちら側の状況は悪化していくだろう。
「分かった。依頼を受けよう」(レイア)
「ありがとうございます。非常に助かります。報酬の方に関しても、出来得《う》る限るの物をご用意させていただきます。勿論ですが、物ではなく、何かをしてほしいという事でも構いません」(サリエル)
「ただ我々にも、出来る事と出来ない事がある。依頼に対して報いてやりたいという気持ちはあるが、神という領分を大きく超える事は出来ない。そこだけは、カイルたちも理解しておいてくれ」(ルシフェル)
「ああ、分かっている。私たちとしても、無遠慮に依頼内容と釣り合わない報酬を望む事はない」(レイア)
「依頼内容に釣り合わない報酬を望み過ぎると、いずれ身を滅ぼす事になりかねないですから」(リナ)
「……賢明だ。何時の世であっても、欲を持ちすぎると身を滅ぼす」(ヘラクレス)
「逆に、欲を持たな過ぎて身を滅ぼす事もあるがな。何事も、程々が一番であるという事だ」(ゼウス)
神話や英雄譚の中には、欲を持ち過ぎたが故に身を滅ぼした話や、逆に欲を持たなさ過ぎたが故に身を滅ぼした話が多くある。こういった所は、魔力や魔術が存在していようがいまいが変わりはない。人生をより良いものにするのは、程々に欲を持って、程々に生きていくのが一番いいのだ。
故郷の里の長や長老たち、ヘクトル爺やルイス姉さんたち師匠たちなど、外の世界で生きてきた先輩たちは皆そう教えてくれた。俺はその教えに感銘を受け、今日まで程々に欲を持ち、程々に人生を生きてきた。そうして程々に生きようと考える様になってから、自然と気持ちが楽になって、色々と張り詰めていたものが嘘の様に消えていった。それからの日々が毎日もの凄く楽しいものとなるくらい、人生観が一気に変わる事となった出来事であった。
「カイル殿たちに最初に向かってほしい場所は、フェリーク・ジャルダンという名の、妖精たちが暮らしている隠れ里です」(サリエル)
「えっ?」(セイン)
「セインさん?どうしたんですか?」
「……フェリーク・ジャルダンは、私が生まれ育った故郷。豊かな自然と共に生き、動物たちと一緒に静かに暮らしている、異空間に隠された妖精たちの里」(セイン)
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