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第8章
第269話
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「お、中々に盛り上がってるみてぇだな」(モイラ)
「皆楽しそうにやってるわね」(リナ)
俺たちが第二魔術競技場へと足を踏み入れると、同じ魔術大学の生徒たちだけでなく、親御さんたちと思われる者たちも射的を楽しんでいる光景が目に映る。挑戦する誰もが射的を楽しみつつも、真剣に地面や空中にある的に狙いを定め、景品を獲得しようとしている。
挑戦者が使用しているのは、木製で作られている弓と、金属製の弓の二種類だ。どちらも魔力が通りやすく、重量をそこまで感じさせない素材で作られた弓が揃えられている。恐らく、魔術を使わず純粋な射撃の技量で挑む人には金属製で、魔術を使って矢の威力や速度を上昇させて挑む人には木製といった様に、魔術を使う人と使わない人で分けているのだろう。
魔力が通りやすく、重量をそこまで感じさせない素材を用いられているとはいえ、耐久性などの部分は通常の弓と変わりがない様に見える。これらの事から、魔術を使う人たちは木製の弓の耐久力を見極めながら、上手く使う魔術を見極めなければいけないというのが予想出来る。魔術を使える人と使えない人の事を考えて、色々と工夫や区別をしているのが見て分かるな。
「カイル、それにレイアたちも。来たのか」(レスリー)
「おう、来たぞ」(レイア)
「そうか。やっていくか?」(レスリー)
「いや、その前にあの子たちはいるか?」(レイア)
「あの子たち?……ああ、魔術競技大会の時に、レイアたちが色々と教え込んだ子たちの事か」(レスリー)
「そうだ。いるか?」(レイア)
「全員か?」(レスリー)
「どうする?」(レイア)
姉さんが俺たちの方を向いて意見を聞いてくる。全員一度に会えるなら手間も省けて楽だが、そういう訳にもいかないだろう。彼ら彼女たちにも、友達と一緒に大学内の催し物を楽しむ時間だったり、メリオスの催し物を楽しむ時間があって然るべきだからな。俺やリナさんたちは、姉さんに向けて首を横に振って返事を返す。
「いや、今ここにいる子たちだけでいい。当たり前だが、手が空いている子たちだけだぞ」(レイア)
「分かっている。それでどうする?皆付いてくるか?それとも、あの子たちをここに連れてくるか?」(レスリー)
「私たちがレスリーに付いて行こう。皆もそれでいいな?」(レイア)
『異議なし』
「異議なし」
「それじゃあ、付いてきてくれ」(レスリー)
俺たちは兄さんの後に続いて、生徒たちのいる場所に向かって足を進める。生徒たちがいるのは、受付の後ろに建てられている、結構大きい事務所の様な建物の中だ。建物は平屋建てで建てられており、奥行きが広く取られている様だ。このくらい奥行きが広く取られているなら、生徒たちが多人数中に入ったとしても、窮屈な思いをする事はないだろう。
そんな平屋建ての事務所に近づいていくと、休憩中の生徒たちの賑やかな声が聞こえてくる。どうやら兄さんが魔術を教えている生徒さんたちは、催し物である射的の運営を楽しんでやっている様だ。こういったお祭りごとは、皆で一緒になって騒いで楽しんでおくのがいい。お祭り事の時に変に冷めた様子でいると、同じクラスの生徒たちや周りの人に見抜かれて、嫌な気持ちを抱かせる可能性があるからな。
そんな事を思いながら、兄さんの後に続いて平屋建ての事務所に入る。事務所の中は幾つもの木製の長机と椅子が置かれており、長机の上には沢山のお菓子や屋台の料理が並べられている。その周りには魔術大学の生徒たちが座っており、皆で楽し気に談笑をしている。
さらには、生徒たちの親御さんと思われる者たちや、魔術大学の先生たちと思われる者たちもいる。親御さんたちは、自分たちの子が普段どういった様子なのかといった事や、自分たちの学生時代はああだったこうだったと語り合っている。生徒たちも、親御さんや先生たちの学生時代の話に興味があるのか、積極的に話の輪に参加していく。
〈親御さんたち先生たちの雰囲気も良いし、生徒たちと先生たちの雰囲気も良い。全体的に和やかだし、ギスギスした人間関係みたいなものも露骨には感じない。兄さんたちが魔術を教えている子たちは、精神が成熟している子たちも多く集まっているみたいだな〉
「ここは事務所兼休憩所、それから景品置き場になっている」(レスリー)
「そういや、射的の景品って何を用意してるんだ?」(モイラ)
「金属製の弓を使って的を射た者には、得点に応じて、各属性の魔力が込められたお守りなどの小物類を。そして木製の弓を使って的を射た者には、得点に応じて、生活や戦闘に使える魔道具や魔術書を用意している」(レスリー)
「兄さん。木製の弓を魔術なしで使った時って、景品に差みたいなのはあるの?」
「いや、そこには差はない様にしている。魔術を使っていようがいまいが、景品は同じものとなる。木製の弓を使った者同士で景品に差を付けると、色々と騒がしくする者たちが出てくる事が予想出来たからな」(レスリー)
『あー、なる程』
帝都アルバで行われた魔術競技大会において、兄さんたちが推薦した子たちがあれだけの活躍をしたのだが、元から兄さんの事を嫌っていた者たちの態度が軟化する事はなかった。寧ろ、推薦した生徒たちが好成績を出してしまった事で、余計に態度を硬化させてしまっているとの事。
幸いにも分別は付いている様で、兄さんが魔術を教えている子たちや、魔術競技大会で結果を残した子たちに対しては、嫌がらせ行為などは何もしていないと聞いている。もし彼ら彼女らに何かしようものなら、俺や姉さんたちからのお礼参りでもしてやろうと考えていたが、今の所は平穏な学生生活を送れている様で何よりだ。
それにしても、木製の弓と金属製の弓でそれぞれ景品を変えるとはな。二種類の弓を用意し、景品もそれぞれ別で用意する事で、単純に射的を楽しみたいカジュアル層の者たちと、本気で景品を貰いたいガチ勢とを上手く分けたのだ。そうする事で、カジュアル層は景品をガチ勢に総取りされる事がなく楽しむ事ができ、ガチ勢は同じガチ勢たちと競い合いつつ景品を貰えるという、どちらにとってもメリットがある状態となった訳だ。
〈これを考えた人は、様々な状況などに対して臨機応変に対応出来る、柔軟な発想や思考ができる人なんだろう〉
「しかし、的を射るだけなら、木製の弓であっても簡単に出来てしまうのではないか?」(レイア)
「いや、そうでもないぞ。今年の催し物を射的にすると決めてから、私の方で的を生成する魔道具を作ったんだ。この魔道具は…………」(レスリー)
兄さんの説明によると、射的に使う的は魔力で生み出した的にしているとの事。普通の射的なら木製の的などを使うそうだが、魔術使用可能という点から的の破損や交換の手間を考え、魔力で生み出した的にしたそうだ。
さらに兄さんお手製の魔道具は、色々な大きさの魔力の的を生み出せる機能も備わっているそうだ。これは、得点の違いという目に見えて分かりやすい形にし、違う大きさにする事でマンネリ化を防ぐ目的があるそうだ。
そして、生み出す魔力の的の大きさにも配慮をしている。余りにも難しくし過ぎると、カジュアル層の者たちもガチ勢の者たちも楽しめないからだ。その事を考えて、カジュアル層が参加する時には大きさの変化を弱めに設定されており、ガチ勢が参加する時には大きさの変化を強めに設定しているそうだ。
「なる程な。だが、挑戦者の得点はどうやって計算しているんだ?」(レイア)
「的を生成する魔道具と対になる魔道具を用意して、射的に挑戦する時に手首に付けてもらう事にしている。そして的を射るごとに、それに応じた点数が手首に付けてもらった魔道具へ伝達され、射た数だけ加算されていく様になっている」(レスリー)
「それって……」
「そうだ。カイルの例の術式を応用した魔術だな。当然だが、盗難対策や≪解析≫対策は厳重にしてある。対となっている魔道具からある程度距離が離れると、警告音を発する術式が発動すると共に、術式を付与した私に直ぐに伝わる様になっている。もしその術式を解除して盗めたとしても、中の術式を読み解こうと≪解析≫をかけた瞬間、幾重にも張り巡らせてある防衛術式が発動する仕掛けが施してある」(レスリー)
「レスリーがそこまで厳重にしたのなら、余程手練れでなければ核となる術式を読み取る事は不可能だな」(レイア)
「それはそうですよ!!なんたって、私たちの先生なんですから!!」(?)
俺たちの会話の輪の中に、後ろから元気一杯な女の子の声が混ざる。俺たちが後ろを振り向くと、そこには、魔術競技大会に推薦されて出場した、女子生徒の一人が立っていた。
「皆楽しそうにやってるわね」(リナ)
俺たちが第二魔術競技場へと足を踏み入れると、同じ魔術大学の生徒たちだけでなく、親御さんたちと思われる者たちも射的を楽しんでいる光景が目に映る。挑戦する誰もが射的を楽しみつつも、真剣に地面や空中にある的に狙いを定め、景品を獲得しようとしている。
挑戦者が使用しているのは、木製で作られている弓と、金属製の弓の二種類だ。どちらも魔力が通りやすく、重量をそこまで感じさせない素材で作られた弓が揃えられている。恐らく、魔術を使わず純粋な射撃の技量で挑む人には金属製で、魔術を使って矢の威力や速度を上昇させて挑む人には木製といった様に、魔術を使う人と使わない人で分けているのだろう。
魔力が通りやすく、重量をそこまで感じさせない素材を用いられているとはいえ、耐久性などの部分は通常の弓と変わりがない様に見える。これらの事から、魔術を使う人たちは木製の弓の耐久力を見極めながら、上手く使う魔術を見極めなければいけないというのが予想出来る。魔術を使える人と使えない人の事を考えて、色々と工夫や区別をしているのが見て分かるな。
「カイル、それにレイアたちも。来たのか」(レスリー)
「おう、来たぞ」(レイア)
「そうか。やっていくか?」(レスリー)
「いや、その前にあの子たちはいるか?」(レイア)
「あの子たち?……ああ、魔術競技大会の時に、レイアたちが色々と教え込んだ子たちの事か」(レスリー)
「そうだ。いるか?」(レイア)
「全員か?」(レスリー)
「どうする?」(レイア)
姉さんが俺たちの方を向いて意見を聞いてくる。全員一度に会えるなら手間も省けて楽だが、そういう訳にもいかないだろう。彼ら彼女たちにも、友達と一緒に大学内の催し物を楽しむ時間だったり、メリオスの催し物を楽しむ時間があって然るべきだからな。俺やリナさんたちは、姉さんに向けて首を横に振って返事を返す。
「いや、今ここにいる子たちだけでいい。当たり前だが、手が空いている子たちだけだぞ」(レイア)
「分かっている。それでどうする?皆付いてくるか?それとも、あの子たちをここに連れてくるか?」(レスリー)
「私たちがレスリーに付いて行こう。皆もそれでいいな?」(レイア)
『異議なし』
「異議なし」
「それじゃあ、付いてきてくれ」(レスリー)
俺たちは兄さんの後に続いて、生徒たちのいる場所に向かって足を進める。生徒たちがいるのは、受付の後ろに建てられている、結構大きい事務所の様な建物の中だ。建物は平屋建てで建てられており、奥行きが広く取られている様だ。このくらい奥行きが広く取られているなら、生徒たちが多人数中に入ったとしても、窮屈な思いをする事はないだろう。
そんな平屋建ての事務所に近づいていくと、休憩中の生徒たちの賑やかな声が聞こえてくる。どうやら兄さんが魔術を教えている生徒さんたちは、催し物である射的の運営を楽しんでやっている様だ。こういったお祭りごとは、皆で一緒になって騒いで楽しんでおくのがいい。お祭り事の時に変に冷めた様子でいると、同じクラスの生徒たちや周りの人に見抜かれて、嫌な気持ちを抱かせる可能性があるからな。
そんな事を思いながら、兄さんの後に続いて平屋建ての事務所に入る。事務所の中は幾つもの木製の長机と椅子が置かれており、長机の上には沢山のお菓子や屋台の料理が並べられている。その周りには魔術大学の生徒たちが座っており、皆で楽し気に談笑をしている。
さらには、生徒たちの親御さんと思われる者たちや、魔術大学の先生たちと思われる者たちもいる。親御さんたちは、自分たちの子が普段どういった様子なのかといった事や、自分たちの学生時代はああだったこうだったと語り合っている。生徒たちも、親御さんや先生たちの学生時代の話に興味があるのか、積極的に話の輪に参加していく。
〈親御さんたち先生たちの雰囲気も良いし、生徒たちと先生たちの雰囲気も良い。全体的に和やかだし、ギスギスした人間関係みたいなものも露骨には感じない。兄さんたちが魔術を教えている子たちは、精神が成熟している子たちも多く集まっているみたいだな〉
「ここは事務所兼休憩所、それから景品置き場になっている」(レスリー)
「そういや、射的の景品って何を用意してるんだ?」(モイラ)
「金属製の弓を使って的を射た者には、得点に応じて、各属性の魔力が込められたお守りなどの小物類を。そして木製の弓を使って的を射た者には、得点に応じて、生活や戦闘に使える魔道具や魔術書を用意している」(レスリー)
「兄さん。木製の弓を魔術なしで使った時って、景品に差みたいなのはあるの?」
「いや、そこには差はない様にしている。魔術を使っていようがいまいが、景品は同じものとなる。木製の弓を使った者同士で景品に差を付けると、色々と騒がしくする者たちが出てくる事が予想出来たからな」(レスリー)
『あー、なる程』
帝都アルバで行われた魔術競技大会において、兄さんたちが推薦した子たちがあれだけの活躍をしたのだが、元から兄さんの事を嫌っていた者たちの態度が軟化する事はなかった。寧ろ、推薦した生徒たちが好成績を出してしまった事で、余計に態度を硬化させてしまっているとの事。
幸いにも分別は付いている様で、兄さんが魔術を教えている子たちや、魔術競技大会で結果を残した子たちに対しては、嫌がらせ行為などは何もしていないと聞いている。もし彼ら彼女らに何かしようものなら、俺や姉さんたちからのお礼参りでもしてやろうと考えていたが、今の所は平穏な学生生活を送れている様で何よりだ。
それにしても、木製の弓と金属製の弓でそれぞれ景品を変えるとはな。二種類の弓を用意し、景品もそれぞれ別で用意する事で、単純に射的を楽しみたいカジュアル層の者たちと、本気で景品を貰いたいガチ勢とを上手く分けたのだ。そうする事で、カジュアル層は景品をガチ勢に総取りされる事がなく楽しむ事ができ、ガチ勢は同じガチ勢たちと競い合いつつ景品を貰えるという、どちらにとってもメリットがある状態となった訳だ。
〈これを考えた人は、様々な状況などに対して臨機応変に対応出来る、柔軟な発想や思考ができる人なんだろう〉
「しかし、的を射るだけなら、木製の弓であっても簡単に出来てしまうのではないか?」(レイア)
「いや、そうでもないぞ。今年の催し物を射的にすると決めてから、私の方で的を生成する魔道具を作ったんだ。この魔道具は…………」(レスリー)
兄さんの説明によると、射的に使う的は魔力で生み出した的にしているとの事。普通の射的なら木製の的などを使うそうだが、魔術使用可能という点から的の破損や交換の手間を考え、魔力で生み出した的にしたそうだ。
さらに兄さんお手製の魔道具は、色々な大きさの魔力の的を生み出せる機能も備わっているそうだ。これは、得点の違いという目に見えて分かりやすい形にし、違う大きさにする事でマンネリ化を防ぐ目的があるそうだ。
そして、生み出す魔力の的の大きさにも配慮をしている。余りにも難しくし過ぎると、カジュアル層の者たちもガチ勢の者たちも楽しめないからだ。その事を考えて、カジュアル層が参加する時には大きさの変化を弱めに設定されており、ガチ勢が参加する時には大きさの変化を強めに設定しているそうだ。
「なる程な。だが、挑戦者の得点はどうやって計算しているんだ?」(レイア)
「的を生成する魔道具と対になる魔道具を用意して、射的に挑戦する時に手首に付けてもらう事にしている。そして的を射るごとに、それに応じた点数が手首に付けてもらった魔道具へ伝達され、射た数だけ加算されていく様になっている」(レスリー)
「それって……」
「そうだ。カイルの例の術式を応用した魔術だな。当然だが、盗難対策や≪解析≫対策は厳重にしてある。対となっている魔道具からある程度距離が離れると、警告音を発する術式が発動すると共に、術式を付与した私に直ぐに伝わる様になっている。もしその術式を解除して盗めたとしても、中の術式を読み解こうと≪解析≫をかけた瞬間、幾重にも張り巡らせてある防衛術式が発動する仕掛けが施してある」(レスリー)
「レスリーがそこまで厳重にしたのなら、余程手練れでなければ核となる術式を読み取る事は不可能だな」(レイア)
「それはそうですよ!!なんたって、私たちの先生なんですから!!」(?)
俺たちの会話の輪の中に、後ろから元気一杯な女の子の声が混ざる。俺たちが後ろを振り向くと、そこには、魔術競技大会に推薦されて出場した、女子生徒の一人が立っていた。
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