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第8章
第258話
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カフェの内装は、外観と同じくもの凄くオシャレな内装をしている。そして座席数が百以上あるにも関わらず、机と椅子が綺麗な配置で設置されており、店内が狭いと感じる事はない。
カウンターの向こうにはお酒・お茶・ジュースなど色々な物が置かれており、その中にはコーヒー豆があるのも見える。チラリと見える豆の色と鼻腔をくすぐる匂いは、前世のコーヒー豆のものと遜色がない様に感じる。まあ前世は一般庶民でコーヒー豆に対する知識もなかったので、あのコーヒー豆がこの世界ではどのくらい流通して、どの程度の品質であるのかは見ただけでは分からないけどな。
「アメリアさんや姉さんたちは、まだここには来てないみたいですね」
「ええ、その様ですね」
「どうしましょうか?」
「私は、カイル殿たちに振舞うコーヒーの準備を始めます。カイル殿は、お好きな場所に座って寛いでいてください」(サリエル)
「分かりました」
サリエル様はカウンターの中に入り、俺たちの為のコーヒーを作り始める。俺はカウンター席に座り、異空間から一冊の書籍を取り出し読み始める。この書籍は精霊様方にお願いして、里に残してある精霊様方の分霊体を経由し、長から借りた書籍の一冊だ。
この書籍を書き記したのは、悪神と善神の大戦期において里を守護していた当時の長だ。書かれている内容は、悪神側の戦力である魔人種たちについてだ。特に知りたい情報としては、アッシュたちの先祖にあたる存在を含めた、最初期に生み出された魔人種たちの事だ。
アッシュともう一人の魔人種の基本的な身体能力と、最初期に生み出された魔人種たちの身体能力に、どれくらいまでの差があるのか。その時代にどれだけの魔人種が生み出されて、どういった種族が生き残っていったのかなど、ちょっとした情報でも知る事が出来ればいい。全く情報がないまま戦う事になるのと、一つでも情報がある状態で戦いに挑むのとでは、戦闘の上で大きな差となるからな。
読書に集中して、もの凄く古びた書籍を丁寧に扱いながら読み込んでいく。色々な魔人種の情報を知識として知る事が出来ると同時に、当時の人間族は今の人間族に比べて、肉体的な意味で遥かに優れていたのが分かる。そして変わりやすく流されやすい性質と、優れた身体能力に悪神たちが目を付けたのだろう。
善神たちは魔人種誕生の経緯から、大戦後に生まれた人間族に何かしらの調整をする事で、安易に悪神たちに利用されない様にしたのかもしれない。もしかしたら、それが他種族に比べて加護持ちが多い理由か?
〈エルディルさんの様に、人間族以外の他種族にも加護持ちはいる。だがそれでも人間族に加護が授けられるのが多いのは、その調整のバランスを取る為か?〉
エルディルさんやネストールさんレベルで気に入られている加護持ちは、早々いないのは間違いない。だがそこまでいかなくとも、ゲームで言えば(小)くらいの加護を授けられている者は、色々な種族がいるこの世界でも人間に多いと感じる。それが調整のバランスを取る為だったのなら、充分に納得する事が出来る。
その他にも大戦当時の状況などを知るために、古びた書籍をさらに読み込んでいく。当時の長の視点での主観的な情報が多いが、大戦時における悪神側との戦闘の激しさや、里の仲間たちや世界樹を守るために背負う重責、死んでいった者たちへの悔恨の情など、大戦当時の様子が事細かに書き記されている。
〈読み込めば読み込んでいく程、神代に悪神自らの手によって生み出された、魔人種の原種の強大さが伝わってくるな。だが里も襲撃を受けたという事は、世界樹や里の場所も知られているんじゃないのか?〉
「その心配には及びません」(サリエル)
「!?……サリエル様?」
「あの頃、世界樹はまだ若木でした。力も弱く、結界も不安定でした。そしてある時、力ある一柱の悪神に見つけられてしまいました」(サリエル)
「では、やはり里や世界樹の場所が知られているのでは?」
「ですが、カイル殿の里にはあの方々がいました。強大な一柱の悪神は里と世界樹を見つけたその瞬間、あの方々の存在を認識する間も与えられずに、一瞬で消滅されられました」(サリエル)
「!!」
「消滅させた悪神以外の存在がいないかを、あの方々が力を使って直ぐに調べました。その結果、里や世界樹の場所を見つけたのは、消滅させられた一柱の悪神のみでした。本当に偶然だった様ですね。そして一柱の悪神についてですが、完全に存在ごと消滅させられたので、二度と復活する事はありません。ですので、悪神側の存在で里と世界樹の場所を知る者はいません」(サリエル)
まず、悪神側の存在に場所を知られていないという事に、心の底から安堵の息を漏らす。それにしても、神という存在を完全に消滅させた、か。精霊様方の存在や力の強大さは理解していたつもりだったが、まだまだ認識が甘かったみたいだ。それに、一柱のみで消滅させたのかどうかは分からないが、神という存在を完全に消滅させられるのは、この世界でもほんの一握りの存在でしか不可能と言っていい。
「カイル殿。そういう事なので安心してください」(サリエル)
「…………というよりもサリエル様。俺の心を簡単に読まないでくださいよ」
「その事については申し訳ないと思っています。カイル殿の魔力が急に乱れたので、何事なのかと思いまして。事後承諾で申し訳なかったのですが、少し心を読ませていただきました」(サリエル)
〈……魔力の急な乱れ。魔力を完全に遮断する技術を習得出来れば、上位存在や超上位存在相手であったとしても、少なくとも身体の中の魔力の流れや動きを悟られる事はなくなる〉
そうなれば、サリエル様に魔力の急な乱れを察知された様に、戦闘中における俺の精神状態を把握される事はなくなる。それから、身体強化などの魔術の発動に関しても、敵対する相手に感知される事もなくなる。その優位性は、どんな相手や状況であっても同じだ。やはり魔力を完全に遮断する技術を習得するのは、現状の俺にとっては最優先事項だという事か。
今後の事を色々と考えていると、カフェの扉が開かれて新たなお客さんが入ってきた。入ってきたのは、アメリアさんや姉さんたちだった。姉さんたちは幾つもの温泉施設を巡り、身体的にも精神的にも満たされたのか、上機嫌で肌艶がもの凄く良くなっている。アメリアさんと一緒に、あそこのあれが良かったなど楽しそうに語り合っている。そして最後に、兄さんも同じく上機嫌な様子でカフェの中に入ってきた。
「兄さん」
「カイル、先に戻っていた様だな。それでどうだった?」(レスリー)
「うん、喜んでもらえたよ。子供も大人も関係なく、皆が笑顔になってくれた」
「そうか」(レスリー)
兄さんはアメリアさんや姉さんたちから離れて、隣のカウンター席へと座る。俺は呼んでいた書籍を異空間に仕舞いこみ、兄さんに魔道具お披露目での事を語っていく。子供たちや母親たちの驚きや喜びの様子を伝えると、兄さんも笑顔を浮かべて自分の事の様に喜んでくれた。
色々と兄さんとお披露目のついて話していると、カウンターの向こう側から芳醇なコーヒーの匂いが漂ってきた。思わず、俺と兄さんの会話が止まってしまう。カウンターの向こう側に二人で視線を向けると、サリエル様がニコリと微笑んで返してくれる。この芳醇な匂い一つとって考えても、ご馳走してくれるコーヒーはまず間違いなく、とんでもなく美味しい至高の一杯になるだろう。
「もう少しで完成しますから、楽しみに待っていてくださいね」(サリエル)
『分かりました』
カウンターの向こうにはお酒・お茶・ジュースなど色々な物が置かれており、その中にはコーヒー豆があるのも見える。チラリと見える豆の色と鼻腔をくすぐる匂いは、前世のコーヒー豆のものと遜色がない様に感じる。まあ前世は一般庶民でコーヒー豆に対する知識もなかったので、あのコーヒー豆がこの世界ではどのくらい流通して、どの程度の品質であるのかは見ただけでは分からないけどな。
「アメリアさんや姉さんたちは、まだここには来てないみたいですね」
「ええ、その様ですね」
「どうしましょうか?」
「私は、カイル殿たちに振舞うコーヒーの準備を始めます。カイル殿は、お好きな場所に座って寛いでいてください」(サリエル)
「分かりました」
サリエル様はカウンターの中に入り、俺たちの為のコーヒーを作り始める。俺はカウンター席に座り、異空間から一冊の書籍を取り出し読み始める。この書籍は精霊様方にお願いして、里に残してある精霊様方の分霊体を経由し、長から借りた書籍の一冊だ。
この書籍を書き記したのは、悪神と善神の大戦期において里を守護していた当時の長だ。書かれている内容は、悪神側の戦力である魔人種たちについてだ。特に知りたい情報としては、アッシュたちの先祖にあたる存在を含めた、最初期に生み出された魔人種たちの事だ。
アッシュともう一人の魔人種の基本的な身体能力と、最初期に生み出された魔人種たちの身体能力に、どれくらいまでの差があるのか。その時代にどれだけの魔人種が生み出されて、どういった種族が生き残っていったのかなど、ちょっとした情報でも知る事が出来ればいい。全く情報がないまま戦う事になるのと、一つでも情報がある状態で戦いに挑むのとでは、戦闘の上で大きな差となるからな。
読書に集中して、もの凄く古びた書籍を丁寧に扱いながら読み込んでいく。色々な魔人種の情報を知識として知る事が出来ると同時に、当時の人間族は今の人間族に比べて、肉体的な意味で遥かに優れていたのが分かる。そして変わりやすく流されやすい性質と、優れた身体能力に悪神たちが目を付けたのだろう。
善神たちは魔人種誕生の経緯から、大戦後に生まれた人間族に何かしらの調整をする事で、安易に悪神たちに利用されない様にしたのかもしれない。もしかしたら、それが他種族に比べて加護持ちが多い理由か?
〈エルディルさんの様に、人間族以外の他種族にも加護持ちはいる。だがそれでも人間族に加護が授けられるのが多いのは、その調整のバランスを取る為か?〉
エルディルさんやネストールさんレベルで気に入られている加護持ちは、早々いないのは間違いない。だがそこまでいかなくとも、ゲームで言えば(小)くらいの加護を授けられている者は、色々な種族がいるこの世界でも人間に多いと感じる。それが調整のバランスを取る為だったのなら、充分に納得する事が出来る。
その他にも大戦当時の状況などを知るために、古びた書籍をさらに読み込んでいく。当時の長の視点での主観的な情報が多いが、大戦時における悪神側との戦闘の激しさや、里の仲間たちや世界樹を守るために背負う重責、死んでいった者たちへの悔恨の情など、大戦当時の様子が事細かに書き記されている。
〈読み込めば読み込んでいく程、神代に悪神自らの手によって生み出された、魔人種の原種の強大さが伝わってくるな。だが里も襲撃を受けたという事は、世界樹や里の場所も知られているんじゃないのか?〉
「その心配には及びません」(サリエル)
「!?……サリエル様?」
「あの頃、世界樹はまだ若木でした。力も弱く、結界も不安定でした。そしてある時、力ある一柱の悪神に見つけられてしまいました」(サリエル)
「では、やはり里や世界樹の場所が知られているのでは?」
「ですが、カイル殿の里にはあの方々がいました。強大な一柱の悪神は里と世界樹を見つけたその瞬間、あの方々の存在を認識する間も与えられずに、一瞬で消滅されられました」(サリエル)
「!!」
「消滅させた悪神以外の存在がいないかを、あの方々が力を使って直ぐに調べました。その結果、里や世界樹の場所を見つけたのは、消滅させられた一柱の悪神のみでした。本当に偶然だった様ですね。そして一柱の悪神についてですが、完全に存在ごと消滅させられたので、二度と復活する事はありません。ですので、悪神側の存在で里と世界樹の場所を知る者はいません」(サリエル)
まず、悪神側の存在に場所を知られていないという事に、心の底から安堵の息を漏らす。それにしても、神という存在を完全に消滅させた、か。精霊様方の存在や力の強大さは理解していたつもりだったが、まだまだ認識が甘かったみたいだ。それに、一柱のみで消滅させたのかどうかは分からないが、神という存在を完全に消滅させられるのは、この世界でもほんの一握りの存在でしか不可能と言っていい。
「カイル殿。そういう事なので安心してください」(サリエル)
「…………というよりもサリエル様。俺の心を簡単に読まないでくださいよ」
「その事については申し訳ないと思っています。カイル殿の魔力が急に乱れたので、何事なのかと思いまして。事後承諾で申し訳なかったのですが、少し心を読ませていただきました」(サリエル)
〈……魔力の急な乱れ。魔力を完全に遮断する技術を習得出来れば、上位存在や超上位存在相手であったとしても、少なくとも身体の中の魔力の流れや動きを悟られる事はなくなる〉
そうなれば、サリエル様に魔力の急な乱れを察知された様に、戦闘中における俺の精神状態を把握される事はなくなる。それから、身体強化などの魔術の発動に関しても、敵対する相手に感知される事もなくなる。その優位性は、どんな相手や状況であっても同じだ。やはり魔力を完全に遮断する技術を習得するのは、現状の俺にとっては最優先事項だという事か。
今後の事を色々と考えていると、カフェの扉が開かれて新たなお客さんが入ってきた。入ってきたのは、アメリアさんや姉さんたちだった。姉さんたちは幾つもの温泉施設を巡り、身体的にも精神的にも満たされたのか、上機嫌で肌艶がもの凄く良くなっている。アメリアさんと一緒に、あそこのあれが良かったなど楽しそうに語り合っている。そして最後に、兄さんも同じく上機嫌な様子でカフェの中に入ってきた。
「兄さん」
「カイル、先に戻っていた様だな。それでどうだった?」(レスリー)
「うん、喜んでもらえたよ。子供も大人も関係なく、皆が笑顔になってくれた」
「そうか」(レスリー)
兄さんはアメリアさんや姉さんたちから離れて、隣のカウンター席へと座る。俺は呼んでいた書籍を異空間に仕舞いこみ、兄さんに魔道具お披露目での事を語っていく。子供たちや母親たちの驚きや喜びの様子を伝えると、兄さんも笑顔を浮かべて自分の事の様に喜んでくれた。
色々と兄さんとお披露目のついて話していると、カウンターの向こう側から芳醇なコーヒーの匂いが漂ってきた。思わず、俺と兄さんの会話が止まってしまう。カウンターの向こう側に二人で視線を向けると、サリエル様がニコリと微笑んで返してくれる。この芳醇な匂い一つとって考えても、ご馳走してくれるコーヒーはまず間違いなく、とんでもなく美味しい至高の一杯になるだろう。
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