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第8章
第244話
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転移門となった両扉を完全に通り過ぎると、開いた時と同じ様に自動で閉まっていく。完全に両扉が閉まり切ると、その存在が幻であったかの様に、揺らめきながら消え去っていく。
だが完全に両扉がなくなった訳ではなく、一つの巨大な異空間や執務室の異空間との繋がりが切れた事で、向こう側からこちらに来る事が出来なくなったので、転移門である両扉が消えたのだろう。
〈もし何か緊急事態が起きた時のために、双方向から常時転移門を起動している訳ではないという事か。こちらから帰る時には、どういう風に転移門が起動するんだろうな〉
色々と考えを巡らせている俺に、一人の天族の女性が近寄ってくる。その女性は非常にミシェルさんに似ており、見ただけでミシェルさんのご家族である事が分かる。身に纏っているのは、濃い青色である紺色のワンピースドレス。素材が見た所絹である事も相まって、何処かの国の王妃か女王に見えてしまう程の、圧倒的上位者のオーラを放っている。そしてその背からは、純白の羽が一対生えている。
〈ここまで真っ白な羽だと、他の種族の者たちや宗教関係者が、天使だと思っても仕方ないな。まあ本人たちからしてみると、天使だなんだと崇められるのはいい迷惑だろう。だからこそ、今でもこの天空島で暮らしているんだしな〉
ミシェルさんによく似た天族の女性は、ニコニコとした笑顔を浮かべながら、俺の少し手前で足を止める。そして、綺麗な一礼を俺にしてくれる。
「ようこそ、天空島ロクス・アモエヌスへ。私の名は、アメリア・エーファと申します。既にお気づきの様ですが、ミシェルの母です。何時も娘がお世話になっております」(アメリア)
「いえいえ、こちらこそ娘さんには何時もお世話になっております。私の名はカイルと申します。今代の契約者であり、世界樹の守護者であるアールヴに名を連ねる者です」
「ええ、娘から色々と聞いていますよ。それらの事は、後でゆっくりと話しましょうか。では早速ですが、ミシェルやグレイスから何か渡されていませんか?」(アメリア)
「はい、こちらですね」
俺は転移門となった両扉を通る前に、ミシェルさんとグレイスさんに渡された招待の証である、一枚の金貨をアメリアさんに見せる。アメリアさんに渡した金貨には、片方の面には天秤と天族の象徴である一対の翼が描かれ、もう片方の面には満月とその前に鍵と鎌がクロスしているものが描かれている。恐らく片方の面に描かれている、満月とその前に鍵と鎌がクロスしているデザインは、サリエル様の事を示しているんだろう。
まああの四柱の中で、一番天族の事を気にかけているのがサリエル様なのだろう。ルシフェル様やゼウス神、それからヘラクレス神に関しては、サリエル様が目をかけているからという理由で天族に協力しているんだろうな。だがルシフェル様たちも長年この天空島で暮らしている事から考えるに、三柱とも天族の者たちの事を気に入っているのだろう。
「カイルさん、確認が出来ましたのでこれはお返ししますね」(アメリア)
「これは、一体どうすればいいんですか?ミシェルさんかグレイスさんのどちらかに、後で返しておけばいいですか?」
「いえ、この金貨はカイルさんがそのままお持ちになっていてください。ミシェルたちには、こちらから新しい金貨を渡しておきますので」(アメリア)
「……いいんですか?この金貨は天族の皆さんにとって、とても大切な物になるのでは?」
「金貨そのものは、何の変哲もないただの金貨ですよ。特別な金属などで作っているわけではありませんし、魔術的な保護や仕掛けをしている事もありません。本当に、ただの証代わりの金貨です。ですので、カイルさんに一枚渡した所で、問題など一つもありませんよ」(アメリア)
「そう言う事でしたら、ありがたく頂戴します」
「それから、もし何かしらの事情があって金貨を紛失・破損してしまったとしても、金貨を探す必要はありませんし、修復する必要もありません。私たちかミシェルたちに通信魔術で連絡をいただければ、新しい金貨をお渡しいたします」(アメリア)
「破損の場合は、新しい金貨と交換という事ですか?」
「そうですね。破損の程度にもよりますが、一度溶かして再び金貨にするか、別の何かに再利用する事になります。それと紛失した金貨についてですが、放置して頂いて構いません。誰かに無断で譲渡したり、盗まれたりしない限りにおいては、こちらが動く事はありません。もし誰かが拾った所で、何処かの国で使える金貨でもありませんしね」(アメリア)
アメリアさんはそう言って微笑む。確かに、それぞれの面に珍しいデザインが描かれているただの金貨であって、金という物質的な価値と芸術的な価値ぐらいしかないか。それにアメリアさんの言う様に、この金貨はこの天空島や天族の者たちのみに通じる物であって、地上にある国々でお金として使えるわけではないしな。
「では、サリエル様たちの所へ向かいましょう」(アメリア)
「はい、お願いします」
「サリエル様たちへの報告が終わったら、天空島の色々な場所を案内しますね。カイルさんも、空の上にある島に来るのは初めてですよね」(アメリア)
「そうですね。空を飛ぶこと自体は出来ますけど、ここまでの高高度の場所へと来た事はないですし、勿論ですが天空にある島にも行った事もありません。アメリアさんを含めた天族の皆さんが、天空島でどういった生活を営まれているのか、非常に興味深いです」
「ふふふ、カイルさんの好奇心が満たされるまでお付き合いしますよ。気になった事は聞いていただければ、機密になる様な情報以外の事はお答え出来ますので」(アメリア)
「はい、その時はお願いします」
アメリアさんと和やかな雰囲気のまま会話を続けながら、サリエル様やルシフェル様たちのいる場所へと足を進める。初代皇帝陛下の執務室から、転移門を通って移動した先は、天族の者たちがサリエル様たちへの感謝の気持ちを込めて建てた神殿だった。
そして転移門が現れた位置は、その神殿のメインである、石造りの精巧な祭壇の手前であった。さらに、その石造りの精巧な祭壇の周りには、四体の石で出来た彫像が配置されている。それらの彫像は、当然サリエル様やルシフェル様たちをモデルにしており、それぞれの特徴をよく捉えている。石造りの祭壇同様にとても精巧な彫像であり、本当に本人が目の前にいるかの様に感じてしまった程だった。
サリエル様やルシフェル様たちが暮らしているのは、天空島ロクス・アモエヌスの中心部になるそうだ。ウルカーシュ帝国や他の国々で言えば、帝都や王都などにあたる位置づけの場所になるとの事。サリエル様たちは天空島の適当な所に居を構えたかったらしいのだが、当時の天族の者たち全員からの懇願によって、天空島の中心部に居を構える事になった様だ。
サリエル様やルシフェル様たちが暮らしている家は、転移門が設置されている神殿からそんなに離れている訳ではなく、十分程度の短い時間で到着した。だが予想通り、そこにあったのは家ではなく、広大な敷地を有している巨大な館であった。天族の者たち全員が崇拝している、サリエル様たち四柱が住む館。天族の者たちが一番力を入れた建物だろうという事は、外観を見ただけでよく分かる。
「この館に、サリエル様やルシフェル様たちが?」
「はい、そうです。ここが、サリエル様たちが暮らしている館となります。この館は見て分かる通りもの凄く広いので、初めての方ははぐれると迷ってしまいます。決して一人で動こうとせず、私の後を付いてきてくださいね」(アメリア)
「了解です。アメリアさんの後をしっかりと付いて行きます」
「お願いします。では、中へと入っていきましょうか」(アメリア)
だが完全に両扉がなくなった訳ではなく、一つの巨大な異空間や執務室の異空間との繋がりが切れた事で、向こう側からこちらに来る事が出来なくなったので、転移門である両扉が消えたのだろう。
〈もし何か緊急事態が起きた時のために、双方向から常時転移門を起動している訳ではないという事か。こちらから帰る時には、どういう風に転移門が起動するんだろうな〉
色々と考えを巡らせている俺に、一人の天族の女性が近寄ってくる。その女性は非常にミシェルさんに似ており、見ただけでミシェルさんのご家族である事が分かる。身に纏っているのは、濃い青色である紺色のワンピースドレス。素材が見た所絹である事も相まって、何処かの国の王妃か女王に見えてしまう程の、圧倒的上位者のオーラを放っている。そしてその背からは、純白の羽が一対生えている。
〈ここまで真っ白な羽だと、他の種族の者たちや宗教関係者が、天使だと思っても仕方ないな。まあ本人たちからしてみると、天使だなんだと崇められるのはいい迷惑だろう。だからこそ、今でもこの天空島で暮らしているんだしな〉
ミシェルさんによく似た天族の女性は、ニコニコとした笑顔を浮かべながら、俺の少し手前で足を止める。そして、綺麗な一礼を俺にしてくれる。
「ようこそ、天空島ロクス・アモエヌスへ。私の名は、アメリア・エーファと申します。既にお気づきの様ですが、ミシェルの母です。何時も娘がお世話になっております」(アメリア)
「いえいえ、こちらこそ娘さんには何時もお世話になっております。私の名はカイルと申します。今代の契約者であり、世界樹の守護者であるアールヴに名を連ねる者です」
「ええ、娘から色々と聞いていますよ。それらの事は、後でゆっくりと話しましょうか。では早速ですが、ミシェルやグレイスから何か渡されていませんか?」(アメリア)
「はい、こちらですね」
俺は転移門となった両扉を通る前に、ミシェルさんとグレイスさんに渡された招待の証である、一枚の金貨をアメリアさんに見せる。アメリアさんに渡した金貨には、片方の面には天秤と天族の象徴である一対の翼が描かれ、もう片方の面には満月とその前に鍵と鎌がクロスしているものが描かれている。恐らく片方の面に描かれている、満月とその前に鍵と鎌がクロスしているデザインは、サリエル様の事を示しているんだろう。
まああの四柱の中で、一番天族の事を気にかけているのがサリエル様なのだろう。ルシフェル様やゼウス神、それからヘラクレス神に関しては、サリエル様が目をかけているからという理由で天族に協力しているんだろうな。だがルシフェル様たちも長年この天空島で暮らしている事から考えるに、三柱とも天族の者たちの事を気に入っているのだろう。
「カイルさん、確認が出来ましたのでこれはお返ししますね」(アメリア)
「これは、一体どうすればいいんですか?ミシェルさんかグレイスさんのどちらかに、後で返しておけばいいですか?」
「いえ、この金貨はカイルさんがそのままお持ちになっていてください。ミシェルたちには、こちらから新しい金貨を渡しておきますので」(アメリア)
「……いいんですか?この金貨は天族の皆さんにとって、とても大切な物になるのでは?」
「金貨そのものは、何の変哲もないただの金貨ですよ。特別な金属などで作っているわけではありませんし、魔術的な保護や仕掛けをしている事もありません。本当に、ただの証代わりの金貨です。ですので、カイルさんに一枚渡した所で、問題など一つもありませんよ」(アメリア)
「そう言う事でしたら、ありがたく頂戴します」
「それから、もし何かしらの事情があって金貨を紛失・破損してしまったとしても、金貨を探す必要はありませんし、修復する必要もありません。私たちかミシェルたちに通信魔術で連絡をいただければ、新しい金貨をお渡しいたします」(アメリア)
「破損の場合は、新しい金貨と交換という事ですか?」
「そうですね。破損の程度にもよりますが、一度溶かして再び金貨にするか、別の何かに再利用する事になります。それと紛失した金貨についてですが、放置して頂いて構いません。誰かに無断で譲渡したり、盗まれたりしない限りにおいては、こちらが動く事はありません。もし誰かが拾った所で、何処かの国で使える金貨でもありませんしね」(アメリア)
アメリアさんはそう言って微笑む。確かに、それぞれの面に珍しいデザインが描かれているただの金貨であって、金という物質的な価値と芸術的な価値ぐらいしかないか。それにアメリアさんの言う様に、この金貨はこの天空島や天族の者たちのみに通じる物であって、地上にある国々でお金として使えるわけではないしな。
「では、サリエル様たちの所へ向かいましょう」(アメリア)
「はい、お願いします」
「サリエル様たちへの報告が終わったら、天空島の色々な場所を案内しますね。カイルさんも、空の上にある島に来るのは初めてですよね」(アメリア)
「そうですね。空を飛ぶこと自体は出来ますけど、ここまでの高高度の場所へと来た事はないですし、勿論ですが天空にある島にも行った事もありません。アメリアさんを含めた天族の皆さんが、天空島でどういった生活を営まれているのか、非常に興味深いです」
「ふふふ、カイルさんの好奇心が満たされるまでお付き合いしますよ。気になった事は聞いていただければ、機密になる様な情報以外の事はお答え出来ますので」(アメリア)
「はい、その時はお願いします」
アメリアさんと和やかな雰囲気のまま会話を続けながら、サリエル様やルシフェル様たちのいる場所へと足を進める。初代皇帝陛下の執務室から、転移門を通って移動した先は、天族の者たちがサリエル様たちへの感謝の気持ちを込めて建てた神殿だった。
そして転移門が現れた位置は、その神殿のメインである、石造りの精巧な祭壇の手前であった。さらに、その石造りの精巧な祭壇の周りには、四体の石で出来た彫像が配置されている。それらの彫像は、当然サリエル様やルシフェル様たちをモデルにしており、それぞれの特徴をよく捉えている。石造りの祭壇同様にとても精巧な彫像であり、本当に本人が目の前にいるかの様に感じてしまった程だった。
サリエル様やルシフェル様たちが暮らしているのは、天空島ロクス・アモエヌスの中心部になるそうだ。ウルカーシュ帝国や他の国々で言えば、帝都や王都などにあたる位置づけの場所になるとの事。サリエル様たちは天空島の適当な所に居を構えたかったらしいのだが、当時の天族の者たち全員からの懇願によって、天空島の中心部に居を構える事になった様だ。
サリエル様やルシフェル様たちが暮らしている家は、転移門が設置されている神殿からそんなに離れている訳ではなく、十分程度の短い時間で到着した。だが予想通り、そこにあったのは家ではなく、広大な敷地を有している巨大な館であった。天族の者たち全員が崇拝している、サリエル様たち四柱が住む館。天族の者たちが一番力を入れた建物だろうという事は、外観を見ただけでよく分かる。
「この館に、サリエル様やルシフェル様たちが?」
「はい、そうです。ここが、サリエル様たちが暮らしている館となります。この館は見て分かる通りもの凄く広いので、初めての方ははぐれると迷ってしまいます。決して一人で動こうとせず、私の後を付いてきてくださいね」(アメリア)
「了解です。アメリアさんの後をしっかりと付いて行きます」
「お願いします。では、中へと入っていきましょうか」(アメリア)
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