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第8章
第240話
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「久しぶりね、カイル」(ミシェル)
「お久しぶりです、カイル殿」(グレイス)
「お二人ともお久しぶりです。お元気でしたか?」
「まあ、それなりにって所ね。毎日色々と仕事があって忙しいけど、その分皆の暮らしが豊かになるから」(ミシェル)
「しっかりお休みをとれてますか?」
「体調管理はちゃんとしてるから大丈夫ですよ。ミシェルも私も、無理せず仕事してるから。それに、帝国には優秀な部下たちが沢山いるからね。その子たちを適材適所に振り分けて、皇帝陛下であるミシェルに仕事が集中しない様に気を付けているわ」(グレイス)
「最後に署名を書き込んだり、印象を押すたりするのが私なのは変わらないけどね。それでも昔に比べたら大分楽になったわ。昔は皇帝が決裁するまでに時間が掛かったし、余分な手間が多かったからね。今は優秀な文官たちも多くいるから、彼らが文書を丁寧に作ってくれるお蔭で、私もグレイスも楽が出来ているわ」(ミシェル)
「でも、それじゃあ文官さんたちの負担が大きくなりませんか?」
俺がした質問に対して、ミシェルさんとグレイスさんが笑みを浮かべて答える。
「その辺の事は対策済みよ。充実した福利厚生、仕事に見合った給金、安定した就業時間に休日だったりと色々と考えたわ。それから仕事の内容も、一つの部署での仕事を完全分業化する事で、各個人の負担を減らす事に成功したわ」(ミシェル)
「それだけじゃなくて、武官にも一定の文書作成能力を求めました。最もこれについては強制ではありません。ですが積極的に自分でも文書を作ろうとする者と、文官に丸投げする者では、上層部の印象や見る目が変わるのは仕方ありません。そしてそれを理解する者が上に昇進していき、丸投げの者は…………。言わなくても分かりますよね?」(グレイス)
そう言ったグレイスさんが浮かべた黒い笑みに、俺は無言で微笑み返すだけに留める。武官にとって厳しい事ではあるが、グレイスさんの言う事は正しい。確かに文書を作るのが文官の仕事ではあるが、どんな文書も作る事が出来る訳ではない。
武官が都市内や都市外で戦闘行為を行った場合、それを主観的・客観的に言葉にする事が出来るのは、その戦闘行為を行った者たちだけだ。それをその場にいなかった文官に、間違える事なく正確に文書にしろと言われても非常に困るだろう。それから武官が見た事感じた事との温度差が出る事もあるし、ニュアンスの違いで異なる意味になってしまう事もある。そういった諸々の事から、武官にも文書を作成してほしいと求めたのか。
そしてグレイスさんは最後まで言わなかったが、文書の作成を文官に丸投げするような者には、恐らく昇進もなければ部署異動もないのだろう。そういった者たちは、一年もしくは数年で見切りを付けられて、過酷な現場に回されるのかもな。
「勿論、そういった者たちにも自分を省みることをそれとなく促しますが、それに気付けない者は見切りを付けます。そうしなければ、困るのは同僚たちや文官たちですから」(グレイス)
「私たちや帝国の上層部も、武官には文官と同じ様に、待遇の改善や給金面の改善を対策してきたわ。彼らが治安を守ってくれたり、魔物や魔獣を討伐してくれているから、安全が保てている訳だしね。その分、危険手当を給金に上乗せしているわ」(ミシェル)
「文官と武官の様々な面を、しっかりと住み分けをしているんですね」
「ええ、その部分に関しても色々と気を遣ったわ」(ミシェル)
「あちら立てればこちらが立たぬ、ですからね。それに、欲というのは生きていれば際限なく出てくるものです。文官たちが望む欲と、武官たちが望む欲をすり合わせて、双方がある程度納得する所で落ち着けました」(グレイス)
「これらの事を決める時は、色々と苦労したわよね~。文官の連中も武官の連中も、どいつもこいつも好き勝手言って、自分たちの待遇や環境を少しでも良くしようと必死だったのもの」(ミシェル)
「あの時代から考えると、今の時代は本当に優秀な人たちばかりで、私たちも大助かりですよ。当時の奴らに色々な恩恵を与えるのは心の底から嫌でしたけど、今の子らには良い思いを沢山させてあげたいですから」(グレイス)
ミシェルさんとグレイスさんは昔を思い出しているのか、光が消えた瞳で遠くを見つめている。その二人の姿だけで、当時の文官や武官たちがどれだけ酷かったのかが分かってしまう。そんな酷過ぎる昔を振り返る二人の姿が痛々しかったので、俺は直ぐに話題を変える事にした。
元々俺がグレイスさんに通信魔術で連絡をとったのは、例の印象が押された封書に関しての事を聞くためだ。あれをウルカーシュ帝国の皇帝陛下として送ったのか、私人であるミシェルさんとして送ったのかが、非常に気になる所だ。
もし皇帝陛下として封書を送ったのなら、どの様な思惑があってかを聞かなければいけない。だが私人として、ミシェルさんとして封書を送ってくれたのなら、心からの感謝を告げよう。
俺は一旦食事をとる手を止めて、ミシェルさんとグレイスさんを見る。ミシェルさんとグレイスさんは遠くを見つめて昔を振り返っていたが、俺が見ている事に気が付いてくれた様で、瞳に光が戻ってくる。
「話が変わるんですが、俺がミストラル、スライムアニマルたちを生みだしてあげた各教会に、皇室の印象を押した封書を送ったそうですね?」
「え?……スライムアニマルと言うと、例の自立型のゴーレムの事よね。それについてなら、確かに魔術競技大会が終わった少し後に、各教会に封書を送らせてもらったわ」(ミシェル)
「何か問題がありましたか?また馬鹿な貴族や愚かな商人が、孤児院や教会にちょっかいをかけたり、スライムアニマルに手を出してきたりしましたか?」(グレイス)
「いえ、そう言った事ではなくてですね。ただ送った封書は、皇帝陛下として送ったものなのか、俺の友人であるミシェルさんとして送ったものなのか気になりまして」
「なる程、そう言う事ですか」(ミシェル)
ミシェルさんは、これが真剣な話であると理解してくれたのか、表情から柔らかさを消し去る。それは皇帝陛下としてのミシェルさんの表情であり、俺の問いに対いて真剣に答えようとしてくれるのが伝わってくる。
「ハッキリと、単刀直入に言いますが、あの封書を送ったのは友人としてです。多少皇帝としての判断や思惑も含まれていますが、封書を送って貴族や商人の動きを牽制したのは、友人としての気持ちによるものです」(ミシェル)
「皇帝陛下としての判断や思惑というのは?」
「それについては私から。現状、ウルカーシュ帝国のあらゆる面における技術力は、他国よりも遥かに抜きんでていて非常に優秀です。そこに現れた、帝国の技術力を凌ぐ自立型ゴーレムであるスライムアニマルという存在。この存在に貴族や商人のみならず、帝国に存在する技術職の者たちの興味も引きました」(グレイス)
「もしかして……」
「はい、カイルさんの想像の通りです。彼らもまた、スライムアニマルという研究対象を手に入れようと動いていました。中にはプライドの高さから、自分たちの最新鋭の技術を超えたスライムアニマルと言う存在を消し去ろうと、色々と画策した者もいました。ミシェルは、そんな技術職の者たちの動きも同じ様に牽制するため、勅令に近い形での手出し無用を命じました」(グレイス)
「聞いた所によると、ミストラルたちの希少性や、今後の魔術の発展のためであるといった様な事が書かれていたそうですが……」
俺の言葉にミシェルさんもグレイスさんも、頷く事で事実であると答えてくれる。
「何度も言うけれど、完全自立型のゴレームという時点で、現状の帝国の技術力と魔術を超えているの。希少性という部分も、今後の魔術の発展という部分でも、十分に条件に当てはまっているわ。決して大袈裟に書いていたり、嘘を書いたわけではないわ」(ミシェル)
「それにその様に言っておけば、スライムアニマルと言う存在に、皇帝陛下や皇室が興味を示していると対外的に示す事が出来るんです。そうする事で、スライムアニマルを消し去ろうと考える者が減り、安易に手を出そうとする者が減るだろうと考えました」(グレイス)
「実際どうだったんですか?」
「流石に、ミシェルが興味を示している存在に手を出すのは危険だと判断したのか、今はプライドの高い技術職の者たちも大人しくしています。その他の技術職の者たちは、自分たちもミシェルに興味を示してもらえるようにと、奮起する様になりました。そこは、この件で良い方向へ向かったと思いますね」(グレイス)
「私たちは、カイルが子供たちの為にと、スライムアニマルと言う存在を生み出した事も知っているわ。子供たちからスライムアニマルを奪うつもりはないし、帝国が研究対象として奪い取る事もないわ。だから安心して」(ミシェル)
ミシェルさんはそう言って、俺に笑顔を浮かべてくれる。グレイスさんも、同じ様に微笑みながら頷いてくれる。そんな二人に頭を下げて、感謝の言葉を伝える。
「……色々と気を遣って頂いて、ありがとうございました。今後も子供たちの事やミストラルたちの事、色々と気にかけてくれると助かります」
「ええ、任せてちょうだい」(ミシェル)
「はい、安心してお任せください」(グレイス)
「お久しぶりです、カイル殿」(グレイス)
「お二人ともお久しぶりです。お元気でしたか?」
「まあ、それなりにって所ね。毎日色々と仕事があって忙しいけど、その分皆の暮らしが豊かになるから」(ミシェル)
「しっかりお休みをとれてますか?」
「体調管理はちゃんとしてるから大丈夫ですよ。ミシェルも私も、無理せず仕事してるから。それに、帝国には優秀な部下たちが沢山いるからね。その子たちを適材適所に振り分けて、皇帝陛下であるミシェルに仕事が集中しない様に気を付けているわ」(グレイス)
「最後に署名を書き込んだり、印象を押すたりするのが私なのは変わらないけどね。それでも昔に比べたら大分楽になったわ。昔は皇帝が決裁するまでに時間が掛かったし、余分な手間が多かったからね。今は優秀な文官たちも多くいるから、彼らが文書を丁寧に作ってくれるお蔭で、私もグレイスも楽が出来ているわ」(ミシェル)
「でも、それじゃあ文官さんたちの負担が大きくなりませんか?」
俺がした質問に対して、ミシェルさんとグレイスさんが笑みを浮かべて答える。
「その辺の事は対策済みよ。充実した福利厚生、仕事に見合った給金、安定した就業時間に休日だったりと色々と考えたわ。それから仕事の内容も、一つの部署での仕事を完全分業化する事で、各個人の負担を減らす事に成功したわ」(ミシェル)
「それだけじゃなくて、武官にも一定の文書作成能力を求めました。最もこれについては強制ではありません。ですが積極的に自分でも文書を作ろうとする者と、文官に丸投げする者では、上層部の印象や見る目が変わるのは仕方ありません。そしてそれを理解する者が上に昇進していき、丸投げの者は…………。言わなくても分かりますよね?」(グレイス)
そう言ったグレイスさんが浮かべた黒い笑みに、俺は無言で微笑み返すだけに留める。武官にとって厳しい事ではあるが、グレイスさんの言う事は正しい。確かに文書を作るのが文官の仕事ではあるが、どんな文書も作る事が出来る訳ではない。
武官が都市内や都市外で戦闘行為を行った場合、それを主観的・客観的に言葉にする事が出来るのは、その戦闘行為を行った者たちだけだ。それをその場にいなかった文官に、間違える事なく正確に文書にしろと言われても非常に困るだろう。それから武官が見た事感じた事との温度差が出る事もあるし、ニュアンスの違いで異なる意味になってしまう事もある。そういった諸々の事から、武官にも文書を作成してほしいと求めたのか。
そしてグレイスさんは最後まで言わなかったが、文書の作成を文官に丸投げするような者には、恐らく昇進もなければ部署異動もないのだろう。そういった者たちは、一年もしくは数年で見切りを付けられて、過酷な現場に回されるのかもな。
「勿論、そういった者たちにも自分を省みることをそれとなく促しますが、それに気付けない者は見切りを付けます。そうしなければ、困るのは同僚たちや文官たちですから」(グレイス)
「私たちや帝国の上層部も、武官には文官と同じ様に、待遇の改善や給金面の改善を対策してきたわ。彼らが治安を守ってくれたり、魔物や魔獣を討伐してくれているから、安全が保てている訳だしね。その分、危険手当を給金に上乗せしているわ」(ミシェル)
「文官と武官の様々な面を、しっかりと住み分けをしているんですね」
「ええ、その部分に関しても色々と気を遣ったわ」(ミシェル)
「あちら立てればこちらが立たぬ、ですからね。それに、欲というのは生きていれば際限なく出てくるものです。文官たちが望む欲と、武官たちが望む欲をすり合わせて、双方がある程度納得する所で落ち着けました」(グレイス)
「これらの事を決める時は、色々と苦労したわよね~。文官の連中も武官の連中も、どいつもこいつも好き勝手言って、自分たちの待遇や環境を少しでも良くしようと必死だったのもの」(ミシェル)
「あの時代から考えると、今の時代は本当に優秀な人たちばかりで、私たちも大助かりですよ。当時の奴らに色々な恩恵を与えるのは心の底から嫌でしたけど、今の子らには良い思いを沢山させてあげたいですから」(グレイス)
ミシェルさんとグレイスさんは昔を思い出しているのか、光が消えた瞳で遠くを見つめている。その二人の姿だけで、当時の文官や武官たちがどれだけ酷かったのかが分かってしまう。そんな酷過ぎる昔を振り返る二人の姿が痛々しかったので、俺は直ぐに話題を変える事にした。
元々俺がグレイスさんに通信魔術で連絡をとったのは、例の印象が押された封書に関しての事を聞くためだ。あれをウルカーシュ帝国の皇帝陛下として送ったのか、私人であるミシェルさんとして送ったのかが、非常に気になる所だ。
もし皇帝陛下として封書を送ったのなら、どの様な思惑があってかを聞かなければいけない。だが私人として、ミシェルさんとして封書を送ってくれたのなら、心からの感謝を告げよう。
俺は一旦食事をとる手を止めて、ミシェルさんとグレイスさんを見る。ミシェルさんとグレイスさんは遠くを見つめて昔を振り返っていたが、俺が見ている事に気が付いてくれた様で、瞳に光が戻ってくる。
「話が変わるんですが、俺がミストラル、スライムアニマルたちを生みだしてあげた各教会に、皇室の印象を押した封書を送ったそうですね?」
「え?……スライムアニマルと言うと、例の自立型のゴーレムの事よね。それについてなら、確かに魔術競技大会が終わった少し後に、各教会に封書を送らせてもらったわ」(ミシェル)
「何か問題がありましたか?また馬鹿な貴族や愚かな商人が、孤児院や教会にちょっかいをかけたり、スライムアニマルに手を出してきたりしましたか?」(グレイス)
「いえ、そう言った事ではなくてですね。ただ送った封書は、皇帝陛下として送ったものなのか、俺の友人であるミシェルさんとして送ったものなのか気になりまして」
「なる程、そう言う事ですか」(ミシェル)
ミシェルさんは、これが真剣な話であると理解してくれたのか、表情から柔らかさを消し去る。それは皇帝陛下としてのミシェルさんの表情であり、俺の問いに対いて真剣に答えようとしてくれるのが伝わってくる。
「ハッキリと、単刀直入に言いますが、あの封書を送ったのは友人としてです。多少皇帝としての判断や思惑も含まれていますが、封書を送って貴族や商人の動きを牽制したのは、友人としての気持ちによるものです」(ミシェル)
「皇帝陛下としての判断や思惑というのは?」
「それについては私から。現状、ウルカーシュ帝国のあらゆる面における技術力は、他国よりも遥かに抜きんでていて非常に優秀です。そこに現れた、帝国の技術力を凌ぐ自立型ゴーレムであるスライムアニマルという存在。この存在に貴族や商人のみならず、帝国に存在する技術職の者たちの興味も引きました」(グレイス)
「もしかして……」
「はい、カイルさんの想像の通りです。彼らもまた、スライムアニマルという研究対象を手に入れようと動いていました。中にはプライドの高さから、自分たちの最新鋭の技術を超えたスライムアニマルと言う存在を消し去ろうと、色々と画策した者もいました。ミシェルは、そんな技術職の者たちの動きも同じ様に牽制するため、勅令に近い形での手出し無用を命じました」(グレイス)
「聞いた所によると、ミストラルたちの希少性や、今後の魔術の発展のためであるといった様な事が書かれていたそうですが……」
俺の言葉にミシェルさんもグレイスさんも、頷く事で事実であると答えてくれる。
「何度も言うけれど、完全自立型のゴレームという時点で、現状の帝国の技術力と魔術を超えているの。希少性という部分も、今後の魔術の発展という部分でも、十分に条件に当てはまっているわ。決して大袈裟に書いていたり、嘘を書いたわけではないわ」(ミシェル)
「それにその様に言っておけば、スライムアニマルと言う存在に、皇帝陛下や皇室が興味を示していると対外的に示す事が出来るんです。そうする事で、スライムアニマルを消し去ろうと考える者が減り、安易に手を出そうとする者が減るだろうと考えました」(グレイス)
「実際どうだったんですか?」
「流石に、ミシェルが興味を示している存在に手を出すのは危険だと判断したのか、今はプライドの高い技術職の者たちも大人しくしています。その他の技術職の者たちは、自分たちもミシェルに興味を示してもらえるようにと、奮起する様になりました。そこは、この件で良い方向へ向かったと思いますね」(グレイス)
「私たちは、カイルが子供たちの為にと、スライムアニマルと言う存在を生み出した事も知っているわ。子供たちからスライムアニマルを奪うつもりはないし、帝国が研究対象として奪い取る事もないわ。だから安心して」(ミシェル)
ミシェルさんはそう言って、俺に笑顔を浮かべてくれる。グレイスさんも、同じ様に微笑みながら頷いてくれる。そんな二人に頭を下げて、感謝の言葉を伝える。
「……色々と気を遣って頂いて、ありがとうございました。今後も子供たちの事やミストラルたちの事、色々と気にかけてくれると助かります」
「ええ、任せてちょうだい」(ミシェル)
「はい、安心してお任せください」(グレイス)
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