185 / 252
第8章
第226話
しおりを挟む
「ではな、カイル。天星祭まで身体をゆっくりと休めておくんだぞ。でないと十分に楽しめずに終わってしまうからな」(フォルセ)
「フォルセ様の言う通りですな。楽しい時間というものは、あっという間に過ぎてしまうものです。そのあっという間に過ぎてしまう時間を目一杯楽しむためにも、身体を十二分に労わってください」(トリトン)
「俺も初めての外のお祭りですから、しっかり楽しむ為にもゆっくり休ませてもらいます」
「ああ、そうしろ。だが冒険者ギルドやギルドマスターだけでなく、メリオス行政府や俺からも呼び出す可能性がある事だけは、覚えておいてくれ」
「はい、分かってます。ですがもし同時に呼び出された時は、どちらを優先すれば?」
「ああ、それは冒険者ギルドを優先してくれ。我々の方は後に回してくれて構わない」(フォルセ)
「了解です。……それでは失礼します」
「ああ、それではな」(フォルセ)
「トリトンさんも、お身体に気を付けてくださいね」
「はい、カイルさんもお身体にお気をつけください」(トリトン)
フォルセさんとトリトンさんに頭を下げて、俺は領主の館の出入り口である厳重な門を抜けて、騒がしくも楽しい都市の中に戻っていく。
さて、次に向かう場所は孤児院か兄さんの屋敷だ。孤児院の子たちや、ミストラルたちスライムアニマルたちの様子も気にはなる。だが、孤児院にはしっかり者で優しいエマさんと、型破りだが愛情深く、子供たちの母親代わりであるリムリットさんの二人がいる。なので、子供たちの生活については心配はしていない。
しかし、姉さんたちは別だ。確かに姉さんたちは、戦闘全般に関しては心の底から信頼出来る超一流の戦士なのだ。だが私生活においては、心の底から信頼出来ない程に壊滅的だと言ってもいい。料理を作れば真っ黒な炭か暗黒物質を生みだし、掃除をすれば掃除前よりゴミが増え、洗濯や洗い物をすれば服は破くし皿は割る。そんな感じなので、姉さんたちには一切家事を任せる事が出来ないのだ。
姉さんたちと付き合いの長い人たちはその事を知っているのだが、メリオスに来たばかりの人たちや冒険者の人たちなんかは、仕事は出来る姉さんたちの姿を見て尊敬や憧れを抱いてしまう。そして、その尊敬や憧れが次第に好意に変わっていき、アイドルのファンレベルのもので収まる者もいれば、ガチ恋レベルまで好意が限界突破する者まで生まれていくのだ。
だから俺が姉さんたちと一緒に行動していると、未だに増え続けている新規のガチ恋勢の男性・女性たちや、古参のガチ恋勢の男性・女性たちから、嫉妬や悪意がこもった視線を向けてくるのだ。
〈弟に色々とやらせてくるあんな姉でも、俺にとっては大切な家族なんだよ。何処の馬の骨とも分からんような奴に、姉さんを任せられるわけないだろう。それに故郷の隠れ里や世界樹の事もあるから、それら全てを話しても大丈夫だと、心の底から信頼出来る相手でないと無理だしな〉
それに今の所、兄さんや姉さんに強い結婚願望はなさそうだ。それでもって、二人とも相手が出来たら直ぐに教えてくれると思う。そのくらいには、俺たち三人の仲は良いと思う。そして、俺も今の所結婚願望はなく、そういった相手もいない。正直に言って、俺たち三人が結婚するのが何時になるかは分からない。だが幸いな事に、俺たちは長命種だ。ゆっくりのんびりとエルフ生を楽しんでいれば、その内良縁に恵まれる事もあるだろう。
〈ふむ、屋敷の外観には異常はないみたいだな。庭の方は……こっちも問題なさそうだ〉
「ただいま」
俺は帰宅の挨拶をしながら、兄さんの屋敷の門に魔力を通す。門に仕掛けられた術式が俺の魔力を認識して、スッーと屋敷の門が自動的に開いていく。
『お帰りなさい、カイル。元気そうで良かったわ』(黒猫)
『うむ、猫の言う通りだ。無事でなりより。カイルの帰還を心より喜んでいる』(鷲)
「二人ともただいま。姉さんたちは元気にしてた?」
『うむ。カイルがこの都市を去ってからも、毎日変わらず賑やかであったな』(鷲)
『週の大半は、朝からダンジョンに潜りに行って、夜に大量の食材とお酒を買って帰ってくるわね。それ以外では、カイルも知ってる孤児院に遊びに行っているわ』(黒猫)
「ああ、そんな感じだったんだ。教えてくれてありがとう。これ、二人にお土産。獣王国の魔力濃度の高い山で取れる果実だって」
『ほう、これは素晴らしい。後で頂くとしよう』(鷲)
『そうね、私も後で頂くとするわ。カイル、ありがとう』(黒猫)
「いえいえ、どういたしまして」
二匹は嬉しそうに、自分の空間倉庫の中に大量の果実を仕舞いこんでいく。喜んでもらえて俺も嬉しい限りだ。精霊様方も美味しい美味しいと言ってパクパク食べていたので、きっとあの二匹にも満足してもらえる味だろう。
久々に帰って来た兄さんの屋敷を見たが、外から見た限りでは特に問題はなさそうだ。だが肝心なのは屋敷の中だ。生活力皆無・女子力皆無の姉さんたちが、俺が長期不在の屋敷で日々を過ごしていたんだ。恐らく、屋敷の中はもの凄い事になっているに違いない。そんな事を思いながら玄関に立ったが、そこで屋敷の中から姉さんたちではない魔力を感知し、つい先程までの考えを消し去る。
〈姉さんたちも考えたな。確かに、この屋敷で普通の使用人を雇う事は出来ない。だが逆に言えば、普通ではない使用人ならば雇う事は可能なのだ。それも彼女ならば、この大きな屋敷でも十全にその力を活かす事が出来る。それに彼女の手を借りられれば、食事の準備から調理までかなりの時間を短縮できるな。しかし、本当によく考えたな〉
彼女の魔力が居間から玄関に近づいてくる。恐らく彼女の方も俺の魔力を感知しており、知らない魔力が屋敷の敷地内に現れたので、玄関まで確認しに来たのだろう。そして、彼女の手によって玄関が開かれる。
開かれた玄関の向こう側から現れたのは、人形のような非常に整った顔立ちをしており、白いシルクのドレスを着ている、腰まであるキラキラと艶めく金の髪に、宝石の様に綺麗な紅葉色の瞳をした女性。そして両手には、ドレスと同じく白いシルクの手袋をはめている。彼女は俺の姿を確認すると、丁寧に一礼をしてからその小さな口を開く。
「初めまして、このお屋敷で働かせていただいております、シルキーのエロディと申します」(エロディ)
「初めまして、この屋敷の主であるレスリーの弟で、カイルと申します」
「お名前は存しております。何でも、依頼の関係で長くこの地を離れていたとか」(エロディ)
「ええ、そうなんですよ。今日戻って来たばかりなんです」
「そうなのですね。ではカイル様は、今日からこのお屋敷にお戻りになるという事で宜しいですか?」(エロディ)
「その通りです。よろしくお願いしますね、エロディさん」
「はい、よろしくお願いいたします、カイル様」(エロディ)
「……エロディさん、出来れば様付けは止めてほしいんだけど」
「それはご命令ですか?」(エロディ)
「いえ、お願いです。ダメですか?」
「…………フフッ、分かりました。では、改めまして。お帰りなさいませ、カイルさん」(エロディ)
「ただいまです」
今の一連のやり取りで、少しだけエロディさんがどういうシルキーなのかは理解出来た。俺は、エロディさんがいる屋敷での日々の生活が、より一層騒がしくも楽しいものになりそうだと思いながら、久々に兄さんの屋敷の中へと足を踏み入れた。
「フォルセ様の言う通りですな。楽しい時間というものは、あっという間に過ぎてしまうものです。そのあっという間に過ぎてしまう時間を目一杯楽しむためにも、身体を十二分に労わってください」(トリトン)
「俺も初めての外のお祭りですから、しっかり楽しむ為にもゆっくり休ませてもらいます」
「ああ、そうしろ。だが冒険者ギルドやギルドマスターだけでなく、メリオス行政府や俺からも呼び出す可能性がある事だけは、覚えておいてくれ」
「はい、分かってます。ですがもし同時に呼び出された時は、どちらを優先すれば?」
「ああ、それは冒険者ギルドを優先してくれ。我々の方は後に回してくれて構わない」(フォルセ)
「了解です。……それでは失礼します」
「ああ、それではな」(フォルセ)
「トリトンさんも、お身体に気を付けてくださいね」
「はい、カイルさんもお身体にお気をつけください」(トリトン)
フォルセさんとトリトンさんに頭を下げて、俺は領主の館の出入り口である厳重な門を抜けて、騒がしくも楽しい都市の中に戻っていく。
さて、次に向かう場所は孤児院か兄さんの屋敷だ。孤児院の子たちや、ミストラルたちスライムアニマルたちの様子も気にはなる。だが、孤児院にはしっかり者で優しいエマさんと、型破りだが愛情深く、子供たちの母親代わりであるリムリットさんの二人がいる。なので、子供たちの生活については心配はしていない。
しかし、姉さんたちは別だ。確かに姉さんたちは、戦闘全般に関しては心の底から信頼出来る超一流の戦士なのだ。だが私生活においては、心の底から信頼出来ない程に壊滅的だと言ってもいい。料理を作れば真っ黒な炭か暗黒物質を生みだし、掃除をすれば掃除前よりゴミが増え、洗濯や洗い物をすれば服は破くし皿は割る。そんな感じなので、姉さんたちには一切家事を任せる事が出来ないのだ。
姉さんたちと付き合いの長い人たちはその事を知っているのだが、メリオスに来たばかりの人たちや冒険者の人たちなんかは、仕事は出来る姉さんたちの姿を見て尊敬や憧れを抱いてしまう。そして、その尊敬や憧れが次第に好意に変わっていき、アイドルのファンレベルのもので収まる者もいれば、ガチ恋レベルまで好意が限界突破する者まで生まれていくのだ。
だから俺が姉さんたちと一緒に行動していると、未だに増え続けている新規のガチ恋勢の男性・女性たちや、古参のガチ恋勢の男性・女性たちから、嫉妬や悪意がこもった視線を向けてくるのだ。
〈弟に色々とやらせてくるあんな姉でも、俺にとっては大切な家族なんだよ。何処の馬の骨とも分からんような奴に、姉さんを任せられるわけないだろう。それに故郷の隠れ里や世界樹の事もあるから、それら全てを話しても大丈夫だと、心の底から信頼出来る相手でないと無理だしな〉
それに今の所、兄さんや姉さんに強い結婚願望はなさそうだ。それでもって、二人とも相手が出来たら直ぐに教えてくれると思う。そのくらいには、俺たち三人の仲は良いと思う。そして、俺も今の所結婚願望はなく、そういった相手もいない。正直に言って、俺たち三人が結婚するのが何時になるかは分からない。だが幸いな事に、俺たちは長命種だ。ゆっくりのんびりとエルフ生を楽しんでいれば、その内良縁に恵まれる事もあるだろう。
〈ふむ、屋敷の外観には異常はないみたいだな。庭の方は……こっちも問題なさそうだ〉
「ただいま」
俺は帰宅の挨拶をしながら、兄さんの屋敷の門に魔力を通す。門に仕掛けられた術式が俺の魔力を認識して、スッーと屋敷の門が自動的に開いていく。
『お帰りなさい、カイル。元気そうで良かったわ』(黒猫)
『うむ、猫の言う通りだ。無事でなりより。カイルの帰還を心より喜んでいる』(鷲)
「二人ともただいま。姉さんたちは元気にしてた?」
『うむ。カイルがこの都市を去ってからも、毎日変わらず賑やかであったな』(鷲)
『週の大半は、朝からダンジョンに潜りに行って、夜に大量の食材とお酒を買って帰ってくるわね。それ以外では、カイルも知ってる孤児院に遊びに行っているわ』(黒猫)
「ああ、そんな感じだったんだ。教えてくれてありがとう。これ、二人にお土産。獣王国の魔力濃度の高い山で取れる果実だって」
『ほう、これは素晴らしい。後で頂くとしよう』(鷲)
『そうね、私も後で頂くとするわ。カイル、ありがとう』(黒猫)
「いえいえ、どういたしまして」
二匹は嬉しそうに、自分の空間倉庫の中に大量の果実を仕舞いこんでいく。喜んでもらえて俺も嬉しい限りだ。精霊様方も美味しい美味しいと言ってパクパク食べていたので、きっとあの二匹にも満足してもらえる味だろう。
久々に帰って来た兄さんの屋敷を見たが、外から見た限りでは特に問題はなさそうだ。だが肝心なのは屋敷の中だ。生活力皆無・女子力皆無の姉さんたちが、俺が長期不在の屋敷で日々を過ごしていたんだ。恐らく、屋敷の中はもの凄い事になっているに違いない。そんな事を思いながら玄関に立ったが、そこで屋敷の中から姉さんたちではない魔力を感知し、つい先程までの考えを消し去る。
〈姉さんたちも考えたな。確かに、この屋敷で普通の使用人を雇う事は出来ない。だが逆に言えば、普通ではない使用人ならば雇う事は可能なのだ。それも彼女ならば、この大きな屋敷でも十全にその力を活かす事が出来る。それに彼女の手を借りられれば、食事の準備から調理までかなりの時間を短縮できるな。しかし、本当によく考えたな〉
彼女の魔力が居間から玄関に近づいてくる。恐らく彼女の方も俺の魔力を感知しており、知らない魔力が屋敷の敷地内に現れたので、玄関まで確認しに来たのだろう。そして、彼女の手によって玄関が開かれる。
開かれた玄関の向こう側から現れたのは、人形のような非常に整った顔立ちをしており、白いシルクのドレスを着ている、腰まであるキラキラと艶めく金の髪に、宝石の様に綺麗な紅葉色の瞳をした女性。そして両手には、ドレスと同じく白いシルクの手袋をはめている。彼女は俺の姿を確認すると、丁寧に一礼をしてからその小さな口を開く。
「初めまして、このお屋敷で働かせていただいております、シルキーのエロディと申します」(エロディ)
「初めまして、この屋敷の主であるレスリーの弟で、カイルと申します」
「お名前は存しております。何でも、依頼の関係で長くこの地を離れていたとか」(エロディ)
「ええ、そうなんですよ。今日戻って来たばかりなんです」
「そうなのですね。ではカイル様は、今日からこのお屋敷にお戻りになるという事で宜しいですか?」(エロディ)
「その通りです。よろしくお願いしますね、エロディさん」
「はい、よろしくお願いいたします、カイル様」(エロディ)
「……エロディさん、出来れば様付けは止めてほしいんだけど」
「それはご命令ですか?」(エロディ)
「いえ、お願いです。ダメですか?」
「…………フフッ、分かりました。では、改めまして。お帰りなさいませ、カイルさん」(エロディ)
「ただいまです」
今の一連のやり取りで、少しだけエロディさんがどういうシルキーなのかは理解出来た。俺は、エロディさんがいる屋敷での日々の生活が、より一層騒がしくも楽しいものになりそうだと思いながら、久々に兄さんの屋敷の中へと足を踏み入れた。
0
お気に入りに追加
3,112
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。