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第7章
第210話
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困惑・驚き・歓喜といった、様々な感情の入り混じった状態で、シュリ第二王女とエルバさんが、俺の方に近寄ってくる。魔力の球体に夢中になっている精霊たちは、この場に現れた、新たな存在である二人に対して、何か行動を起こす様子はない。だが、流石は上位精霊や大精霊だ。彼らは魔力の球体から魔力を取り込みつつも、近づいてくる二人の姿をしっかりと確認し、自分たちとって、あらゆる意味で危険かどうかを、ジッと観察している。
「シュリ王女、エルバさんも、ご無事……とは互いに言えませんが、生きていて何よりです」
「ええ、本当に。姫様もカイルさんも、相当な激戦だった様ですね」(エルバ)
「アステロは、本当に強かったわ。…………獣神様たちに、力の使い方を学ばなかったら、死んでいたのは私だった」(シュリ)
「姫様?」(エルバ)
「いえ、ごめんなさい、何でもないわ。それにしても、カイルさんをそこまで追い詰めるとは、一体どんな相手だったんですか?」(シュリ)
「あ~、その事について何ですけど、お伝えしなければいけない事があります」
「「?」」
「俺も、相手をもう少しの所まで追い詰めたんですけど、もう一人仲間が待機していた様で、そいつに邪魔されて、逃げられました」
「そう、ですか。ですが、致命傷を与えたという事ならば、再び活動を起こすのに、それなりの時間がかかるはずです。そこまで追い詰めただけでも、十分ですよ」(シュリ)
シュリ第二王女はそう言うが、俺としては、早々安心は出来ない。特異な存在と言ってもいいアッシュは、その血筋もさる事ながら、驚異的な再生能力も脅威だ。あの最後の一撃のぶつかり合いの時点で、既に身体の再生が始まっていた。乱入者に抱えられていた時も、俺に語りかけていた時でさえも、その身体は徐々に再生しており、乱入者が退くという選択をしていなければ、死んでいたのは俺一人だけだ。
それにあの乱入者、恐らくアッシュと同じ血筋を持つ存在だ。つまりあの場には、大戦の最初期に生み出された、神代に生まれた原種の一つ、魔人種・小鬼の血が流れる歴戦の猛者が、もう一人いたという事だ。
そして、アッシュや乱入者を直に見た事で、悪神側の陣営にも、特殊な血筋の者たちが存在しているというのは、確実となった。奴らの様な存在が、この世界にあとどれ程いるのか、想像がつかない。しかし、アッシュたちの様な者たちが、今後敵として目の前に現れる可能性があるという、一つの情報を得れた事は、俺にとっては収穫だったと言える。この情報を知っているのかいなのかでは、戦闘における考え方や立ち回りに、相当な差が生まれる事は間違いない。
三人で会話を続けている中でも、精霊たちは魔力を取り込み続けており、魔力の球体の大きさが、最初に比べると大分小さくなっている。何体かの精霊が、会話をしている俺を、チラチラと見ているのに気付く。恐らく、追加の魔力が欲しいが、契約者でもない俺に要求する事に、遠慮でもしているのだろう。
『おかわりがいりますか?遠慮せずに言ってください』
『おかわり⁉くれるなら欲しい‼』(青の下位精霊)
『欲しい、欲しい‼おかわり欲しい‼』(緑の下位精霊)
喜びを、素直に表してくれる下位精霊たち。気持ちを前面には出さなくとも、全身から嬉しい感情が溢れている中位精霊たち。だが、上位精霊や大精霊は逆で、契約者ではない俺の負担や、精霊様方に対する、畏怖と遠慮が見え隠れしている。なので、俺は精霊様方に問いかける。
『別に、おかわり位はいいですよね?』
『ああ、問題はない』(緑の精霊)
『私も、特に問題はないと思うわ』(青の精霊)
『問題はないぞ。むしろ、俺たちにも魔力をくれ』(赤の精霊)
『同意見。特に問題ない。それと、魔力は大精霊たちに与えている魔力と、同じものがいい』(黄の精霊)
『分かりました、分かりました。……そういう事なので、遠慮していただかなくても、大丈夫ですよ』
精霊様方の許可がおり、俺がダメ押しでそう言うと、上位精霊や大精霊たちも、安堵と共に喜びを示してくれる。下位精霊や中位精霊たちなどは、喜びで踊りだしそうな程だ。
俺は、次々と魔力の球体を生みだし続けながら、シュリ第二王女やエルバさん、それぞれの戦いに関しての話を聞いていく。その中でも特に興味が湧いたのは、エルバさんと、その相手であるウィン騎士長との戦いの中で使用された、優れた剣撃・獣の因子の力・雷属性の魔術を融合させた、一撃必殺の強力な技。それに、今回の反乱の首謀者である、クレータ騎士総長という人物の息子さんである、アステロ第三騎士団団長との戦いの中で覚醒した、獣人という種に秘められた、【双対の血】という強大な力。この二つに知的好奇心が刺激され、二人が知り得ている事を、色々と細かく聞いていった。
さらに、シュリ第二王女やエルバさんに深く聞いてみたのは、獣の因子についてだった。解放した時の感覚や、どの様に力を認識し、どの様にそれを扱っているのかなど、様々な事を聞いてみた。二人は、何故そんな事を聞くのだろうと不思議がっていつつも、それぞれの感じている、意識している感覚を、俺に分かりやすい様に説明してくれる。
そこから俺とエルバさんで、【双対の血】について、シュリ第二王女に質問してみた。特にエルバさんは、同じ獣人として、興奮した様にシュリ第二王女に質問をしていた。質問で得られた情報の中には、今後の俺自身を強化するために必要な情報が、幾つも散りばめられていた。三人で会話をしながら、散りばめられた情報を、並列思考で一つ一つ丁寧に纏めていき、小さな情報の群れを、一つの大きな情報の塊に変えていく。
〈さらに強くなるためには、ヘクトル爺やルイス姉さんたちのいる、もう一つ上の段階の領域に上がるためには、どんな些細な情報も見逃さず、聞き逃さず、自らの糧に変えていく必要がある。そうしなければ、アッシュと再び相対した時、手も足も出ずに殺されて、地面に倒れているのは俺の方だ〉
ここまでは、運が良かっただけだ。運良く、生き残ってこれただけだ。
かつて里に引きこもっていた時に、ヘクトル爺やルイス姉さんは、この世界でも、一握りだと思える程の強さを手に入れても、さらに強くなろうと鍛錬している事に、疑問を持っていた時期があった。今にして思えば、その事に疑問を持つこと自体が、この世界で生きるという事を、どこか甘く考えていたのかもしれない。それに、自分の無意識下の中で、ヘクトル爺やルイス姉さんに並ぶ、怪物と評していい存在が、神や竜種などの超高位存在たち以外に、そうそういるはずがないという、そんな思い込みがあったのだろう。
だが、現実は違う。そんな怪物たちが、この世界にはごろごろしているのだ。ヘクトル爺やルイス姉さんは、それを知っているし、理解しているからこそ、怪物たちと真正面から戦っても生き残れる様に、常に鍛錬を怠る事なく、心身を鍛え続けているだ。
魔王種に存在進化したオーガと戦った時よりも、より一層気持ちを引き締めて、アッシュとの再戦の時に備えて、ヘクトル爺やルイス姉さんの様に、自らを厳しく苛め抜いて、どんな怪物が相手でも、笑顔を浮かべて生き残れる様にならなければ。あっけなく死んで、今世の家族や友人、里で良くしてくれた師匠たち、恩人であるヘクトル爺やルイス姉さんたちに、合わせる顔がない。
それに何よりも、前世の時の様に、残された者たちを悲しませるわけにはいかない。俺が死んで悲しんでもらうのは、老衰で死んだ時だけと決めている。それまでは何が何でも、必死こいて生き抜いてやる。
「シュリ王女、エルバさんも、ご無事……とは互いに言えませんが、生きていて何よりです」
「ええ、本当に。姫様もカイルさんも、相当な激戦だった様ですね」(エルバ)
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「姫様?」(エルバ)
「いえ、ごめんなさい、何でもないわ。それにしても、カイルさんをそこまで追い詰めるとは、一体どんな相手だったんですか?」(シュリ)
「あ~、その事について何ですけど、お伝えしなければいけない事があります」
「「?」」
「俺も、相手をもう少しの所まで追い詰めたんですけど、もう一人仲間が待機していた様で、そいつに邪魔されて、逃げられました」
「そう、ですか。ですが、致命傷を与えたという事ならば、再び活動を起こすのに、それなりの時間がかかるはずです。そこまで追い詰めただけでも、十分ですよ」(シュリ)
シュリ第二王女はそう言うが、俺としては、早々安心は出来ない。特異な存在と言ってもいいアッシュは、その血筋もさる事ながら、驚異的な再生能力も脅威だ。あの最後の一撃のぶつかり合いの時点で、既に身体の再生が始まっていた。乱入者に抱えられていた時も、俺に語りかけていた時でさえも、その身体は徐々に再生しており、乱入者が退くという選択をしていなければ、死んでいたのは俺一人だけだ。
それにあの乱入者、恐らくアッシュと同じ血筋を持つ存在だ。つまりあの場には、大戦の最初期に生み出された、神代に生まれた原種の一つ、魔人種・小鬼の血が流れる歴戦の猛者が、もう一人いたという事だ。
そして、アッシュや乱入者を直に見た事で、悪神側の陣営にも、特殊な血筋の者たちが存在しているというのは、確実となった。奴らの様な存在が、この世界にあとどれ程いるのか、想像がつかない。しかし、アッシュたちの様な者たちが、今後敵として目の前に現れる可能性があるという、一つの情報を得れた事は、俺にとっては収穫だったと言える。この情報を知っているのかいなのかでは、戦闘における考え方や立ち回りに、相当な差が生まれる事は間違いない。
三人で会話を続けている中でも、精霊たちは魔力を取り込み続けており、魔力の球体の大きさが、最初に比べると大分小さくなっている。何体かの精霊が、会話をしている俺を、チラチラと見ているのに気付く。恐らく、追加の魔力が欲しいが、契約者でもない俺に要求する事に、遠慮でもしているのだろう。
『おかわりがいりますか?遠慮せずに言ってください』
『おかわり⁉くれるなら欲しい‼』(青の下位精霊)
『欲しい、欲しい‼おかわり欲しい‼』(緑の下位精霊)
喜びを、素直に表してくれる下位精霊たち。気持ちを前面には出さなくとも、全身から嬉しい感情が溢れている中位精霊たち。だが、上位精霊や大精霊は逆で、契約者ではない俺の負担や、精霊様方に対する、畏怖と遠慮が見え隠れしている。なので、俺は精霊様方に問いかける。
『別に、おかわり位はいいですよね?』
『ああ、問題はない』(緑の精霊)
『私も、特に問題はないと思うわ』(青の精霊)
『問題はないぞ。むしろ、俺たちにも魔力をくれ』(赤の精霊)
『同意見。特に問題ない。それと、魔力は大精霊たちに与えている魔力と、同じものがいい』(黄の精霊)
『分かりました、分かりました。……そういう事なので、遠慮していただかなくても、大丈夫ですよ』
精霊様方の許可がおり、俺がダメ押しでそう言うと、上位精霊や大精霊たちも、安堵と共に喜びを示してくれる。下位精霊や中位精霊たちなどは、喜びで踊りだしそうな程だ。
俺は、次々と魔力の球体を生みだし続けながら、シュリ第二王女やエルバさん、それぞれの戦いに関しての話を聞いていく。その中でも特に興味が湧いたのは、エルバさんと、その相手であるウィン騎士長との戦いの中で使用された、優れた剣撃・獣の因子の力・雷属性の魔術を融合させた、一撃必殺の強力な技。それに、今回の反乱の首謀者である、クレータ騎士総長という人物の息子さんである、アステロ第三騎士団団長との戦いの中で覚醒した、獣人という種に秘められた、【双対の血】という強大な力。この二つに知的好奇心が刺激され、二人が知り得ている事を、色々と細かく聞いていった。
さらに、シュリ第二王女やエルバさんに深く聞いてみたのは、獣の因子についてだった。解放した時の感覚や、どの様に力を認識し、どの様にそれを扱っているのかなど、様々な事を聞いてみた。二人は、何故そんな事を聞くのだろうと不思議がっていつつも、それぞれの感じている、意識している感覚を、俺に分かりやすい様に説明してくれる。
そこから俺とエルバさんで、【双対の血】について、シュリ第二王女に質問してみた。特にエルバさんは、同じ獣人として、興奮した様にシュリ第二王女に質問をしていた。質問で得られた情報の中には、今後の俺自身を強化するために必要な情報が、幾つも散りばめられていた。三人で会話をしながら、散りばめられた情報を、並列思考で一つ一つ丁寧に纏めていき、小さな情報の群れを、一つの大きな情報の塊に変えていく。
〈さらに強くなるためには、ヘクトル爺やルイス姉さんたちのいる、もう一つ上の段階の領域に上がるためには、どんな些細な情報も見逃さず、聞き逃さず、自らの糧に変えていく必要がある。そうしなければ、アッシュと再び相対した時、手も足も出ずに殺されて、地面に倒れているのは俺の方だ〉
ここまでは、運が良かっただけだ。運良く、生き残ってこれただけだ。
かつて里に引きこもっていた時に、ヘクトル爺やルイス姉さんは、この世界でも、一握りだと思える程の強さを手に入れても、さらに強くなろうと鍛錬している事に、疑問を持っていた時期があった。今にして思えば、その事に疑問を持つこと自体が、この世界で生きるという事を、どこか甘く考えていたのかもしれない。それに、自分の無意識下の中で、ヘクトル爺やルイス姉さんに並ぶ、怪物と評していい存在が、神や竜種などの超高位存在たち以外に、そうそういるはずがないという、そんな思い込みがあったのだろう。
だが、現実は違う。そんな怪物たちが、この世界にはごろごろしているのだ。ヘクトル爺やルイス姉さんは、それを知っているし、理解しているからこそ、怪物たちと真正面から戦っても生き残れる様に、常に鍛錬を怠る事なく、心身を鍛え続けているだ。
魔王種に存在進化したオーガと戦った時よりも、より一層気持ちを引き締めて、アッシュとの再戦の時に備えて、ヘクトル爺やルイス姉さんの様に、自らを厳しく苛め抜いて、どんな怪物が相手でも、笑顔を浮かべて生き残れる様にならなければ。あっけなく死んで、今世の家族や友人、里で良くしてくれた師匠たち、恩人であるヘクトル爺やルイス姉さんたちに、合わせる顔がない。
それに何よりも、前世の時の様に、残された者たちを悲しませるわけにはいかない。俺が死んで悲しんでもらうのは、老衰で死んだ時だけと決めている。それまでは何が何でも、必死こいて生き抜いてやる。
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※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
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