131 / 252
第7章
第172話
しおりを挟む
先に俺の前に立ったのは、シュリ第二王女だ。全身から闘気を溢れさせており、鍛錬を心から楽しむもうとしている様子が、手に取る様に分かる。
「では、いきます‼」(シュリ)
初手は、シュリ第二王女だ。シュリ第二王女は、一気に加速して距離を詰めてから、右拳での拳撃を放つフェイント、そこからさらに踏み込んでからの、左脚での上段回し蹴りを放ってくる。
〈ダンジョンの時よりも、鋭く速い、良い蹴りだ〉
俺は、その蹴りを後ろに跳躍して避ける。そのまま、シュリ第二王女に右側から接近し、カウンターで右拳を放つ。だが、シュリ第二王女もカウンターが来る事は分かっているので、直ぐに体勢を整えて、俺の放った右拳を避けて距離を取る。
再び、互いが対峙した状態に戻る。今度はこちらから仕掛ける。
「…………‼」
俺は、先程のシュリ第二王女と同じように、一気に加速して距離を詰める。だが、違う所が一つだけある。それは、シュリ第二王女が、俺の接近に一切気づくことなく、簡単に後ろを取られてしまった事だ。
「?…………な⁉」(シュリ)
シュリ第二王女は、獣王様譲りの鋭い直感によって、背後にいる俺の存在を察知し、驚きながらも連打の拳撃を放つ。俺はそれら全てを受け流しながら、反撃の拳撃と蹴りを放つ。互いに超至近距離での戦闘を行い、互いの拳と蹴りが応酬し合う。互いの拳撃や蹴りを受け流したり、受け止めながらも、一歩引かずにその場で格闘戦を行う。
「…………‼」
その超至近距離での格闘戦の、一瞬の間で俺は再び仕掛ける。シュリ第二王女の左側面に移動し、シュリ第二王女の腹部に向けて、右脚での水平蹴りを放つ。シュリ第二王女は、腹部に水平蹴りが叩き込まれる直前に、俺の動きを感知する事が出来たが、その状態で出来た事は、素直に後ろに跳んで、威力と衝撃を和らげる事くらいだった。
「またです⁉……一体、どうやって?」(シュリ)
「姫様?姫様には、カイルさんの動きが見えていない?」(エルバ)
ここまで、連続していい様にやられてしまっている事と、どうやって自身の感知範囲から逃れているのか分からない事から、シュリ第二王女は少しだけ、混乱状態になっている。そして、それを第三者目線で、客観的な位置や視点で見られているエルバさんは、シュリ第二王女の異変に気付く。
エルバさんの至った結論は、正解に近いものではあるが、惜しい答えだ。正確には、俺の身体の動き始めを、認識できないタイミングで行っているだけだ。
無意識。それは、どの様な種族であろうとも存在するもの。強者であろうと、弱者であろうと、皆等しく持つもの。
一瞬の瞬き。身体を動かす際の肉体の動かし方、魔術を展開・起動する際に行う、行動や魔力の流し方など、それぞれの人生において染みついた、良き癖・悪き癖など。そういった事柄は、無意識下における行動になる。
シュリ第二王女が、連続して俺の動きが捉えられないのは、彼女の一瞬の瞬きの内に、意識の網を抜けて高速で移動して、接近しているからだ。周りからしてみれば、対応出来る速度での動きであっても、対面しているシュリ第二王女にしてみれば、一瞬の内に移動されていたり、相手の一撃が自らの身に迫っている事になる。それは、体験した本人でなければ、その異常性に関しては語る事は出来ないだろう。
〈獣人としての優れた感覚に、超人的な反応速度。一瞬の内に、本能であれ程の対応を出来るのは、本人の優れた資質によるものだな。エルバさんにも、一度体験してもらった方がいいな〉
この、相手の無意識をついた動きは、この世界に生きる、高位の存在には通用しにくい。高位の存在は、当然の様に対策をしており、無意識という隙を狙う事は、ほぼ不可能と言ってもいい程だ。しかし、攻める側も受ける側も、そういった弱点があるというのを、知っているのと知らないのとでは、大きさな差が出てくるからこそ、今この段階で、せめてシュリ第二王女とエルバさんには、知っておいてもらった方がいい。
「エルバさんも参加しましょうか。実際に体験すれば、シュリ王女が何故対応出来なかったのか、分かると思いますので」
「分かりました」(エルバ)
シュリ第二王女とエルバさんの二人を相手に、徹底的に無意識をついて攻撃し、こういった戦法を得意とする者もいるという事を、鍛錬という形ではあるが、実戦形式で教えていく。たとえ、小手先の技術と言われ様とも、知識として知っているのと、実際に体験したという経験とでは、大きく差が出てくる。
さらに、周囲にいた王族派の騎士たちも巻き込んで、搦手を使うタイプの敵が、集団戦においてどう動くかを、所々に解説を交えながら教えていく。シュリ第二王女は、身に秘めるカリスマを発揮し始め、エルバさんを筆頭にして、騎士たちを自然に纏め上げていく。最初に比べると、雲泥の差と言っていい程に動きが変わり、俺の動きにも対応出来る様になっていく。
俺もそれに合わせる様に、ヘクトル爺・ルイス姉さん仕込みの近接戦闘技術を用いて、シュリ第二王女やエルバさん、王族派の騎士たちで形成された仮想の騎士団を、常に優位の立場から翻弄していく。しかし、王城を守護する騎士たちだけあり、その実力は一級品揃いの猛者たちだ。シュリ第二王女の的確な指示と、それに迅速に応えられる練度の高さによって、見せた搦手に対して、ほぼ完全に対応出来るまでになっていく。
俺は、搦手の戦法を一つ見せては鍛錬を止めて、シュリ第二王女をリーダーにして、俺に対応した動きの一つ一つに対しての、反省会をする様に促した。王族派の騎士たちも、初めの内は王族やその側近の騎士という事もあり、シュリ第二王女やエルバさんに対して遠慮がちでいたり、萎縮した様子だった。だがそんな騎士たちも、シュリ第二王女やエルバさんの二人が、騎士としてだけではなく、一緒に鍛錬を行う仲間として接する事で、徐々に打ち解けていった。すると、反省会においても、騎士たちも積極的に自らの思った事や、対抗策を言う様になった。それらを全員で悩み・考えていく事で、全員の連帯感が増していき、反省会を終える毎に動きが良くなっていった。
〈反王族派の連中も、本格的に動いている。王族派も結束は固いと思うが、この鍛錬の様子から、もう一段階上げる事は出来た様だ。この場にいない王族派の騎士たちにも、話を広めていってもらえれば助かるが………。反王族派が本気で仕掛けてるまでに、それが出来るかどうかといった所か〉
その後は、アトル第一王子やザリス第二王子も演習場に顔を出し、騎士たちに混ざり、俺一人対王族が率いる騎士団といった様相で、鍛錬が行われていった。そこから俺は俺で、一戦ごとに役割や状況を想定し、そうなった場合に起こる襲撃方法などを実演していき、より濃密な鍛錬の内容に段階を上げていく。アトル第一王子にザリス第二王子、シュリ第二王女やエルバさんなどは、力の制限をする事なく鍛錬をする事が出来て満足しているし、王族派の騎士たちも、王族を交えた、様々な状況を想定した鍛錬を行えた事で、双方ともに大満足していた。
昼時になり、鍛錬を共にした全員でオバちゃんの食事を食べにいき、王族派の騎士たちと色々な事を語り合っていく。王族派の騎士といえども、王族に対する不満はある。王子たちは、この場では何を言っても罪には問わないし、後から何かしたり、させたりはしないと確約し、騎士たちから、小さな不満を逃さずに聞き取っていく。
騎士たちは、不満を王族である本人たちにぶつける事が出来るし、王子たちも、自分たちを支持してくれる騎士たちの不満を受け取り、改善する事でガス抜きが出来る様になる。
〈まずは、こういった小さな不満を、現場の者たちから聞くという場を設ける事。それを迅速に改善し、彼らの支持をしっかりと固める事。相手に付け入る隙を、わざわざ与える必要もない。徹底的に、そういった隙を潰していきながら、相手の手数を削っていく。最終的に、武力に訴えるという、国民の目にも分かりやすい構造になれば、何かしらの事の後も対処はしやすくなるだろう〉
王子たちと騎士たちが、楽し気に談笑している姿を見ながら、俺はオバちゃんの美味しい昼食を食べながら、そんな風に考えていた。
「では、いきます‼」(シュリ)
初手は、シュリ第二王女だ。シュリ第二王女は、一気に加速して距離を詰めてから、右拳での拳撃を放つフェイント、そこからさらに踏み込んでからの、左脚での上段回し蹴りを放ってくる。
〈ダンジョンの時よりも、鋭く速い、良い蹴りだ〉
俺は、その蹴りを後ろに跳躍して避ける。そのまま、シュリ第二王女に右側から接近し、カウンターで右拳を放つ。だが、シュリ第二王女もカウンターが来る事は分かっているので、直ぐに体勢を整えて、俺の放った右拳を避けて距離を取る。
再び、互いが対峙した状態に戻る。今度はこちらから仕掛ける。
「…………‼」
俺は、先程のシュリ第二王女と同じように、一気に加速して距離を詰める。だが、違う所が一つだけある。それは、シュリ第二王女が、俺の接近に一切気づくことなく、簡単に後ろを取られてしまった事だ。
「?…………な⁉」(シュリ)
シュリ第二王女は、獣王様譲りの鋭い直感によって、背後にいる俺の存在を察知し、驚きながらも連打の拳撃を放つ。俺はそれら全てを受け流しながら、反撃の拳撃と蹴りを放つ。互いに超至近距離での戦闘を行い、互いの拳と蹴りが応酬し合う。互いの拳撃や蹴りを受け流したり、受け止めながらも、一歩引かずにその場で格闘戦を行う。
「…………‼」
その超至近距離での格闘戦の、一瞬の間で俺は再び仕掛ける。シュリ第二王女の左側面に移動し、シュリ第二王女の腹部に向けて、右脚での水平蹴りを放つ。シュリ第二王女は、腹部に水平蹴りが叩き込まれる直前に、俺の動きを感知する事が出来たが、その状態で出来た事は、素直に後ろに跳んで、威力と衝撃を和らげる事くらいだった。
「またです⁉……一体、どうやって?」(シュリ)
「姫様?姫様には、カイルさんの動きが見えていない?」(エルバ)
ここまで、連続していい様にやられてしまっている事と、どうやって自身の感知範囲から逃れているのか分からない事から、シュリ第二王女は少しだけ、混乱状態になっている。そして、それを第三者目線で、客観的な位置や視点で見られているエルバさんは、シュリ第二王女の異変に気付く。
エルバさんの至った結論は、正解に近いものではあるが、惜しい答えだ。正確には、俺の身体の動き始めを、認識できないタイミングで行っているだけだ。
無意識。それは、どの様な種族であろうとも存在するもの。強者であろうと、弱者であろうと、皆等しく持つもの。
一瞬の瞬き。身体を動かす際の肉体の動かし方、魔術を展開・起動する際に行う、行動や魔力の流し方など、それぞれの人生において染みついた、良き癖・悪き癖など。そういった事柄は、無意識下における行動になる。
シュリ第二王女が、連続して俺の動きが捉えられないのは、彼女の一瞬の瞬きの内に、意識の網を抜けて高速で移動して、接近しているからだ。周りからしてみれば、対応出来る速度での動きであっても、対面しているシュリ第二王女にしてみれば、一瞬の内に移動されていたり、相手の一撃が自らの身に迫っている事になる。それは、体験した本人でなければ、その異常性に関しては語る事は出来ないだろう。
〈獣人としての優れた感覚に、超人的な反応速度。一瞬の内に、本能であれ程の対応を出来るのは、本人の優れた資質によるものだな。エルバさんにも、一度体験してもらった方がいいな〉
この、相手の無意識をついた動きは、この世界に生きる、高位の存在には通用しにくい。高位の存在は、当然の様に対策をしており、無意識という隙を狙う事は、ほぼ不可能と言ってもいい程だ。しかし、攻める側も受ける側も、そういった弱点があるというのを、知っているのと知らないのとでは、大きさな差が出てくるからこそ、今この段階で、せめてシュリ第二王女とエルバさんには、知っておいてもらった方がいい。
「エルバさんも参加しましょうか。実際に体験すれば、シュリ王女が何故対応出来なかったのか、分かると思いますので」
「分かりました」(エルバ)
シュリ第二王女とエルバさんの二人を相手に、徹底的に無意識をついて攻撃し、こういった戦法を得意とする者もいるという事を、鍛錬という形ではあるが、実戦形式で教えていく。たとえ、小手先の技術と言われ様とも、知識として知っているのと、実際に体験したという経験とでは、大きく差が出てくる。
さらに、周囲にいた王族派の騎士たちも巻き込んで、搦手を使うタイプの敵が、集団戦においてどう動くかを、所々に解説を交えながら教えていく。シュリ第二王女は、身に秘めるカリスマを発揮し始め、エルバさんを筆頭にして、騎士たちを自然に纏め上げていく。最初に比べると、雲泥の差と言っていい程に動きが変わり、俺の動きにも対応出来る様になっていく。
俺もそれに合わせる様に、ヘクトル爺・ルイス姉さん仕込みの近接戦闘技術を用いて、シュリ第二王女やエルバさん、王族派の騎士たちで形成された仮想の騎士団を、常に優位の立場から翻弄していく。しかし、王城を守護する騎士たちだけあり、その実力は一級品揃いの猛者たちだ。シュリ第二王女の的確な指示と、それに迅速に応えられる練度の高さによって、見せた搦手に対して、ほぼ完全に対応出来るまでになっていく。
俺は、搦手の戦法を一つ見せては鍛錬を止めて、シュリ第二王女をリーダーにして、俺に対応した動きの一つ一つに対しての、反省会をする様に促した。王族派の騎士たちも、初めの内は王族やその側近の騎士という事もあり、シュリ第二王女やエルバさんに対して遠慮がちでいたり、萎縮した様子だった。だがそんな騎士たちも、シュリ第二王女やエルバさんの二人が、騎士としてだけではなく、一緒に鍛錬を行う仲間として接する事で、徐々に打ち解けていった。すると、反省会においても、騎士たちも積極的に自らの思った事や、対抗策を言う様になった。それらを全員で悩み・考えていく事で、全員の連帯感が増していき、反省会を終える毎に動きが良くなっていった。
〈反王族派の連中も、本格的に動いている。王族派も結束は固いと思うが、この鍛錬の様子から、もう一段階上げる事は出来た様だ。この場にいない王族派の騎士たちにも、話を広めていってもらえれば助かるが………。反王族派が本気で仕掛けてるまでに、それが出来るかどうかといった所か〉
その後は、アトル第一王子やザリス第二王子も演習場に顔を出し、騎士たちに混ざり、俺一人対王族が率いる騎士団といった様相で、鍛錬が行われていった。そこから俺は俺で、一戦ごとに役割や状況を想定し、そうなった場合に起こる襲撃方法などを実演していき、より濃密な鍛錬の内容に段階を上げていく。アトル第一王子にザリス第二王子、シュリ第二王女やエルバさんなどは、力の制限をする事なく鍛錬をする事が出来て満足しているし、王族派の騎士たちも、王族を交えた、様々な状況を想定した鍛錬を行えた事で、双方ともに大満足していた。
昼時になり、鍛錬を共にした全員でオバちゃんの食事を食べにいき、王族派の騎士たちと色々な事を語り合っていく。王族派の騎士といえども、王族に対する不満はある。王子たちは、この場では何を言っても罪には問わないし、後から何かしたり、させたりはしないと確約し、騎士たちから、小さな不満を逃さずに聞き取っていく。
騎士たちは、不満を王族である本人たちにぶつける事が出来るし、王子たちも、自分たちを支持してくれる騎士たちの不満を受け取り、改善する事でガス抜きが出来る様になる。
〈まずは、こういった小さな不満を、現場の者たちから聞くという場を設ける事。それを迅速に改善し、彼らの支持をしっかりと固める事。相手に付け入る隙を、わざわざ与える必要もない。徹底的に、そういった隙を潰していきながら、相手の手数を削っていく。最終的に、武力に訴えるという、国民の目にも分かりやすい構造になれば、何かしらの事の後も対処はしやすくなるだろう〉
王子たちと騎士たちが、楽し気に談笑している姿を見ながら、俺はオバちゃんの美味しい昼食を食べながら、そんな風に考えていた。
0
お気に入りに追加
3,126
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
毎日スキルが増えるのって最強じゃね?
七鳳
ファンタジー
異世界に転生した主人公。
テンプレのような転生に驚く。
そこで出会った神様にある加護をもらい、自由気ままに生きていくお話。
※ストーリー等見切り発車な点御容赦ください。
※感想・誤字訂正などお気軽にコメントください!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。