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第7章
第162話
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あれから、待つ事三十分ほどで、シュリ第二王女たちが現れた。エルバさんは、出会った時と同じ様に、その身にプレートアーマーを纏っている。シュリ第二王女の方は、出会った時は、普通のドレスだったが、今回は、戦闘用のバトルドレスを身に纏い、籠手に脛当にと、完全装備の状態だ。
籠手や脛当に使われている金属は、ミスリルに、他の魔鉱石を混ぜ合わせたものだ。メインの金属である、ミスリルを補強するために、他の魔鉱石の効果で、魔力変換効率や、魔力伝導率の高さを上昇させている武具だな。ドレスアーマの方も、使用されている繊維などは、発している魔力の質から考えても、上質なものに、まず間違いはないだろう。
使い慣れている様子からも、シュリ第二王女の武具は、大事に大事に仕舞われている飾り物ではなく、実際に、何度も身に纏って使用しているのだろう。ドレスアーマも、籠手も脛当も、よくよく見ると、所々に傷や補修の跡が見える。
「大変お待たせして、申し訳ありません」(シュリ)
「申し訳ありません、カイルさん」(エルバ)
「いえいえ、大丈夫ですよ。丁度良い天気でしたし、ポカポカ暖まりながら、のんびりしてましたよ」
俺は笑顔でそう言うと、シュリ第二王女とエルバさんたちは、ホッとした様に安堵している。それよりも、気になる事がある。ここに来たのが、シュリ第二王女と、エルバさんの二人だけだという事だ。俺としては、少人数の方が色々と動きやすくていいのだが、王女様という事を考えると、色んな意味で、大丈夫なのかと心配してしまう。
「その~、お二人しかいませんけど、他の方々はどうされたんです?」
「それについてですが、こちらをお読みください」(エルバ)
エルバさんから、書状を手渡された。書かれたのは、この国の王である獣王様。内容としては、今回は三人でダンジョンに向かう事と、それを餌にして、反王族派の連中のあぶり出すといった事が書かれている。その他にも、もしもの時の連絡方法や、頼るべき場所や人などが、書かれている。最後に、この作戦に関して、目の前の二人も、覚悟を持って参加しているので、絶対に連れて帰れと、めちゃくちゃ震えた字で書かれていた。最後だけ、獣王様の私的な気持ちが乗り過ぎていたが、概ね了解した。
二人の方を見ると、シュリ第二王女もエルバさんも、真剣な目で俺を見ていた。俺は一つ頷いて、書状の内容についての、了承を示した。二人とも、俺の了承に安堵の息を零す。一歩間違えれば、俺の首が飛ぶ様な事に、事後承諾で巻き込むんだからな。後は、本当に相手が仕掛けてくるのか、どの程度の規模や頻度で、計画を練ってきたのかが、重要だな。
「のんびりしててもいいんですが、時間も有限ですので、そろそろ行きましょうか」
「分かりました」(シュリ)
「了解いたしました」(エルバ)
俺たちは、王城の門に向かって動き始める。それを、門の周辺を、監視の任務で警戒している衛兵たちや、王城内を、定期的に巡回している騎士たちが、様々な視線を向けてきていた。最後に、鹿人族の門番さん、ペルケさんが怪訝そうに、俺とシュリ第二王女たちに、交互に視線を、往ったり来たりしている。
「シュリ様にエルバ様、それにカイル君も。三人で一体どちらへ?…………『お話は聞いています。例の書状を、周りに見えやすい様に、普通に渡してください』」(ペルケ)
ペルケさんは、本当に有能な人なのだと、改めて再認識した。俺たちを見る目や表情に至るまで、全て演技だった様だ。俺は言われた通りに、周りから見やすい様な位置で止まり、先程渡された書状を取り出して、同じく見やすい様に、ペルケさんに渡す。ペルケさんは、少し大袈裟かと思うほど表情を変えて、驚いた顔をする。それにつられて、反王族派と思わしき連中が、何事かと興味を持ち始める。ペルケさんは、じっくりと時間をかけて、書状を読み込んでいる様子を見せる事で、重要な書状を呼んでいる、という風に周りに見せている。最後に少しだけ、俺たちを心配するような表情を見せて、書状を俺に返す。
「事情は分かりました。決して、お帰りになるまでは、気を抜かぬ様にお願いします。カイルさん、よろしくお願いしますね。…………『近寄ってきた連中には、適当な内容を伝えて、情報操作しておきます。カイルさん、本当にお願いしますね』」(ペルケ)
「はい、分かってます。お二人は、必ず無事に連れ帰ります。………『危なくなったら、直ぐに戻ってきますよ。帰ってきたら、また一緒に、美味しいものでも食べに行きましょう。もちろん、ワトルさんも一緒に』」
『勿論、カイルさんの奢りですよね‼』(ワトル)
『ええ、勿論ですよ』
『よっしゃ‼』(ワトル)
『いいんですか?』(ペルケ)
『大丈夫ですよ。これでも蓄えてるんで』
念話で会話しながら、ペルケさんとワトルさんが両扉に魔力を流して、門を開けてくれる。ちなみに、この念話は、シュリ第二王女もエルバさんにも聞こえている。特に、シュリ第二王女の方が、食事会の方に興味を持っていて、混ざりたそうにしている。それを、エルバさんが困った表情で見ている。
ペルケさんたちは、有能な門番なので、シュリ第二王女のキラキラした目を、見て見ぬ振りをしている。シュリ第二王女は、仲の良い友達同士での食事会の様なものを、経験した事がない様で、ちょっとした憧れがあるそうだ。これは、以前に世間話の様な感じで、聞いた事がある。食事会自体は、私設の騎士団の人たちとした事はあるそうだが、フランクなものではなく、王女と騎士といった関係で終始していたそうだ。シュリ第二王女の騎士団の騎士たちも、拾い上げてくれた事に、心から感謝しているのが大きい様で、シュリ第二王女に対しては、どうしても、上司と部下の様な関係になってしまう様だ。
俺も、ペルケさんたちと同じ様に、そんなシュリ第二王女の事を、スルーする事にした。ここで下手に何か言うと、シュリ第二王女に何かを期待させてしまう可能性がある。もし、そういった友人同士で行う様な、フランクな食事会をするのなら、今回の件の方が付いたらだな。
「「では、お気をつけて」」(ペルケ・ワトル)
ペルケさんとワトルさんが、軽く頭を下げて、俺たちをお見送りしてくれる。俺たちは、門を出たその足で、そのままダンジョンに向かう。というのも、門番であるペルケさんに、今回の情報が既に伝わっているという事は、表向きは中立だが、個人としては王族派であろうギルマスも、今回の件について、もう知っているだろうという事からである。恐らくは、王族に忠誠を誓っている影の者たちが、王族派の者たちに、迅速に情報を届けているのだろう。だが、スパイの様な存在もいる可能性があるので、王族派だといっても、完全に信用できる事はない。
逆に言えば、俺に関しても、彼らが完全に信用する事は、解決するまではないだろう。この国に来て日が浅いし、シュリ第二王女襲撃の際に、タイミングよく駆けつけたというのが、今だに完全に信用できない所なのだろう。あれに関しては、本当に狙ったかの様に、ギリギリの所での介入だったからな~。馬たちを見殺しにしていたならば、もしかしたら追い詰められる前に、介入できた可能性もあった。まあ、事が起こった時に、俺がやるべき事をやるだけだ。
暫く歩いたのちに、ダンジョンの入り口にたどり着く。洞窟タイプのダンジョンの入り口は、基本的に洞窟そのものだ。岩の中央部分から、ドーム状に自然に抉られた様に穴が開いており、その穴の奥は、暗闇で見えなくなっている。そのダンジョンの周囲には、冒険者ギルドのダンジョン出張所、様々な分類の商品を扱う商人たち、臨時のパーティーを組もうと声掛けをしている冒険者など、色々な者たちが集まっている。俺は、王城を出た時から、認識阻害を三人全員にかけているので、ここに来るまでの間も、ここにたどり着いてからも、変に注目される事はなかった。
特に、寄るところもないので、冒険者ギルドの出張所に向かい、ダンジョンに潜る際に必要な諸々を済ませていく。発行してもらった許可証を持って、その足で、そのままダンジョンの入り口に向かう。ダンジョンの入り口に立っている、軍の兵士さんたちに、許可証とギルドカードを見せる。シュリ第二王女とエルバさんも、同じ様に、許可証などを見せていく。この二人は、変装して登録して、冒険者としても活動している事があるらしい。なので、二人のギルドカードは、本物のギルドカードだ。特に何事もなく通されて、俺たちはダンジョンの中に入っていく。
「では、ここからは、気を抜かない様に行きましょう」
「「はい」」(シュリ・エルバ)
俺たちは、今一度、気持ちを引き締め直す。ここからは、魔物だけではなく、反王族派の襲撃にも、気を付けなければいけない。だがまあ、肩に力を入れ過ぎず、いつもの通りの自然体でいくとしようか。
籠手や脛当に使われている金属は、ミスリルに、他の魔鉱石を混ぜ合わせたものだ。メインの金属である、ミスリルを補強するために、他の魔鉱石の効果で、魔力変換効率や、魔力伝導率の高さを上昇させている武具だな。ドレスアーマの方も、使用されている繊維などは、発している魔力の質から考えても、上質なものに、まず間違いはないだろう。
使い慣れている様子からも、シュリ第二王女の武具は、大事に大事に仕舞われている飾り物ではなく、実際に、何度も身に纏って使用しているのだろう。ドレスアーマも、籠手も脛当も、よくよく見ると、所々に傷や補修の跡が見える。
「大変お待たせして、申し訳ありません」(シュリ)
「申し訳ありません、カイルさん」(エルバ)
「いえいえ、大丈夫ですよ。丁度良い天気でしたし、ポカポカ暖まりながら、のんびりしてましたよ」
俺は笑顔でそう言うと、シュリ第二王女とエルバさんたちは、ホッとした様に安堵している。それよりも、気になる事がある。ここに来たのが、シュリ第二王女と、エルバさんの二人だけだという事だ。俺としては、少人数の方が色々と動きやすくていいのだが、王女様という事を考えると、色んな意味で、大丈夫なのかと心配してしまう。
「その~、お二人しかいませんけど、他の方々はどうされたんです?」
「それについてですが、こちらをお読みください」(エルバ)
エルバさんから、書状を手渡された。書かれたのは、この国の王である獣王様。内容としては、今回は三人でダンジョンに向かう事と、それを餌にして、反王族派の連中のあぶり出すといった事が書かれている。その他にも、もしもの時の連絡方法や、頼るべき場所や人などが、書かれている。最後に、この作戦に関して、目の前の二人も、覚悟を持って参加しているので、絶対に連れて帰れと、めちゃくちゃ震えた字で書かれていた。最後だけ、獣王様の私的な気持ちが乗り過ぎていたが、概ね了解した。
二人の方を見ると、シュリ第二王女もエルバさんも、真剣な目で俺を見ていた。俺は一つ頷いて、書状の内容についての、了承を示した。二人とも、俺の了承に安堵の息を零す。一歩間違えれば、俺の首が飛ぶ様な事に、事後承諾で巻き込むんだからな。後は、本当に相手が仕掛けてくるのか、どの程度の規模や頻度で、計画を練ってきたのかが、重要だな。
「のんびりしててもいいんですが、時間も有限ですので、そろそろ行きましょうか」
「分かりました」(シュリ)
「了解いたしました」(エルバ)
俺たちは、王城の門に向かって動き始める。それを、門の周辺を、監視の任務で警戒している衛兵たちや、王城内を、定期的に巡回している騎士たちが、様々な視線を向けてきていた。最後に、鹿人族の門番さん、ペルケさんが怪訝そうに、俺とシュリ第二王女たちに、交互に視線を、往ったり来たりしている。
「シュリ様にエルバ様、それにカイル君も。三人で一体どちらへ?…………『お話は聞いています。例の書状を、周りに見えやすい様に、普通に渡してください』」(ペルケ)
ペルケさんは、本当に有能な人なのだと、改めて再認識した。俺たちを見る目や表情に至るまで、全て演技だった様だ。俺は言われた通りに、周りから見やすい様な位置で止まり、先程渡された書状を取り出して、同じく見やすい様に、ペルケさんに渡す。ペルケさんは、少し大袈裟かと思うほど表情を変えて、驚いた顔をする。それにつられて、反王族派と思わしき連中が、何事かと興味を持ち始める。ペルケさんは、じっくりと時間をかけて、書状を読み込んでいる様子を見せる事で、重要な書状を呼んでいる、という風に周りに見せている。最後に少しだけ、俺たちを心配するような表情を見せて、書状を俺に返す。
「事情は分かりました。決して、お帰りになるまでは、気を抜かぬ様にお願いします。カイルさん、よろしくお願いしますね。…………『近寄ってきた連中には、適当な内容を伝えて、情報操作しておきます。カイルさん、本当にお願いしますね』」(ペルケ)
「はい、分かってます。お二人は、必ず無事に連れ帰ります。………『危なくなったら、直ぐに戻ってきますよ。帰ってきたら、また一緒に、美味しいものでも食べに行きましょう。もちろん、ワトルさんも一緒に』」
『勿論、カイルさんの奢りですよね‼』(ワトル)
『ええ、勿論ですよ』
『よっしゃ‼』(ワトル)
『いいんですか?』(ペルケ)
『大丈夫ですよ。これでも蓄えてるんで』
念話で会話しながら、ペルケさんとワトルさんが両扉に魔力を流して、門を開けてくれる。ちなみに、この念話は、シュリ第二王女もエルバさんにも聞こえている。特に、シュリ第二王女の方が、食事会の方に興味を持っていて、混ざりたそうにしている。それを、エルバさんが困った表情で見ている。
ペルケさんたちは、有能な門番なので、シュリ第二王女のキラキラした目を、見て見ぬ振りをしている。シュリ第二王女は、仲の良い友達同士での食事会の様なものを、経験した事がない様で、ちょっとした憧れがあるそうだ。これは、以前に世間話の様な感じで、聞いた事がある。食事会自体は、私設の騎士団の人たちとした事はあるそうだが、フランクなものではなく、王女と騎士といった関係で終始していたそうだ。シュリ第二王女の騎士団の騎士たちも、拾い上げてくれた事に、心から感謝しているのが大きい様で、シュリ第二王女に対しては、どうしても、上司と部下の様な関係になってしまう様だ。
俺も、ペルケさんたちと同じ様に、そんなシュリ第二王女の事を、スルーする事にした。ここで下手に何か言うと、シュリ第二王女に何かを期待させてしまう可能性がある。もし、そういった友人同士で行う様な、フランクな食事会をするのなら、今回の件の方が付いたらだな。
「「では、お気をつけて」」(ペルケ・ワトル)
ペルケさんとワトルさんが、軽く頭を下げて、俺たちをお見送りしてくれる。俺たちは、門を出たその足で、そのままダンジョンに向かう。というのも、門番であるペルケさんに、今回の情報が既に伝わっているという事は、表向きは中立だが、個人としては王族派であろうギルマスも、今回の件について、もう知っているだろうという事からである。恐らくは、王族に忠誠を誓っている影の者たちが、王族派の者たちに、迅速に情報を届けているのだろう。だが、スパイの様な存在もいる可能性があるので、王族派だといっても、完全に信用できる事はない。
逆に言えば、俺に関しても、彼らが完全に信用する事は、解決するまではないだろう。この国に来て日が浅いし、シュリ第二王女襲撃の際に、タイミングよく駆けつけたというのが、今だに完全に信用できない所なのだろう。あれに関しては、本当に狙ったかの様に、ギリギリの所での介入だったからな~。馬たちを見殺しにしていたならば、もしかしたら追い詰められる前に、介入できた可能性もあった。まあ、事が起こった時に、俺がやるべき事をやるだけだ。
暫く歩いたのちに、ダンジョンの入り口にたどり着く。洞窟タイプのダンジョンの入り口は、基本的に洞窟そのものだ。岩の中央部分から、ドーム状に自然に抉られた様に穴が開いており、その穴の奥は、暗闇で見えなくなっている。そのダンジョンの周囲には、冒険者ギルドのダンジョン出張所、様々な分類の商品を扱う商人たち、臨時のパーティーを組もうと声掛けをしている冒険者など、色々な者たちが集まっている。俺は、王城を出た時から、認識阻害を三人全員にかけているので、ここに来るまでの間も、ここにたどり着いてからも、変に注目される事はなかった。
特に、寄るところもないので、冒険者ギルドの出張所に向かい、ダンジョンに潜る際に必要な諸々を済ませていく。発行してもらった許可証を持って、その足で、そのままダンジョンの入り口に向かう。ダンジョンの入り口に立っている、軍の兵士さんたちに、許可証とギルドカードを見せる。シュリ第二王女とエルバさんも、同じ様に、許可証などを見せていく。この二人は、変装して登録して、冒険者としても活動している事があるらしい。なので、二人のギルドカードは、本物のギルドカードだ。特に何事もなく通されて、俺たちはダンジョンの中に入っていく。
「では、ここからは、気を抜かない様に行きましょう」
「「はい」」(シュリ・エルバ)
俺たちは、今一度、気持ちを引き締め直す。ここからは、魔物だけではなく、反王族派の襲撃にも、気を付けなければいけない。だがまあ、肩に力を入れ過ぎず、いつもの通りの自然体でいくとしようか。
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