引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る

Greis

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第6章

第123話

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冒険者ギルドから歩いて十分ほどの所にある立派な建物。従業員さんたちは忙しそうに動き回り、お客さんたちは出たり入ったりしており、盛況ぶりが伺える。働いている従業員さんも、訪れるお客さんのどちらも、種族は多種多様で、男性も女性も買いに来るような品揃えをしている。姉さんたちに聞いたところによると、ナバーロさんは義理堅く、情に厚い方のようだ。姉さんたちもそのような所を気に入って護衛の依頼を受けているそうだ。姉さんたちはその事から、余程の事がなければ二つ返事で護衛依頼を引き受ける。ナバーロさんは相当に付き合いやすく、良い人なんだろう

「すみません。冒険者ギルドで護衛依頼を受けた者なのですが、ナバーロさんはいらっしゃいますか?」
「ああ、聞いてるよ。附いてきてくれ。…すまないが後の事は頼む」(従業員のおっちゃん)
「分かりました」(従業員のお兄さん)

最初に話しかけたのが、どうやら商会でもそれなりの地位にいる方だったようで、そのまま直接案内をしてくれる事になった。俺としては、そこまでしてもらわなくてもと思ったが、ナバーロ商会ではむしろこういった案内は、上の人間が率先して行う事で無用のトラブルを避けよう、という考えに基づいて行動しているとのことだ。そういったトラブルが原因で高位ランクの冒険者から干された商会なども存在しており、ウルカーシュ帝国内の商人の間では、暗黙の了解のような扱いになっているそうだ。そんな話を聞きながら歩いていたら、ナバーロさんのいる会長室にたどり着いたようだ

「会長、先日の冒険者ギルドの、ギルドマスターからお話のあった方がいらっしゃってます」(従業員のおっちゃん)
『ああ、レイアさんの弟さんですか。どうぞ、お入りください』(ナバーロ)
「では、どうぞ。自分はこれで失礼します」(従業員のおっちゃん)
「はい、ありがとうごさいました」

従業員のおっちゃんは、一礼して去っていく。俺は、扉を開けて中に入る。ナバーロさんの会長室の中は一見すると質素に見える。だがその実、所々にいい素材を用いているのは、知識のある者が見れば一目瞭然だ。恐らくはこういった最初の顔合わせでの段階で、その人の本質を少しでも知っておこうということなのだろう

同じように、見た目よりも質をとるタイプの商人なら手を取り合いながら積極的に協力しあい、逆に態度を変えて明らかに下に見てきたり高圧的になったりする商人なら距離をおいてほどほどに、といった所なのだろう。何を売っているかにもよるが、商人なら物の良し悪しぐらい分かるようになっておけ、という事なのだろう。現に、特注の普段着兼戦闘服を見て、ナバーロさんは興奮しているのだから

「ほう!!レイアさんたちも素晴らしい武具をお持ちでしたが、カイルさんもこれまた素晴らしい品をお持ちですね!!しかも、あまり見たことがない生地や糸が使われておるようですな!!……実に、素晴らしい!!」(ナバーロ)
「あ、はい。ありがとうございます」
「おっと、興奮してしまい失礼いたしました。初めまして、私はこのナバーロ商会の会長をしております、ナバーロと申します」(ナバーロ)
「初めまして、カイル・アールヴです。姉のレイアや兄のレスリーが、何時もお世話になってます」
「いえいえ、こちらこそ。お姉さんやお兄さんには、何時もお世話になってますよ。特にレイアさんたちには、重要な荷物や商品を運ぶ際には、必ず護衛をしていただけておりますから」(ナバーロ)

ナバーロさんは、そのおおらかで包み込むような、ほんわかした雰囲気を纏いながら、姉さんたちにこんな風に助けられた、などの事を俺に語って聞かせてくれる。姉さんたちとは、行商人の頃からの付き合いのようで、ここまで商人として大きくなれたのは、姉さんたちや兄さんのお陰だとナバーロさんは語る

ナバーロさんは、この世界に存在する種族の中で、十本の指に入る程の温厚な種族であるとされる、熊人族だ。柔和で親しみやすい印象を与える顔立ちに、頭にぴょこんと生えている熊耳。濃い茶色の髪と瞳に同じ配色の熊耳がナバーロさんにマッチしていて、とても気の良い親戚のオジさんたちの様に、親しみを感じる。逆に、顔から下の身体の方は、鍛え抜かれたラグビー選手の様に、体脂肪率幾つだよと言いたくなる、鎧の様な筋肉をしている

「さて、早速ですが、依頼に関しての話をしていきましょうか。私共が今回向かうのは、ウルカーシュ帝国から北西方向の端にある、カナロア王国という一部が海に面する国になります。ウルカーシュ帝国とは昔からの友好国であり、帝国内の主な海産物に関しては、カナロア王国からの仕入れています」(ナバーロ)
「なるほど。帝国としても色々な意味での重要な国の一つという事ですね。そして、ナバーロさんにとっても重要な取引相手の一つという訳です」
「ええ、そうです。私どもは、定期的にカナロア王国に仕入れに向かっておりましてな。特に、海産物を中心に取引をしておりまして。今回の取引は、私が直接向かおうと思っていましてな。それで、腕の良い護衛を求めていたんです。レイアさんたちに頼もうと思ったんですが、そこにギルドマスターから提案がありまして………」(ナバーロ)
「姉さんたちの状況と、その改善の為に俺の実績作りをするっていう話ですね?」
「はい、その通りです。私共としても、レイアさんの弟さんである、カイルさんとの繋がりが私個人としても、商会としても有益になると判断しました。ああ、護衛に関しても、カイルさんお一人に押し付けるなどといったことはございません。当商会が、専属で雇っている者たちも護衛として同行します。その方たちからも、了承は得ておりますので、ご安心ください」(ナバーロ)
「そうですか。正直、助かります。今回は、ギルマスのゴリ押しで、最低ランクの俺を捻じ込んだみたいだったので。現場の方々が迷惑な様なら、こちらの方からお断りをしようと思ってましたから」
「いえいえ。冒険者ランクと本人の実力は、同じではないというのは、様々な経験から学んでおりますから。専属の護衛の者たちの中に、元冒険者もいます。それに、元傭兵などもおります。彼らの世界は実力主義です。カイルさんの実力の方も、レイアさんたち自身と、ギルドマスターの方に確認済みです。こちらとしては、特に問題はありませんよ」(ナバーロ)

そのままナバーロさんと当日からの動きを確認していく。カナロア王国で必ず必要になる物、護衛に際して必要な物など、一つ一つを詳細に打ち合わせていく。ナバーロさんは懇切丁寧に、護衛初心者の俺に順序だてて、教えてくれる。俺はひたすらにメモを取る。必要な物は、基本的にテントの中に入っているので、問題はなさそうだ

「カイルさんは、出発当日にメリオスの西門に来ていただければ大丈夫です。顔合わせに関しても、その時にお願いします。出発時間は朝一番の鐘が鳴った後になります。竜車を使用したとしても、結構な距離がありますので、時間を無駄にすることは商人として出来ません。なので、ないとは思いますが、遅れてしまった場合は、カイルさんを待たずに出発することになります」(ナバーロ)
「はい、それは承知してます。遅れる方が悪いので」
「ハハハ、カイルさんはやはり、レイアさんの弟さんですね~。レイアさんもそういう所はバッサリとしていますからね。冒険者だろうと、商人だろうと、自己管理が出来ない者はいます。そういった者はどんな場所でも、上に登っていく事は不可能ですからな」(ナバーロ)

ナバーロさんの言葉に俺も頷く。しかし、脳裏には生活力皆無の姉さんたちの姿が浮かぶ。ナバーロさんの言葉に、一つ付け加える事があるとしたら、自己管理が出来なくても上に登っていける者は、元々規格外の存在の者だ。そういった人たちは、そんなもの気にせずに、上の段階に駆け上がっていく。その者たちの、生き様や戦いが歴史に綴られ、英雄や勇者と呼ばれて後の世に語り継がれていく。何でも、最近知ったのだが、ヘクトル爺もそういった者たちに仲間入りしているらしい。確かに、戦闘に関しては超一流だが、私生活に関してはズボラな所が多い。逆にルイス姉さんは、戦闘に関しても私生活に関いても超一流の出来るお姉さんなのだ。ヘクトル爺も姉さんも、ルイス姉さんの事を少しは見習ってほしい

最後に詳細をもう一度確認した後に、ナバーロさんにお礼を言って、俺はナバーロ商会を出る。出発は一週間後。それまでに、色々な所にメリオスを離れる事を告げて、食料等の補充をしなければいけない

〈まずは孤児院の子たちやエマさんたちに遠出することを伝えて、それから…………〉

そこから一週間は忙しい日々だった。主に姉さんたち相手の食事に関する調整が大部分、というか八割を占めていた。俺がいない間の朝昼晩の食事に、姉さんたちがダンジョンの下層や最下層などで、狩ってきた上位の魔物や魔獣の肉などを調理してほしい時などをどうするのかがメインの話し合いだったが。結局の所は、持てる力によるゴリ押しに決まった。俺の持つ、食料や料理専用の空間拡張されている鞄に時空間属性の魔術を追加で付与する事にした。追加した術式は転移・転送の効果を持つ術式だ。この術式によって、料理用の鞄から、もう一つの方の空間拡張された鞄の中に移動させる事が出来るようになる。この術式を付与する事に成功した事で、出先で完成した料理を鞄を通じて、姉さんたちが取り出して食べることが出来るという訳だ

これによって、暴徒と化そうとしていた姉さんたちが大人しくなってくれた。後、一日でも術式の構築から付与までが遅れていたら、何が起こっていたかは分からない。俺は今後の暴徒化することの可能性を考慮して、姉さんたちが一ヶ月かけてダンジョンで狩ってきた肉を前もって調理する事から始めた。それに気分を良くしたのか、一気に猛っていた魔力も落ち着き、大人しく待つようになったので出かけるまで安静の日々を過ごす事が出来た

「じゃあ、往ってきます」
『いってらっしゃい』
「飯を忘れるなよ」(レイア)
「いいお酒があったら、鞄に入れて送ってね」(リナ)
「おお、それいいな‼頼むぞ、カイル‼」(モイラ)
「向こうの美味しい海産物もお願いね~」(ユリア)
「面白い本があったら、お願いね」(セイン)
「はいはい、時間があったらね。もし、お土産無くても怒らないでね」
『………………』
「……黙らないでよ。分かった、分かりました。時間を見つけて買っておくし、見ておくから、それでいいでしょ?」

俺がそう言うと、分かればよろしいとばかりに、皆して揃って首をウンウンと縦に振る。俺はため息を吐いて、ヒラヒラと手を振って、西門に向かって歩き出す。そこで、俺も口角が上ってしまう。姉さんたちがこんな時間から起きているのは奇跡に近いし、寝ぼけてもいない事から、俺を心配してくれて、見送ってくれることは素直に嬉しいと思う。流石に、この時間だと元気に遊びまわる子供たちはおらず、屋台のおっちゃんやオバちゃんたちも、数が少ない。静まり返った都市の中を歩いていく。いつもの騒がしくも楽しい喧騒とは違い、小さい音でも響くような、本当に静寂の世界だ

西門にたどり着くと、閉まっている西門の前に二つの竜車と、ナバーロさんとナバーロさんの言っていた専属の護衛の方々が揃っていた。俺が近づくと、護衛の方々がスッと警戒態勢に移る。そこで立ち止まり、ナバーロさんが気づくまでは待つ

「カイルさん、おはようございます」(ナバーロ)
「はい、おはようございます」
「皆さん、警戒を解いていただいて構いませんよ。こちら、レイアさんの弟さんのカイルさんです」(ナバーロ)
「初めまして、今回護衛として、同行させてもらう事になりました、カイルです。よろしくお願いします」

ここで、ようやく護衛の方々は警戒を解いてくれる。見た限り、腕も魔術も一流どころが揃っていると感じる。年齢もバラバラ、男性もいるし、女性もいる。種族に関しても、人間族の方もいれば、エルフや獣人など様々だ。警戒は解いてくれたが、次は俺自身の力量を探るように上から下まで、じっくりと観察してくる。俺としても、理解しているのと完全に納得しているのは、別の話というのは分かっているので、特に文句を言う事もない。俺が同じ立場だったとしても、急に知らない人間が言葉だけで実力は保証します、といって売り込んできても、即決して仲間に加えるなんてことはしない

〈今回は姉さんたちに感謝だな。ナバーロさんの護衛をこなしており、この方々とも面識があり、姉さんたちの実力も知っている。その弟で、姉さんたちとギルマスからの実力の保証があるから、疑われるにしても、軽度にすんでいるのだろう〉

そう思っていると、朝一番を告げる鐘が都市に響き渡たる。この鐘の音を聞くことで都市にざわめきが戻っていく。門の警護をする衛兵さんたちが身体をほぐしながら近づいてくる

「さて、皆さんも、カイルさんも出発しましょうか」
『了解』
「了解です」

閉じられていた門が開く。二つの竜車が動き始める。初めての護衛、初めての国、不安な気持ちもあるが、楽しみな気持ちも抱きつつ、護衛という旅が始まる
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