53 / 252
第5章
第94話
しおりを挟む
マレクさんに連れられてたどり着いたのは前日に様々な美味しいものを食べさせてもらった里の中にある食堂だ。先程言っていたように姉さんやユリアさんから俺が調理が出来るという事を聞いていたために真っ先にここに連れてきたのだろう
「ユリアやレイア君から聞いているんだが、カイル君は調理が得意なんだろ?」(マレク)
「いえ、得意と言えるほどでは。まあ、男料理になりますがある程度は……」
「いやいや、それでも十分すぎるほどだよ。ここはいつも忙しいからね。一人でも経験者が手伝ってくれれば今日や明日はここで働いてくれている者たちも楽が出来るよ」(マレク)
「そうですね。そうなってくれれば嬉しいですけど」
「そうなるさ。では、往こうか」(マレク)
マレクさんに先導されて食堂の中に入っていくと、まだ時間帯的に朝食には遅く、昼食には早い時間帯にも関わらず戦場のように鬼気迫った雰囲気で食材の準備をしている狐人族の料理人の方々がいた。そんな中でもマレクさんは気にせずに食堂の受付カウンターに座っている女性に近づいていく。受付カウンターに座っていた女性もマレクさんに気付いて一礼する
「マレクさん、とそちらは?」(受付の女性)
「ああ、マリベルさん。この子はユリアの友達のカイル君ですよ。この里に来るのは初めての子で、お祭りにユリアが誘った子ですよ」(マレク)
「初めまして、カイルといいます。ユリアさんのお誘いを受けてお邪魔させてもらってます」
「ハハハ、そんなに硬く喋らなくてもいいよ。マレクさんと違って私はただの食堂のオバちゃんだよ。それで、用は挨拶だけかい?」(マリベル)
「いえ、去年同様にユリアやレイア君たちもお手伝いをしてくれるそうなんだ。それで、カイル君も同様に手伝いをしてくれるという事でね。恥ずかしい話だけど、ユリアもレイア君たちも料理が出来ない事は知ってるでしょう?」(マレク)
「…………そうだね。去年は凄かったね。普通の手順や分量で調理したのに全く別のものが出来上がるっていう現象が目の前で起きてたからね。あれには皆して首傾げたよ。まあ、いい思い出だね」(マリベル)
「ですので、今回はユリアたちを調理の手伝いから外しました。代わりにユリアたちの毎日の食事を作っている経験者のカイル君を手伝いとして連れてきましたよ」(マレク)
マレクさんがそう言って、俺をマリベルさんに紹介する。すると、マリベルさんの両目がキラリと光る。そして、いつの間にか音が止んでおり他の料理人たちが受付カウンターの方を興味深そうに見ている。何より、その料理人さんたちの俺を見る目が同じ被害者を見る同情と、仲間を得た嬉しさの混じった視線を向けてくる。そっちに気をとられていると、いつの間にかマリベルさんが俺の両肩をガッシリと掴んでおり、マレクさんは申し訳なさそうに俺を見ていた。まあ、調理場のあの熱量から大変忙しいのは見て分かっていたし、手伝いたい気持ちは変わらないので構わない
「マリベルさん、俺は逃げないので肩を掴んでいる手を離してください。本格的な調理よりも、下拵えや皿洗いなんかの雑用を中心にお手伝いしたいんですけど、いいですか?」
「逆に聞くけど、カイル君はそれでいいのかい?下拵えや皿洗いなんかは全体の仕事になるからね。一品目か二品目の料理を専門に作るよりもそっちの方が忙しいよ?」(マリベル)
「はい、大丈夫です。体力には自信がありますし、基礎に関しては故郷の里の先輩たちにしっかりと仕込まれてますから」
「そうかい?そこまで言うならカイル君にはそっちを頑張ってもらおうかね。じゃあ、早速始めてもらおうかね。ついておいで」(マリベル)
「じゃあ、あとは任せましたよマリベルさん。カイル君はお客さんですから、無理だけはさせないでくださいね」(マレク)
「分かってるよ。その辺はしっかりと考えながら手伝ってもらうよ」(マリベル)
俺はマリベルさんの後に続いて調理場に入る。その際に、故郷の里にいる時から使用している殺菌や消毒に特化するように改良した光属性の魔術である浄化魔術を発動して自身についていた菌などを消し去っていく。いつもの慣れで使用したので自分では大した事ではないと思っていたのだが、マリベルさんはその術式と効果に大いに興味を示した。料理人の人たちも俺の身体が綺麗な状態になった事を見抜いており、マリベルさん同様に非常に興味深そうに見ている
この術式に関しては次の休憩か昼食と夕食の間の時間を使って、まずはマリベルさんに教えるという事になった。俺が使用した術式が今までマリベルさんたち料理人の人たちの使用していた術式よりも効果が高いという事を一目で見抜いたようだ。やはり、料理人であっても、この世界でもトップクラスの魔術の腕前を持つ狐人族であるという事だろう
「じゃあ、まずは下拵えの方からお願いできるかい?これが……………」(マリベル)
「はい……………これは千切りで………………」
マリベルさんに一通りの説明を受けながら、簡単に俺の包丁捌きなどを見てもらう。いつも通りの感覚で、気負わずに丁寧な仕事を心掛けて下拵えをしていく。一品分の下拵えを終えると、マリベルさんが色々と俺の仕事を細かく見ていく。厳しく真剣な表情で見ていたマリベルさんが俺の方を向いてグッと親指を立ててくれる。料理人たちの間にもホッした安堵の雰囲気が広がっていく
そのまま俺は、下拵えをしていきながらも溜まってしまっている洗い物を同時並行しながらも手際よく効率的に終わらせていく。暫くすると、お客さんが入ってきたのが騒がしさで分かる。集中していたので時間の流れが分かっていなかったが、いつの間にか昼食の時間になっていたようだ。さらに、忙しさが増していく。しかし、歴戦の料理人であるこの厨房の主たちは手際よく一品、また一品ともの凄い早さで仕上げていく。見た目も綺麗、味も一級品の料理たちが次々とお客さんの元に届けられていく
「カイル君、もうちょっとペース上げられる⁉」(マリベル)
「大丈夫です」
「助かるわ、お願いね‼」(マリベル)
一旦、洗い物の方の比重を落として下拵えの方に集中していく。注文が入って、料理人の先輩たちが迅速でいながらも丁寧に仕事をしていくの合わせるように、こちらもピッタリの時間に合わせて幾つもの品数の分を同時に下拵えしていく。この厨房にも慣れて来たのでサポートする作業を増やしていく。終わった洗い物を浄化魔術で強制的に乾燥させて倒れないような高さで積み上げていき、お皿をきらさない様にする
注文を聞きながら使い終わった包丁やまな板、フライパンなどに浄化魔術を個別にボール状にして放って綺麗にしていく。注文が入ったら食材を担当する料理人の作業場にサッと必要なものを纏めて置いていく。料理人の人たちは驚きに一瞬だけ動きが止まるが、マリベルさんの大きな声を聴いてハッと我に返って次の料理に取り掛かっていく。マリベルさんがチラリと作業しながらも見てくる。俺としては余計な事をしたかと冷や汗がでかけるが、マリベルさんが何も言わなかったので内心でホッとする
〈確かにこれは想像以上の忙しさだな。それでも、姉さんたちの絶え間なく続く追加地獄に一人で対応する事に比べれば、ここは天国みたいな環境だな。一人一人の料理人としての腕も俺とは比べ物にならないほどに高い。俺のサポートで少しでも彼らが楽になってくれればいいだがな〉
俺が様々な事をこなしながら、俺がこの里を離れた後でも同質や同量のサポートをするためにはどうするのかを頭の片隅で考えながら、ひたすらに昼食のために訪れたお客さんたちを捌き続けた
「ユリアやレイア君から聞いているんだが、カイル君は調理が得意なんだろ?」(マレク)
「いえ、得意と言えるほどでは。まあ、男料理になりますがある程度は……」
「いやいや、それでも十分すぎるほどだよ。ここはいつも忙しいからね。一人でも経験者が手伝ってくれれば今日や明日はここで働いてくれている者たちも楽が出来るよ」(マレク)
「そうですね。そうなってくれれば嬉しいですけど」
「そうなるさ。では、往こうか」(マレク)
マレクさんに先導されて食堂の中に入っていくと、まだ時間帯的に朝食には遅く、昼食には早い時間帯にも関わらず戦場のように鬼気迫った雰囲気で食材の準備をしている狐人族の料理人の方々がいた。そんな中でもマレクさんは気にせずに食堂の受付カウンターに座っている女性に近づいていく。受付カウンターに座っていた女性もマレクさんに気付いて一礼する
「マレクさん、とそちらは?」(受付の女性)
「ああ、マリベルさん。この子はユリアの友達のカイル君ですよ。この里に来るのは初めての子で、お祭りにユリアが誘った子ですよ」(マレク)
「初めまして、カイルといいます。ユリアさんのお誘いを受けてお邪魔させてもらってます」
「ハハハ、そんなに硬く喋らなくてもいいよ。マレクさんと違って私はただの食堂のオバちゃんだよ。それで、用は挨拶だけかい?」(マリベル)
「いえ、去年同様にユリアやレイア君たちもお手伝いをしてくれるそうなんだ。それで、カイル君も同様に手伝いをしてくれるという事でね。恥ずかしい話だけど、ユリアもレイア君たちも料理が出来ない事は知ってるでしょう?」(マレク)
「…………そうだね。去年は凄かったね。普通の手順や分量で調理したのに全く別のものが出来上がるっていう現象が目の前で起きてたからね。あれには皆して首傾げたよ。まあ、いい思い出だね」(マリベル)
「ですので、今回はユリアたちを調理の手伝いから外しました。代わりにユリアたちの毎日の食事を作っている経験者のカイル君を手伝いとして連れてきましたよ」(マレク)
マレクさんがそう言って、俺をマリベルさんに紹介する。すると、マリベルさんの両目がキラリと光る。そして、いつの間にか音が止んでおり他の料理人たちが受付カウンターの方を興味深そうに見ている。何より、その料理人さんたちの俺を見る目が同じ被害者を見る同情と、仲間を得た嬉しさの混じった視線を向けてくる。そっちに気をとられていると、いつの間にかマリベルさんが俺の両肩をガッシリと掴んでおり、マレクさんは申し訳なさそうに俺を見ていた。まあ、調理場のあの熱量から大変忙しいのは見て分かっていたし、手伝いたい気持ちは変わらないので構わない
「マリベルさん、俺は逃げないので肩を掴んでいる手を離してください。本格的な調理よりも、下拵えや皿洗いなんかの雑用を中心にお手伝いしたいんですけど、いいですか?」
「逆に聞くけど、カイル君はそれでいいのかい?下拵えや皿洗いなんかは全体の仕事になるからね。一品目か二品目の料理を専門に作るよりもそっちの方が忙しいよ?」(マリベル)
「はい、大丈夫です。体力には自信がありますし、基礎に関しては故郷の里の先輩たちにしっかりと仕込まれてますから」
「そうかい?そこまで言うならカイル君にはそっちを頑張ってもらおうかね。じゃあ、早速始めてもらおうかね。ついておいで」(マリベル)
「じゃあ、あとは任せましたよマリベルさん。カイル君はお客さんですから、無理だけはさせないでくださいね」(マレク)
「分かってるよ。その辺はしっかりと考えながら手伝ってもらうよ」(マリベル)
俺はマリベルさんの後に続いて調理場に入る。その際に、故郷の里にいる時から使用している殺菌や消毒に特化するように改良した光属性の魔術である浄化魔術を発動して自身についていた菌などを消し去っていく。いつもの慣れで使用したので自分では大した事ではないと思っていたのだが、マリベルさんはその術式と効果に大いに興味を示した。料理人の人たちも俺の身体が綺麗な状態になった事を見抜いており、マリベルさん同様に非常に興味深そうに見ている
この術式に関しては次の休憩か昼食と夕食の間の時間を使って、まずはマリベルさんに教えるという事になった。俺が使用した術式が今までマリベルさんたち料理人の人たちの使用していた術式よりも効果が高いという事を一目で見抜いたようだ。やはり、料理人であっても、この世界でもトップクラスの魔術の腕前を持つ狐人族であるという事だろう
「じゃあ、まずは下拵えの方からお願いできるかい?これが……………」(マリベル)
「はい……………これは千切りで………………」
マリベルさんに一通りの説明を受けながら、簡単に俺の包丁捌きなどを見てもらう。いつも通りの感覚で、気負わずに丁寧な仕事を心掛けて下拵えをしていく。一品分の下拵えを終えると、マリベルさんが色々と俺の仕事を細かく見ていく。厳しく真剣な表情で見ていたマリベルさんが俺の方を向いてグッと親指を立ててくれる。料理人たちの間にもホッした安堵の雰囲気が広がっていく
そのまま俺は、下拵えをしていきながらも溜まってしまっている洗い物を同時並行しながらも手際よく効率的に終わらせていく。暫くすると、お客さんが入ってきたのが騒がしさで分かる。集中していたので時間の流れが分かっていなかったが、いつの間にか昼食の時間になっていたようだ。さらに、忙しさが増していく。しかし、歴戦の料理人であるこの厨房の主たちは手際よく一品、また一品ともの凄い早さで仕上げていく。見た目も綺麗、味も一級品の料理たちが次々とお客さんの元に届けられていく
「カイル君、もうちょっとペース上げられる⁉」(マリベル)
「大丈夫です」
「助かるわ、お願いね‼」(マリベル)
一旦、洗い物の方の比重を落として下拵えの方に集中していく。注文が入って、料理人の先輩たちが迅速でいながらも丁寧に仕事をしていくの合わせるように、こちらもピッタリの時間に合わせて幾つもの品数の分を同時に下拵えしていく。この厨房にも慣れて来たのでサポートする作業を増やしていく。終わった洗い物を浄化魔術で強制的に乾燥させて倒れないような高さで積み上げていき、お皿をきらさない様にする
注文を聞きながら使い終わった包丁やまな板、フライパンなどに浄化魔術を個別にボール状にして放って綺麗にしていく。注文が入ったら食材を担当する料理人の作業場にサッと必要なものを纏めて置いていく。料理人の人たちは驚きに一瞬だけ動きが止まるが、マリベルさんの大きな声を聴いてハッと我に返って次の料理に取り掛かっていく。マリベルさんがチラリと作業しながらも見てくる。俺としては余計な事をしたかと冷や汗がでかけるが、マリベルさんが何も言わなかったので内心でホッとする
〈確かにこれは想像以上の忙しさだな。それでも、姉さんたちの絶え間なく続く追加地獄に一人で対応する事に比べれば、ここは天国みたいな環境だな。一人一人の料理人としての腕も俺とは比べ物にならないほどに高い。俺のサポートで少しでも彼らが楽になってくれればいいだがな〉
俺が様々な事をこなしながら、俺がこの里を離れた後でも同質や同量のサポートをするためにはどうするのかを頭の片隅で考えながら、ひたすらに昼食のために訪れたお客さんたちを捌き続けた
0
お気に入りに追加
3,112
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。