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第1章
第七話
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「ビートルさん、呪いをかけた相手を探るのも大事ですが、クレイさんの身体も限界に近づいています。なので、先にクレイさんの身体を蝕む呪いの方を、何とかしましょうか」
「な、何とかって。私は薬師であって、呪法師ではありません。呪いを解くなんて、私には出来ませんよ」
「それについては大丈夫です」
「だ、大丈夫って……」
「俺の手持ちの中には、あらゆる呪いに対して、強く効果を発揮する薬草が幾つかあります。それに、俺は回復魔法も使用する事が出来ます。薬草を調薬した薬と回復魔法を合わせれば、クレイさんの身体を蝕む悪質な呪いを、解く事が出来ます」
「そ、それは本当ですか⁉」
ビートルさんが必死な表情で、縋る様に俺の両肩を掴む。突然現れた一筋の光明に感情が昂り、子供たちを不安にさせない様に必死に抑え込んでいたものが、一気に溢れ出してしまったみたいだ。そんなビートルさんを落ち着かせながら、色々と細かい説明をしていく。
「どうですか?俺としては、試してみる価値はあると思います。ただ、ビートルさんやクレイさんの意思を無視してまで、強行したいとは思っていません。これは、ビートルさんたち家族の事ですから」
「…………いえ、やってみましょう。行動しないままに後悔するよりも、妻の身体が良くなるのならば、私はどんな事でも試してみたいです。シャルルさん、協力してもらえますか?」
「はい、もちろんです。喜んで協力させていただきます」
「本当にありがとうございます‼」
ビートルさんが、俺の右手を両手で包み込んで掴みながら、頭を下げてお礼を言ってくる。頭を下げ続けるビートルさんの身体が、微かに震えているのが分かる。そしてビートルさんが頭を上げると、両目の目じりから涙が流れ出ている。
「まだ泣くのは早いですよ、ビートルさん」
「はははは、そうですね。むしろここからですね。気合を入れ直さねば」
「ではまず、薬草の実物を見せていきたいと思うんですが……」
「分かりました。では、離れの調薬小屋の方に移動しましょうか」
ビートルさんの先導の元、離れに建てられている大きな小屋に向かう。大きな小屋の中にビートルさんの後に続いて入ると、小屋の中に充満した薬草の独特な匂いが、俺の鼻を刺激してくる。そんな薬草の独特な匂いによって、ティル・ナ・ノーグで調薬の勉強をしていた頃の、懐かしい記憶が蘇ってくる。
「シャルルさん、この机の上にお願いします」
「分かりました」
俺は、自分の影の空間倉庫の入り口を、バックパックの中に出来た影に繋げて、あたかもバックパックから取り出した様に見せながら、呪いに対して強い効果を発揮する薬草類を取り出して、指示された机の上に並べていく。ビートルさんは、机の上に並べられていく薬草類を、驚きながらも興味深く観察している。
(薬師として夢中になるのも当然か。これらの薬草類は、ティル・ナ・ノーグでは普通に自生しているものだ。だが、こちらの世界にはあまり自生していないと、友達の妖精から聞いたことがある。そう言えばその友達の妖精も、昔ある人間にこれらの薬草を渡したら、大喜びで感謝された事があると言っていたな)
机の上に薬草類を並べ終え、ビートルさんに薬草類一つ一つの効能について、細かく丁寧に説明していく。ビートルさんは、俺がする説明を聞き逃がない様にと、必死にメモを取り続けていく。全ての効能を説明し終わると、ビートルさんは早速とばかりに調薬を始めようとする。
「ビートルさん、今日はもう寝ましょう」
「ですが‼」
「寝ていない、集中できない様な状況や状態で調薬する事の危険さを、ビートルさんも理解していますよね」
「…………ふぅ、そうですね。つい焦ってしまいました」
「いえ、お気持ちは十分に察します。さあ、戻りましょう」
「はい」
何徹でもしそうな雰囲気のビートルさんを諭して、興奮状態を静めていく。このまま机の上に薬草類を置いておくと、深夜に家から抜け出して調薬を始めかねない。そう危機感を抱いた俺は、机の上に並べた薬草を再びバックパックの中に仕舞いこむ様にして、影の空間倉庫に仕舞いこんでいく。ビートルさんは最後まで、仕舞いこまれていく薬草たちをジッと見続けていた。
―――――――――――――――
夜が明けて日が昇る。俺の目はパチリと開き、身体と心の体調はバッチリだ。俺は氣で空気中の水分に干渉して、顔を洗うための水球を生み出す。バックパックから顔を拭くタオルを取り出してから、水球に顔を突っ込む。バシャバシャと水球の中で顔を洗って、まだ少し寝ぼけている自分の意識をスッキリさせる。そして、水球の中に突っ込んでいた顔を上げて、水滴を床に零さない様にすぐさまタオルで水滴を拭き取っていく。
次は、水分を吸って重くなっているタオルを乾かすために、自分の右手に氣を集めて、氣の性質を変化させて火の氣に変質させる。火の氣に変質させると言っても、右手から火を生み出すわけではない。変質させた火の氣でドライヤー程度の熱を生みだし、さらに周囲に流れる空気に氣で干渉して風を生みだし、熱と風を組み合わせた温風をタオルに当てて乾かしていく。温風を当て続けたタオルは、ものの数分で完全に乾き切ったので、バックパックの中に仕舞いこむ。
「お、良い匂いがする。……しまったな、早起きして手伝ってあげればよかった」
台所から良い匂いがする事にテンションが上がるが、それを子供たちが早起きしてまで作っているのを思い出し、単純に喜んでしまった事に罪悪感を覚える。今日はいつもの時間に目が覚めたが、明日からは子供たちの手伝いをするためにも、早い時間帯に起きる事にしよう。
まだ手伝えることがあるかもしれないので、早速部屋を出て台所に向かって行く。台所に近づくごとに、良い匂いが濃くなっていく。それと同時に、ルビオとアルファンの楽し気な声が聞こえてくる。
「ルビオ、アルファン、朝食が出来たぞ。シャルルさんを……」
「あ、シャルル兄ちゃん」
「おはよう、シャルル兄さん」
「おはよう、二人とも。ビートルさん、おはようございます」
「おはようございます。私は妻に食事を持っていきますので、先に三人で食べていてください。…………妻に例の件を話しても大丈夫ですか?」
「……すいませんが、今はまだ話さないでください。まずは二人で薬を作ってからにしましょう」
「……分かりました」
ビートルさんは俺の言葉に素直に頷いて、クレイさんに朝食を届けに向かった。俺と子供たちは、出来立てほやほやの温かい朝食を頂きながら、今日は何をするといった事を話していく。
ルビオとアルファンの二人は、近所の子供たちと遊ぶ約束があるらしい。その子供たちの遊びに俺も誘ってくれたが、クレイさんの身体の事や、ビートルさんの昨日の様子から考えても、今日は朝一番から調薬を始めていく事は間違いない。二人には申し訳ないのだが、クレイさんの身体が一段落するまでは、このお家からあまり離れるわけにはいかない。
「ごめんな、二人とも」
「謝らないでよシャルル兄ちゃん。俺たち気にしてないから」
「そうですよ。シャルル兄さんが謝ることじゃないです」
「でも、せっかく二人が誘ってくれたのに……」
「「気にしすぎ」」
「……ハハハ、申し訳ない。次の機会には、二人のお誘いを受けるから」
まだ幼い二人に気を遣われてしまった事に、申し訳なさを覚える。今回のお誘いを断ってしまったお詫びに、クレイさんの身体に巣食う呪いを取り除いて、元気な姿を見せてあげる事にしよう。
「な、何とかって。私は薬師であって、呪法師ではありません。呪いを解くなんて、私には出来ませんよ」
「それについては大丈夫です」
「だ、大丈夫って……」
「俺の手持ちの中には、あらゆる呪いに対して、強く効果を発揮する薬草が幾つかあります。それに、俺は回復魔法も使用する事が出来ます。薬草を調薬した薬と回復魔法を合わせれば、クレイさんの身体を蝕む悪質な呪いを、解く事が出来ます」
「そ、それは本当ですか⁉」
ビートルさんが必死な表情で、縋る様に俺の両肩を掴む。突然現れた一筋の光明に感情が昂り、子供たちを不安にさせない様に必死に抑え込んでいたものが、一気に溢れ出してしまったみたいだ。そんなビートルさんを落ち着かせながら、色々と細かい説明をしていく。
「どうですか?俺としては、試してみる価値はあると思います。ただ、ビートルさんやクレイさんの意思を無視してまで、強行したいとは思っていません。これは、ビートルさんたち家族の事ですから」
「…………いえ、やってみましょう。行動しないままに後悔するよりも、妻の身体が良くなるのならば、私はどんな事でも試してみたいです。シャルルさん、協力してもらえますか?」
「はい、もちろんです。喜んで協力させていただきます」
「本当にありがとうございます‼」
ビートルさんが、俺の右手を両手で包み込んで掴みながら、頭を下げてお礼を言ってくる。頭を下げ続けるビートルさんの身体が、微かに震えているのが分かる。そしてビートルさんが頭を上げると、両目の目じりから涙が流れ出ている。
「まだ泣くのは早いですよ、ビートルさん」
「はははは、そうですね。むしろここからですね。気合を入れ直さねば」
「ではまず、薬草の実物を見せていきたいと思うんですが……」
「分かりました。では、離れの調薬小屋の方に移動しましょうか」
ビートルさんの先導の元、離れに建てられている大きな小屋に向かう。大きな小屋の中にビートルさんの後に続いて入ると、小屋の中に充満した薬草の独特な匂いが、俺の鼻を刺激してくる。そんな薬草の独特な匂いによって、ティル・ナ・ノーグで調薬の勉強をしていた頃の、懐かしい記憶が蘇ってくる。
「シャルルさん、この机の上にお願いします」
「分かりました」
俺は、自分の影の空間倉庫の入り口を、バックパックの中に出来た影に繋げて、あたかもバックパックから取り出した様に見せながら、呪いに対して強い効果を発揮する薬草類を取り出して、指示された机の上に並べていく。ビートルさんは、机の上に並べられていく薬草類を、驚きながらも興味深く観察している。
(薬師として夢中になるのも当然か。これらの薬草類は、ティル・ナ・ノーグでは普通に自生しているものだ。だが、こちらの世界にはあまり自生していないと、友達の妖精から聞いたことがある。そう言えばその友達の妖精も、昔ある人間にこれらの薬草を渡したら、大喜びで感謝された事があると言っていたな)
机の上に薬草類を並べ終え、ビートルさんに薬草類一つ一つの効能について、細かく丁寧に説明していく。ビートルさんは、俺がする説明を聞き逃がない様にと、必死にメモを取り続けていく。全ての効能を説明し終わると、ビートルさんは早速とばかりに調薬を始めようとする。
「ビートルさん、今日はもう寝ましょう」
「ですが‼」
「寝ていない、集中できない様な状況や状態で調薬する事の危険さを、ビートルさんも理解していますよね」
「…………ふぅ、そうですね。つい焦ってしまいました」
「いえ、お気持ちは十分に察します。さあ、戻りましょう」
「はい」
何徹でもしそうな雰囲気のビートルさんを諭して、興奮状態を静めていく。このまま机の上に薬草類を置いておくと、深夜に家から抜け出して調薬を始めかねない。そう危機感を抱いた俺は、机の上に並べた薬草を再びバックパックの中に仕舞いこむ様にして、影の空間倉庫に仕舞いこんでいく。ビートルさんは最後まで、仕舞いこまれていく薬草たちをジッと見続けていた。
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夜が明けて日が昇る。俺の目はパチリと開き、身体と心の体調はバッチリだ。俺は氣で空気中の水分に干渉して、顔を洗うための水球を生み出す。バックパックから顔を拭くタオルを取り出してから、水球に顔を突っ込む。バシャバシャと水球の中で顔を洗って、まだ少し寝ぼけている自分の意識をスッキリさせる。そして、水球の中に突っ込んでいた顔を上げて、水滴を床に零さない様にすぐさまタオルで水滴を拭き取っていく。
次は、水分を吸って重くなっているタオルを乾かすために、自分の右手に氣を集めて、氣の性質を変化させて火の氣に変質させる。火の氣に変質させると言っても、右手から火を生み出すわけではない。変質させた火の氣でドライヤー程度の熱を生みだし、さらに周囲に流れる空気に氣で干渉して風を生みだし、熱と風を組み合わせた温風をタオルに当てて乾かしていく。温風を当て続けたタオルは、ものの数分で完全に乾き切ったので、バックパックの中に仕舞いこむ。
「お、良い匂いがする。……しまったな、早起きして手伝ってあげればよかった」
台所から良い匂いがする事にテンションが上がるが、それを子供たちが早起きしてまで作っているのを思い出し、単純に喜んでしまった事に罪悪感を覚える。今日はいつもの時間に目が覚めたが、明日からは子供たちの手伝いをするためにも、早い時間帯に起きる事にしよう。
まだ手伝えることがあるかもしれないので、早速部屋を出て台所に向かって行く。台所に近づくごとに、良い匂いが濃くなっていく。それと同時に、ルビオとアルファンの楽し気な声が聞こえてくる。
「ルビオ、アルファン、朝食が出来たぞ。シャルルさんを……」
「あ、シャルル兄ちゃん」
「おはよう、シャルル兄さん」
「おはよう、二人とも。ビートルさん、おはようございます」
「おはようございます。私は妻に食事を持っていきますので、先に三人で食べていてください。…………妻に例の件を話しても大丈夫ですか?」
「……すいませんが、今はまだ話さないでください。まずは二人で薬を作ってからにしましょう」
「……分かりました」
ビートルさんは俺の言葉に素直に頷いて、クレイさんに朝食を届けに向かった。俺と子供たちは、出来立てほやほやの温かい朝食を頂きながら、今日は何をするといった事を話していく。
ルビオとアルファンの二人は、近所の子供たちと遊ぶ約束があるらしい。その子供たちの遊びに俺も誘ってくれたが、クレイさんの身体の事や、ビートルさんの昨日の様子から考えても、今日は朝一番から調薬を始めていく事は間違いない。二人には申し訳ないのだが、クレイさんの身体が一段落するまでは、このお家からあまり離れるわけにはいかない。
「ごめんな、二人とも」
「謝らないでよシャルル兄ちゃん。俺たち気にしてないから」
「そうですよ。シャルル兄さんが謝ることじゃないです」
「でも、せっかく二人が誘ってくれたのに……」
「「気にしすぎ」」
「……ハハハ、申し訳ない。次の機会には、二人のお誘いを受けるから」
まだ幼い二人に気を遣われてしまった事に、申し訳なさを覚える。今回のお誘いを断ってしまったお詫びに、クレイさんの身体に巣食う呪いを取り除いて、元気な姿を見せてあげる事にしよう。
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