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第1章
第五話
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ルビオとアルファン、それぞれと手を繋いで、二人の父親であるビトールさんの後に付いて行く。歩いて数分程経ち、たどり着いたのは、広い庭を持つ一軒家だった。周囲の住宅に比べて少しだけ大きい家で、広い庭には様々な薬草類が植えてあるためか、両隣の住宅とは距離が離されている。見た所、傷薬や熱冷ましに使ええるものから、痺れ薬や毒薬になるものまで、手広く育てている様だ。
薬師は、毒にも薬にも、ある程度精通していなければならない。毒草の中には、特定に毒に対する特効薬になり得る場合もある。さらに、毒草と毒草を掛け合わせる事で効果が反転し、質の良い薬になる組み合わせも存在する。
ここに植えられ育てられている薬草や毒草の多くは、状態が良く、質が高いものが多い。さらに薬草の殆どは、一般的な病に対して効果の高い薬に調薬出来るものが、豊富に揃えられている。
ビートルさんが玄関を開けて、俺を招き入れてくれる。
「シャルルさん、ようこそ我が家へ」
「「ようこそ~‼」」
「暫くの間、よろしくお願いします」
俺が頭を下げると、ビートルさんだけでなく、ルビオやアルファンも頭を下げる。アルファンがクスッと笑うと、それが全員に伝播していき、皆が笑顔になって笑う。
そんな笑い声が聞こえたのか、家の奥の方から、壁に手をつきながら歩いてくる一人の女性が現れた。顔色は非常に悪く、身体全体も痩せ細ってしまっており、一歩進むのも非常に辛そうにしている。無理をして玄関まで歩いてきたのが、見ただけで分かる。笑っていた三人も、この女性の姿が玄関に現れた瞬間に、心配と焦りの入り混じった表情に変わる。
最初にビートルさんが女性に駆け寄り、その後に続く様に、ルビオとアルファンが近寄っていく。俺も、ルビオとアルファンに続いて、女性の方に近寄っていく。
「貴方、この方は?」
「あ、ああ、そうだな。どこから説明したものか」
ビートルさんが、二人が居なくなった所から説明を始める。その段階から、女性の顔が母親の顔に変わり、心なしか背筋も伸びて、ルビオとアルファンに向けて厳しい視線を送っている。
ビートルさんが説明を終えると、ルビオとアルファンが母親の視線にビクつきながら、ゆっくりと自分たちのとった行動や、それに至った思いなどを、ビートルさんと母親である女性に告げる。子供たちの思いを聞いて、二人とも目じりに涙を浮かべながらも、しっかりと叱っている。
そして最後に、二人で子供たちを挟む様に抱きしめて、改めて、子供たちが無事に帰ってきた事に心の底から安堵している。そして、母親である女性が俺に向かって弱々しく身体を動かして、頭を下げてくる。
「改めまして、ビートルの妻、クレイと申します。この度は、子供たちを救っていただいてありがとうございます」
「いえ、子供たちが無事で何よりでした。私はシャルルと申します。暫くの間、皆さんのお世話になります。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします。しかし、本当に我が家で良かったのですか?私たちも色々と伝手があります。我が家よりも………」
「クレイさん、お気持ちはありがたいのですが………」
「………そうですか。分かりました。大したお構いは出来ませんが、旅立つその日までは、我が家でゆっくりとお過ごしください」
「ありがとうございます」
お互いに頭を下げていると、クレイさんが咳き込んでしまい、体調が不安定になってしまったので、ビートルさんに支えられながら、奥の部屋へ戻っていく。
俺は、両目に氣を集中させる。その状態で、クレイさんの身体全体を‟みる”。すると、全身の氣の流れの中で、肺の部分の氣の流れが著しく悪い事が判明した。かなり重症化しており、庭で育てられていた薬草類では、ここまで悪化した状態は改善できないだろう。
俺の影の空間倉庫には、ティル・ナ・ノーグに植生している、効能の高い薬を生みだせる薬草類が大量に仕舞いこまれている。その薬草を調薬して出来る薬と、氣によって身体に干渉して、氣の流れを正してやる必要がある。
薬草の方は、色々と誤魔化しても納得させる事が出来る。しかし、氣に関しては誤魔化せるほどの説明が出来ない。だが氣を使用する際に、魔法と偽ればいけるか?
傍から見ても回復魔法に見えるそれなりのエフェクトと、それらしい適当な呪文、地元ではこの呪文で回復魔法を使っていたと言えば、疑いつつも、ある程度は納得してくれるだろう。
問題は、どのタイミングでこの話題を切り出そうかという所か。
『夕食時くらいの時間帯で、ビートルさんに話してみるか』
あの後、ルビオとアルファンの二人に、使わせてもらえる部屋に案内してもらい、その部屋の中にバックパックを置いて、その日はルビオやアルファンと共に、日が暮れるまで遊んだ。太陽が隠れて始め、月が昇ってこようとすると、二人が遊ぶのをやめる。そして自宅に戻ると、二人は台所でゴソゴソと動き始める。外から帰って来たので手でも洗うのかと思ったら、何と、お互いに協力しながら夕食を作り始めたのだ。
「ルビオ、アルファン、夕食はいつも二人が作ってるのかい?」
俺がそう聞くと、二人は俺の方を振り返る。
「そうだよ。母さんの体長が悪くなってからは、俺たち二人で協力して、夕食を作ってるんだ」
「お父さんも、調薬のお仕事やお母さんの看病もあるから、せめてこういった事は、家族として協力しようと思って……」
「そうか。二人とも優しくて、家族思いの良い子だな」
「良い子じゃないよ。良い子だったら二人だけで森にはいかないよ、シャルル兄ちゃん」
「そうだったな。でもそれはお母さんを治したくて、元気になってもらいたくて、森まで薬草を採取しにいったんだろ?だったら、二人とも良い子だよ」
俺はそう言って、二人の頭を撫でてあげる。この子たちの思いを聞いてしまったからには、クレイさんの身体の状態を、一刻も早く良くしてあげたいと思った。この子たち二人の行動力の高い所は、正直に言って凄いとは思う。だが子供は子供らしく、自由に遊び、自由に学ぶのが良いと個人的には思っている。
それに、クレイさんの気の流れを‟みた”時に、少しだけ不自然さを感じた。ティル・ナ・ノーグで生活していた頃に、薬草の扱いや、どういった病気があるのかを学んだ。その学んだ病気の中に、クレイさんの病気とよく似た症状を引き起こす病気があった。だがそれにしても、子供たち二人から聞いた情報の中にあった、クレイさんが体調を崩し始めた頃から重症化するまでの期間が、異様に短い様に感じる。
症状としては確かに似ているが、重症化までの病状の進行速度があまりに早過ぎる所が、どうにも引っかかる。本人の気付かぬ内に発症し、そのまま病気に気付かずに重症化というのは、日本でもよく聞いた話だ。だがこうして改め考えてみると、重症化までの早さに強い違和感を抱く。
『もしかしたら、突然変異か?それともまさか、人為的に手が加えられ、変異した病か?』
薬師という職業ではあるが、ビートルさんやクレイさん以外の薬師が、このベズビオという町にいないわけではない。つまり、ビートルさんたちの事をよく思っていない、商売敵の薬師もいる可能性があるという事だ。クレイさんは、そのよく思っていない薬師、もしくはその関係者によって病気を植え付けられたか、呪われた可能性があるという事だ。
薬師は、毒にも薬にも、ある程度精通していなければならない。毒草の中には、特定に毒に対する特効薬になり得る場合もある。さらに、毒草と毒草を掛け合わせる事で効果が反転し、質の良い薬になる組み合わせも存在する。
ここに植えられ育てられている薬草や毒草の多くは、状態が良く、質が高いものが多い。さらに薬草の殆どは、一般的な病に対して効果の高い薬に調薬出来るものが、豊富に揃えられている。
ビートルさんが玄関を開けて、俺を招き入れてくれる。
「シャルルさん、ようこそ我が家へ」
「「ようこそ~‼」」
「暫くの間、よろしくお願いします」
俺が頭を下げると、ビートルさんだけでなく、ルビオやアルファンも頭を下げる。アルファンがクスッと笑うと、それが全員に伝播していき、皆が笑顔になって笑う。
そんな笑い声が聞こえたのか、家の奥の方から、壁に手をつきながら歩いてくる一人の女性が現れた。顔色は非常に悪く、身体全体も痩せ細ってしまっており、一歩進むのも非常に辛そうにしている。無理をして玄関まで歩いてきたのが、見ただけで分かる。笑っていた三人も、この女性の姿が玄関に現れた瞬間に、心配と焦りの入り混じった表情に変わる。
最初にビートルさんが女性に駆け寄り、その後に続く様に、ルビオとアルファンが近寄っていく。俺も、ルビオとアルファンに続いて、女性の方に近寄っていく。
「貴方、この方は?」
「あ、ああ、そうだな。どこから説明したものか」
ビートルさんが、二人が居なくなった所から説明を始める。その段階から、女性の顔が母親の顔に変わり、心なしか背筋も伸びて、ルビオとアルファンに向けて厳しい視線を送っている。
ビートルさんが説明を終えると、ルビオとアルファンが母親の視線にビクつきながら、ゆっくりと自分たちのとった行動や、それに至った思いなどを、ビートルさんと母親である女性に告げる。子供たちの思いを聞いて、二人とも目じりに涙を浮かべながらも、しっかりと叱っている。
そして最後に、二人で子供たちを挟む様に抱きしめて、改めて、子供たちが無事に帰ってきた事に心の底から安堵している。そして、母親である女性が俺に向かって弱々しく身体を動かして、頭を下げてくる。
「改めまして、ビートルの妻、クレイと申します。この度は、子供たちを救っていただいてありがとうございます」
「いえ、子供たちが無事で何よりでした。私はシャルルと申します。暫くの間、皆さんのお世話になります。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします。しかし、本当に我が家で良かったのですか?私たちも色々と伝手があります。我が家よりも………」
「クレイさん、お気持ちはありがたいのですが………」
「………そうですか。分かりました。大したお構いは出来ませんが、旅立つその日までは、我が家でゆっくりとお過ごしください」
「ありがとうございます」
お互いに頭を下げていると、クレイさんが咳き込んでしまい、体調が不安定になってしまったので、ビートルさんに支えられながら、奥の部屋へ戻っていく。
俺は、両目に氣を集中させる。その状態で、クレイさんの身体全体を‟みる”。すると、全身の氣の流れの中で、肺の部分の氣の流れが著しく悪い事が判明した。かなり重症化しており、庭で育てられていた薬草類では、ここまで悪化した状態は改善できないだろう。
俺の影の空間倉庫には、ティル・ナ・ノーグに植生している、効能の高い薬を生みだせる薬草類が大量に仕舞いこまれている。その薬草を調薬して出来る薬と、氣によって身体に干渉して、氣の流れを正してやる必要がある。
薬草の方は、色々と誤魔化しても納得させる事が出来る。しかし、氣に関しては誤魔化せるほどの説明が出来ない。だが氣を使用する際に、魔法と偽ればいけるか?
傍から見ても回復魔法に見えるそれなりのエフェクトと、それらしい適当な呪文、地元ではこの呪文で回復魔法を使っていたと言えば、疑いつつも、ある程度は納得してくれるだろう。
問題は、どのタイミングでこの話題を切り出そうかという所か。
『夕食時くらいの時間帯で、ビートルさんに話してみるか』
あの後、ルビオとアルファンの二人に、使わせてもらえる部屋に案内してもらい、その部屋の中にバックパックを置いて、その日はルビオやアルファンと共に、日が暮れるまで遊んだ。太陽が隠れて始め、月が昇ってこようとすると、二人が遊ぶのをやめる。そして自宅に戻ると、二人は台所でゴソゴソと動き始める。外から帰って来たので手でも洗うのかと思ったら、何と、お互いに協力しながら夕食を作り始めたのだ。
「ルビオ、アルファン、夕食はいつも二人が作ってるのかい?」
俺がそう聞くと、二人は俺の方を振り返る。
「そうだよ。母さんの体長が悪くなってからは、俺たち二人で協力して、夕食を作ってるんだ」
「お父さんも、調薬のお仕事やお母さんの看病もあるから、せめてこういった事は、家族として協力しようと思って……」
「そうか。二人とも優しくて、家族思いの良い子だな」
「良い子じゃないよ。良い子だったら二人だけで森にはいかないよ、シャルル兄ちゃん」
「そうだったな。でもそれはお母さんを治したくて、元気になってもらいたくて、森まで薬草を採取しにいったんだろ?だったら、二人とも良い子だよ」
俺はそう言って、二人の頭を撫でてあげる。この子たちの思いを聞いてしまったからには、クレイさんの身体の状態を、一刻も早く良くしてあげたいと思った。この子たち二人の行動力の高い所は、正直に言って凄いとは思う。だが子供は子供らしく、自由に遊び、自由に学ぶのが良いと個人的には思っている。
それに、クレイさんの気の流れを‟みた”時に、少しだけ不自然さを感じた。ティル・ナ・ノーグで生活していた頃に、薬草の扱いや、どういった病気があるのかを学んだ。その学んだ病気の中に、クレイさんの病気とよく似た症状を引き起こす病気があった。だがそれにしても、子供たち二人から聞いた情報の中にあった、クレイさんが体調を崩し始めた頃から重症化するまでの期間が、異様に短い様に感じる。
症状としては確かに似ているが、重症化までの病状の進行速度があまりに早過ぎる所が、どうにも引っかかる。本人の気付かぬ内に発症し、そのまま病気に気付かずに重症化というのは、日本でもよく聞いた話だ。だがこうして改め考えてみると、重症化までの早さに強い違和感を抱く。
『もしかしたら、突然変異か?それともまさか、人為的に手が加えられ、変異した病か?』
薬師という職業ではあるが、ビートルさんやクレイさん以外の薬師が、このベズビオという町にいないわけではない。つまり、ビートルさんたちの事をよく思っていない、商売敵の薬師もいる可能性があるという事だ。クレイさんは、そのよく思っていない薬師、もしくはその関係者によって病気を植え付けられたか、呪われた可能性があるという事だ。
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