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第12章(紗里)ヒーロー
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「先週、私のサークルの集まりに来たよ」と紗里は言った。
「加奈?」彰はそう言って、ジン・トニックの入ったハイボール・グラスをテーブルに置く。
「そう」
「それで?」
「気に入ったみたいだよ。また来たい、って言っていたから」
「そっか。俺としては残念だけれど、でもよかった。いや、本当に」
「そっちのサークルの華を横取りしちゃった」
「俺もそのサークルに行こうかな。紗里と同じサークルなんて最高だよね」
「絶対にやめて」
「冗談だって」
彰君が私のサークルに来るなんて、冗談でもやめてほしい。彰君はどうせ堂々と私を好きだとかなんだとか言うのだから。やれ彰君とはどうだの、紗里は彰君のことをどう思うだの、あれやこれやとサークルの皆から問い詰められるようにでもなったら、今度は私がサークルに居づらくなる。
紗里は彰と少し広いのバーにいた。カウンターの奥には様々なボトルがずらりと並んでいる。そこにはカウンターだけでなくテーブル席もあり、そのテーブル席に座っていた。音楽の類は流れていない。他の客はといえば、カウンターに数人座っているだけだった。
「彰君って一人暮らしだったよね。どこ出身なの?」
「滋賀。琵琶湖がすぐ近くにあるんだ。琵琶湖に向かって真っ直ぐな下り坂があって、その坂の途中に俺の実家がある。来週から夏休みだし、ぜひ来てほしいね。空がぱあっ、と青くて、下には琵琶湖が見える。そこに続く坂がぐーっと伸びていて、吸い込まれそうになるんだ」彰は目を輝かせていた。
「……確かに、ちょっと行ってみたいかもしれない。行かないけれど」と紗里。
「こっちに来るまでは、それが普通だと思ってた。まあ、確かに日常の風景だったからね。でも横浜で一人暮らしするようになって、去年の夏休みに実家に帰ってみたら、なんだかすごくいいところだなって気がついたんだ」
「そうね。横浜は皆にイメージされているほど綺麗なところではないから」
「紗里がその気になったらいつでも連れて行くよ。それから俺の親にも紹介しよう。これが俺の可愛い彼女です、ってさ」彰はそう言って笑った。
「彰君はさ、私と付き合いたいの?」
「そりゃそうだ。でも、そうだな。彼女になってほしいというより、彼女になってもいいかな、って紗里に思ってほしい、の方が近いかな」
「それはつまり、私に惚れられたいってこと?」
「そういうことになる」彰はジン・トニックを飲み干した。
誰かと付き合うなんて面倒なこと。確かに私はそう思っている。そう思ってはいるけれど、でも彰君と付き合うのは悪くないかもしれない、と思い始めている私もいる。処女が恥ずかしいことだなんて私は少しも思わないけれど、それでも彼氏がいたことすらない、というのはどうなんだろうか。
「彰君は、今まで彼女はいたの? というか、まさか今はいないよね?」
「2人と付き合ったことがある。最初は中学生の時。先輩に呼び出されたんだ。でも数ヶ月したら自然消滅してた。2回目は高校のクラスの女の子。告白されて付き合ったけれど、卒業前に別れたよ。だからもちろん今はいない」
「へえ。彰君らしい」
「それはどういう意味?」
「別に」
紗里はそう言って何気なくカウンターへと目をやった。
そして紗里は「それ」を目にした。
見てはいけないものを見てしまったかのように、紗里は再び自分のカクテルグラスへと目を戻す。目をこする。やはり飲んでいたベリーニが目の前にあった。
お酒のせいで幻覚を見たのだろうか。大丈夫、もう一度カウンターを見た時、そこには何もいないはずだ。
そうして紗里は再びカウンター席を見た。
そこには小人が座っていた。小人は紗里に背を向けている。電車に座っていた小人と同じだった。30cmほどの小さな体に、不釣り合いな大きさの頭が乗っている。
「どうかした?」と彰は紗里に問いかけた。
「ねえ、すぐそこのカウンター席。端から3番目。誰か座ってる?」
「カウンターに移動したい?」
「違う。いいから質問に答えて」
「……いや、座ってない。誰もいない。そうだよね?」彰は紗里の発言の意図がわからず、困惑しているようだった。
やっぱり。私にしか見えていない。テレビのドッキリ番組にでも捕まってしまったのだろうか。いや、あの小人を電車で見たのはもう何ヶ月も前だ。ただの一般人にそこまでしつこくドッキリをかけるような番組なんて、あるはずがない。
すると小人はゆっくりと振り返って紗里をじっと見つめ、そして口を開いた。
『ごめんね。奇跡は起こせないんだ』
それは決して大きな声ではなかった。それにもかかわらず、紗里の体はびりびりとその振動を受ける。
「……あなたは、何なの?」そう紗里は小人に言った。
小人は答えなかった。再び紗里に背を向けて、そして紗里が瞬きした時、小人の姿は消えていた。
「えっと、俺は……」彰が困ったように口を開いた。
「あ、ごめんごめん、何でもないんだ。忘れてくれる?」と紗里。
「あ、ああ。機嫌を損ねたのかと思ったよ」
「いや、本当にごめんなさい。疲れてるのかな、幻覚か何かを見てしまったみたい」
「どんな幻覚?」
「いいよそんな。変な人だと思われたくないし」
「別に思わないよ」
「んー、何だか、小人を見たの。これで2回目。私、おかしくなってしまったのかな」
「……小人」そう言って彰は眉をひそめた。
「だから言いたくなかったのに」
「いや、違うんだ。何だっけな。ああ、そうだ。昔、確か小学校の頃に、幼馴染の女の子がクラスメイトに『おやなしの小人』って馬鹿にされてたんだ。それが頭にきて、俺はそのクラスメイトに殴りかかった。そしたらそいつが大怪我をして、俺は大人達にこってり怒られた。それを思い出してさ。それでかな。小人っていう単語は俺にとって嫌なイメージしかなくて」
「幼馴染の女の子」
「そう。身長の低い子だったんだ。まあ、小学生なんてみんな小さいのにな。その子とはどうしてかほとんど話さなくなってしまったけれど、そういや中学校も高校も一緒だった」
「おやなし、って親がいない、ってこと?」
「うん。その子は児童養護施設に入ってたんだ。小学校に入ったばかりの頃は一緒によく遊んでた。どうして仲良くなったのかは忘れちゃったな」
紗里は自分の右手を眺めた。
小学5年生だったあの時、幸成君はこの手を掴んでくれた。私を外に連れて行ってくれた。幸成君が私のことを忘れていたとしても、私は決して忘れない。
「そっか。でもきっと、その子は彰君に感謝してると思うよ」と紗里は言った。
「そうだといいけれど」
「そういうのはね、たとえどんなに昔のことだって忘れない。ずっと、ずっと覚えているものだから。その子にとって、彰君はヒーローなの」
「……ありがとう?」
「別に私にとってはヒーローじゃない」
「紗里のヒーローにもなりたい」
「私は何も困ってない。助けはいらない」
「道は険しいな」
「私を攻略する道?」
「そう」
「まあ、その茨の道を歩いているのは今のところ彰君だけだよ。まだまだ入り口の辺りだけれど」
「出口で待っててくれる?」
「さあ。どうだろうね」
「敵わないな」
そう言って彰はハイボールを頼むのだった。
「加奈?」彰はそう言って、ジン・トニックの入ったハイボール・グラスをテーブルに置く。
「そう」
「それで?」
「気に入ったみたいだよ。また来たい、って言っていたから」
「そっか。俺としては残念だけれど、でもよかった。いや、本当に」
「そっちのサークルの華を横取りしちゃった」
「俺もそのサークルに行こうかな。紗里と同じサークルなんて最高だよね」
「絶対にやめて」
「冗談だって」
彰君が私のサークルに来るなんて、冗談でもやめてほしい。彰君はどうせ堂々と私を好きだとかなんだとか言うのだから。やれ彰君とはどうだの、紗里は彰君のことをどう思うだの、あれやこれやとサークルの皆から問い詰められるようにでもなったら、今度は私がサークルに居づらくなる。
紗里は彰と少し広いのバーにいた。カウンターの奥には様々なボトルがずらりと並んでいる。そこにはカウンターだけでなくテーブル席もあり、そのテーブル席に座っていた。音楽の類は流れていない。他の客はといえば、カウンターに数人座っているだけだった。
「彰君って一人暮らしだったよね。どこ出身なの?」
「滋賀。琵琶湖がすぐ近くにあるんだ。琵琶湖に向かって真っ直ぐな下り坂があって、その坂の途中に俺の実家がある。来週から夏休みだし、ぜひ来てほしいね。空がぱあっ、と青くて、下には琵琶湖が見える。そこに続く坂がぐーっと伸びていて、吸い込まれそうになるんだ」彰は目を輝かせていた。
「……確かに、ちょっと行ってみたいかもしれない。行かないけれど」と紗里。
「こっちに来るまでは、それが普通だと思ってた。まあ、確かに日常の風景だったからね。でも横浜で一人暮らしするようになって、去年の夏休みに実家に帰ってみたら、なんだかすごくいいところだなって気がついたんだ」
「そうね。横浜は皆にイメージされているほど綺麗なところではないから」
「紗里がその気になったらいつでも連れて行くよ。それから俺の親にも紹介しよう。これが俺の可愛い彼女です、ってさ」彰はそう言って笑った。
「彰君はさ、私と付き合いたいの?」
「そりゃそうだ。でも、そうだな。彼女になってほしいというより、彼女になってもいいかな、って紗里に思ってほしい、の方が近いかな」
「それはつまり、私に惚れられたいってこと?」
「そういうことになる」彰はジン・トニックを飲み干した。
誰かと付き合うなんて面倒なこと。確かに私はそう思っている。そう思ってはいるけれど、でも彰君と付き合うのは悪くないかもしれない、と思い始めている私もいる。処女が恥ずかしいことだなんて私は少しも思わないけれど、それでも彼氏がいたことすらない、というのはどうなんだろうか。
「彰君は、今まで彼女はいたの? というか、まさか今はいないよね?」
「2人と付き合ったことがある。最初は中学生の時。先輩に呼び出されたんだ。でも数ヶ月したら自然消滅してた。2回目は高校のクラスの女の子。告白されて付き合ったけれど、卒業前に別れたよ。だからもちろん今はいない」
「へえ。彰君らしい」
「それはどういう意味?」
「別に」
紗里はそう言って何気なくカウンターへと目をやった。
そして紗里は「それ」を目にした。
見てはいけないものを見てしまったかのように、紗里は再び自分のカクテルグラスへと目を戻す。目をこする。やはり飲んでいたベリーニが目の前にあった。
お酒のせいで幻覚を見たのだろうか。大丈夫、もう一度カウンターを見た時、そこには何もいないはずだ。
そうして紗里は再びカウンター席を見た。
そこには小人が座っていた。小人は紗里に背を向けている。電車に座っていた小人と同じだった。30cmほどの小さな体に、不釣り合いな大きさの頭が乗っている。
「どうかした?」と彰は紗里に問いかけた。
「ねえ、すぐそこのカウンター席。端から3番目。誰か座ってる?」
「カウンターに移動したい?」
「違う。いいから質問に答えて」
「……いや、座ってない。誰もいない。そうだよね?」彰は紗里の発言の意図がわからず、困惑しているようだった。
やっぱり。私にしか見えていない。テレビのドッキリ番組にでも捕まってしまったのだろうか。いや、あの小人を電車で見たのはもう何ヶ月も前だ。ただの一般人にそこまでしつこくドッキリをかけるような番組なんて、あるはずがない。
すると小人はゆっくりと振り返って紗里をじっと見つめ、そして口を開いた。
『ごめんね。奇跡は起こせないんだ』
それは決して大きな声ではなかった。それにもかかわらず、紗里の体はびりびりとその振動を受ける。
「……あなたは、何なの?」そう紗里は小人に言った。
小人は答えなかった。再び紗里に背を向けて、そして紗里が瞬きした時、小人の姿は消えていた。
「えっと、俺は……」彰が困ったように口を開いた。
「あ、ごめんごめん、何でもないんだ。忘れてくれる?」と紗里。
「あ、ああ。機嫌を損ねたのかと思ったよ」
「いや、本当にごめんなさい。疲れてるのかな、幻覚か何かを見てしまったみたい」
「どんな幻覚?」
「いいよそんな。変な人だと思われたくないし」
「別に思わないよ」
「んー、何だか、小人を見たの。これで2回目。私、おかしくなってしまったのかな」
「……小人」そう言って彰は眉をひそめた。
「だから言いたくなかったのに」
「いや、違うんだ。何だっけな。ああ、そうだ。昔、確か小学校の頃に、幼馴染の女の子がクラスメイトに『おやなしの小人』って馬鹿にされてたんだ。それが頭にきて、俺はそのクラスメイトに殴りかかった。そしたらそいつが大怪我をして、俺は大人達にこってり怒られた。それを思い出してさ。それでかな。小人っていう単語は俺にとって嫌なイメージしかなくて」
「幼馴染の女の子」
「そう。身長の低い子だったんだ。まあ、小学生なんてみんな小さいのにな。その子とはどうしてかほとんど話さなくなってしまったけれど、そういや中学校も高校も一緒だった」
「おやなし、って親がいない、ってこと?」
「うん。その子は児童養護施設に入ってたんだ。小学校に入ったばかりの頃は一緒によく遊んでた。どうして仲良くなったのかは忘れちゃったな」
紗里は自分の右手を眺めた。
小学5年生だったあの時、幸成君はこの手を掴んでくれた。私を外に連れて行ってくれた。幸成君が私のことを忘れていたとしても、私は決して忘れない。
「そっか。でもきっと、その子は彰君に感謝してると思うよ」と紗里は言った。
「そうだといいけれど」
「そういうのはね、たとえどんなに昔のことだって忘れない。ずっと、ずっと覚えているものだから。その子にとって、彰君はヒーローなの」
「……ありがとう?」
「別に私にとってはヒーローじゃない」
「紗里のヒーローにもなりたい」
「私は何も困ってない。助けはいらない」
「道は険しいな」
「私を攻略する道?」
「そう」
「まあ、その茨の道を歩いているのは今のところ彰君だけだよ。まだまだ入り口の辺りだけれど」
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