レジ打ちを撃て

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レジ打ちを撃て

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「森尾莉子君。君はなぜ居残りをさせられたか、分かってるよね?」
「は、はい…主任」
 閉店後のスーパーは寒々しい。暗闇の店内は、レジの一箇所だけが蛍光灯を灯されていた。
 森尾莉子は、スーパーのレジ打ちのパートを始めて三日目で、店舗主任の久保学から説教を受ける羽目になった。まだ制服のままだった。
「君のレジの打ち間違いは断トツに酷い。何人ものお客様から苦情も頂いている」
「…申し訳ありません。慎重にやろうとはしてるんですが…」
 案の定の居残り理由に、莉子はの声は暗然としていた。
「僕はここ二日ほど、君の動作を観察して分かったよ、君の欠陥が」
「はあ…」
 まるでモノを評価するみたいな久保の言い方に、莉子は悲しくなった。
「君は真面目に働いてはいるが、同時処理能力が決定的に欠けてるんだな。レジ打ちながら、客や同僚から話しかけられたり、店内放送がかかったりしただけで、君はレジ打ちがおろそかになる」
「…はい」
 莉子は久保の見立てに、やはり、と思わざるを得なかった。分かってはいるのだ。
「さっさとクビにしたいところだが、近所に大型団地が完成し、嬉しい事に客数が激増、当店は大童だ。採用を進めているが昨今の人手不足もありなかなか追いつかない。君にもレベルアップを期待する。そこで君に、今から特別研修を受けてもらう。目的はレジ打ち業務に必須な同時処理能力の向上。講師は僕、時間は一時間だ」
「は、はい…よろしくお願いします、主任」
 久保の冷徹な物言いに莉子は観念して答えた。
「森尾君、ここに商品が沢山入った籠がある。僕が客となって持って行くから、君は接客し、いつものようにそれをカウントしてレジを打ちなさい。途中、どんな妨害が入っても決して止めないように」
「はい、主任」
 莉子はレジブースに入りレジの電源を入れた。そして久保から籠を受け取り、いつもの要領でレジ打ちを始めた。
 いくつかの商品をレジしたところで久保が声を掛けた。
「森尾君、君は何歳だ?」
「あ、え…、三三歳です」
「ほらそれ!今の数量打ち間違いてるぞ。このガムは二個だが、君は今、三個と打った。自分の答えた三という数値に幻惑されたんだ」
 確かに、久保の言うとおりだった。
「す、すみません…」
 やってしまった。莉子は天を仰いだ。
「いいか、頭と身体を切り離せ。商品のレジ打ちは身体の仕事、周囲の状況認識は頭の仕事だ」
「はい、主任…」
「よし、続けろ」
 莉子慎重にレジを打ち続けた。そこにまた久保の質問した。
「君、結婚は?」
「ご、五年前にしましたが、二年前に分かれました」
 おっと、五と二に幻惑されてはいけない。こまごまとした商品を打ちながら自分に言い聞かせた。
「なぜ別れた?」
 久保はさらにたたみ掛けた。
「やはり…、私の妻としての力量に、不満を持たれたようで…」
 古傷をいぢられ莉子は落ち込んだ。
「分かるなあ、旦那の気持ち。さぞ、いらついたと思うよ」
「ど、どういうことでしょうか?」
 莉子は久保の嫌味な物言いにひっかかった。
「ほうら森尾君、レジがおろそかだ。さっき打った商品、ダブルカウントだ。言ったろう、頭と身体は分離しろ、と」
「ああ…、す、すみません…」
 莉子は訂正入力し、レジに集中した。そこに久保の質問が飛んだ。
「初体験はいつ?」
 莉子はドキンとした。
「え、その、…二十歳です」
「誰と?、どこで?、どんな風に?」
 莉子はアノ時を思い出し、全身が強張った。取り出した卵のケースを落としそうになった。
「…短大卒業を記念して北海道へ旅行したんです。その時、たまたま民宿が一緒になった学生達と…」
 莉子の手が震え、明らかにレジのスピードが落ちた。
「“達”ってどういうこと?」
「うう…、わ、私、レイプされたんです。その三人の学生に…。彼らは一人旅だった私に目をつけ…、無人駅で…、かわるがわる…」
 辛い思い出だった。莉子の目からは涙が零れた。
「そうか…。三人にマワされて、どうなった?痛いだけだったか?それとも…」
 久保は無情に追撃した。
「うう…、痛くて…、恥ずかしくて…、悔しくて…。私、初めてだったのに、すごい格好させられて…、何度も何度も、犯されて…、な、中に発射されて…、あううう…。最後のほうでは、もう何がなんだか分からなくなって…、ヘンな感覚になって…、刺激がすごくて…、イカされてしまったんです…、くうう…」
 莉子は完泣きモードに入ってしまった。レジが止まった。久保の叱責が響いた。
「森尾君!、君の仕事は何だ?、自分の悲劇の語り部か?、違う、レジ打ちだろう。レジスターに誇りを持て!」
「う…、はい、すみません」
 現実世界に引き戻された莉子は、自身の告白に改めて羞恥心が沸いた。レジ、レジ…、入力に集中した。すると久保がまた聞いてきた。
「では逆に、最後の性交渉はいつだ?」
「も、もう三年ほど前かと…。夫と冷え切る前に…」
 莉子はなんとか冷静に、レジ打ちと回答を両立させた。
「そうか、じゃあそれ以降は、専らオナニーか?」
・・・。莉子はこっくり頷いた。恥ずかしさで言葉が出なかった。
「自分でやるときは、どこらを弄るんだ?」
 莉子は真っ赤になって手でその部位を示した。
「ここ(乳房)とか、ここ(腰)とか、ここ(秘部)とか…、あと太腿の内側とかも…」
 消え入りそうな声だった。
「ほら、またレジがお留守!」
「は、はい…」
 莉子は羞恥の涙を堪えながらレジに向かった。レジ、レジ…、
 久保がレジブースの中へ入り、莉子の後ろに立った。籠の中の未処理商品は半分ほどに減っていた。
「そうか、このヘンが感じるのか…」
 久保の手が莉子の背後から伸び、制服の上から胸の膨らみをいきなり鷲掴みにした。
「きゃー!、や、やめてください、主任」
 莉子は振り返り涙目で久保を睨んだ。刹那、久保の叱責が飛んだ。
「レジ!、手を離さない!、ほら、その豆腐、打ち漏らしてるぞ」
「くう…、はい…」
 莉子がレジに向かうと、無防備となった身体に久保の両手が乱舞した。左乳房、右腰、繊細な手つきで莉子の敏感なところを弄った。うなじに吐息を噴きかけながら。
「ああ…、主任、やめて…、ください…」
 莉子はレジを何とか続けながら、押し寄せる甘美な刺激と戦っていた。
「あう…、はうう…、むうう…」
 久保の狡猾な責めに、莉子の身体はどうにもならずくねり始めていた。
 久保は莉子の制服の隙間から手を入れ、ブラウスのボタンを器用に外した。そして手をブラの中に忍び込ませ、生の乳首をつついた。
「ひゃあああー!、だめー!」
 莉子は飛び上がるように叫んだ。
「レジッ!」
 久保の容赦ない怒声が飛んだ。
「あううう…、いやああ…」
 久保の指は莉子の乳房を甘く激しく貪った。以前の夫の性戯とは比べ物にならない久保の技術に、莉子の性欲が沸騰した。必死にレジにしがみつきながら両足を開いていった。
「もう長いことご無沙汰なんだもんな。感じやすくもなるよ。恥ずかしがることはない」
 久保はそう言うと、いきなり莉子のスカートの中に両手を入れ、ストッキングを一気にずり下ろした。
「あああー!」
 莉子は地団駄踏むように悲鳴を上げた。
「レジ!、気を散らさない!」
 久保はどこまでも厳しかった。莉子はレジにもたれ掛かりながら、必死に残り少なくなった籠の中の商品のレジ打ちを続けた。
「おお、蒸れ蒸れだな。君のアソコは。ショーツのアソコの部分、濡れて変色してるぞ」
 久保が腰をかがめて莉子の秘部をしげしげと眺め、感心するように言った。
「あううう…、も、もう…、だめ…、わたし…」
 莉子の我慢は臨界点に達しつつあった。久保が、すっとショーツも引き下ろした。莉子は抵抗らしい動きをもう見せなかった。莉子の大切な秘所が開陳された。旺盛な恥毛は溢れる秘液で黒光りしていた。
「レジ、あと少しだ。がんばれ」
 久保は激励しながら、手で莉子の秘部を、クリから恥丘にかけて何度も摩りあげた。
「うわあああ…、はううう…、あふん…」
 泉が噴出して止まらなくなった。莉子はお尻を突き出すように喘いだ。
 もうよかろう、と、久保はズボンを素早く脱ぎ、自分の大きくなったモノを取り出した。そして莉子の震える腰を両手でがっしと抱えると、後ろから莉子の秘所の中心核めがけて一気に突き上げた。
「くわあああーーーっ!」
 莉子は絶叫した。久しぶりの刺激は余りに大きかった。莉子は、もう自分の身体を制御できず、久保の動きに合わせて腰を振っていた。
「あああ…、あはん…、あふん…、くううんん…、うわあああ…」
「いいぜ…、森尾君、し、閉まる…、おう…、レジは…まだ…閉めちゃいかん…、おう…」
 莉子は激しく上下に揺すられ、嬲られながらも、レジは放さなかった。号泣しながら最後の商品に手を掛けた。久保の腰使いと呻きが激しさを増した。
「うお、森尾君、い、いきそうだ…」
「うわあああ…、あううう…、私も…、い、いく…」
 莉子の涙ながらの切ない悶え言葉に刺激され、久保は遂に頂点に達した。
「うおーっ!」
 久保の怒涛の液体が莉子の膣内へ射出された。
「うあああーーーっ!」
 子宮への直撃を全身で感覚した莉子は、ほぼ同時に絶頂を向かえ、全身を大きく反り返えらせた。そして最後の力を振り絞り、レジの終了キーを押した。
 チーン。
 レジは軽快な作動音を響かせた。
 莉子は抱きつくようにレジにもたれ掛かり、身悶えしながら泣いていた。
「あううう…、あわわああ…、くわあああ・・・」
 余りに恥ずかしかった。自分のイカされ様が。抑えきれなかった性欲が。
 莉子の両足の間、秘部からは、久保の精液と自身の秘液が混濁して流れ出し、太腿から足先にかけて川となっていた。凄絶な研修だった。
「お、お勘定は?…」
 床にへたり込んでいた久保が尋ねた。莉子は涙を拭って液晶画面の数値を読み上げた。
「い、19,419円です…」
「よくできた…、逝くよ逝く…、これで研修は終了とする」
久保が宣言すると、莉子はドサっと床に倒れこんだ。レジから自由になった瞬間だった。莉子はついにレジに打ち勝ったのだ。
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