人妻好きが今回も慰謝料払おうとしたらその旦那に迫られてます。

心も冷えた冬の晴天

「別れよ·····もう無理」

20代前半ぐらいの女性が泣きながら言った。

「は？なんでッおかしいだろ」

同じくらいの男が女性の肩を握った。

握った手は汗か涙か濡れていた。

「貴方とはやって行けないの！早く離婚届かいてよ」

泣きながら力無く男の腕を掴む女性。

「ふざけんじゃねぇよ！てめぇなんてこっちから願い下げだわ。」

何も分からず二人の間で泣きじゃくる3歳くらいの女の子。

「そいつは私達に要らないからあげるねー」

「ああ、やるかよ。母親失格なお前に」

「は？なによそれ·····私が悪いみたいじゃない·····」

顔を真っ赤にして床を蹴った女性。

空は2人を笑ったかのように晴天だった。

いっそ雨か雪が降ってくれればいいのに。

「第1、てめぇがわりぃんだろ？ほらよ、かけた。もう出てけよﾂ」
 
緑に印刷された紙切れが部屋にまう。

「もう私と彼に関わらないでよね」

女性は紙切れを拾うと玄関へ向かった。

「てめぇが慰謝料ちゃんと払ってりゃァ関わんねぇよ」

「ﾌﾝｯそこのお荷物もあんたとふたりじゃ可愛そうね。頑張ってねー。んじゃ」 

扉に手をかけた。

「クソ女·····理恵は荷物じゃねぇよ·····」

ドアが1人ぎぃーっとしまった。

静まった部屋に子供の泣き声が響く。

「ごめんなﾂごめんなﾂ」

部屋には男の謝る声がただ呟くように絶え間無く零れていた。