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体育祭
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放課後に、荷物を持って呼ばれた教室に向かう。
そして僕は息を飲んだ。
そこには梓さんがいたのだ。
無言を貫くと冷たい空気になった。
先生が入ってきた。
「君たちに頼みたい事がある。」
「なんですか?」
この教室に来てはじめて話した言葉はあまりにばかのような抜けた声だった。
「体育祭の看板を書いてほしい」
「いいですけどなんでですか?」
□□さんは不思議そうな顔で言った。
「賞と副賞を取った君たちが」
「え」
僕と梓さんの声が重なった。
「知らなかったのか。アジフライさんが明理子さんで、星哉が、香苗さんな」
またか。
率直に僕はそう思った。
僕のペンネームは星哉にしていたのだ。
「私はいいですよ!」
「先生すみません。僕はパスでお願いします。」
梓さんは悲しそうな顔をした。
だが、このままだと、僕は梓さんに八つ当たりをしてしまう気がしたんだ。
「そう」
「…そんなに嫌い?」
先生の言葉を遮り、梓さんが声を上げた。
そんな梓さんを僕は、はじめて見た。
そして僕は息を飲んだ。
そこには梓さんがいたのだ。
無言を貫くと冷たい空気になった。
先生が入ってきた。
「君たちに頼みたい事がある。」
「なんですか?」
この教室に来てはじめて話した言葉はあまりにばかのような抜けた声だった。
「体育祭の看板を書いてほしい」
「いいですけどなんでですか?」
□□さんは不思議そうな顔で言った。
「賞と副賞を取った君たちが」
「え」
僕と梓さんの声が重なった。
「知らなかったのか。アジフライさんが明理子さんで、星哉が、香苗さんな」
またか。
率直に僕はそう思った。
僕のペンネームは星哉にしていたのだ。
「私はいいですよ!」
「先生すみません。僕はパスでお願いします。」
梓さんは悲しそうな顔をした。
だが、このままだと、僕は梓さんに八つ当たりをしてしまう気がしたんだ。
「そう」
「…そんなに嫌い?」
先生の言葉を遮り、梓さんが声を上げた。
そんな梓さんを僕は、はじめて見た。
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