勉強した僕としなかった君

キャラコン

そんな関係で2年生になった。

梓さんとはクラスが変わった。

1年の時に比べて僕の絵は上手くなったと思う。

落書きを数学授業中に描いているとそれは先生に見つかった。

怖い、厳しいと言われている男の先生。

授業が終わると先生に呼び出された。

自分の事で呼ばれる職員室は初めてだった。

恐怖心を噛みながら向かうとそこには笑顔の先生がいた。

「香苗くん。絵、上手だね」

尋問のようにも感じる重い空気。

「あっ、ありがとうございます。」

「それでね、このプリント見て」

先生に出されたプリントには女の子が書いてあった。

 キャラコン…

僕は静かに頷いた。

勉強以外で努力できる絵は誰かに見せたいと何度も思ったからだ。

「落書き…いいんですか？」

「嗚呼、今回だけだぞ。…努力を応援するのが先生だからな」

怒られると思っていたから、おどろいた。

だが、応援してくれる人がいるということに気分が上がった。

先生の名前プレートには早坂 凛と書いていた。

「ありがとうございます！頑張ります」

それから3日かけて絵を完成された。 

自信作だ。

LINEで登録できるらしいく試して見た。

キャラコンの応募というものは思っていたより簡単だった。

季節が周り、秋になった。キャラコンの結果が発表された。