ハーレムはワンルームにて

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バイトの先輩

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『やっぱり行かないといけないみたい優』

「…ん。わかった。おれおるすばんする」

泣くことを我慢しているような声で言っている

『そっか本当に名前の通りに優しい子だねありがとう』

『明日はずっと一緒にいるよ』

「じゃあそと…行きたい」

『そうだな、じゃあ行きたい場所決めといて?』

「うん!」

『ご飯は作って置くからちゃんと食べておいてね』

「わかった!」

『じゃあ行ってくるからね』

「…うん」

『できるだけ早く帰れるようにするね』

「うん」

____


「来れたんだな」

『どうにか来ること出来ました』

「何があったんだ?」

『昨日猫を拾って』

人間になったことは言わない方がいいかな

『とても可愛らしくて』

「アニマルセラピーってやつか?」

『そんな感じです』

「…じゃあ今度その猫を見に行ってもいいか?その、お前の家に」

『俺の家に来るんですか?大歓迎ですよ』

「今度お邪魔するな」

『はい、何時でもお待ちしてます』

「そうだ、今日俺らだけらしいぞ」

『まじか』

先輩と一緒なんてラッキーだな

「やっぱり嫌か?」

『え?あぁ違うんです。ラッキーだなの方のまじかです』

『先輩と一緒なんで嬉しくて』

ハクだ」

『本当にその名前先輩にお似合いですよね』

「いや、珀と呼んで欲しい」

『えっと珀先輩?』

先輩は沢山、自分の名前を呼ばせたがる

「あぁ、今日も頑張ろうな」

『そうですね!珀先輩』



「昊、久しぶり」

『あ!爽汰ソウタさん!今日もお仕事だったんですか?』

この方はよくここのお店に通ってくれて、そして俺のネ友でもあるのだ

「うん。だけど半日出勤だったんだよ」

『そうだったんですねーお疲れ様です』

「あ、そうだ。前回から日が経ってるし、そろそろオフ会しない?」

『いいですね!じゃあご都合がいい時にでも!』

「うん、わかった また追って連絡するよ」

『はい!ありがとうございました』

久しぶりに爽汰さんに会えてよかった


「昊、こっち手伝ってくれ」

『今行きますね!』

先輩は深刻そうな顔をして待っていた

『ってどうしたんですか?』

「いまさっきの人とは知り合いなのか」

『はい!俺のネ友です』

「それ以上の関係とか」

『ではないですよ~だってあの人、女性にモテるんですよ』

『そんな人が俺と関係を持つなんて天地がひっくり返ってもないと思いますよ』

「じゃあ俺はどうだ?」

『先輩…ですか?』
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