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5章 最終話
5.3 最終話③
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お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
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皆の元へ戻り、この世界の礎に至った事を伝えた。どうやら国の王が支える礎と世界を守る礎は別なのだ。
国全体の礎や領地の礎は、世界をささえる礎と繋がり、若干ではあるが世界を支える礎に流れ込む。
国全体の礎、領地の礎がいつもギリギリの魔力量なので世界を支える礎にあまり魔力が流れ込んできていなかった。
クレストリアは当面は世界を支える礎に魔力を流し込むことを伝えた。
国王を急いで変わる必要は無いので、クレストリアに子供が出来て、跡継ぎが生まれてから国王を交代することになった。
しばらくは余裕のある生活ができる。
さて、それからのクリストリアは後継者(この場合は自分の子供の事ではない)を育てるための改善に取り組んだ。
神の書から貴族の魔力量を増やす正しい方法を書きだし、そのために測定用の魔道具を作り各地の領主候補生から順に広める。
残りの魔力量を正しく知ることができる魔道具は簡単に数が増やせないし、増えた魔力を魔石に溜めたり礎に流し込むなど、現実問題、上級貴族以上でなければ広められない。
皆の魔力を増やすわけではなく、領主や国の礎を支える貴族の能力向上だ。
卒業から1年後に第5王女 ジェーンレオノールと結婚。
その後慎重に染め上げビアンカのように使役獣が使えなくなる手前でちゃんと止める。同じ失敗はしない。
やはり下級貴族と違いジェーンレオノールの方が圧倒的に魔力量が多いので調整幅が多かった。
余裕を持って止める事が出来た。
そして1年後に無事に女の子が生まれた。
第7王女 カトリーヌメアリーとの結婚。
ジェーンレオノールの2人目の子供は男の子。
その後でカトリーヌメアリーも男の子を出産した。
跡継ぎ無事に生まれたのでクレストリアが王位を受け継いだ。
数年の間にクレストリアの広めた魔力増強の方法で各地の領主は属性が増えたり魔力が増えた。
それもあり、クレストリアの王位継承を拒むものはいなかった。
その後、クレストリアはエイレーネアテナと共に神の書の翻訳書を作り、日本語と現代の文字の辞書を完成させた。王家だけでなく各領地の領主だけが入れる部屋にそれらの技術が受け継がれるようにした。
神の書に書かれていた内容からも少なくとも100年ほどの間、異世界人が来ていなかった。
世界が安定したので神のよる干渉が減り、異世界人の来訪が無くなっていたと考えられた。
世界が荒れれば多くの異世界人が渡ってくるのかも知れないが、二人はこの世界はこの世界を受け継ぐ者達で守れる世界であるべきだと考えた。
それは異世界から渡ってきたかつての先人たちの苦労の歴史が神の書に書かれていたから。
二人もその考えたに賛成だった。なまじ異世界の知識があるが為にこの世界の常識が受け入れられない部分があるためだ。
そしてその後、明確な異世界人の世渡りが無いにも関わらず世界は続いた。
方法は知られていたが、迷いの世界を制覇した者は少なかった。
戻れぬ確率の方が高く挑むものが少なかった。
そして稀に地方の領主候補生から王が誕生することもあった。
ある時期に、地方の領主候補生が完全版の神の書を得た。
その者が王となった時に残された王族を滅ぼす事件が起きた。
当然だが、次代の王が偶然条件を満たすわけはなく、別の領地から王が立つ。
その一族が滅ぼされた王族の血を引く一族。
血で血を洗う歴史が繰り返され、各領地に配られた翻訳書が奪われた。
そして歴史は同じ事が繰り返される。
数百年後、再び異世界人の魂が到来しクレストリアやエイレーネアテナの意志を継ぐ。
繰り返される。
そして世界が続く。
神の意志のままに。
「転生者はめぐりあう」 始めました。
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皆の元へ戻り、この世界の礎に至った事を伝えた。どうやら国の王が支える礎と世界を守る礎は別なのだ。
国全体の礎や領地の礎は、世界をささえる礎と繋がり、若干ではあるが世界を支える礎に流れ込む。
国全体の礎、領地の礎がいつもギリギリの魔力量なので世界を支える礎にあまり魔力が流れ込んできていなかった。
クレストリアは当面は世界を支える礎に魔力を流し込むことを伝えた。
国王を急いで変わる必要は無いので、クレストリアに子供が出来て、跡継ぎが生まれてから国王を交代することになった。
しばらくは余裕のある生活ができる。
さて、それからのクリストリアは後継者(この場合は自分の子供の事ではない)を育てるための改善に取り組んだ。
神の書から貴族の魔力量を増やす正しい方法を書きだし、そのために測定用の魔道具を作り各地の領主候補生から順に広める。
残りの魔力量を正しく知ることができる魔道具は簡単に数が増やせないし、増えた魔力を魔石に溜めたり礎に流し込むなど、現実問題、上級貴族以上でなければ広められない。
皆の魔力を増やすわけではなく、領主や国の礎を支える貴族の能力向上だ。
卒業から1年後に第5王女 ジェーンレオノールと結婚。
その後慎重に染め上げビアンカのように使役獣が使えなくなる手前でちゃんと止める。同じ失敗はしない。
やはり下級貴族と違いジェーンレオノールの方が圧倒的に魔力量が多いので調整幅が多かった。
余裕を持って止める事が出来た。
そして1年後に無事に女の子が生まれた。
第7王女 カトリーヌメアリーとの結婚。
ジェーンレオノールの2人目の子供は男の子。
その後でカトリーヌメアリーも男の子を出産した。
跡継ぎ無事に生まれたのでクレストリアが王位を受け継いだ。
数年の間にクレストリアの広めた魔力増強の方法で各地の領主は属性が増えたり魔力が増えた。
それもあり、クレストリアの王位継承を拒むものはいなかった。
その後、クレストリアはエイレーネアテナと共に神の書の翻訳書を作り、日本語と現代の文字の辞書を完成させた。王家だけでなく各領地の領主だけが入れる部屋にそれらの技術が受け継がれるようにした。
神の書に書かれていた内容からも少なくとも100年ほどの間、異世界人が来ていなかった。
世界が安定したので神のよる干渉が減り、異世界人の来訪が無くなっていたと考えられた。
世界が荒れれば多くの異世界人が渡ってくるのかも知れないが、二人はこの世界はこの世界を受け継ぐ者達で守れる世界であるべきだと考えた。
それは異世界から渡ってきたかつての先人たちの苦労の歴史が神の書に書かれていたから。
二人もその考えたに賛成だった。なまじ異世界の知識があるが為にこの世界の常識が受け入れられない部分があるためだ。
そしてその後、明確な異世界人の世渡りが無いにも関わらず世界は続いた。
方法は知られていたが、迷いの世界を制覇した者は少なかった。
戻れぬ確率の方が高く挑むものが少なかった。
そして稀に地方の領主候補生から王が誕生することもあった。
ある時期に、地方の領主候補生が完全版の神の書を得た。
その者が王となった時に残された王族を滅ぼす事件が起きた。
当然だが、次代の王が偶然条件を満たすわけはなく、別の領地から王が立つ。
その一族が滅ぼされた王族の血を引く一族。
血で血を洗う歴史が繰り返され、各領地に配られた翻訳書が奪われた。
そして歴史は同じ事が繰り返される。
数百年後、再び異世界人の魂が到来しクレストリアやエイレーネアテナの意志を継ぐ。
繰り返される。
そして世界が続く。
神の意志のままに。
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