62 / 96
本編
13.1 領都へ行く
しおりを挟む
今までは必ず10歳で大きな試練があったが、今回はそれが8歳で魔物の襲撃を受けた。10歳になるとどれだけの大事が起きるのかと構え、魔法部隊を鍛え、父上に騎士達を鍛えて貰った。
周りの町も全て塀で囲み、安全を確保した。そして水。水路を作り溜池を作る。もちろん僕だけがやったわけでは無い。皆でやったのだ。
だが、なぜか事件らしい事件は起きなかった。そしてなんと今は11歳の春だ。夏には12歳となる。
魔法は、攻撃や防御中心をすぐに止め、魔力の多くを生活向上の為に多く使うようになった。
周りにも、そもそも神が授けた魔法はこうして皆の生活を向上させることが目的だったと説いていった。神官様も、生活向上の為に魔法を使うことを進めてくれ、攻撃や防御が使えない魔法使いも尊重するようになってきた。
そして、他の町からも魔法を使える者が僕らの仲間になり学ぶようになった。
こうして、工房で働く者達も徐々に増え、おもちゃだけでなく靴や服も生産できるようなった。
その大きな原動力となったのが、水車と風車だ。
オリジナルの物は僕が魔法で作ったが、これで人が補助するとどんどん布が出来るようになった。それを使った製品も。
靴は、木から彫った木靴から、底は木のままだが、周りを布で覆い、紐で結ぶことでかなり履きやすくなった。
水車、風車が量産されていないので、産業革命とまでは行かないが、多少の生活の向上には繋がった。
最近は、孤児院の卒業生も出てきた。この街で鍛えた兵士、役人が育ち、周りの町へも配属した。こうして、僕らの街が中心となった体制ができつつあった。
こういう取り組みをしなければ、他の街との差別化か測れない。まずは父様を準男爵に上げるべく地道な改善を続けていたのだ。
こういう、取り組みはすぐに功績を評価されるわけでは無い。10年以上、下手をすると一生と言う時間をかけて評価され、次代の爵位継承時に昇格するような感じなのだ。
ただ、この地の発展は目覚ましく、今の感じならばあと数年で爵位が上がるのではと噂されている。そんな感じで過ごしていた12歳夏。
僕は、なんと領都に行くことになったので、準備に大わらわだ。
周りの町も全て塀で囲み、安全を確保した。そして水。水路を作り溜池を作る。もちろん僕だけがやったわけでは無い。皆でやったのだ。
だが、なぜか事件らしい事件は起きなかった。そしてなんと今は11歳の春だ。夏には12歳となる。
魔法は、攻撃や防御中心をすぐに止め、魔力の多くを生活向上の為に多く使うようになった。
周りにも、そもそも神が授けた魔法はこうして皆の生活を向上させることが目的だったと説いていった。神官様も、生活向上の為に魔法を使うことを進めてくれ、攻撃や防御が使えない魔法使いも尊重するようになってきた。
そして、他の町からも魔法を使える者が僕らの仲間になり学ぶようになった。
こうして、工房で働く者達も徐々に増え、おもちゃだけでなく靴や服も生産できるようなった。
その大きな原動力となったのが、水車と風車だ。
オリジナルの物は僕が魔法で作ったが、これで人が補助するとどんどん布が出来るようになった。それを使った製品も。
靴は、木から彫った木靴から、底は木のままだが、周りを布で覆い、紐で結ぶことでかなり履きやすくなった。
水車、風車が量産されていないので、産業革命とまでは行かないが、多少の生活の向上には繋がった。
最近は、孤児院の卒業生も出てきた。この街で鍛えた兵士、役人が育ち、周りの町へも配属した。こうして、僕らの街が中心となった体制ができつつあった。
こういう取り組みをしなければ、他の街との差別化か測れない。まずは父様を準男爵に上げるべく地道な改善を続けていたのだ。
こういう、取り組みはすぐに功績を評価されるわけでは無い。10年以上、下手をすると一生と言う時間をかけて評価され、次代の爵位継承時に昇格するような感じなのだ。
ただ、この地の発展は目覚ましく、今の感じならばあと数年で爵位が上がるのではと噂されている。そんな感じで過ごしていた12歳夏。
僕は、なんと領都に行くことになったので、準備に大わらわだ。
11
お気に入りに追加
361
あなたにおすすめの小説
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
私が豚令嬢ですけど、なにか? ~豚のように太った侯爵令嬢に転生しましたが、ダイエットに成功して絶世の美少女になりました~
米津
ファンタジー
侯爵令嬢、フローラ・メイ・フォーブズの体はぶくぶくに太っており、その醜い見た目から豚令嬢と呼ばれていた。
そんな彼女は第一王子の誕生日会で盛大にやらかし、羞恥のあまり首吊自殺を図ったのだが……。
あまりにも首の肉が厚かったために自殺できず、さらには死にかけたことで前世の記憶を取り戻した。
そして、
「ダイエットだ! 太った体など許せん!」
フローラの前世は太った体が嫌いな男だった。
必死にダイエットした結果、豚令嬢から精霊のように美しい少女へと変身を遂げた。
最初は誰も彼女が豚令嬢だとは気づかず……。
フローラの今と昔のギャップに周囲は驚く。
さらに、当人は自分の顔が美少女だと自覚せず、無意識にあらゆる人を魅了していく。
男も女も大人も子供も関係なしに、人々は彼女の魅力に惹かれていく。
実家が没落したので、こうなったら落ちるところまで落ちてやります。
黒蜜きな粉
ファンタジー
ある日を境にタニヤの生活は変わってしまった。
実家は爵位を剥奪され、領地を没収された。
父は刑死、それにショックを受けた母は自ら命を絶った。
まだ学生だったタニヤは学費が払えなくなり学校を退学。
そんなタニヤが生活費を稼ぐために始めたのは冒険者だった。
しかし、どこへ行っても元貴族とバレると嫌がらせを受けてしまう。
いい加減にこんな生活はうんざりだと思っていたときに出会ったのは、商人だと名乗る怪しい者たちだった。
騙されていたって構わない。
もう金に困ることなくお腹いっぱい食べられるなら、裏家業だろうがなんでもやってやる。
タニヤは商人の元へ転職することを決意する。
【完結】悪役令嬢に転生しましたが、聞いてた話と違います
おのまとぺ
ファンタジー
ふと気付けば、暗記するほど読み込んだ恋愛小説の世界に転生していた。しかし、成り代わったのは愛されヒロインではなく、悪質な嫌がらせでヒロインを苦しめる悪役令嬢アリシア・ネイブリー。三日後に控える断罪イベントを回避するために逃亡を決意するも、あら…?なんだか話と違う?
次々に舞い込む真実の中で最後に選ぶ選択は?
そして、明らかになる“悪役令嬢”アリシアの想いとは?
◆もふもふな魔獣と共に逃避行する話
◇ご都合主義な設定です
◇実在しないどこかの世界です
◇恋愛はなかなか始まりません
◇設定は作者の頭と同じぐらいゆるゆるなので、もしも穴を見つけたらパンクする前に教えてくださると嬉しいです
📣ファンタジー小説大賞エントリー中
▼R15(流血などあり)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる