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第2章 幼少期

2.12.3 ゴルゴ・ノーリッシュ

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「ゴルゴさん、他に欲しい和食の材料があるかな?」

「そうですね。
醤油と味噌は早く欲しいですね。
それに酢の種類も増やしたい。
コメがあるなら日本酒も。
ってジルベール様はまだ飲めませんね」

「そうか、お酒か。
葡萄を栽培してワインも作りたいな。
ロスロードの領主館周りは高地だから、ブドウ栽培に向いてるような気がしてるんだけど。
手間はかかるだろうけどね」

「ワイン用の葡萄ですか。
ワインは、ラルクバッハ王国の北で作られてますけど」

「僕は大人ではないからこの世界のワインの味を知らないんだ。
ワインはヨーロッパで作っていた種類と一緒なの?」

「ええ、こちらで作られているワインは、ヨーロッパで作っていたワインに似ています。
赤ワインしかありませんけど、ほぼ一緒ですよ」

「え、赤しかないの。
それなら、もしクロスロードで作るなら日本で作っていたような甘めの白ワインはどうかな」

「良いとおもいますよ。
夜会に出席される女性は甘めのお酒を好みますから。
ですが甘めの白ワインは、白ブドウから作るのでは。
クロスロードに白ブドウがあるのですか」

「今は無いけど、入手する方法がある。
実は、僕の能力の一つにそれを入手する方法がある。
他言は絶対にしないで。
この秘密は、他の人、異世界転生した人にも言わないで。
約束だよ」

「もちろん。能力を隠すのは普通です。
他言しません。命に代えても」

「いや、ほんとに命がかかっていたら時と場合で考えて、死んだらダメだよ」
「はい。
ジルベール様はお優しい領主になりそうですね」

「え?
まあいいや。
実は、僕には小さいものに限られるけど異世界から物を召喚できるんだ。
今までは育て方や、加工方法などの情報をメインで召喚して、物はリンゴの種を召喚できたぐらいだけど」

「それはすごい能力ですね。驚きの魔法ですね」

「でも、物と言っても小さなものしかダメ。
種ぐらい。
育て方も調べられるけど、どうも異世界の育て方は少し違うらしい。
こちらの育て方に合わせなければ育たない。
ゴルゴさんの知識に期待してるから」

「わかりました。
私の農業スキルを活用させましょう。
それと醤油の工房を何度も見学はしていますが全てを知っているわけではありません。
その情報を調べる能力で私の不足している部分を調べてもらえますか。
それと召喚できるのは種だけですか、動物とかは?」
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