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第2章 幼少期
2.7.2 5歳 誕生月
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教会に行くまで少し時間があったので、エレノアとニナシスティの手を握って応接室に連れていき絵本を読んであげた。
2人にいつも読むおとぎ話を読んだ。
セリフはちゃんと男と女を区別して、それっぽく。
魔女は魔女のような口調で話すとエレノアもニナシスティも楽しんでくれた。
かわいい妹たちが喜んでくれ僕も嬉しかった。
いままで年の近い子は近くにいなかった。
唯一遊んでくれていたのが年上のジャックリーンだけ。
ジャックリーンはこの2年でだいぶ落ち着き、最近は領地の見回りでも一歩下がり従者のように接してくるようになった。
今日から妹のような立場の子が来るといわれ、実はかなり嬉しく、そして緊張していた。
これから一緒に居る時間も多いのでゆっくりと仲良くなっていこう。
昼になり、家族にファールじいちゃんとサイレーン子爵家全員で教会へと向かった。
今日は領主館に一番近い教会ではなく、低地側にある本神殿に到着した。
前回よりも移動距離が長かった。
神官様に挨拶をしてから祈りの場に進む。
正面にメリーナ様の像があり、両脇のアロノニア様、ラキシス様の像。
全て同じ大きさだ。
やっぱりメリーナ様の胸が少し大きく作ってある。
教会に着き、前回同様にお祈りをする。
するとまたメリーナ様が現れた。
『ジルベール、順調に5歳になったわね。おめでとう』
『メリーナ様!』
目の前に女神。
いつみてもきれいな人だ。
かわいい笑顔。
2年ぶりの再会に感動していた。
メリーナ様がなぜか少し頬を赤くした気がするが、それが余計かわいさを際立てる。
そしてメリーナ様から話しかけてきた。
『さて、前回に引き続き魔法を段階的に解除してあげようと思っていましたが、それよりも私はあなたの成長にびっくりしているのだけど』
『え、何か?』
『あなたの総魔力量が多すぎます。
それに全身に巡っている魔力もすごく強い。
どうなっているのですか?』
『多い? ですか?』
『多いわ。びっくりね。
そもそも魔力量は大量に魔力を消費しないと増えないはず。
使えるようにした魔法は消費力の少ない物のはず。
どうやって魔力を消費して増やしたのかしら。まあいいわ。
全身に魔力が巡っていると怪我もしにくいし悪いことではないもの』
そう言った後で少しだけ目を閉じ、すぐに開けた。
『魔法の適性を引き上げたわ。
でも約束よ。攻撃魔法は危ないからだめよ。
じゃあ他に無ければ帰るけど』
『あ、そうだ。他の転生者を見分ける方法があれば教えてください』
『過去を思い出した転生者にはあなたと同じように加護を与えています。
加護は神官や巫女にも偶に与えるのですが、あなたたち異世界からの転生者に与える加護はそれよりも少し強い加護を与えているわ。
ああもちろんあなたに与えた加護は特別よ。
聖職者以外で加護を持っていれば転生者の可能性が高いと思ってもいいわ』
『加護。メリーナの加護と表示される項目ですね。
教えていただいてありがとうございます』
『そう、じゃあ帰るわね。
次は7歳の時ね。
順調に成長しているみたいだし、まずまずね。
安心したわ。ではバイバイ』
ふっと目の前から消えた。
2人にいつも読むおとぎ話を読んだ。
セリフはちゃんと男と女を区別して、それっぽく。
魔女は魔女のような口調で話すとエレノアもニナシスティも楽しんでくれた。
かわいい妹たちが喜んでくれ僕も嬉しかった。
いままで年の近い子は近くにいなかった。
唯一遊んでくれていたのが年上のジャックリーンだけ。
ジャックリーンはこの2年でだいぶ落ち着き、最近は領地の見回りでも一歩下がり従者のように接してくるようになった。
今日から妹のような立場の子が来るといわれ、実はかなり嬉しく、そして緊張していた。
これから一緒に居る時間も多いのでゆっくりと仲良くなっていこう。
昼になり、家族にファールじいちゃんとサイレーン子爵家全員で教会へと向かった。
今日は領主館に一番近い教会ではなく、低地側にある本神殿に到着した。
前回よりも移動距離が長かった。
神官様に挨拶をしてから祈りの場に進む。
正面にメリーナ様の像があり、両脇のアロノニア様、ラキシス様の像。
全て同じ大きさだ。
やっぱりメリーナ様の胸が少し大きく作ってある。
教会に着き、前回同様にお祈りをする。
するとまたメリーナ様が現れた。
『ジルベール、順調に5歳になったわね。おめでとう』
『メリーナ様!』
目の前に女神。
いつみてもきれいな人だ。
かわいい笑顔。
2年ぶりの再会に感動していた。
メリーナ様がなぜか少し頬を赤くした気がするが、それが余計かわいさを際立てる。
そしてメリーナ様から話しかけてきた。
『さて、前回に引き続き魔法を段階的に解除してあげようと思っていましたが、それよりも私はあなたの成長にびっくりしているのだけど』
『え、何か?』
『あなたの総魔力量が多すぎます。
それに全身に巡っている魔力もすごく強い。
どうなっているのですか?』
『多い? ですか?』
『多いわ。びっくりね。
そもそも魔力量は大量に魔力を消費しないと増えないはず。
使えるようにした魔法は消費力の少ない物のはず。
どうやって魔力を消費して増やしたのかしら。まあいいわ。
全身に魔力が巡っていると怪我もしにくいし悪いことではないもの』
そう言った後で少しだけ目を閉じ、すぐに開けた。
『魔法の適性を引き上げたわ。
でも約束よ。攻撃魔法は危ないからだめよ。
じゃあ他に無ければ帰るけど』
『あ、そうだ。他の転生者を見分ける方法があれば教えてください』
『過去を思い出した転生者にはあなたと同じように加護を与えています。
加護は神官や巫女にも偶に与えるのですが、あなたたち異世界からの転生者に与える加護はそれよりも少し強い加護を与えているわ。
ああもちろんあなたに与えた加護は特別よ。
聖職者以外で加護を持っていれば転生者の可能性が高いと思ってもいいわ』
『加護。メリーナの加護と表示される項目ですね。
教えていただいてありがとうございます』
『そう、じゃあ帰るわね。
次は7歳の時ね。
順調に成長しているみたいだし、まずまずね。
安心したわ。ではバイバイ』
ふっと目の前から消えた。
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