旧転生者はめぐりあう

佐藤醤油

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4部ジルベール10歳 時が動き出す

4.28 レイブリング・クリュシュナーダ

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さてさて、レイブリングさん、実は元アレクサンドロ公爵の末弟だった。
(現公爵が40で、その父親は58。レイブリングさんは45です。元公爵と子ほど離れてますが弟です。)
元が侯爵家以上じゃなければ、将軍は無いのだから偉い人だとは思っていたけど。

そして、エイミーは、現アレクサンドロ公爵夫人の妹とハイルデン系の侯爵家の娘だった。
つまり侯爵家ご令嬢。

と言うわけで、レイブリングさんの素性から考えるとアメリの結婚式は王都でやるしかなそうそうだ。
念のために、妊婦の転移移動が大丈夫なのか調べたら、転移装置で王都に移動する妊婦は多いらしいということが解った。
結論:馬車より安全。
なるほど。

もちろん、事例であるのは安定期の移動。
妊娠6ヶ月で結婚式をやるのが良さそう。

結婚式は、3ヵ月後にやることになる。

さて本日、母と、レイさんを連れて王都にお出かけ。
レイさんはアレクサンドロ公爵家に行った。
おそらく数日は帰ってこないだろう。

母と私は、メルミーナ様の所に連絡を入れそのまま結婚式のドレスを頼みに行く。
しかし、母とほぼ同じ体系とは言え、母で採寸する事はできないので、採寸する人を転移で領地に運ぶ。
最初は、転移門ですか?と聞いてきたが、転移で送ると言ったら不思議がっていた。
私が、王女二人と婚約したジルベールと解ると納得していた。
そして、準備を行い転移。

ドレスのサンプルも持って行ったので、いろいろなタイプの中から母が選んだのは最高級のドレス生地。

いや、母のアメリへの愛情はんぱないな。
最近その程度のドレスが買えるだけは稼いでいるので私も同意する。
アメリは、値段の桁を見て、ちょっと退いてたがそこは相手が元公爵の弟だし。
おそらく、私の姉(ほんとは母)なのだから王家も来る。
今回は、妥協できないと説得していた。
装飾入れて、3000万円。
お店の人も大喜びでしょう。

さあ、今日は、頑張ってアイテムボックスを作ろう。
ちなみに、アイテムボックスでの現物払いを支払いの中に入れて欲しいと言われました。
人気で、なかなか入手できないらしい。

王様はアレクサンドロ公爵とメルミーナ様から話が行くだろうけど、
スザンヌ様とマリア様は、私が言わないとまずくないか? と気がつく。

採寸が済み、王都へ送る。

そして私は、王城へ、スザンヌ様とマリア様その母親に面会を申し込む。
すぐに、マリア様と、王妃様方3人が来る。
スザンヌは、お友達のところにお出かけらしい。
最後の宿題を、みんなで集まってするそうです。

4人が面会室に現れ、私と母で挨拶を。

そして、姉アメリの妊娠と結婚の話をした。
マリアは、この3週間毎日会っていたのでとても喜んでいた。
アメリの事は、先にメルミーナ様から連絡が来ていたらしい。
王妃様方は、メルミーナ様からの情報は聞いていたが、
相手がレイブリングと聞き、元将軍で、元公爵の弟。
アメリの年と、レイブリングの年を考えかなり驚き、
間違いでは無いかと、私たちの口から直接聞こうと思っていたそうです。

さて結婚式には、私の婚約者としてスザンヌ、マリアの参加は当然。

そして、王妃さまから、大聖堂の予約をする事を提案された。
大聖堂での結婚式は、侯爵家以上で使われる。
レイブリングさんは伯爵位だが、公爵家の関係者なので大丈夫だとか。
おそらく参加者として公爵、もしかしたら王様も参加する可能性があるので、
王妃様が、大聖堂の空きと、王様の予定を合わせて日程調整したいと提案された。
アレクサンドロ公爵とメルミーナ公爵にも王妃様から話を通すと言われました。
お母様が、大変喜んだので、ありがたい申し出だとお願いしました。

それと、婚約者のドレスは、私が用意したいと言ったら、
王妃様から、国の行事への参加ではないので国費を使わない方が好ましい。
ドレスを買ってくれると助かると。
ただし、店は指定した所でと言われた。
国費を使わない方が良いとの事でしたので、王妃様、他の王女・王子の費用も出しますと言うと、
怪訝な顔をされましたが、お母様が是非と、お願いし了承されました。

店は、王宮指定の幾つかの店がリストアップされており、
先ほどアメリのドレスを頼んだ店もあったので、そこを第1候補で行くことになった。

次の休みに行くことになり、朝には迎えに行く約束をして王城を出た。
そして、そのまま先ほどの店に行き、休みの日に王妃と王女が来ることを連絡し特別室を予約してきた。
(本来は、店が王城に行くのが普通ですが、人数が多くなると、持って行くドレスの種類が減ってしまう。
でも、いろいろ選びたい。
私がいれば、護衛も必要ないからと店に行くことになりました。
いざとなれば転移で逃げれば良いからと。王様も気楽に外出を許可してくれました。)

翌日の夜に、メルミーナ様と会う約束ができたが、会う場所がアレクサンドロ公爵家だった。
指定された時間より少し前に着くように移動し公爵家に入った。
予想通り、いつもの格好ではなく、かなり上質の服を来たレイさんが待っていた。

アレクサンドロ公爵とは、何度が会っているが、対面で直接話をするのははじめてかも知れない。
お見合いの時には、結構嫌われていた感があったし。

しかし今回は、非常に友好的だ。
すごく友好的だ。

しかもアメリの年を聞いて、レイさんに羨ましいなと突っついた姿を見ると、
先日の厳しい私への突込みをした人と同一人物とは思えなかった。

それは、それ、とりあえず今後の事の話も必要。

メルミーナ様が言うには、レイさんは公爵家の爵位は受け継いでいない。
将軍時代の功績で、クリュシュナーダ伯爵位をもっているが領地なしの爵位だけであった。
また、私は将来的に公爵となり今の領地を出るのは確実。
そこで、成人とともに、レイさんが今の領地を受けつげば、
アメリが慣れ親しんだ土地を出る必要がなくなるが、どうだと?

領地なしで、王都に移動する事もできるが、その場合はレイさんには軍に復帰してもらう。
どちらが良いか、家族で話し合うように言われた。
とりあえず、結婚反対と言う考えは全く無いようだったので安心。
レイさんは、一緒にいる仲間、食も考えると今のところが良いと思っていると言った。
食い気? とは思ったが、それは大事ですよね。

目下の問題は、逆に私が家を出るということがどういう事かを今この瞬間に理解してしまったことだ。
そうか、私は、家を出るのか、公爵を受けつぐってそういうことか。

はっきり言おう、今の私は人のことより自分の事。
やばいぞ。
何よりも優先は、自分の食。
そうだ、食だ!!
メルミーナ様の今住んでいる公爵家、そしてその領地。
日本食、食べれるのか?

まだ数年あるんだ。
自分が困らないように、メルミーナ様の領地に食材を植えないと。

あれ、でも、最悪ご飯だけ転移で食べに家に帰っても良くないか?
おー、私には転移がある。

そう考えると少し落ち着いてきた。

はー、びっくりした。
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