旧転生者はめぐりあう

佐藤醤油

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3部ジルベール幼少期2

3.6 日々の成長

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レイさんは、光魔法の使い手で剣もかなりの腕前だ。

光魔法は、魔素を、聖属性光り粒子に変化させ、好きに操作できる。
光は、聖魔法の効果を持つ。
実は、聖魔法と、光魔法は似ている。
どちらも聖属性に分類される。

聖魔法は、守り側の要素が強い。
光魔法は、攻撃の要素が強い。
光魔法は、邪を滅する光を放ち、それを剣の形や盾として具現化し、戦うことが出来る。
聖魔法は、回復系の癒しと、邪を滅したり、防御したりする魔法が使える。
聖属性魔法を使えるとは、光魔法の一部と、回復系の魔法が使える人の総称だ。
回復系が使えると、光魔法もセットで使えるが、具現化まではできない。

光魔法の攻防は、
基本は、魔素を聖属性の光り粒子に変換し、明るくする。

聖属性の光粒子の応用として
聖属性の光り粒子に硬度を持たせ、攻撃や防御に使う。
聖属性の光り粒子に魔法耐性を持たせ、魔法防御、魔法無効化として使う。
聖属性の光り粒子を光学迷彩として使い透明化する。

闇属性の暗黒粒子を操作する逆側の魔法があるが、人で使える者はいない。

光魔法の一番初歩は、ライトニング。
明るくするだけの魔法。

それを発展させると、剣を作れる。盾を作れる。
そして広範囲の魔法・物理両方に有効な結界。

レイさんは、結構大きめの剣と盾をだして魔物と戦える。
魔物は、通常の剣よりも光魔法の剣に弱い。
光魔法の剣の切れ味もすばらしく、一般的な剣と打ち合うと、相手の剣は間違いなく折れる。
そのくらいの威力があるので、普通の魔物は、あたれば殺せる必殺の剣になる。

普段は、消耗が大きいので、魔力伝導率の高い剣を使い、表面に光魔法を纏わせて戦う。

エイミーは、剣王。
女性では珍しいが、小さい時から剣が好きだった。
16歳で貴族の高校を卒業後、騎士学校にはいかず、国を出て、剣の修行に向かった。
隣国エルラドに、剣の有名なメッカがあり、そこに向かった。

その地でひたすらに剣を磨き、剣王となってから、国に戻ってきた。
(普通の努力程度では剣王にはなれません。才能と血のにじむ思いの努力です。)

この国には剣王の称号を持つ剣士がいなかったので、騎士団には簡単に入れた。

ちょうどレイブリグが将軍になった時だった。
鳴り物入りで入団したエイミーがレイブリングの側近として配属され、
それ以後ずっと一緒に行動していた。

この旅行前の事だ。
15m級と言うかつて無い最大級の竜が現れ、緊急で集められた精鋭の近衛を含む1個連隊約100名超で討伐に向かった。
レイブリングを含め多数の重傷者を出した。
最終的には、片足を犠牲に、レイブリングが光の大剣で出し首を落としたわけだが。

参考:この国の魔物討伐時の隊の名称
 小隊5名(兵4名に小隊長1名)
 中隊  10から20名
 大隊  25~50名
 連隊  75~150名
 旅団  200名前後
 師団  500名前後
※戦争時の対人では、もっと兵力数が変わる。
魔物討伐で師団以上はほぼ無い。
将軍は、師団以下を率いることの出来る称号。
そもそも、竜の退治に100名は少ない。
あくまでも緊急で、本隊は別の召集をかけていた。
第一部隊の役割は足止めだった。

足止め戦力なので、討伐は困難を極めた。

そして、なかなか来ない本隊。
ここを突破されると、村が全滅するところまで来た。

レイブリングさんは、撤退に待ったをかけ、最善を尽くすことにした。

最後の案は、一般兵が掘った落とし穴に落とし、
一瞬、足を止めたところに、魔法使い10名の部隊が最大攻撃を放ち、
その隙をついて、エイミーとレイブリングで倒すという、めちゃくちゃな作戦だった。

ここで無茶をするのは、自分とエイミーに限定した。
それで、トライし、なんとしてもここを抜けて、国内に入れることが無いよう考える。

結局は、ほぼ予定通りに物事が進み、隙ができたところをエイミーが攻め、首に傷を入れた。
竜は最後の力でエイミーに攻撃、エイミーは多大なダメージを追いながら、
さらに強引に首を切の傷を大きく削り取った。
最後にレイブリングが突っ込み光の大剣で首を落とす。
しかし、振り下ろしていた竜の腕は止まらず、カギヅメで左足のひざから下が削り取られた。
最終戦までに、死者10名。重量者50名がでた。

レイさんは、そういった魔物との戦いのプロフェッショナル。
国内国外の大きな討伐を何度も経験している。

魔物退治だけなら、16歳からずっとすでに30年の経験がある。
レイさんは、その経験から、魔物の特徴、倒し方などを教えてくれる。
竜戦のような大規模討伐については、戦略的なメンバーの使い方も教えてくれた。

エイミーは、剣。
変幻自在、そして最後まで倒れない不屈の精神と、応用力のある剣技。
完全復活したエイミーの本気の撃ち込みは、単なる身体強化だけでは全く歯が立たない。

魔力の可視化で、流れをつかみ、何とか防御は出来るものの、攻撃には転じれない。
隙をついて攻撃すると、それは誘われていただけで、まんまと撃ち込まれる。
そして、徐々に気がついてきた。
エイミーは、魔力の方向と関係ない方向に動くことがある。

それを指摘すると、「やっぱり流れで先が読めているのか。おかしいと思った」と言われた。

剣王のその上のクラスで使える技で、エイミーもまだ習得中で、たまにしかできないそうだ。
達人クラスになると、魔力の気配を読んで攻撃するのが当たり前だそうだ。
それが通用するのは剣王まで。

称号について少し説明しよう。
4流派の頂点が剣帝。それを束ねるのが剣神。検帝の下に、4名の剣王。

<1剣神。4剣帝。16剣王。>

これが、剣の頂点を極める人々の頂点の称号。

魔力の流れが読めることでつかめる剣王。
そしてそれをごまかせる剣帝。

さらに、無敵の剣神。

剣王クラスになれば、一般の魔法使いとは戦いにならない。
中規模の魔法までは魔力を纏った剣で魔法をはじくこともできる。
そして、そもそも、魔法を放つ前に、剣が届く。

剣王1人で、100人の騎士を相手に出来るといわれている。

実際にどうなのとエイミーに聞くと、
「素人なら100人と戦えるけど、騎士だと10人が良いところだよ」と。
そりゃそうだよね。
どんだけ買いかぶっているんだか。
そんな感じで、色々な討伐の話を聞いたりしながら日々訓練を繰り返し毎日が過ぎていきます。
そして、すこしづつ大きくなります。

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